幻想天霊伝説〜都会の悟空が幻想入り〜   作:サウザンド・J

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この小説は、東方Projectとドラゴンボールの2次創作です。

・2次創作
・遅すぎた更新
・勝手な解釈
・ネタ詰まり回
等が含まれております。

読者の方々のおかげで何とか続けられています。いつも本当にありがとうございます。


第47話「凍てつく未来」

幻想天霊伝説 第47話

 

 

 

 

[惑星ギーク]

 

神「っ、任せろとは言ったものの、やはり気合だけではどうにもならないな。」

 

諏「まったくだね。」

 

 

集まった光をコントロールしようとしたが、2人には早苗のように上手く出来なかった。そのため、光は散らばり始めている。

 

 

神「こんな時に、霊夢がいてくれたらな。」

 

諏「確かに、霊夢なら出来そうだけどね。これはまいったね。」

 

 

光を見上げた悟天は、父の面影を思い出し思いついた。

 

 

天「神奈子さん!諏訪子さん!俺にその光をぶつけてみて!」

 

妹「何を言ってるんだ?」

 

諏「まさか、悟天君が信仰の力を使うって言うのかい?」

 

神「無理だ。巫女でもない者がこれを使えるわけがない。」

 

天「今はそんなこと言ってられないよ。とにかく頼む!」

 

諏「どうする?神奈子。」

 

神「…。」

 

 

考えている間にも、光は散らばり早苗も消耗していく。

 

 

神「…一か八かやろう。」

 

諏「わかった。」

 

 

まだ散らばっていない光を悟天に届けた!

 

 

天「ぐっ!くっ!」

 

妹「おい、大丈夫かよ。」

 

天「こ、このくらい…!」

 

 

とてつもないエネルギーだ。しかし、ユニバースキングのように通過することなく、悟天の身体に留まっている。

 

 

神「みんなの信仰が、悟天君に向いたみたいだ。顔の広さが幸いしたな。」

 

諏「あとはあの力を制御するだけだね。私たちは散らばった光を集めよっか。」

 

神「あぁ。早苗、もう少し堪えてくれ。」

 

 

一方、早苗は。

 

 

早「はっ!」

 

ビュオォォッ!!

 

ギ「その手はもう通用しないぞ。」

 

 

早苗が起こした突風はギークに当たることなく、ギークの周りを包囲し竜巻となった。

 

 

ギ「小細工をするな!」

 

バチッ!!

 

 

竜巻を一撃でかき消した!しかし、ギークが見上げると、

 

 

ギ「これは…。気を抜きすぎたか。」

 

 

早苗は気を集中させ切っていた。

 

 

早「避けても構いません。ですがその代わり、この星は消させてもらいます!」

 

ギ「私は死なないが、お前たちは確実に死ぬぞ。それでもいいのか?」

 

早「覚悟の上です!」

 

ギ「大事にしてきたこの星をお前に奪われるのは癪だ。いいだろう。そんな攻撃など跳ね返してやる。」

 

早;「ゴッドバスター」

 

早「これで最後です!」

 

ドォッ!!

 

 

渾身のゴッドバスターだ!

 

ギークは両腕を前に突き出し、その攻撃を受け止めた。

 

 

ギ「っ、簡単には弾けないか。だが面白い。」

 

早「はぁぁぁっ!!」

 

 

早苗は本気だ!

 

 

ギ「諦めろ、東風谷早苗。」

 

早「黙りなさい!」

 

ギ「あの信仰とやらをお前に集められなかった時点で、既に勝機は失われていたのだ。」

 

早「っ!!」

 

 

無視して攻撃に集中している。

 

 

ギ「孫悟天ではあれをコントロールできない。コントロールさせる人物も最早なし。私の勝利は揺るがん!」

 

バチィッ!!

 

早「そんな!」

 

 

ゴッドバスターは弾かれてしまった。

 

 

ギ「風起こしというのはこうやるんだ。」

 

ギ;「カオス・ハリケーン」

 

早「あがっ!」

 

 

ギークが右腕を振り上げると、突風が発生された。そしてそれは動く体力を失った早苗を襲った。

 

 

早「う…ぐ…。」

 

ヒュゥゥ・・

 

 

早苗の変身が解けてしまった…。

 

 

ギ「滅べ、東風谷早苗。」

 

諏「早苗ー!」

 

 

諏訪子は思わず飛び出した。

 

 

神「待て諏訪子!」

 

ギ「邪魔だ。」

 

ボッ!!

 

 

諏訪子へ気弾を放ったが、

 

 

諏「おっと!」

 

ギ「なにっ?」

 

神「機転を効かしたか!」

 

 

当たる直前に光の姿になり、やり過ごしたのだった。

 

距離を取ったままだったギークは、早苗の救出を許した。

 

 

諏「もう大丈夫だよ。」

 

早「諏訪子、様。」

 

 

早苗を抱え、今度は地表を走った。

 

 

ギ「馬鹿め。星に足をつければ攻撃しないと思ったか!」

 

ギ;「カオス・ブリザード」

 

ヒュオォォッ!!

 

諏「あうっ!」

 

 

ギークの攻撃は地面に当たり、氷の礫が散らばった。その一つが諏訪子の脚に命中し、転んでしまった。早苗はフラつきながら諏訪子に近づいた。

 

 

早「う、諏訪子様!」

 

諏「あ、脚が…。」

 

 

攻撃のほんの一部だったのにも関わらず、諏訪子の左脚は氷漬けになっていた!

 

 

神「諏訪子!…くそ!この光さえどうにかなれば。」

 

天「ご、ごめん。」

 

神「いや、いいんだ。」

 

妹「こうなったら私も!」

 

ヴンッ!!バチッ!バチッ!バシュッ!!

 

チ「あ、待ってよ姉貴!」

 

 

チルノも遅れて飛び出した。

 

 

ギ「洩矢諏訪子、お前の命運は尽きた。」

 

諏「祟り神をナメてもらっちゃ困るよ。」

 

ギ「見ていろ。時間経過とともにお前の身体は凍っていくぞ。」

 

早「あっ!諏訪子様!」

 

 

左脚から徐々に凍り始めた。

 

 

ギ「お前たちにとって星から星までの移動は凄まじい疲労だ。それにも関わらず私に挑んだ。」

 

「その結果、自分の脚を捥(も)ぐ力すら残せず、ここで凍りつく。」

 

諏「う…。」

 

早「あなたは、絶対に許さな」

 

ギ「黙れ。」

 

ドゴッ!!

 

早「ぐあっ!」

 

 

殴り飛ばされ、早苗は遂に倒れてしまった。

 

 

早「皆さん、どうか、悟天さんに、信仰を…。」

 

 

近くにスパイカメラが飛んでいたため、その声は奇跡的に幻想郷に繋がった。

 

 

妹「化け物めぇ!」

 

妹;「ヒートファランクス」

 

 

右の拳を炎で包み、殴りかかったが、

 

 

ゴッ!!

 

妹「くそっ!」

 

 

手のひらで簡単に止められてしまった。

 

 

ギ「不老不死のお前は目障りだ。」

 

ガシッ、ブンッ!!

 

妹「うわっ!」

 

 

右の拳を掴まれ放り投げられた。岩場にぶつかり見上げると、

 

 

ギ;「カオス・ブリザード」

 

ギ「そこで止まっておけ。」

 

ヒュオォォッ!!

 

妹「!」

 

 

目の前まで猛吹雪が迫っていた。

 

 

チ「姉貴危ない!」

 

妹「おま!」

 

チ「うわぁぁぁ!!」

 

 

たまたま近かったチルノが、妹紅の前に立ち猛吹雪をモロに受けてしまった。

 

 

チ「…ぁっ!」

 

妹「チルノぉぉぉ!!」

 

ギ「?なんだ?」

 

 

しかし、チルノは消滅しなかった。しかしギークにとっては、至近距離まで冷気が迫っている妹紅に何の影響もないことが不可思議であった。

 

 

ギ「出力を上げるぞ。はぁっ!!」

 

ヒュオ゛ォ゛ォ゛ッ!!

 

妹「なんて力だ!」

 

 

その時!

 

 

カッ!!

 

妹「う!」

 

ギ「なにっ!?」

 

 

チルノは眩く光った!

 

 

妹「お、お前、チルノなのか?」

 

チ「…、うん。」

 

 

光が収まったそこには、大人の体型になり、衣装も神々しくなったチルノがいた…!

 

 

ギ「馬鹿な。私の技を自分のモノに変換しただと!」

 

チ「みんなを殺して、兄貴を傷つけて…。お前は、あたいが倒す!」

 

ヒュオォォッ!!

 

ギ「所詮はチルノ。私に敵う筈など」

 

ドゴンッ!!

 

ギ「がはっ!!」

 

 

聞く間も無く腹にパンチした!

 

 

チ「はっ!」

 

ドゴッ!!

 

ギ「ぐっ!」

 

 

一回転し、殴り飛ばした。

 

 

チ「っ!!」

 

 

それからも絶え間なく攻撃した。その戦術は正しく、孫悟天そのものだった。

 

 

妹「(なんてスピードだ。私じゃ到底追いつかない。そしてギークは、そのスピードについて行き始めている!)」

 

「チルノ!あんまり殴るな!ギークの思う壺だ!」

 

チ「…わかった。」

 

チ;氷符「真・アイシクルフォール」

 

ヒュオ゛ォ゛ォ゛ッ!!

 

ギ「ぐおっ!」

 

 

ゴッドバスターのように両手で弾こうとしたが、

 

 

ギ「くっ!」

 

 

全身が凍ってしまうことを察知し、身を躱した。しかし両手は完全に凍ってしまったので、

 

 

ギ「ふんっ!」

 

ゴリッ、カタカタカタ

 

 

両手を捥いで再生させた。

 

 

妹「そうか、そういうことだったのか。」

 

諏「何がわかったの?」

 

 

諏訪子の脚の氷を溶かしながら言った。

 

 

妹「頭を消したのに死ななかった。そしてあの再生。どこで手に入れたか知らないけど、ギークは蓬莱の薬を飲んだんだ。」

 

諏「え!それじゃあ。」

 

妹「ギークは殆ど無敵だ。」

 

諏「そんな…。」

 

妹「だが、チルノのおかげで何とかなるかもしれない。チルノ!」

 

チ「なに?」

 

妹「目一杯ギークを凍らせろ!それしかない!」

 

チ「わかった。」

 

ギ「! させるか!」

 

ガシッ!!ガシッ!!

 

 

ギークが襲いかかって来たので、両手を掴んだ。

 

 

ギ「なっ!離せ!」

 

チ「本当は、本気を出せばお前なんかすぐに倒せる。だけど、それをしたらみんな凍っちゃう。」

 

ギ「ククク、残念だったな。」

 

チ「だから、あたいとお前だけ、終わらせる…!」

 

ギ「何だと?」

 

ヒュオォォッ!!

 

 

チルノは気を高めた。

 

 

チ;「ウルティメイト・フリーザー」

 

ゴォォォッ!!カチカチカチッ!!

 

ギ「やめろぉぉぉ!!」

 

 

ドーム状に冷気が広がったかと思えば、次の瞬間、ドーム状のまま一瞬で凍てつき固まった!

 

 

妹「気が消えた。チルノ…。」

 

諏「まさか、自分と引き換えにだなんて…。」

 

 

しかし、

 

 

パッ

 

チ「ふっかーつ!」

 

妹「な!チルノ!?」

 

チ「ねえ、あたいカッコよかった?あたいったら最強ね!」

 

 

えらく雰囲気が違うため、2人とも困惑している。

 

 

諏「妖精の復活力ってすごいね。」

 

妹「これは驚きだ。だが、よくやったな!」

 

チ「えっへん!」

 

 

天「す、すごい。チルノが本当に倒しちゃった。」

 

神「連れてきた甲斐があったな。」

 

天「みんなの光はどうしよっか。」

 

神「なに、放っておけば元に戻るさ。」

 

 

幻想郷の信仰は、95%集まっていた。

 

 

天「だけど、あんまり変わらなかったね。」

 

神「それは悟天君だからだ。巫女の早苗がその光を取り込めば、もっとすごいことになっていたんだがな。」

 

天「必要無くなって何よりだね。」

 

 

安堵したメンバーに、水を差す者が現れた。

 

 

ガリッ!!ゴリッ!!ゴォォンッ!!

 

妹「なんだ!」

 

諏「あっつ!」

 

チ「こ、氷が…!」

 

神「まさか!」

 

天「ユニバース、キング…!」

 

 

今度は灼熱の炎を放ち、Dr.ギークことユニバースキングが爆誕した!

 

 

ギ「流石に終わったかと思ったぞ。」

 

チ「それならもう一回!」

 

ギ「させん。」

 

ギ;「カオス・フレイム」

 

ボォ゛ォ゛ォ゛ッ!!

 

チ「うわ!」

 

ピチューン

 

妹「チルノ!」

 

諏「もう、限界…。」

 

バタッ

 

 

諏訪子はその場で倒れてしまった。

 

 

ギ「お前もだ。」

 

ギ;「フィンガーブリッジ」

 

バッ!!

 

 

ギークの指一本から放たれた一発のエネルギー弾は、

 

 

早「がっ!!」

 

 

倒れていた早苗を貫いた。

 

 

神「早苗ぇぇぇ!!」

 

天「ギーク…!」

 

妹「…。」

 

 

悟天と神奈子は、怒りに震えた。妹紅は、絶望のあまり何も考えられなくなった。

 

 

ギ「さあ、チェックメイトだ。」

 

 

アナザーストーリー1話へ、続く…。




というわけで、第47話でした!

ネタ詰まりを何とか気合いで振り切りました。

続きが欲しいと感想をくださった方、本当にありがとうございました。


ここまでのご愛読、有難う御座いました!!

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