Legend of Galaxy~表裏一体の光と影~   作:takanist

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第30話~立ち上がる金色の戦士~

「ミチルに託す?」

「そうだ、それしか方法はない」

「・・・」

アスカは、自分の教え子だったミチルに託さなければならない状況と、まだ子供のミチルに酷なことをしているのではないかとう葛藤をしていた

「アスカ、迷うのも分かる

 でも今はミチル君に賭けるしかないんだ」

「・・・分かった」

「じゃあダイブハンガーに来てくれるかい?

 我夢が作った装置を使わないといけないからさ」

「ラジャー」

ガッツイーグルα号はダイブハンガーへ向けて飛行する

 

 

 

―――――――――――――――――――――――

 

エクシードエックスはエクスラッガーを使い、ゾグに攻撃していくが

《全く効いてないように見えるが》

「それでもやるしかねぇんだよ!」

それに体格差がかなりある為、ゾグ全体に攻撃を与えることは不可能で、局所的にしかダメージを与えられていないのが現状だ

するとゾグは口に黒いエネルギーを貯めていく

「あれは、ミチルが喰らった光線!」

しかしエクシードエックスの体力もかなり限界に近付いており、バリアを展開できたとしても光線を防げる保証は無かった

《桃耶、このままでは・・・》

「くそっ!」

ゾグの口から光線が放たれたと同時にエクシードエックスの目の前に、コスモスが舞い降りた

「コスモス?」

コスモスはコロナモードからエクリプスモードに瞬時に姿を変え

光線に向かって、ゴールデンライト・バリアを展開し光線を防ぐ

コスモスはエクシードエックスの方を向き、右手を前に突き出しコスモフォースを放つ

光線はエクシードエックスを包む

《これは・・・》

「力が溢れてくる!」

 

コスモスはエクシードエックスに近づき、手を差し伸べる

「片野君」

「春野さん」

エクシードエックスは手を取り、立ち上がる

「コスモスに会えるなんて、光栄です」

「僕もエックスには会ってみたかったんだ」

《2人共、今は目の前に集中しないと!》

「そうだったね」

「俺が先に仕掛ける!」

桃耶はエクスラッガーの側面のパネルを3回スライドタッチして、トリガーを引く

「《エクシードイリュージョン》」

エクシードエックスは青・紫・赤・黄色の4体に分身し、次々とゾグに斬りかかる

 

 

 

 

 

―――――――――――――――――――――――

 

ダイブハンガー、総監室

扉が開かれアスカが入ってくる

「来たね、アスカ」

アスカは室内を見渡し

「我夢は?」

高山我夢がいないことをダイゴに問う

「今、装置の最終調整をしいているところだ

 行こうか」

アスカはダイゴに続き、部屋を出ていく

 

 

ダイブハンガー、屋上

「ダイゴ、アスカ」

「調整は?」

「今終わったところだ」

「これか・・・」

装置は空に向かって伸びており、下の方には3つの特殊な形の穴が空いている

「2人とも準備はいいね?」

「あぁ!」

3人はそれぞれスパークレンス・リーフラッシャー・エスプレンダーを取り出す

「じゃあ、ここにセットして」

それぞれを対応する穴にセットする

「じゃあ始めるよ」

我夢は装置を操作する、するとそれぞれの変身アイテムが光っていく

スパークレンスは、ティガの胸部プロテクターを模した部分が展開する

リーフラッシャーは、ダイナの顔のクリスタル部分が展開する

エスプレンダーは、赤と青の光が灯っていく

3つのアイテムから出た光は、装置の先端から上空へと放たれた

「頼んだぜ、ミチル!」

 

 

 

―――――――――――――――――――――――

 

ゾグは恐ろしく強かった

エクリプスモードのコスモスと、エクシードエックスの力をもってしても

倒すことができない

コスモスとエクシードエックスはゾグの手の中にいた

「くっっ!」

「うぁぁ!」

ゾグは握る力を徐々に強くしていく

(こんなところで俺たちは終わるのか・・・)

その時、空から光が降って来た

《なんだあれ?》

その光は真っ逆さまにギンガへと落ちて行った

 

 

 

 

―――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

「ここは・・・」

僕が目を開けるとそこは真っ暗な世界だった

「そういえば」

思い出した、僕はゾグに負けたんだ

「僕は、死んだのかな・・・」

どこを見渡しても暗い。上も下も右も左も

レナを守れなかった

僕の頭はそのことで一杯になっていた

僕が守らなきゃいけないのに・・・

誰にもお別れを言えないままなのかな

 

「ん?」

先の方に一筋の光が見えた

するとその光は凄まじい勢いでこっちにやって来て、僕を包んだ

その光の中には色々なヴィジョンが浮かんでいた

「これは!」

ティガやダイナ、ガイアの戦いの記憶

どれもこれも、共通しているのは

 

絶対に戦いを諦めていない

 

ということだった

どんな敵にも、必ず諦めず立ち向かっている

「そうだ、この程度で諦めちゃいけないんだ!

 また立ち上がらなきゃ!」

僕を包んでいる光が更に輝きだす

「レナを、桃耶を、師匠たちを、みんなを!」

 

 

 

「俺が守る!!」

 

 

 

 

 

―――――――――――――――――――――――

 

 

倒れていたギンガが突然、激しく輝き始める

 

ギンガセイバー

 

突如現れた光の剣は、ゾグの両手を切り落とす

エクシードエックスとコスモスは拘束を解かれ、地面に着地する

「ミチル!?」

光が収まると、そこにはクリスタル・カラータイマー・瞳に輝きが戻ったギンガの姿があった

ゾグは再び口から光線をギンガに向けて放つ

「ミチル、避けろ!」

ギンガは右手を前に突き出し、光線を防ぐ

「なんて力だ・・・」

コスモスは声を漏らす

 

 

ミチルはギンガスパークを取り出し、3体のスパークドールズを出現させる

「ティガ、ダイナ、ガイア、力を借りるぜ!」

 

ウルトライブ!

ウルトラマンティガ!

ウルトラマンダイナ!

ウルトラマンガイア!

 

すると3体のスパークドールズは光に包まれ、1体のスパークドールズへと形を変える

それは金色に輝くギンガのスパークドールズだった

「M、もうお前の好きにはさせないぜ」

ミチルはそのスパークドールズを掴み、ギンガスパークにリードさせる

 

 

 

 

 

ウルトライブ!

 

ギンガグリッター!!

 

 

 

 

 

 

 




やっと主人公が復活しました
途中からミチルの口調が変わってるのは、ミスではなく仕様ですので

そしてやっと、オリジナルのギンガを登場させることができました!

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