・2次創作
・遅すぎた更新
・勝手な解釈
・トラウマ回
等が含まれております。
半年以上更新出来ず、申し訳ありませんでした。
[惑星ギーク]
魔「だ、誰か、おぶってほしいのぜ。」
気を使い果たしたらしく、一歩も動けなかった。
文「今行きます〜。」
特に急がず魔理沙へ向かった。
早「今の攻撃、私でも無事では済みません。もし生きていたとしても重傷の筈です。」
「・・!そんな!」
ユニバースキングことギークは無傷だった!
咲夜、レミリア、レイ、妖夢からは煙で見えなかったが、早苗からはユニバースキングの姿がはっきり見えていた!
早「皆さん!まだです!」
ギ;「カオス・シュート」
ビィッ!!
直径1mのエネルギー波だ!
妖「!」
咲「!」
レイ「!」
レミ「! 避けなさい!」
文「あや?」
ギャラクシースパークを避けた4人は、止まっていても当たらなかった。しかし、
文「うっ!」
魔「おいおい・・、冗談キツいぜ…。」
「ごめんな、アリス…」
ゴォォッ!!
文は左の羽と腕を擦ってしまい、魔理沙は直撃した!
早「魔理沙さーーん!!」
咲「そんな…。」
ギークの攻撃は終わった。魔理沙は・・立ったまま、死んでいた。
文「魔理沙、さん…。」
ギ「驚いた。少しでも今の私の力に届くとはな。」
レイ「…まだそんな事を言っているのか。」
ギ「? まだ殺しは悪だと言うのか?」
「私は愛する者たちを殺された。〈それ〉を倒すために仕方なく殺しているだけだ。お前も愛する者のために殺しをしているではないか。違うか?」
レイが倒した人造人間やビドーのことだ。
レイ「違う。守る為に戦う事と復讐を盾にした虐殺は別物だ!」
ギ「現実はそう甘くはない、いや、甘くなかった。〈それ〉を倒すためにはより強い生物を作り出すしか方法はない。しかし、どの世界へ渡っても理解されなかった。」
「交渉決裂による戦闘、つまり人類の戦争と同義だ。どの世界も戦争はなくならない。私がやっていることは間違いではない。」
レイ「それは自分の行為を正当化する為の言い訳にすぎない。」
「お前のしている事は、『それ』とやらと何ら変わらないぞ!」
レミ「そうよ。戦争を理解しているなら、正しくないことも理解している筈よ。」
ギ「レミリア・スカーレットごときが調子に乗りおって。」
「まあいい。私はこれほど交渉の余地を与えた。もう十分だ。」
「レイ・ブラッド、お前から殺す。」
バシュッ!!
レイ「ッ‼︎」
レイに襲い掛かった。しかし、
カチッ
レイ「え!?」
気づくとレイのブレスレットの転送のスイッチが押されていた!
そして微かに咲夜の声で「生きて」と聞こえた。
レイ「さ…咲夜さん⁉︎」
レイは、幻想郷へ転送された。
ギ「馬鹿め!」
カタカタカタ、ジャキッ!
左腕が変形し、肘から先が黒い刃物になった。まるで豪剣である。
咲「くっ!」
キキキキッ!!
咲夜は両手にナイフを握り応戦した。しかし、片腕を振るうギークにやっと追いつく程度だった。
ギ「どうした?遅いぞ。」
咲「(は、速い!このままじゃ…!)」
妖「どこを見てるんですか!」
ザッ!!バキィッ!!
咲夜に気を取られていたギークの背後に迫った妖夢が、両の剣を全力で水平に振った!ギークのうなじに切目を入れたと同時に、白楼剣と楼観剣はギークの硬さに耐えられず折れてしまった。
ギ「なに?」
咲「っ!」
ザッ!!バキッ!!
このチャンスを逃さなかった咲夜は、斬りきれなかった首を斬り裂くためナイフを握った手を振った!見事、ギークの首を跳ねることに成功した。
レミ「トドメよ!」
レミ;神槍「真・スピア・ザ・グングニル」
気を全開にし、グングニルを持ったままギークの首に迫り、
ドカーンッ!!
完全に消した。
シュゥゥ・・
レミ「もう、変身できないわね。」
妖「や、やりましたね。」
咲「…。」
ス・・バタッ
咲夜は首のないギークを前に、疲労で仰向けに倒れた。
妖「はぁ、はぁ、なんでこの程度で倒れてるんですか。」
咲「うるさい、わね。」
妖夢は動かなくなったギークの前に立ち、咲夜を見下ろしながらそう言った。
文「魔理沙さん!魔理沙さん!」
揺さぶっても魔理沙はピクリとも動かない。文は、耐え切れず泣いていた。
早「頭を吹っ飛ばした。これでセルのように再生はできないはず。」
「でも、残った胴体が何をするかわかりません。皆さん、早く信仰を!」
用意周到である。
妖「実感が湧きません。まさか魔理沙さんが…。」
咲「・・・。」
レミ「間違いなくこの手で消した。これで運命は変わった。」
「・・! あれは!!」
レミリアが見たものとは?
•••
[紅魔館 レイの自室]
レイ「ここは!?」
気がつくと、紅魔館にある自室の真ん中に立っていた。
もう一度惑星ギークへ戻ろうとしたが、ブレスレットは作動しなかった。
レイ「そうだ、みんなは…?」
紅魔館のメンバーは、大図書館に集まっているようだ。
レイ「良かった…僕も合流しないと。」
走って向かった。
•••
[惑星ギーク]
レミ「咲夜ーーーっ!!」
ヴンッ!!
残り少ない力を振り絞り、超サイヤ人Gへ変身し、飛んでいった!
咲「そんな、馬鹿な…。」
妖「(ゾクッ!)」
妖夢は咲夜の方を向いたままだったが、直感で背後の存在に気づいた。
そこにいたのは、
ギ「まさか、隠し味をここで披露することになるとはな。」
首が元通りになっているギークだった!
妖夢はゆっくり振り返り、絶望の表情を浮かべた。
ギ「邪魔だ。」
ザクッ!!
妖「ーっ!」
左腕の豪剣で、背後から左胸を刺された。
妖「む、無念…」
ザッ!!・・バタッ
豪剣を勢いよく振り上げ、斬り裂いた。
絶命した妖夢は、咲夜に倒れかかった。
咲「嘘、そんな…」
反応がない妖夢を抱いた。もう咲夜には、闘うエネルギーが残っていないのだ。
ギ「滅べ、十六夜咲夜。」
カタカタカタ
豪剣から普通の腕に戻し、左の手のひらを咲夜に向け気を込めた。
レミ「やめろぉぉぉ!」
爪を突き立てたが、
ゴツッ!!
気を込めていた左の裏拳で殴り飛ばされてしまった。
ギ「?」
見下ろすと、妖夢の亡骸があるだけで咲夜はいなかった。
文「大丈夫ですか?」
咲「私はもう助からない。早く逃げて。」
文「い、いや〜、霊夢さんから舞空術を教わっといてよかったですよ〜。羽が動かなくても飛べるんですから。」
レミリアが攻撃された隙に、咲夜を物陰に避難させたようだ。
咲「お嬢様、今行きます。」
文「本当は隠れて欲しいですが、仕方ありませんね。」
「霊夢さん、魔理沙さん、今いきます。」
ヴンッ!!バチッ!バチッ!
気を込め、物陰から飛び出した!
ガシッ!!
文「あっ!がっ!」
ギ「自分から出てきてくれて助かるぞ。」
現実は残酷なもので、飛び出した瞬間鼻から上を大きな右手で掴まれてしまった。
文はギークの右手を引き剥がそうともがくが、
ギ「ふん。」
ギ;「カオス・サンダー」
ピカッ!!ゴォォォッ!!
右手から高圧電流を流す技だ。
文は黒く焦げ、ギークが手を離しても動かなかった。
咲「お嬢様!起きてください!」
レミ「さく、や?早く逃げなさい。」
咲「お嬢様を見捨てて逃げられるわけがありません!」
レミ「みんなが死ぬ運命は変えられなかった。貴女だけでも生き残って…!」
咲「ブレスレットを使って逃げましょう!」
レミ「駄目よ。みんなが逃げたら、あいつは幻想郷にやってくる。そうなったら幻想郷は終わりよ。」
「でも、貴女一人なら許してくれるかもしれない。だから早」
ギ「レミリア・スカーレット、お前は私が何もせずとも間も無く死ぬ。」
咲「うっ。」
咲夜は恐怖した。
ギ「あれを見ろ。」
レミ「! しまった!」
幻想郷は夜であるということに惑わされ、惑星ギークはこれから日が昇るということに気づかなかった。
咲「お嬢様!」
ギ「邪魔だ。」
ゲシッ!!
咲「あがっ!」
咲夜はあっけなく蹴り飛ばされた。
ギ「トドメは刺さない。そこで主人がゆっくり焦げるサマを見ているがいい。」
レミ「き、貴様…!」
ギ「次は東風谷早苗か。」
バシュッ!!
早苗に危機が迫る!
•••
[紅魔館 大図書館]
レイが入ると、にとりが放送している惑星ギークの映像を凝視している紅魔館のメンバーがいた。
パ「レミィ!」
妖精メイドA「お嬢様!」
レイ「向こうはどうなってますか!」
美「レイくん!無事でよかった。」
フ「レイー!生きててよかったよー!」
泣いて抱きついてきた。
レイ「ご心配をおかけしました…。」
「それよりお嬢様は⁉︎」
パ「・・・。」
途端に場が凍りついた。
小「・・あれを観てみろ。」
レイ「…!」
映像には惑星ギークが映っているのだが、レイが闘っている時はなかった太陽が見えているではないか。
レイ「そ、そんなまさか…。」
パ「私のせいよ。星の向きを調べ忘れたから…。」
レイ「パチュリー様は悪くありません…不甲斐ない僕のせいです…!」
美「そんなことはない。その様子だと知らないと思うけど、妖夢さんと文さんはあいつに…。」
別の映像では、血だらけの妖夢がうつ伏せで、全身が黒くなった文が離れた場所で倒れていた。
レイ「そんな…二人とも…。」
フ「レイは死なないよね?」
顔を埋めながら言った。
レイ「………」
「勿論です。僕は死にません。」
決死の覚悟を交えた約束であった。惑星ギークのメンバーが全滅すれば、幻想郷が安全である保証はなくなるからだ。
依然、紅魔館に不穏な空気が漂っている…。
•••
[文々。新聞本部]
椛「文さぁぁぁん!!」
天狗a「うわぁぁぁん!」
文々。新聞本部は悲しみに包まれていた。
天狗c「・・私たちも行こう。」
天狗a「?行くって?」
天狗c「信仰を与えよう。文さんの仇を私たちが討つんだよ。」
天狗b「うん、どうやらあの光は信仰を与えた本人たちみたいだし。」
椛「信仰の方は後で上手くスルーすればいいと思います。皆さん、行きましょう!」
一同「うん!(はい!)」
パァッ
文々。新聞にいる妖怪たち全員の信仰が、一気に集まった。
•••
[惑星ギーク]
早「(こっちへ来た!でも離れたら、みんなが…!)」
神「早苗!ここは私たちに任せろ!お前は存分に闘え!」
早「でも、神奈子様!」
諏「大事な私たちの子を危険に晒すほど落ちぶれてないよ!」
早「諏訪子様…。ありがとうございます!」
ギ「ふんっ!」
右の拳を早苗の鼻に当てたつもりだったが、
早「はっ!」
ドゴッ!!
ギ「ぐっ!」
光をすり抜けた先で、逆に頭上から強烈なキックをくらった。
ギ「ちっ、八坂神奈子と洩矢諏訪子なら、信仰と東風谷早苗を天秤にかけ優柔不断になると考えていたが、そうはいかんらしいな。」
「しかし、あの光は何だ?感触がまるでなかった。あれが完成する前に皆殺しにしなければな。」
両者は地面に降り立った。
早「妖夢さん、文さん…、あなたは、絶対に許しません!!」
カッ!!ビュオォォッ!!
ギ「いいぞ。それでいい。お前が抗えば抗えるほど、私はより強化される。」
早「はっ!」
ビュオォォッ!!
片手で突風を巻き起こした!
ギ「・・・。」
早「え?」
しかし、ギークには全く効果がなかった。
ギ「私が発明した〈エネルギー順応プログラム〉はな、この肉体がエネルギーに慣れていくほど肉体が勝手にエネルギーを弾くようになっている。磁石と同じと考えてもらって構わない。」
「つまりだ。その程度のエネルギー攻撃はもう私には通用しないということだ。さあ、どうする?」
早「っ、まだです!まだ本気は出していません!」
ギ「あれを見てみろ。」
早「?」
見るとそこには、全身がほとんど焦げてしまったレミリアがいた。
咲「おじょ、さま…。」
ほぼ匍匐前進(ほふくぜんしん)でレミリアのもとへ向かっていたが、間に合わなかったようだ…。
レミ「さ・・く・・ゃ」
咲「う、ぅぅ。」
レミ「逃げ、なさい…」
レミリアは、灰となって消えた…。
早「レミリアさーーーん!!」
咲「あ…」
早「咲夜さん!今そちらに!」
ギ「見るだけだ!」
ドゴッ!!
早「うぐっ!」
咲「…」
主人の最期の命令を遂行するため、ブレスレットを起動させたが、
咲「! そ…ん…」
攻撃による故障のせいか、上手く作動しなかった。
咲「」
そして、咲夜までもが、力尽きた…。
早「そんな、咲夜さんまで…。」
天「よし、少しは闘える。妹紅、もう黙って見てられないよ。」
よろめきながら立ち上がった。
妹「待て、少なくとも早苗がヤバくなってからだ。」
「それに、その身体で闘えるとか嘘つくな女たらし。」
天「そうも、言ってられないよ。」
妹「(こんなに仲間が死んでいるのに、何で平然としていられるんだ?この女たらし、いったいどんな人生を歩んだんだ?)」
早「うわぁぁぁ!!」
ビュオォォッ!!
ギ「ククク、来い。」
超ユニバースキングにより、魔理沙、妖夢、文、レミリア、咲夜が戦死した。
悲しみのどん底で、早苗は、妹紅はどう闘うのか?悟天は闘えるのか?レイは戦場へ戻れるのか?
第47話へ続く…。
というわけで、第46話でした!
立ったまま死んだシーンに、魔理沙の逞しさを描いたつもりでしたが、伝わっていれば幸いです。
年内になんとか投稿できました。そのため、従来とは違う時間帯での投稿となります。
ここまでのご愛読、有難う御座いました!!