Legend of Galaxy~表裏一体の光と影~   作:takanist

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第15話~交わる物語~

テックスピナーはどんどん進んでいく

「春野さん」

「気軽にムサシって呼んでよ、堅苦しいのは苦手なんだ」

「ムサシさん、今から行くのって」

「ダイブハンガー、聞いたことない?

 君の親友に」

そう言われてなんとなく思い出してきた

高校生の頃、それこそエクセラーと戦っていた頃に、桃耶に見せられた'ウルトラマンティガ'にそんなのがあったような

「まあ見たら思い出すんじゃないかな」

「なぁミチル、なんの話してんだ?」

「ちょっと昔の話を・・・」

 

 

「見えてきたよ」

ムサシさんに言われて外を見ると、海上に巨大な建造物が

「ダイブハンガー・・・」

ダイブハンガーの上部が左右に大きく展開した

「テックスピナー4号、収容します」

テックスピナーはその場で旋回し、車のバックの容量でダイブハンガーに入っていく

「テックスピナー4号、収容完了」

どうやら無事にダイブハンガーに着いたようだ

「さ、僕に着いてきて」

 

テックスピナーを降りた僕たちは、ムサシさんについて歩く

「なんかすげぇなここ!」

テンションが上がっている天晴さんに対して

「ちょっと落ち着いてくださいよ、子供じゃないんだから」

「お前が大人過ぎるんだよ」

「そうですかね・・・」

そんなやりとりをしていると、一つの扉の前に辿り着いた

そしてムサシさんはドア横にある装置にカードのようなものをスキャンさせ扉を開ける

「さあ入って」

僕たちはムサシさんに促され室内に入る

 

 

部屋の中には一人の男性が座っていた

「総監、礼堂ミチル・伊ケ崎天晴。以上2名を連れてきました」

「ありがとうムサシ、楽にしていいよ」

今目の前にいる人が、この組織のトップらしい

「まずは自己紹介をしようか、僕は・・・」

男の言葉を遮るように、再びドアが開く

僕はドアの方を見ると

「ミチル!?」

「桃耶!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「君たちは、礼堂ミチル・片野桃耶・伊ケ崎天晴・泊進ノ介で合ってるね?」

男の言葉に全員が頷く

「僕はTPCの総監、マドカ・ダイゴだ」

「ダイゴってあの!?」

桃耶が食いついた

「君の知っているマドカ・ダイゴとは違う存在だけど記憶はあるよ」

「どういうことですか?」

「12年前のとある出来事がきっかけで、別世界の自分と記憶が同期したんだ」

「ところで!」

ふと、泊さんが質問をぶつける

「TPCというのはどういう組織なんですか?」

「簡単に言えば怪現象や自然災害から人類を守るための組織かな

 TPCには主に3つの部隊がある

 怪獣殲滅部隊:(スーパー)-GUTS

 怪獣調査部隊:XIG(シグ)

 怪獣保護部隊:TEAM EYES

 彼らの活躍で今まで平和を保ってきたけど、最近僕らが感知できなかった怪現象が起きていた」

《それがロイミュードだ》

泊さんの腰のベルトが喋り出した

《そこでロイミュードや重加速現象は我々特状課で対処することにして、TPCは今までの仕事に集中してもらったんだ》

「ベルトさんがいつからTPCと繋がってたんだ?」

《グローバルフリーズが起こる前からだよ進ノ介

 以前からダイゴは私に協力を仰いできてね》

「クリムの協力なしではTPCは創設できなかっただろうね」

なんだか話が盛り上がっているけど、僕が聞きたいのは一つだ

 

「すいません、一つ聞いてもいいですか?」

「なんだい?」

「どうして僕と桃耶を呼んだんですか?」

少し間があった後

「一つは、単純に君たちと話をしてみたかったから

 もう一つは君たちのウルトラマンとしての力を、僕たちに貸してほしい」

 

 

 

 

 




少し超ウルトラ8兄弟も絡ませてみました

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