Legend of Galaxy~表裏一体の光と影~   作:takanist

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第22話~絶え間ない修行~

「ここでいいのか、ミチル」

「はい、ちょっと一人で考えたいこともあるし」

「分かった、じゃあな」

アスカ先生はそう言って、桃耶を乗せゼレットを発進させた

 

 

「M!いるんでしょ?」

「よく分かったな」

僕が振り向くと、そこには木に寄りかかって立っているMの姿があった

「僕がここに来るっていう確証があって待ってたの?」

「あぁ、俺はお前のことならなんでも知ってる」

「なんでも?」

「あぁ、一日の修行時間とか高校時代のテストの点数とかな」

「・・・」

「そんな目で見んなよ、俺とお前の仲だろ」

「仲良くなった覚えはないけど」

「そんなことより、俺に聞きたいことがあるんじゃないのか?」

そう聞きたいことは一つだ

 

 

「レナはどこ?」

「おっ、単刀直入だな」

「お前だろ?」

口調が荒くなってしまう

「・・・気になるか?」

「気になるよ!」

僕はMの胸元を掴みかかる

「なんでレナを巻き込んだ!?

 僕とお前の喧嘩だろ、他の人は関係ないだろ!」

「こうでもしないと、お前は俺と向き合わないからな」

向き合う?

「お前は俺と向き合うことを恐れてる」

「そんなこと・・・」

「違うのか?俺と向き合って真実に目を向けるのが怖いんだろ!」

僕は強く否定することができなかった

 

「ヤナセ・レナは無事だ」

「・・・」

「お前に時間をやる、一週間だ

 その間に強くなれ。じゃないとつまんないからな」

そう言い残しMは消えた

僕は伊ケ崎道場に走って向かった

 

「強くならなくちゃ!」

 

 

 

 

 

 

それから一週間、僕は死に物狂いで修行をした

 

 

「シュリケン忍法、火炎の術!」

 

めらめらじゃー

 

アカニンジャーの忍者一番刀から炎が出る

「シュリケン忍法、水の術!」

 

じゃぶじゃぶじゃー

 

ミドニンジャーの忍者一番刀から水を出し、火炎の術に対抗しようとするが

「うわぁぁ!」

押し負けてしまう

「まだまだ忍タリティが足りないな」

「まだまだ!お願いします!」

 

その修行を傍から見ていた人物がいた

「ミチル君・・・」

「霞姉」

「八雲君」

「またミチルの修行を見てたのか?」

「はい、何だか心配で」

「心配?」

「力をつけるために焦っているような感じがして」

霞の心配をよそに修行は続く

 

 

 

 

 

―――――――――――――――――――――

 

「ただいま」

「パパ!」

元気に玄関にやってくる男の子が

「おう英志、待ってたのか」

「パパ、おつかれ!」

「難しい言葉知ってるな」

「お帰りなさい、パパ」

「ただいま、霧子」

 

 

 

「最近どうなの?」

「ロイミュードが復活してな、今色々なことが謎な状態なんだ」

「私も捜査に参加できればいいんだけど・・・」

「今回の案件には蛮野が関わっている可能性がとても高い

 だからお前には・・・」

「分かってますよ、それに英志の面倒も見なきゃいけないし」

「悪いな、英志のこと任せちゃって」

「最近あの子、パパが警察官っていうのが分かってきたみたいで

 'パパはせいぎのみかた'って」

「そうか。今回のことが治まったら、みんなで旅行にでも行こうか」

「でも仕事は・・・」

「そのくらいの休みは取れるさ、どうだ?」

「じゃぁ、3人で行きましょうか!」

 

 

 

 

 

―――――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

そして一週間後

 

 

 

 

 

 

 

 


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