Legend of Galaxy~表裏一体の光と影~   作:takanist

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第2話~なぜ彼は何も知らないのか~

DRIVE! Type SPEED!!

目の前には赤い装甲を身に着け、タイヤをたすき状に嵌めた泊さんの姿

『仮面ライダー・・・』

怪人がそう呟いた

「仮面ライダー?」

 

――――――――――――――

 

変身した泊進ノ介・仮面ライダードライブはロイミュード097を見る

「まぁ097ならそんなに強くないからな」

《だが油断は禁物だぞ進ノ介》

「分かってるって」

ドライブは走ってロイミュードに近付き、蹴りを喰らわせようとするが

『ふっ!』

バックステップで距離を取るロイミュード

今度はロイミュードの方が近付いてきて、真正面からパンチをきめる

「はっ!」

しかし、ドライブはそのパンチをいとも簡単に受け止める

相手の腕を捻るように動かし腕を引き、膝蹴りを喰らわせる

『はぁ、はぁ』

今の蹴りはかなり効いたようだ

「じゃぁさっさと片づけるか」

ドライブはベルトに付いているイグニッションキーを捻り、シフトブレスのボタンを押す

 

ヒッサーツ!

 

そして装着されているシフトスピードを一回倒す

 

Fullthrottle! SPEED!

 

その音声と共にトライドロンがドライブとロイミュードの周りを高速で旋回しだす

ロイミュードの傍にはタイヤ型のエネルギーが現れロイミュードを弾き飛ばした

「はっ!」

ドライブはジャンプしトライドロンを蹴り、反射してロイミュードも蹴る

またトライドロンを蹴り反射してロイミュードを蹴る、それを繰り返していく

「はっ!はっ!はっ!はっ!」

最後に、思いっきりトライドロンを蹴りロイミュードに飛び蹴りを喰らわす

「はぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

直撃したロイミュードは爆発した

『ぐわぁぁぁぁぁ!』

ドライブは火花を散らしながら、地面を滑りやがて止まる

 

後ろを向くとロイミュードの体からでてきた'097'のエネルギー体も爆発する

「よしっ!」

ドライブはシフトレバーからシフトスピードを抜き、ボタンを押す

Nice Drive

の音声と共に変身が解除され、泊進ノ介の姿に戻る

《やったな進ノ介!》

「変身したのはかなり久しぶりだったけど、まだまだ現役でイケるもんだな!」

《進ノ介、そう言えば・・・》

「どうした、ベルトさん?」

《トライドロンには、片野桃耶が乗っていたのではなかったか?》

「・・・」

ふとトライドロンをみると、すっかり伸びている桃耶の姿が

「すっかり忘れてた・・・」

 

 

 

――――――――――――――――――――――

 

 

目覚めるとそこは、知らない部屋だった

「・・・ここは?」

「起きたか」

声のする方を見ると、泊さんが椅子に座っていた

「俺、いつから・・・?」

「あぁぁ・・・俺の不注意でな」

《進ノ介、ちゃんと確認しないからこうなるんだぞ》

「また変な声が!」

《変な声とは、本当に失礼だな君は!》

ふと机の上を見るとミニカーの上に乗ったベルトの液晶に怒ったような顔が浮かび上がっている

「もしかして、このベルトが?」

《しかも、呼び捨てとはっ!》

「仕方ないだろ、初めて見た人はこんな感じになるだろ

 俺もそうだったし」

泊さんはこのベルトと普通に喋っている

(そういえば、気を失う直前に泊さんがこのベルトで何か変身したような・・・)

そんなことを思いながら、喋るベルトをまじまじと見つめる

「そのベルトには、クリム・スタインベルトという人の意識が記録されているんだ」

「クリム・スタインベルト?」

「生前は天才的な科学者だったんだ」

《しかしグローバルフリーズの際にロイミュードに襲われ、この世を去ってしまった》

俺は聞きなれない単語に引っ掛かった

「グローバルフリーズって何ですか?」

「《!!》」

(俺、変な質問したかな・・・)

《グローバルフリーズを知らないのかね!?》

「そんなに有名なことなんですか?」

「有名っていうか、世界規模で起こったことだぞ!」

「そう言われても・・・」

《進ノ介、もしかしたらあのバリヤーには外の出来事に干渉されない何かが施されていたのではないか?》

「だとしたら、知らないのも頷けるな・・・」

 

二人(?)は何か話している

(そんなに有名なことを何で知らないんだろう?)

俺はもう一つ引っ掛かることがあった

「それとロイミュードって何ですか?」

「ロイミュードっていうのは、重加速現象を引き起こす機械生命体の総称だ」

「機械生命体・・・」

《気を失う前に君も見ている筈だが》

俺は記憶を探ってみた

「あのクモみたいなやつの事ですか?」

「そうだ、俺が5年前に全滅させたはずの・・・」

《どういう訳か復活してしまったようだな》

「あいつらってどのくらいいるんですか?」

《全て復活したとなると108体だ》

「あんなのが108もいるんですか!?」

《その為の仮面ライダーだ!》

「仮面ライダー?」

「君も見なかったか?

 俺が赤い姿に変身したのを」

「あれが仮面ライダーっていうんですか?」

タイヤをはめ込んだような体をしていた戦士を仮面ライダーと言うらしい

 

 

「ところで、俺に何か聞きたいことがったんですよね?」

「あぁそうだそうだ!

 君に聞きたいのは4年前、雫が丘で何が起こっていたのかだ」

《もちろん、君が変身していた光の巨人も関係していると思うが・・・》

「ええ、話しますよ」

 

 

 

 

俺は知っていることを全て話した

 

 

 

 


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