Legend of Galaxy~表裏一体の光と影~   作:takanist

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第20話~焦りと確信と・・・~

「ビクトリウムシュート!」

 

 

 

 

「やったなミチル!」

ライブを解除して元の姿に戻り、桃耶とハイタッチをする

「デバイザーはどう?」

桃耶はエクスデバイザーを見る、すると

《やっと復旧したか、ずっと暗かったぞ》

「もう大丈夫だぞ、エックス」

「アスカ先生、車は動きますか?」

アスカ先生が回すとエンジンがかかった

「もう大丈夫みたいだな、じゃ帰るか」

先生の一言で僕たちはゼレットに乗った

「そういえばアスカ先生」

「なんだ?」

桃耶は空に架かっている虹を指さしながら

「あの虹が消える前に虹の元に行かないと、この魔境から出られないんで」

「そういうことは早く言えよ!」

ゼレットは猛スピードで発進した

 

 

 

 

 

『・・ぃちょう、隊長!』

ゼレットの通信機から声が聞こえる

「ヤズミか、どうした?」

『やっと繋がった、さっきマイから通信が入りまして』

「マイから?」

『ヤナセ・レナが何者かに連れ去られたと』

レナ!?

僕は後部座席から身を乗り出した

「どういうことですか!?

 レナが連れ去られたって!」

「落ち着け、ミチル!」

桃耶に制される

「ヤズミ、ヤナセはどこに行ったか分かるか」

『雫が丘大学の敷地を離れたところで反応がロストしました』

「どういうことだ・・・」

僕は一つ心当たりがあった

 

「Mだ」

「M?」

「そう、今までも僕に何度か接触してきたけど

 今度はレナに・・・」

「そのMってのは何者なんだ?」

アスカ先生が僕に問いかける

「何者なのかはハッキリとは分かりません

 分かってることは、僕たちの敵だっていうことですよ」

「そいつはどんな見た目をしているんだ?」

「顔は僕と瓜二つですよ

 でもあいつは髪の色は白いし、目つきは鋭いし・・・」

「そんなやつがいるのか

 ヤズミ、今の聞いてたか?」

『はい、そのMという人物も調べておきます』

「頼む」

アスカ先生はそう言って、通信を切った

「ミチル、そのMってやつはいつ頃お前の前に現れたんだ?」

「桃耶と決闘した前日だよ、ここ数年は姿を見せなかったんだけど」

「そんな前に・・・

 これからどうするんだ?」

「レナを助け出したいけど、居場所が分からないんじゃ・・・」

「ミチル、S-GUTS(こっち)でも調べてみるから分かったら直ぐに連絡を入れるよ」

「分かりました・・・」

直ぐに連絡をくれるとは言ってくれたけど、そんなにうかうかしてられないのも事実

 

「レナ・・・」

 

 

 

 

 

 

―――――――――――――――――――

 

DRIVE ! Type TECHNIC!

 

「こいドア銃!」

黄緑色のタイプテクニックに変身したドライブは車のドアの形状をしたドア銃を呼び出し、目の前のロイミュードを的確に打ち抜いていく

「天晴!大丈夫か?」

「なんとか大丈夫だ」

天晴はアカニンジャーとなり、自らを囲んでいるロイミュードと応戦していた

「カラクリヘンゲン刀!」

アカニンジャーはカラクリヘンゲンと忍者一番刀での二刀流で

「ハンドル剣!」

ドライブはドア銃とハンドル剣の二つの武器で戦っている

 

「はっ!はっ!」

ドライブはハンドル剣で応戦しながら、背後にいる敵もドア銃で撃つ

《進ノ介、腕をあげているんじゃないか?》

「今、そんなこと言ってる場合かよベルトさん!」

そんな会話をしている内に、目の前に迫っていた敵に気づかず攻撃を受け

その反動でドア銃を落としてしまう

「あ!くそっ!」

ドライブは直ぐにドア銃を拾おうとするがロイミュードに阻まれてしまう

「天晴!」

ドライブはアカニンジャーを呼ぶ

「どうした、進ノ介!」

「お前の近くに銃が落ちてるだろ、それ拾ってくれ」

アカニンジャーはなんとかドア銃を拾い上げる

「これか!?」

そこでドライブに背後から近づいてくるロイミュードに気づいたアカニンジャーは、ドア銃をドライブの後方に向け撃つ

倒れたロイミュードを見て

「なんか一言言ってからにしろよ」

「そんな余裕なかったろ!」

アカニンジャーは自分が相手をしている敵に向かって、もう一度ドア銃のトリガーを引く

 

しかし弾は出ない

「え、弾切れ!?」

アカニンジャーが驚いていると

「ドアを開けてもう一度閉めろ、それで弾が補充される!」

ドライブの言葉を聞き、アカニンジャーはドア銃のドアを開け、閉める

「よし、これで!」

アカニンジャーはもう一度トリガーを引く

 

半ドア!

 

「おい、ちゃんとドアを閉めろよ!」

 

 

 

 

戦闘中の二人の漫才は続いた

 

 

 

 


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