Legend of Galaxy~表裏一体の光と影~   作:takanist

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第16話~過去を知るモノ~

「なんでそれを・・・」

「君たちのことはアスカから聞いているよ

 ウルトラマンギンガ、そしてウルトラマンエックス」

「アスカ先生!?」

「ミチル、今気づいたのかよ・・・」

アスカ先生がいたことに全く気付かなかった

「俺があの高校に潜入している間に色々調べさせてもらったよ」

「色々?」

「お前がギンガになった瞬間とか他のウルトラマンの力を使ってきたところとか、桃耶がエックスになった瞬間とかな」

「全部知ってたんですか?」

「そういうのを調べるための潜入だったからな」

「さっきから潜入潜入って言ってますけど、何のための潜入だったんですか?」

するとTPC側の人たちの空気が重くなったのを感じた

「実は・・・」

アスカ先生が口を開いた時

 

「ダイゴ、この間の調査の件だけど・・・」

一人の男性が部屋に入って来た

男性は部屋の空気が重いことを察したのか

「僕、邪魔だったかな・・・」

と言ったが、ダイゴさんが

「いや大丈夫だよ、我夢」

我夢と呼ばれた男はホッとした様子で、ふと僕と目が合った

「あれ、もしかしてミチル君!?」

「えっ?」

我夢さんは僕に近づいてきて、肩に手を置きながら

「いやぁ大きくなったね、僕のこと覚えてる?」

まるで甥っ子や姪っ子に接するように、僕に接してきた

「すいません、覚えてないです」

「まあ初めて会った時、君はかなり小さかったからな」

そして僕の顔を見て

「ヒカルにそっくりだ・・・」

ヒカルと我夢さんは口にした

(ヒカルってまさか!)

「ヒカルって、礼堂ヒカルのことですか!?」

「そう、君のお父さんの礼堂ヒカルだよ」

「父さんの事を知ってるんですか?」

「ヒカルはXIGの隊員だったんだ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今僕は桃耶と一緒に、アスカ先生の運転する車(ゼレット)に乗っている

「悪いなミチル、まだお前には早いと思ってさ」

結局あの後、父さんの事を聞き出すことはできず強引な解散となってしまった

「でもいつかは、教えてくれるんですよね?」

「あぁ、今は色んなことが一気に起きて混乱してるだろうからな」

ちなみに天晴さんは泊さんの車に乗っている

「それにしても・・・」

隣に座っている桃耶に顔を向ける

「久しぶりだな、ミチル」

「久しぶり、桃耶」

「まさかお前が忍者になってるとはな」

「見習いだけどね、エックスは元気?」

《久しぶりだなミチル、私は元気だ

 桃耶はこう見えて面倒見のいい男でだな、私に無理をさせないように行動をしたりとか・・・》

「バッ!お前何言ってんだよ!!」

「桃耶が優しくて面倒見がいいことなんて前から知ってるよ」

「なんだよ、みんなして俺をからかってさ」

「みんなから愛されてる証拠じゃねぇか」

「アスカ先生まで・・・」

久しぶりに桃耶との何気ない会話をしていると

 

「「「!!!」」」

「ミチル、今感じたか?」

「うん、アスカ先生は?」

「俺も感じた、なんだこの感じ?」

なんとも言えない妙な違和感を感じた

「取り敢えず、出るか」

アスカ先生はゼレットを止めて外に出て辺りを見回した

「先生?」

「ん~、別に変なとこはないんだよな・・・」

「アスカ先生・・・」

「なんだ?」

「ここってこんなに静かなんですか?」

「静かって?」

「車も通行人もいないんですけど」

「そういえば」

街中を走っているのにこんなに人に遭わないなんておかしい

(もしかして!)

僕はあることを思い出し、桃耶の方を見た

「桃耶、これって」

「あぁ、怪獣魔境だ」

 

 

 

 

 


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