【IS】 転生したので普通に働こうかと思う 作:伝説の類人猿
誰か助けて(切実)
タイトル付け忘れていた(アホ)
こう見えても神様というのは大変だと思う今日この頃。
神様といえどもやはり人間と同じように階級があるし能力にも差がある。
しかも上司が部下に無茶ぶりしてくるところまでそっくりだ。
わしとしてはここも人間界と同じように厚生労働省みたいなところが欲しいと思う。(切実)
そうしたらパワハラなんかで訴えることができるのに・・・。
まぁ、そんなことしたら再就職するのにかなり時間をかけてしまうしこの年で再就職はきつい。
最近はどこもかわいい神を優遇する節がある。
こんな髭の長い古典的な神様など今では”古い”と一括されて見向きもされないのだ。
これも時代なのじゃろうなぁ・・・。
これでも神様の中では珍しい転生能力が扱えるのじゃが・・・。
意外と珍しいんじゃぞ。この能力。
大体十一人に一人くらい。えっ、微妙じゃと!?
いやしかし、この能力のおかげで食っていけているのは確かなんじゃ。
もっともそのせいで今のような状態になっているのじゃが・・・。
「はっ?転生ですと・・・?」
「そう、転生。やって、早く」
何を言っているんじゃこの
転生じゃと?その意味を分かって言うておるのか。
そもそも転生というのは難しいうえに大変なのじゃ。
転生というのは本来の”輪廻”から外れた行為を魂に行わせるのだ。
そのため転生というのは魂を輪廻から取り出すのに近い。
では、魂の抜けた後はどうなるのか?
魂の抜けた部分を輪廻は他のもので補おうとして塞いでしまう。
そのため一度輪廻から外れてしまった魂は二度と元の輪廻に戻すことはできないのだ。
だからこそ行う上には多大な責任が発生するし取り出した魂の一生を保証する義務があるのだ。
なのでおいそれとしていいようなものではない。
なのに、
「う~ん、十人ぐらいでよろしく」
「じゅ、十人ですとぉぉぉ!?」
バカか!?バカなのか!?一人でも大変なのにそれを十人もだと!?
この
「いやあ、最近人間界のほうで転生小説というのが流行っているって聞いてさ。それを
「そ、それで何故に十人なのでしょうか・・・」
「いやね、この小説のパターンがかなりあってね。とりあえずISの世界にすることは決まったんだけどどんな転生者にするかでみんなもめちゃってね。だから間を取っていっそのこと全部のパターンをやってみようじゃんってなったわけさ」
どのあたりが間を取ったのかさっぱりわからない。
正直言って十人も転生なんてさせたくないししたくない。
魂の人生を狂わせることに対する罪悪感もあるが主に身体的な面できついのだ。
人間ならもう年金受給者なんじゃよなぁ・・・。
でも人間界じゃないから年金なんて制度存在しない。
よってこの年になっても体にムチ打って働くしかないのだ。
早く人間になりたぁ~い!
「なってもいいけどまずは転生させてからね」
「本気なのですか・・・」
「無理なら七、八人ぐらいでいいよぉ。最低でも五人以上ね。あ、あと転生者のほうはこっちで用意しとくから」
出来れば全員転生してあげてね。でないとみんなそのまま消えちゃうから。
と言って上司は去って行った。
て、あれ?最後にとんでもないこと言って帰ったような気がするんじゃが。
気のせいであってほしいと思いながら全員転生させてやらなければと考え頭を抱えるお爺さんであった。
なお、上位神たちの用意した転生者たちがろくでもない奴らばかりでお爺さんがまた頭を抱えてしまうのは別のお話。
「せめて、最後に!最後にはおとなしい奴をぉ!!」
最後に出てきた転生者の俺を見て爺さんがうれし泣きをしてしまったのはまた別のお話。
4Kのクリアな映像よりもブラウン管の暖かい映像のほうが好きな類人猿です。
アリス&ありすさん六話の誤字の指摘ありがとうございました。
なんやねん・・・気が枯れるって。
これからも誤字や脱字があると思うので注意して読んでくださいね。
ちなみに転生者は合計で七人か八人ぐらいにするつもりです。(多分)