黒の組織のメンバーにトレイン=ハートネットが居たら。

ブラックキャットというカクテルがある事から書いてみたくなったお話。

お酒じゃなくても気にしないで。

トレインは縮みます。

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気休めで書いた。


小さくなった抹殺者

日本のどこか。

 

国際的犯罪組織。「黒の組織」

 

所属する者は基本的に上から下まで黒の装束に身を包み、任務を行う。組織の主な活動内容は、重要人物の暗殺、裏での金銭やプログラムソフトの取引、謎の薬の開発などである。きわめて大規模な犯罪組織であり、世界各国に活動拠点が存在する。その影響力は政界、財界、医療、科学といった各界の重鎮たちにも及んでおり、その中でも特に優秀な者を組織の一員としてヘッドハンティングしている。

 

Wikipedia参照

 

 

そこに所属する一人の男が、仲間に追われていた。

コードネーム「ブラックキャット」最強の抹殺者である。

 

「裏切り者は処刑される・・・・・・。それが黒の組織(ここ)のオキテなんだよな。

 

 

 

―――面白ェ」

「ブラックキャット!!」

 

 

 

 

 

          ▽

 

 

 

 

 

暫くして、彼はどこかの林に追い詰められていた。

 

「チッ。しつけーなー。“ジン”」

「お前を殺すのはコイツだ」

 

そう言って男が取り出したのは小型拳銃のような形をした何か。

 

「ンだよそりゃ」

「教えるのは」

 

ドンッ。と、撃ち出された銃弾がブラックキャットの肩に刺さる。

 

「グッ。・・・・・・もったいぶって撃ったって事はただの銃弾じゃねぇって事だ」

「その通り。コイツは組織が開発したナノマシンって言うものでな。細胞を原子配列から組み替えて跡形もなく死体を消すって代物だ」

「なっ!?」

「行くぞウォッカ。もうヤツに用はない」

「ヘイ」

「おいっ。待てよ! ウグッ!?」

「あばよ。最強の抹殺者(イレイザー)

「なっ!」

 

膝から崩れ落ちた彼の体からはベキベキと音を立てて小さくなっていく。

 

(体が・・・・・・熱いっ! 熔けてんのか?!)

 

そこで青年は気を失った。

 

 

 

 

          ▽

 

 

 

 

「おい。なんだよこりゃ」

 

少年は目を覚ました。林の中で。

 

「えーっと。確かジンのヤツにナノマシンとか言う変な銃弾撃たれて、体が縮んだの、か?」

 

少年はとりあえず立ち上がると、林を抜けた駐輪場に止めてある一台のバイクから子供服を取り出し着用する。

 

「さて、とりあえず記憶に問題はないよな? 俺は・・・・・・トレイン、トレイン=ハートネット。確認完了っと」

 

少年はバイクを押して歩き出す。

 

「補導されたりしないよな? 大丈夫だよな?」

 

小学五年生ぐらいに縮んだトレイン少年の物語が始まった。

 

 

 

―――米花町

 

「・・・・・・阿笠・・・。ここに本当にシェリーが居るのか・・・?」

 

トレインはとっても優しい組織のお姉さん(ベルモット)に似た境遇に落ちた少女の事を聞き訪ねてみる事にしたのだった。

ドアホンを鳴らし暫く待つトレイン。返答の代わりにドアが開いた。

 

「あれ? どちら様ですか-?」

「あれ!? 知らない人だー!」

「おぉ? 誰だ誰だ?」

「・・・・・・なんか、いっぱい出てきた・・・」

「・・・オメー等、勝手に開けるなって・・・・・・。どちら様ですか?」

「あー。えっと」(どうする? もう普通に言うか?)「あ、阿笠博士さん居ますか」

「ん。わしが阿笠じゃが」

「あ、用事があってきたんだけど。ここに茶髪の女の子って居ますか?」

「哀くんの事か?」

「はかせっ!」

「あ」

「居るんですか。良かったです」

 

とりあえず家の中に入れてもらえたトレインは阿笠博士の失言で少女がここに居る事を知れて安堵した。

 

「それで? 灰原に「私に何か用かしら」・・・灰原」

「どうやら上級生みたいだけど。何か?」

「ああ。良かった。写真でしか見た事なかったから心配だったんだ。会えて良かったぜ」

「・・・まず名前を名乗りなさい。話はそれからよ」

「俺はトレイン=ハートネット。えっと・・・ブラックキャットだッ!」

 

ビシッ。と決めたトレインに、少年探偵団と阿笠博士はクスクス笑い、コナンは呆れ、灰原は青ざめていた。

 

「あ、貴方があの・・・・・・?」

「・・・・・・知ってるのか? 灰原」

「・・・・・・ええ。組織の」

「!?」

「・・・またコソコソ話してますよ。あの二人」

「そんなに仲良いのか? あの二人。ってかお前等の名前は?」

「俺が小嶋元太!」

「ボクが円谷光彦!」

「私が吉田あゆみ!」

「で、彼らが江戸川コナン君、灰原哀さんです」

「江戸川・・・・・・?」

 

トレインはふーんと興味なさそうに言う。そこで光彦が時計をみて何かに気づいた。

 

「あぁ! もうこんな時間です!」

「ホントだー!」

「母ちゃんに怒られるぜ!!」

「「「じゃあな(ね)コナン(くん)灰原(さん)(哀ちゃん)。また明日!!」」」

「お、おう」

「え、ええ」

「仲良いんだな」

 

・・・・・・・・・

 

「で、トレイン君? 貴方、なんで私に会いに来たの?」

「そりゃ似たような境遇だからですよ」

「似たような・・・・・・。まさかお前もアポトキシンで!」

「違う違う。俺の場合はナノマシン。細胞を原子配列組み替えで消滅させるーっつう代物を喰らってな」

「そんな物まで・・・・・・」

「そんで、それを喰らった理由だけど、組織を裏切った科学者シェリーを探して消して来いって言われたんだけど・・・・・・」

「お、おい灰原」

「大丈夫。この人が私の聞いた事のあるブラックキャットなら。女、子どもには甘く絶対手を出さないって聞いた事があるから」

「ウグッ。痛いところ突いてきますねオジョウサン・・・・・・」

「ええ。でも、貴方は私のせいで組織を裏切る事になったみたいね。ごめんなさい」

「・・・・・・うーん。こういう時はありがとうって言って欲しいかな」

「・・・何でよ」

「何となく?」

「・・・・・・じゃ、じゃあ聞いても良いか?」

「何でもどうぞ」

「そ、組織の奴らより強かったりするのか? その、トレインは」

「ん? もちろん。今回は弾切れでやられたけど、弾の心配がなければ組織の奴らに遅れなんてとらねーよ!」

「・・・それにしても、新一と声がそっくりじゃのう」

「・・・言われてみればそうね」

「新一? コナンじゃなくて? あ、工藤新一・・・・・・高校生探偵のそれでAPTX4869の事を」

「あ、ああ。俺も縮んだんだ」

「そっかー大変だな」

「もし良かったらだが、俺達で組織を潰さねぇか?」

「・・・工藤君!? 何言ってるの!?」

「いいな! それ」

「トレイン君まで!?」

「ま、まぁ。組織最強の男が味方になってくれたんだし・・・・・・」

「でも縮んでるのよ!? 縮んだ貴方みたいに体力とかも!!」

「あ」

「その心配はいらねーよ。俺の場合は撃ち込まれたナノマシンが俺の味方をしてくれてるから体力は心配だがそれなりに動けるぜ?」

「「・・・・・・あ、そう」」

「阿笠さん! ミルクある-?」

「お、おぉ。あるぞ」

「くださいなー」

 

阿笠博士から受け取った牛乳を一気飲みして白いひげを作るトレインにコナンと哀の二人は苦笑した。

 

「賑やかになりそうだな」

「そうね」

 

つづく




続かない。



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