ストライクザブラッド ─真の零番目─   作:本条真司

7 / 42
第7話

「うぉ!?」

羣雲が現場に着くと同時に、吸血鬼が落ちてきた

「ナイスキャッチだ、久遠」

羣雲はそう言いつつ、目の前にあらわれた大男に目を向ける

「おや、投げる場所が悪かったようですね」

「そうだな、お前は俺に捕まる」

「そうはいきませんよ。アスタルテ」

命令受託(アクセプト)執行せよ(エクスキュート)薔薇の指先(ロドダクテュロス)』」

男の後ろから少女があらわれ、手のような形状の眷獣を召喚。羣雲に攻撃を仕掛ける

「ふん、俺に逆らったことを後悔しろ」

すると、羣雲の右足から闇が放たれた

「な!?眷獣ですと!?アスタルテ!」

大男は焦りつつ、少女に指示を出した

「十三番目の眷獣『薔薇の指先(ロドダクテュロス)』!」

「ロドダクテュロスですと!?そんなバカな!」

「残念だったな、その眷獣を構築しているのは、俺の魔力だ!」

羣雲は、アスタルテの眷獣(ロドダクテュロス)を追い詰めていく

が、その魔力にあてられたのか、久遠が呻く

「きたれ.....『破滅の呪文(ラクーンレシア)』」

久遠が、眷獣を召喚した。が、眷獣は、形になっていなかった

久遠の様子もおかしい。いつもは霊力が放出されるが、今回は違った

羣雲が久遠に注意を向けた瞬間、大男と、アスタルテは逃走を終えていた

「ぐ....ぁぁぁぁぁぁ!!」

そして、久遠から膨大な魔力(・・)が放出された

 

 

 

 

 

 

 

 

「おい久遠、どうすんだよ、あれ」

羣雲はそう言いつつ、テレビを指差す

「う、どうすると言われても、自衛権を主張するよ」

「また霊力の暴走か?久遠」

古城がコーヒーを持ってきつつ、尋ねた

「いや、今回は魔力だ」

「ん?久遠は霊力を使う吸血鬼だろ?」

「だから困惑してるんだよ、私から魔力が出たっていうから.....」

そのとき、インターホンが鳴り響いた

「凪沙ー、出てくれー」

「じゃあそのまま朝練行くから、戸締まりちゃんとしてってね。あと火の管理と、あとは」

「いいから行きなよ、遅れるよ?」

久遠はやんわりと嗜めた

「うん、わかった。って雪菜ちゃん?おはよー!」

「おはよう、凪沙ちゃん」

「げっ!姫柊!」

「剣巫!?」

古城と羣雲がうめいた

 

 

 

 

 

 

 

「暁、桜坂久遠、櫻坂羣雲、矢瀬は後で私の部屋にこい」

「呼び出しだってよ、基樹」

「まぁ仲良く行こうぜ、桜坂は隣のクラスだよな?」

そうして四人は南宮那月の部屋に向かった

「最上階.....学園長室より上かよ...」

「失礼するぜ、那月ちゃん」

羣雲がドアを開け、中に入った

「おお、よく来たな昨日眷獣を暴走させて500億の損害をだした零番目の真祖」

「言わないでくださいお願いします」

「とにかく、お前らであれを片付けろ」

那月は、久遠と羣雲を見て告げた

「もちろん」

「「そのつもりだ(です)」」




昨日の分も投稿now

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。