マモレナカッタ主人公に転生したらしい   作:オールドファッション

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度重なる就活ラッシュの末に、私は帰ってきた……!(土下座
投稿ペース、文字数も以前より落ちるかもだけど頑張るぞい


第七話 出会いと友達

◯月L日

 

最近、たい焼きを焼いていると黒猫が来る。たい焼きが欲しいのかな?

売れ残ったたい焼きを小さくちぎってあげたら食べた。お腹が空いてたんだね。今度は牛乳を買ってこうよう⬅︎ラインが引いてる

しかしこの黒猫。よく観察して見ると他の猫と群れない。さてはぼっちだな。……俺もだよ。

おまえも一人なのかと厨二的寂しさに浸っていたら黒猫が擦りよってきた。ぼっちにシンパシーを感じたのかもしれない。

でも撫でようとしたら逃げられた。ぐすん。

動物全般は好きだけど猫好きに傾きそうな今日この頃であった。

 

 

 

 

◯月+日

 

新作のロイヤル大判焼きを焼いていたらすごい巨乳の子が買いに来た。

この町の人は平均的にスタイルが良い傾向にある。成る程、これは確かに巨乳ファンタジーだ。しかしこの子はその中でも群を抜くほどデカイ。君、本当に高校生?

そしてなぜか色々と質問された。どこかで会ったことはないか、その眼帯の下はどうなっているのかとか。

会ったことはないと思うけど。だって君見たら忘れられないくらいのインパクトだもん。眼帯は昔怪我したからとだけ言っておいた。片目だけ色が違うんですなんて言ったら痛すぎる(胃が

そしてその巨、姫島朱乃さんから最後にチラシを貰ったんだが…………。

 

『アナタの願いを叶えます』

 

そっと、ゴミ箱の中に入れました。だって宗教関係の匂いプンプンするんですもの。

また黒猫が来たの牛乳をあげたら飲んでくれた。可愛い。

 

 

 

 

◯月*日

 

金髪のイケメンが白い幼女を連れてきた。リア充死すべし!慈悲はない!

と、思ってたのだがカップルではないらしい。部室のお茶請けを買いに来た部活の先輩(イケメン)と後輩(幼女)だとか。

しかし、なぜか二人からすごい見られたな。

イケメンは俺の体を舐め回すように見てたし(アッーーーーー!)、幼女は俺のことくんくんと匂いを嗅いでた。近所の銭湯にも通ってるし、体はちゃんと洗ってますよ?もしかしてソース臭い?

そういえば夕方また黒猫が来たけど、めっちゃ匂い嗅がれたな。……◯ァブリーズ買っておこう。

 

 

 

 

◯月W日

 

材料の買い出しに行ったら財布をすられた。ゆるさん!

いつも通り魔神拳を使おうと構えたら茶髪の青年が犯人に蹴り掛かって捕まえてくれた。それはもう初代ライダー並みのキックをかましてくれましたよ。スカッとしたぜ。

青年の名前は兵藤一誠くん。正義の味方を目指しているらしい。

もしかして武器とか投影できる系男子ですか?若いうちはいいけど、そのうち白髪と褐色になるよ。

 

何でもその昔、公園で見た紙芝居に心を打たれてヒーローに憧れを思い至ったとか。……もしかして、いや、まさかな。⬅︎字が震えている。

それにしてもこの兵藤くん。実は町でちょっとした有名人だった。困った人がいたら手を差し出し、悪人を見つけたら悪即滅。学校では雑用を進んで引き受け、町では募金などの慈善活動にも協力している。最近ではテレビの取材とか来て、ちょっとしたご当地ヒーロー扱いみたいになっているらしい。

今時珍しい若者だな。そう思いながら商店街のくじ引きでノートパソコンが当たった。無論、公園暮らしの俺にこいつを賄うほどの電気は払えないわけで、完全な宝の持ち腐れである。まあ、使えれば小説の執筆作業もだいぶ捗るんだろうけど……。

結局、ついているのかついていないのかよく分からない1日だったな。

 

 

 

 

 

◯月E日

 

あれから一週間後、会長さんがやってきた。

チェス盤を渡して早速メールアドレスとIDを交換しようとしたが、順序的にまずは友達から始めようと思う。

俺は友達になってくださいと頼んだ。

 

 

 

泣かれた。

 

 

 

資格がないとかふさわしくないと言われた。

……はは、まあそうだよな。俺じゃ釣り合わないよなぁ。

わかってたけど、これはキツイ。いつも期待してこれだ。あの時も………。

 

 

(読めない)

 

 

今日は屋台を早くたたんで寝た。寒い。胃が痛い。

 

 

 

 

◯月R日

 

神父がまた現れたので魔神拳して交番に置いてきた。

 

 

 

 

◯月T日

 

仕事に身が入らない。

たこ焼きも何個かダメにしてしまった。気分を切り替えよう。

黒猫が少しだけ優しかった気がする。なぐさめてくれたのかな。

 

 

 

 

◯月凸日

 

兵藤くんがお好み焼きを買いに来た。むちゃくちゃ心配された。そんなに元気なかったかな?

休憩時間に事情を説明……まあ、片言だから全然内容は伝わってないだろうけど。でも人間関係で悩んでることは察したらしい。そして逆に落ち込まれた。なんでや!

 

 

 

 

◯月Y日

 

赤髪の子に声を掛けられた。

名前はリアス・グレモリーさん。会長さんの友達らしい。今の俺にはあなたのポジションが皮肉にしか思えないのだが?

何でもここ最近会長の様子がおかしいから俺に原因があるのではないかという。俺が悪いのか。

彼女の質問に苛立ちまじりな回答をした。今思うとかなり失礼な態度だったと思う。

しかし彼女は怒りもせずに真剣に聞いてくれた。そして彼女は会ってちゃんとお互いに話すべきだと言った。

彼女の言う通りだ。一度くらいの失敗がなんだというのだ。俺は前世で千回以上は失敗しているぞ!

 

もう一度、勇気を出してみようと思う。⬅︎力強い筆跡

 

別れ際、グレモリーさんへの『ありがとう』という言葉が自然な口調で言えた気がした。今度来た時はオマケしてあげよう。

 

 

 

 

◯月U日

 

いつもの休憩時間に会長さんとグレモリーさんが来た。胃が重いが我慢我慢。

会長さんとお互いに向かい合わせでパイプ椅子に座った。1分くらい沈黙が続いていたが、最初に話を切り出したのは会長さんだった。

 

『なぜ、私なんですか?友達なら他の人からでも選べるのに……』

 

うーん。遠回しに敬遠されてない?と不安になってたらグレモリーさんに答えを急かされた。

理由か。言葉に表すには漠然としすぎて難しいな。口下手な俺なら尚更のことだが。しかし、それでも言い表すのなら楽しいから、かな。

前世だとなぜかクラスメートに話かけても避けられるし、こっちへ来てもまともな会話をしたのは会長さんか兄貴くらいだった。久しぶりに誰かと話すことが楽しいと実感しましたよ。

結論。

 

『あなたと話す時間が好きなんです』

 

と、思った言葉をはっきりと言った。恥ずかしい。

そしたらまた会長さんがまた泣き始めたので心配になったのだが、生徒会長さんは喜んで友達なってくれるらしい。よかった。本当によかった。

最初の目的だったメールアドレスと◯INEのID交換もしてくれたので同年代の名前が初めて電話帳に載った。ついでにグレモリーさんも交換してくれた。俺、明日しぬかもしれない。

あと、同い年なんだからさん付けはやめて欲しいと言われた。でも会長って呼んだら二人とも微妙な顔だった。やっぱりおかしいかな。

しかしグレモリーさんにはだいぶお世話になった。グレモリーさんが困ったら今度は俺が助けよう。

帰りに黒猫に友達ができたと言ったら目を見開いて驚かれた。ふふ、俺はもうぼっちではないのだよ。

 

 

 

 

 

◯月I日

 

いつか来た白い幼女がたい焼きを買いにきた。今回はあまりくんくんされなかった。◯ァブリーズ買っておいてよかったぜ。

幼女の名前は塔城子猫さん。幼女ではなく高校一年生らしい。謝罪した。

少し立ち話をしたらグレモリーさんの部活の後輩だということが分かった。ちなみにオカルト研究部。

活動内容は昼間はお菓子を食べて、夜はバイトをしているとか。オカルト要素はどこかな?

グレモリーさんには前回の件でもお世話になったので他の部員さんの分もおまけしといた。少し重いかなと思ったが軽々と片手で持ってた。力持ちだね。

塔城さんがまた来た時はおまけしてあげよう。だって、たださえ周りの子が発育いいから塔城さんの未発達な体が目立つんだもん。いっぱい食べて大きくなりなさい。

しかし去り際に黒髪の和服の女性と会ったか尋ねられたけど、どういう意味だろう。

 

 

 

 

◯月O日

 

黒猫と遊んでいたら兄貴に首輪でも買ってやれと言われた。

でも首輪って見ていて苦しそうなんだよね。黒猫も結構賢いしいらないと思う。

というか、それ以前にまだ一度も触らせてくれない。嫌われてはいないと思うんだが……うぅ。

いいもん!俺には会長さんとグレモリーさんがいる!といじけてたら猫パンチされた。解せぬ。

本屋でねこの◯もちを買ってこようと思った。

 

 

 

 

◯月P日

 

本屋で懐かしい漫画を読んでいてある事を思いついた。

 

ずばり、新しい住居だ。

 

安い賃貸物件よりも格安で、公園生活以上の暮らしができる場所。まあ、それには色々な手続きやら手間が掛かりそうだが、長期的に住むとすればこれほど素晴らしい物件は無いと思う。

明日市役所に行って色々と確認しよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

〜次のページ〜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◯月@日

 

家を買ったと思ったら金髪シスターと同棲することになった。

……………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………どうしてこうなった?

 

 


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