結瞳「江口です。江口結瞳」
一樹「ふむ、姫柊一樹だ」
俺はたっぷり5秒固まってから答えた
結瞳「一樹さん、あのお姉さんを助けてください」
一樹「OKとりあえず落ち着け。落ち着いて話を聞かせろ」
零たちは遊んでいる。今なら抜けてもバレまい
結瞳「えっと、私を助けてくれたお姉さんがピンチなんです。ポニーテールで背が高くて、胸が大きいお姉さんが」
一樹「えーと、まさかとは思うけど、大きめの剣使ってたか?弓に変わるやつ」
結瞳「はい」
一樹「紗矢華かぁぁぁぁ!!」
つい叫んでしまった。だが仕方ない、あのバカを探して罰を与えようか
一樹「アスタルテ、ここは任せるぞ」
アスタルテ「
アスタルテにここの護衛を任せて、結瞳と共にその場を離れる
雪菜は、霊力や魔力の感受性が高い。故に、これに気がついた
雪菜「っ!?これは....魔力波動!?」
零「....なんだと...?」
零は気がつかなかった。その程度の微力な波動
それが、後を分ける
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一樹「んで、ここか」
結瞳「はい」
俺は...どこだここ?って地下通路か
ブルーエリジアムの整備用地下通路にいた
ここで紗矢華と結瞳はわかれたらしい
一樹「ほう?式神がいるとはな...」
目の前に、黒い狼のようなものが現れる。が、生物ではないことが俺にはわかる
一樹「そこにいろ、結瞳」
結瞳「はい、お気をつけて」
結瞳が言い終わるか終わらないかくらいで俺が飛び出し、近くの狼に蹴りを放つ。それだけでその式神が砕け散り、他のやつらが襲いかかってきた
一樹「はぁ、めんどくせぇな」
俺は右手に指輪をつけ、右に向けた
すると、そこに魔方陣が展開され、俺の体を素通りする
一樹「さぁ、ショウタイムだ」
通りすぎると、魔方陣は消え、俺の服装が黒を主体とするものに変わる
そう、死神化したのだ
一樹「せいやぁぁぁぁ!!」
気合いと共に左腕を前方に振り抜くと、目の前の式神が消し飛んだ。そして後ろを振り返り、驚愕した
一樹「結瞳!」
莉琉「残念莉琉ちゃんでした〜」
サキュバスである結瞳の、魔族のパーツが目覚めたようだった
面倒なことになった...!
一樹「しかもこれは...レヴィアタンか!」
莉琉「せーかい!この島を壊すためにね!」
.....なるほど、これは太史局も一枚噛んでるのか
しかもレヴィアタンがキレてる....莉琉が制御を手放したら、この島を壊しに来る────最悪だ
だが、こうするしかない
一樹「月歌!」
月歌「はい!子機召喚!」
俺の隣にまたしても美少女が現れ、その美少女の前に、一回り大きい───色々と大きい月歌が現れた
一樹「なぁ莉琉、お前いくつだ?」
莉琉「結瞳と同じだよ〜」
一樹「なら好都合。莉琉!お前の名前は月、俺の家族だ!」
俺が叫ぶと、大きめの月歌が動き始める。かわりに結瞳が倒れかかるも、月歌が支えた
莉琉「月....?というか何でこの体に...!?」
一樹「第二人格を人間として安定させた。そのためには体が必要だったから、こうやって月歌シリーズを使ったんだ」
月「....後で詳しく聞かせて」
一樹「わーったよ」
俺は海面に浮上してきたレヴィアタンを千里眼で見つつ、月と月歌に結瞳を任せ、レヴィアタンの真上の上空に転移した