Legend of Galaxy~表裏一体の光と影~   作:takanist

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第13話~緑の忍者~

今僕は道場を出て、天晴さんたちを探している

まだ忍者としては足手まといかもしれないけど、ウルトラマンとしてなら役に立てるかもしてない

僕はひたすら走っていた

 

 

「やっと見つけましたよ」

 

背後から声がする

振り向くと、そこには機械生命体がいた

そして胸には'001'のナンバープレートが

「まさかゼロナンバーの私が出向くことになるとは・・・」

「ゼロナンバー?」

「我々ロイミュード108体の内、一桁のナンバーを持つものをそう呼称しているのですよ」

(こんなやつらが108体もいるのか!?)

「'001'ということは・・・」

「私は108の頂点に立つロイミュードです」

「そんな人が僕に一体なんの用ですか?」

「決まっているでしょう、殺しに来たんですよ」

すると目の前のロイミュードは姿を変え、白く氷のような体に変化した

「!!」

「他のロイミュードがかなり手こずっているようでしたので、私が直接来たのですが

 なんてことないただの小僧じゃないですか

 これでは私が直接手を下すまでもありませんかね」

そしてロイミュードが指をならすと

どこからともなく5体のロイミュード('014''031''037''038''049')が現れ、僕を取り囲んだ

 

「やりなさい」

白いロイミュードの指示がでると一斉に僕に襲い掛かってくる

「うっ!ふっ!」

間一髪で攻撃を避けていくが、これでは防戦一方になってしまう

けど今の僕にはまだ忍術は身についてない

「でもこれなら!」

僕はギンガスパークを取り出しブレードを開きギンガのスパークドールズを出現させる

「ほう」

そしてスパークドールズを掴み、ギンガスパークの先端に当てる

 

ウルトライブ!

ウルトラマンギンガ!!

 

僕は等身大のギンガへと変身する

「これなら戦える!」

そしてクリスタルを白く発光させ

「ギンガセイバー!」

右腕から光の剣を出現させる

襲い掛かってくるロイミュードたちを次々と斬りつけていく

「はっ!」

相手のロイミュードが怯んだ隙に、体のクリスタルを黄色く発光させる

「ギンガサンダーボルト!!」

右腕から電撃を放つ

「うわぁぁ!!」

5体のロイミュードは爆散する

(残るのはあいつだけ!)

 

僕は振り返ると、白いロイミュードに首を絞められた

「あっ、がっ!」

「まさかこれ程の力を持っていたとは、他の奴が手こずるのも分かる。しかし」

白いロイミュードはそのまま僕を持ち上げる

「ぅっっ!」

苦しくて声も出ない

「私の前では無力に等しい」

白いロイミュードは僕を後方へと投げ飛ばした

「がはっ!」

「まだまだですよ」

倒れた僕を無理矢理起こし、僕に拳を勢いよく当ててくる

「っっっ!」

リンチされている途中で、ライブが強制解除され元の礼堂ミチルの姿に戻ってしまう

「こんなにも脆い力だとは!」

そのまま僕は地面に叩き付けられる

「ぐぁっ!」

あまりの衝撃に吐血してしまう

白いロイミュードは僕の首を尚も絞める

もう言葉を発するどころか、呼吸も苦しくなってきた

「貴様の存在が、我らの主の邪魔になるのだ

 主の野望の為に死ね」

 

 

その時頭の中に、修行中に天晴さんが言っていたことがふとよぎる

『知ってるか、人間の感覚ってのは

 どこかが鈍くなればどこかが聡くなるらしいんだ』

『そうなんですか』

『だから敢えて五感を鈍らせて、第六感を鋭くして強くなる奴もいるらしい』

『そんなこと可能なんですか?』

『俺も噂程度にしか聞いたことないけどな。ま、俺やミチルにはまだ遠い話だな

 さぁ休憩はお終いだ、修行を再開するぞ!』

 

 

僕は体中の力を全て抜き、頭の中を空っぽにした

「死ぬ覚悟はできたようですね

 では、さようなら!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

視えた!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

気付くと僕の顔の横にロイミュードの拳があった

「なんだと、その体で避けたのか!?」

僕の首を掴んでいる腕を掴み、僕の体から離していく

「どこにこんな力が!」

ロイミュードの体を蹴り、完全に僕から離す

僕はゆっくりと立ち上がる

(どう立ち回ればいいのか分かる・・・)

「貴様!!」

すると僕の手に、光が現れその光は一つの手裏剣に変化する

「あんた達の主が誰かなんて興味ないけど」

僕は手裏剣のブレードをずらす

 

ミドニンジャーシュリケン!!

 

空から忍者一番刀が降ってきて、地面に刺さる

刺さった忍者一番刀を抜きながら

「僕の大切な人たちを傷つけようとしてるなら」

手裏剣を忍者一番刀に装着し、'変'ボタンを押す

 

ザ・変化(へんげ)

ニンニンニン ニンニニンニン

 

忍者一番刀を構える

「どんな相手だろうと許さないから」

「なに!」

 

「シュリケン変化(へんげ)!!」

 

ミドジャー、ニンジャー!

 

僕の体は緑のニンジャの姿に変わる

「貴様、その姿は!」

 

 

 

 

「満ちてく光、ミドニンジャー!!」

 

 

 

 




やっとここまで来れました
ちなみに名乗りフレーズは「ミチル」と「ヒカル」という親子の名前をうまいこと入れられたかなと思います

余談ですが、前作からの主人公である礼堂ミチル君の名前は
この口上ありきの名前なんですよ
なので、前作を執筆中からニンニンジャーにすることは確定していました



今日の一言
最近、救急戦隊ゴーゴーファイブにハマっています
読者さんのお気に入りの戦隊はなんですかね

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