【IS】 転生したので普通に働こうかと思う 作:伝説の類人猿
今回の話は調子が悪くて・・・スルーしてもらえるとうれしいなぁって。
「モ、モシモシチョトイイデスカ?」
「はいっ?」
ご機嫌麗しゅうみんな。俺だ清掃員だ。
俺が掃除をしていたらなんかすごく怪しい金髪の外国人が話しかけてきた。
なんかちょっと緊張してるようだ。
「あの、それで俺に何か用ですか?」
「オ、オーシツ、レイ。セッシャハゴンザレス石壁トイイマスゥ・・・」
「ご、ゴンザレス石壁・・・?」
なんだよその怪しさ満点の名前は。
あれか芸名か。
「ワ、ワタシコノガッコノセンセイ。ミチニマヨッテシマタノデス。ミチオ、オ、オシエテクダサイ」
「道にねぇ・・・本当にこの学校の先生なんですか?」
どっからどう見ても怪しい人物にしか見えない。
仮にハーフだったとしても石壁なんて言う名前は聞いたことがない。
そんな名前があったとしても見た目が怪しくてアウトだな。
ゴンザレスと名乗った男の格好はなんというか数十年前のアメリカ人をそのまま持ってきたような感じだ。
それもステレオタイプの。
なんか赤と白のシルクハット?をかぶっていてサーカスの団長が着ているような服を着ている。
そして極めつけにステッキを持っている。
うん、怪しい。教師かどうか非常に疑わしい。
俺が怪しむようにしてゴンザレスを見ると、
「ソ、ソーイエバキ、キョウハイイテンキデスネ。トコロデアナタハカミヲシンジマスカ?」
なんかすごく露骨に話を変えてきた。
しかもものすごい量のあせもかいているし。
「神は都合のいい時だけ信じてるよ。で、あんた誰だよ。少なくともこの学校の教師じゃないだろ。今ならまだ見逃してやるからさっさと帰った方がいいぞ」
割とこの学校は不法侵入者に対して厳しい。
この間も「お、織斑様のファンなんですぅ・・・ふひっ」って言ってこの学園に乗り込もうとした奴がいたのだがそいつは問答無用でスタンガンを浴びせられて気絶してた。
さすがに何の警告もなしにそんなことをするのはどうかと思うんだがなぁ。
そいつはスタンガンを浴びた瞬間白目をむきながらオウオウと音を出してのたうちまわっていた。
えぐすぎやしませんかねぇIS学園さん。絶対あれ人に流していい電気の量じゃなかったでしょ。髪の毛が少し焼けてたし。
ま、自業自得ではあるが。
そんなことより今は目の前のこの怪しい外国人である。
俺としてはこの外国人に同じ目にあってもらいたくないから今の言葉を言ったのだが、
「ソ、ソンナコトナイヨ!ワタシホントニココノキョウシ!シンジテ!!」
「いや、でもなぁ・・・」
「あ!ここにいたんですかゴンザレスさん!!」
山田さんが息を切らしながら俺たちの間に割り込んできた。
え?本当に教師なの?
「すみませんご迷惑を掛けちゃって」
山田さんが頭を下げてくる。
「それは構いませんけどひょっとしてゴンザレスさんって本当にここの教師なんですか?」
「はい、今月来たばかりの人なんです。今日が初めての授業だったんですが・・・ゴンザレスさんは極度の人見知りでして・・・授業中に逃げ出したところを追いかけてきたんですよ」
「スミマセン・・・ミンナノシセンガチョット・・・ソノハズカシクテ」
若干照れながらゴンザレスは言う。
いやしかし正直言って驚いた。
少なくとも俺の目には教師には見えなかったからなぁ。
「ゴンザレスさんにはとんだ失礼をしてしまって・・・すいません」
「イ、イエ。ヒトト・・・ハナシナレテナイワタスガワルイデス」
そう言いながらゴンザレスさんは少しだけ笑う。
まぁ悪い人ではないのだろうな。多分だけども。
しかしながら人は見かけによらないものである。
今度からは見かけで判断しないようにしなければ・・・。
ゴンザレスを見ながら俺はそんなことを考えるのだった。
*****
「ところで山田さん。ゴンザレスさんの担当教科ってなんなんですか?」
「あぁ、古典ですよ」
「へ?」
まったくもって人は見かけによらないものである。
次と次のお話でアニメ一期分を終わらせたいなぁと思っています。
一応二期のほうまでやるつもりです。(・ー・ )