【IS】 転生したので普通に働こうかと思う 作:伝説の類人猿
お正月だからね仕方ないね。
そして久々の十一時投稿。
「「作文!?」」
「はい♪」
こんにちわ皆さん、山田真耶です。
清掃員さんに言われたアドバイスを今日になってやっと実行することが出来ます!
いや~この時間を作るのがどれだけ大変なことだったか・・・。
あらかじめ決まってあるカリキュラムを変えるのってすごく大変なんです。
いったい何人の先生方に頭を下げたことか・・・。
ともかくなんとか時間を作ることが出来たのでよかったです。
ですが、
「作文かぁ・・・」
「なんかダサいよねw」
「センセー!あたしたちはもう高校生ですよ。今更作文を書くんですか?」
「作文とか・・・ダリィ」
生徒の反応がまったくもってよくありません。
どうしましょう・・・。
「み、みなさん。作文だからと言ってバカにしてはいけませんよ?」
せっかく頑張って時間を作ったんです。
こんなところで心が折れてはいけません!
「作文とかw山ちゃん俺を何歳だと思ってんの?」
私のことを山ちゃんと言ってくるのは一番後ろの窓側の席に座る男子生徒。
晴男 ハレオ(はれおとこ はれお)君です。
うう、私この子苦手なんですよね・・・なんか見た目がヤンキーみたいでおっかないんです。
でも不思議なことにこの子ってすごくモテるんですよね。
こう言ってはなんですが私としてはこの手の男の人よりも清掃員さんみたいな人のほうがずっといいと思います。
誠実そうですし。
「ヤマダセンセイヲイジメルヨクナイ」
片言でしゃべるのはナ・ルイシスト君です。
以前はもっとこうお坊ちゃんな感じだったんですけどいつの間にか片言でしゃべるようになっていました。
なにかあったんじゃないかと思って本人に聞いてみたんですけど「ワタシガワルイノデス。アナタワルクナイ」との一点張りで・・・。
というか心なしかちょっと退化しているような・・・。
「ふむ、兄様よ作文というのはなんだ?」
「作文はね愛しい妹のかわいい場所を書き連ねていくものなんだよハアハア」
「違いますからねエメリッヒ君!?」
ラウラちゃんに対して危ない息遣いをしているのはラウラさんのお兄さん?にあたるエメリッヒ・バルクホルン君です。
彼を一言で説明するのなら男版織斑さんです。
「はぁ・・・まぁたまには作文を書くのもいいかもねぇ・・・ほわぁ・・・」
「心構えは結構なんですけどね授業中に眠らないでくださいね青磁(せいじ)君?」
グースカピーと寝ているのは篠ノ之 青磁君です。
この子ってすごく頭がいいんですけど授業中によく寝るんですよね・・・。
いつも目の下にクマを作っているんですけど体のほうは大丈夫なんでしょうかすごく心配です。
「このバカ兄が!授業中に眠るんじゃない!!」
「うぇ~だって昨日は遅くまで束姉に付き合わされたんだよぉ・・」
箒ちゃんが頑張って起こしてくれようとしているのですが青磁君はびくともしません。
ちなみに青磁君って他のみんなよりも二歳年上なんです。
しかもなんとあの篠ノ之 束と結婚しているそうなんですよ!!
一応戸籍上は結婚できる年齢なんですけど道徳的にどうなんでしょうかね・・・?
「それで何の作文を書くんですか?」
「聞いてくれましたか織斑君!!」
ようやく、ようやくこの質問が来ました!
ありがとう織斑君!!その質問を待っていたんです!!
「作文のテーマはずばり、『ISを使ってどんなことをしたいか』です!!」
「「どんなことをしたいか?」」
「はい!あなたたち一人一人が専用のISを持っていると仮定します。そのときのあなたたちは何の権力にも縛られていない自由な状態です。そのような状態の時にISを使ってどんなことをしたいのかまたはどんなことをするのかを書いてください」
「せんせー質問。ISは打鉄?」
「ISの種類はどんなのでも構いませんよ。それではみなさん書き始めてください」
「「はーい」」
ふう、何とかみんな書き始めてくれました。
良かった良かった・・・。
*****
「・・・」
「何々、ISを使ってしたいこと。世界征服、宇宙遊泳、火星まで行って火星人を捕まえる、アポロ十一号の横にお菓子のアポロを置きに行く、ISをかわいくファンシーにメイクアップさせる、ハイパーセンサーを使って盗撮する・・・大変だったな山田君・・・・」
どうしてこうなった!?
「うぅ・・・私って教師に向いてないんでしょうか・・・?」
「そ、そんなことはないぞ山田君っ!!君は立派に教職を務めてくれたのだ。今回のことはISというものをろくに理解していないあいつらのほうが悪いのだ!!」
「でも、青磁君の作文を見てくださいよ・・・」
「なになに・・・『雲の上で寝る』・・・あのバカが・・・」
まったく、と言いながら織斑先生が頭を抱える。
ちなみに青磁君って束博士と共同でISを作ったそうです。
はぁ・・・。
「いや・・・その・・・悪かった・・・」
「いえいいんです・・・。だってまだ始めたばかりですからね」
そう、まだ私の戦いは始まったばかりなのだ。
たとえ今回がうまくいかなかったとしても次を重ねていくごとにきっとみんなのISに対するイメージが、考え方が、幅広く、そして変わっていくはずだ。
そしていつのかISを軍事以外のことで使おうと考えるようになってくれるはずだ。
だからその日が来るまで私は絶対に負けないし泣かない!
「ちょっと今日は秘密基地のほうに行ってきますね・・・」
「ああ、君の分の仕事は私がやっておこう」
「ありがとうございます織斑先生・・・」
「気にするな。存分に愚痴をあいつに吐いて来い」
でも、今日ぐらいは泣いてもいいですよね?
「それじゃぁさっそく清掃員さんに連絡しとかないと♪」
そう言いながら私はケータイを取り出す。
多分あの人のことだからよほどのことでもない限り断ることはないだろう。
さっそく今日の夜に飲みませんかとメールを送る。
「あ、返信来ました!OKだそうです!」
「そうか。良かったな」
えへへ、さあて今日は思う存分にカウンセリングをしてもらうぞー!
今日の夜が楽しみだなぁ。
清掃員さんと話すとすごくすっきりした気分になるんですよね。
あの人ってすごい聞き上手なんですよね。
しかもアドバイスまでくれるし。
本当にあの人には感謝しないといけませんね。
時刻はお昼。まだまだ時間は残ってるなぁ、なんてことを私は冷房の効いた職員室で考えるのでした。
このシリーズはどこまでやるべきか・・・。
一応もうすぐでアニメ一期の分が終わる予定なんですよね。
二期までやるべきか否か・・・。どうしようかなぁ・・・。
一応次の作品のネタとしてFateの二次創作を考えているんですけどね。