ストライクザブラッド ─真の零番目─   作:本条真司

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第41話

結瞳「江口です。江口結瞳」

一樹「ふむ、姫柊一樹だ」

 

俺はたっぷり5秒固まってから答えた

 

結瞳「一樹さん、あのお姉さんを助けてください」

一樹「OKとりあえず落ち着け。落ち着いて話を聞かせろ」

 

零たちは遊んでいる。今なら抜けてもバレまい

 

結瞳「えっと、私を助けてくれたお姉さんがピンチなんです。ポニーテールで背が高くて、胸が大きいお姉さんが」

一樹「えーと、まさかとは思うけど、大きめの剣使ってたか?弓に変わるやつ」

結瞳「はい」

一樹「紗矢華かぁぁぁぁ!!」

 

つい叫んでしまった。だが仕方ない、あのバカを探して罰を与えようか

 

一樹「アスタルテ、ここは任せるぞ」

アスタルテ「命令受託(アクセプト)

 

アスタルテにここの護衛を任せて、結瞳と共にその場を離れる

 

 

雪菜は、霊力や魔力の感受性が高い。故に、これに気がついた

 

雪菜「っ!?これは....魔力波動!?」

零「....なんだと...?」

 

零は気がつかなかった。その程度の微力な波動

それが、後を分ける

 

 

──────────────────────

 

 

一樹「んで、ここか」

結瞳「はい」

 

俺は...どこだここ?って地下通路か

ブルーエリジアムの整備用地下通路にいた

ここで紗矢華と結瞳はわかれたらしい

 

一樹「ほう?式神がいるとはな...」

 

目の前に、黒い狼のようなものが現れる。が、生物ではないことが俺にはわかる

 

一樹「そこにいろ、結瞳」

結瞳「はい、お気をつけて」

 

結瞳が言い終わるか終わらないかくらいで俺が飛び出し、近くの狼に蹴りを放つ。それだけでその式神が砕け散り、他のやつらが襲いかかってきた

 

一樹「はぁ、めんどくせぇな」

 

俺は右手に指輪をつけ、右に向けた

すると、そこに魔方陣が展開され、俺の体を素通りする

 

一樹「さぁ、ショウタイムだ」

 

通りすぎると、魔方陣は消え、俺の服装が黒を主体とするものに変わる

そう、死神化したのだ

 

一樹「せいやぁぁぁぁ!!」

 

気合いと共に左腕を前方に振り抜くと、目の前の式神が消し飛んだ。そして後ろを振り返り、驚愕した

 

一樹「結瞳!」

莉琉「残念莉琉ちゃんでした〜」

 

サキュバスである結瞳の、魔族のパーツが目覚めたようだった

面倒なことになった...!

 

一樹「しかもこれは...レヴィアタンか!」

莉琉「せーかい!この島を壊すためにね!」

 

.....なるほど、これは太史局も一枚噛んでるのか

しかもレヴィアタンがキレてる....莉琉が制御を手放したら、この島を壊しに来る────最悪だ

だが、こうするしかない

 

一樹「月歌!」

月歌「はい!子機召喚!」

 

俺の隣にまたしても美少女が現れ、その美少女の前に、一回り大きい───色々と大きい月歌が現れた

 

一樹「なぁ莉琉、お前いくつだ?」

莉琉「結瞳と同じだよ〜」

一樹「なら好都合。莉琉!お前の名前は月、俺の家族だ!」

 

俺が叫ぶと、大きめの月歌が動き始める。かわりに結瞳が倒れかかるも、月歌が支えた

 

莉琉「月....?というか何でこの体に...!?」

一樹「第二人格を人間として安定させた。そのためには体が必要だったから、こうやって月歌シリーズを使ったんだ」

月「....後で詳しく聞かせて」

一樹「わーったよ」

 

俺は海面に浮上してきたレヴィアタンを千里眼で見つつ、月と月歌に結瞳を任せ、レヴィアタンの真上の上空に転移した

 

 

 


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