【IS】 転生したので普通に働こうかと思う 作:伝説の類人猿
応援アリガトウー!(チャー研)
最近寒いので皆さん風邪をひかないように気を付けてくださいね。
IS学園に実際に行ってみて気付いたことがある。
この学園かなり変わっている。
第一に学園があるのは巨大な島の上でここに来るには船かモノレールぐらいしかない。
一応道路もあるのだがそこを使っているのは配達業者ぐらいだろう。
第二に非常に個性的な建物たちである。
実を言うと俺の原作知識はネット小説のものでしかなく原作もアニメも見ていない。
そのため俺の原作知識にはかなりの偏りがある。
そのためここで個性的なのは島の中央にあるというタワーぐらいだろうと思っていたのだが・・・。
「なんだこれは。たまげたなぁ」
目の前にあるのは・・・おそらく二次創作でよくアリーナと言われているところなのだろう。
だが、
「アリーナっていうぐらいだから野球ドームみたいな所かと思っていたんだけどなぁ・・・」
目の前にあるアリーナは・・・その、非常に独創的です。
「どっからどう見てもサイヤ人の肩当やん・・・」
完全な一致というのはこのことを言うのだろう。アリーナと呼ばれているこの建物はその形から色合いまですべてがサイヤ人の肩当にそっくりだった。
どんなISの二次創作でもアリーナの見た目を書かれることはなかったのだがなるほどこんな見た目なら誰だって書かないだろう。
というかふつうこんな形だなんて思わないだろう。
「やっぱけったいな所だわ。こんな所で青春を過ごすなんてかわいそうに・・・」
思わず同情の気持ちが出てきてしまう。
まぁ生徒たちの気持ちがどうなのかは知らないが少なくとも俺はこんなところで勉強したくはない。
だってこんなの絶対に飲み会の時にネタにされるし・・・。
飲み会を侮ることなかれ。あれは一種の拷問なのだ。
一度でもネタになりそうなことが聞き出されてしまえば最後、酔いつぶれるまでおちょくられ続けるのだ。
人生は過酷である。
「というかほんとにどんな作りをしているんだここは・・・」
最初に言ったようにここは非常に変わっている場所である。
目の前にあるサイヤ人や中央のグネグネまがった塔もそうなのだがそれ以外もなかなかにおかしい。
普通ビルとかは平地に建てるものだと思うのだが・・・。
なんでか知らんがここでは山の斜面に建っていたりする。
しかも建物は、特に島なら港に集中するものなのだが全然そんなことなんてない。
島のあちこちに好き勝手にばらばらになって立っている。お前らもうちょっと統一しようぜ。
第一こんなにばらばらに立っていられては道が分からなくなってしまうじゃないか。
つまりだな何が言いたいのかというと、
「ここどこ・・・?」
迷った。
足りない分のワックスを取りに来たはずなのにいつの間にかアリーナに来ちゃってるし・・・。
さてはてどうしたものか・・・。
そう考えていると幸運なことにアリーナの入り口で突っ立っているISの登場人物の一人、山田先生って言ったかな、その人を見つけた。
これは運がいい。なぜなら彼女は物語の登場人物の一人である。
きっと彼女ならば学園のことを知り尽くしているに違いない。
そう思って声を掛けるために歩き出そうとしたのだが、彼女のほうからこちらにやってきた。
ひょっとして俺が迷っているって連絡を受けていたのだろうか、だとしたらありがたい。
ようやく坂道とおさらばできる。
いやね、ここ坂が多いんだわ。
太っちょの私にはイヤーきついっす。
こちらへやって来た山田さんは少し慌てていた。
え、ひょっとして俺怒られちゃう?まぁ、迷っちゃったわけだししょうがないか。
若干息を切らしながら彼女は言った。
「あの・・・清掃員の方ですよね?すみません迷ってしまいまして。事務室の場所・・・わかりますか?」
オーマイゴット。神よ我を助けたまえ。
なんとなくノリでそう思った瞬間あの神のお爺さんからメールが来た。
『ファイト!(^^)』
決めた。後であの爺さんぶん殴る。
「あの・・・」
駄目でしょうかという顔でこちらを見てくる山田さん。そこで俺はこう言った。
「ファイト!(^^)」
この後二人で仲良く学園内で遭難して三日後に救出されるのはまた別のお話。
まさかここでサバイバル術を使うとは思わなかったよ・・・。
ちなみに山田さんにサバイバル術を褒められた。うれしい。
そんなこんなで山田さんと二人で仲良く職員室で怒られているのを傍らに窓の外では桜の花が風に乗ってキラキラと舞っていた。
春、入学式までもうすぐである。
IS学園の見た目が予想の斜め上を言っていたので書きました。
あとオータムさんってめっちゃ美人やないですか!誰だおばさんとか言ったやつ。
息抜きの作品なので皆さん緩い感じで見てくださいね・・・。