ストライクザブラッド ─真の零番目─   作:本条真司

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テスト近いな〜。まぁうん、いいや
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第15話

「.....何で俺まで」

「知らないわよ!」

そういいながら斬りかかる紗矢華

「うおっ!?あぶねぇ!」

「何で避けるのよ!」

「避けねぇと死ぬだろ!」

「死になさいよこの変態真祖!」

「誰が変態か!」

言い争いながらも、紗矢華を攻撃を放ち、古城は避けていく

「あなたに決まってるでしょ!私の...大切な家族を!」

そして古城が避けきれず、斬られる

そのとき、傷口から魔力が放出され、最悪の事態を招く

「なっ!待て...!」

すなわち、古城の眷獣の暴走である

「古城!?」

為す術なく立ち尽くす古城の耳に、少女の悲鳴が聞こえてくる

悲鳴の主はペットボトルを抱えた浅葱。買い出しを終えて戻ってきたのだ。

「ちょっとあんた、なにやってるのよ!? その剣、まさか本物!?」

古城と対峙する紗矢華に気づいて、浅葱が走り寄ってくる。浅葱の気の強さが思い切り裏目に出た恰好だ

立て続けに起きた予想外の事態に、紗矢華も対応できずにいる。

「まずい!来るな、浅葱っ!」

なりふり構わず古城が絶叫した。古城は眷獣の暴走を押さえこむのに精一杯で、魔力の漏出を制御するだけの余裕はない。

「え!?痛っ……あ……ああああっ!」

紙差別に放出された大気の震動が,破壊的な超音波となって浅葱を襲う。

浅葱は両耳を押さえて苦悶し、その場にがっくりと倒れこんだ。急激な気圧の変化に耐えきれずに、意識を失ってしまったのだ。

「やめなさい......!暁古城っ!」

紗矢華が剣を構えて怒鳴る。浅葱と同じように超音波を浴びながらも紗矢華が無事なのは、その剣が彼女を守っているのだろう

しかし雪菜の雪霞狼のように、古城の魔力を完全に無効化する力はないらしい。膨大な魔力の放出に耐えきれず、屋上が崩壊し始める

「天血当主権限行使・七式突撃降魔機槍」

そのとき、零の声が響き渡りスキマから零が現れる

その右手は、銀色の輝きを伴っていた

零は古城に走りより、古城の肩に触れた

「雪霞狼!」

零が叫ぶとほぼ同時に、古城の眷獣の暴走が収まった

「藍羽先輩!」

収まると同時に、雪菜が屋上に姿を現した

「舞威媛、懲戒処分でも下されたいのか?」

「すみませんでした」

「次は無いから、覚悟しろ」

零はそう告げたあと、雪菜に視線を送った

「暁先輩と紗矢華さんは、私と夏音ちゃんは藍羽先輩を保健室へ運ぶので、そこで正座していてください」

「俺一方的に襲われたんだが...?」

「正座していてください」

「「....はい」」

雪菜と一緒に来ていた夏音は、保健室へ運んでいった


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