・2次創作
・更新が遅い
・勝手な解釈
・魔理沙メンバー編
等が含まれております。
もうどん速(更新が)でもいいやと許してくださる方々、お待たせしました!
〜あらすじ〜
怒りで我を忘れた悟天は、悟天キラー・霊夢キラーをあっという間に倒してしまった。
そこへ、悟天を追いかけていた妹紅が到着した。無意識に自爆しようとしていた彼に対し、彼女が必死に呼びかけても馬耳東風であった。
それでも止めたかった妹紅は、涙ながらに平手打ちした。その甲斐があって、悟天は正気を取り戻すことができた。
チルノとも合流し、3人は次の戦場へ向かった。
一方、魔理沙たち6人は、十分な食事をDr.ギークからご馳走になっていた。それも良質な食物であったのだから尚更だ。
食事を終えた6人にギークが呼びかけ、次の部屋に案内した。そこは大きなホールとなっており、いかにも戦闘実験というに相応しい部屋であった。
そんな折、突如天井から謎の生物が落下した。それは、様々な生物が無造作に混ぜられた怪物であった。名は、オオコロウリ。
怪物の登場と同時に、レイ・ブラッドは落とし穴にはまってしまった。
どうなる魔理沙たち!
[地下施設第2ホール]
レイ「くそ!油断した!」
レイは真っ逆さまに落ちていた。幸い穴は深く、まだ地面と激突はしない。
レイ「残り2回だが使うしかない!」
ボゥッ!!
能力を発動し、戦闘力はレミリアの最大戦闘力まで上昇した!
これで飛べるようになったので、ホールまで急上昇した。
レイ「早く戻らなければ…!」
ギ「少し待ってもらおうか。」
穴の中だがギークの声が聞こえる。
レイ「何だ!」
ギ「これは実験だ。主に私の作品のな。」
「お前がすぐに戻り、私の作品があっけなく倒されてしまうとデータが取れない。暫くその穴の中で大人しくしてもらおう。」
レイ「そんな話、聞く訳が無いだろう!」
ギークの要求を断り、蓋まで飛んだ。
飛んだ勢いで破ろうとしたが、
ゴンッ!
レイ「うぐっ!」
ビクともしなかった!
レイ「そう簡単には破れないか…」
ギ「当たり前だ。オンリョウキですら本気を出さなければ破れない穴だ。」
レイ「つまり何をしても無駄ということか。」
ギ「そういうことだ。」
「・・いや、それはお前次第だな。確かに待てとは言ったが、ただ待っているだけでは取り返しのつかないことになる。」
レイ「どういうことだ。」
ギ「オオコロウリは残念な作品でな。フリーザなども混ぜたが、知能は悲しいほど低かった。所詮は四足歩行の劣等種。」
「だが私は、2ヶ月前にある指示だけを仕込むことに成功した。今回はその本番ということになる。」
レイ「ある指示?」
ギ「この中の誰かを集中して殺しにかかるように、という指示だ。その誰かまでは教えられない。」
レイ「何だと!今すぐやめさせろ!」」
ギ「実験結果が出れば、そこから出してやる。ではな。」
通信が切れた。
レイ「くそ…。お嬢様、皆さん、どうかご無事で…!」
ゴッ!!ゴッ!!
いち早く知らせるため、何度も蓋を攻撃した。
一方。
魔「危なかったぜ!」
文「いきなり突撃して来るとはやる気満々ですね〜。」
早「アリスさんは?」
ア「ここよー!」
オオコロウリの突撃を躱し、アリスは扉からホールまでの細い道に投げ込んでいた。それ以外は上を飛んだ。
レミ「あの化け物、マヌケね。まだアリスを捕らえようとしてるわ。」
オオコロウリは大きすぎる故に、逃げ込んだアリスに牙が届かなかった。
魔「ていうか早苗、なんだその姿は!?」
早「説明は後です。」
ア「今のうちに攻撃して!」
魔「わかったぜ!」
魔;魔空「真・アステロイドベルト」
文;塞符「山神渡御」
レミ;「デモンズディナーフォーク」
ドドドドッ!!
3人同時に攻撃を行った。
ドカーンッ!
レミ「? 当たった。」
文「簡単に当たりましたね〜。」
魔「え?狙ってなかったのか?」
レミ「避けられるつもりでやったのよ。魔理沙、まさか本気で…。」
文「魔理沙さんったら素直ですね〜。」
魔「う、うるさい!」
レミリアと文は、避けられた後に強い一撃を当てるつもりだった。
文「こっちに気づきましたよ。」
オコ「グォォォッ!」
バッ!!
羽を羽ばたかせ、4人へ飛び上がった、いや、跳び上がった。しかし、簡単に躱された。
レミ「遅いわね。」
文「あれ?羽を動かしてるのに落ちていきますよ。」
オオコロウリは、遅くないスピードで落ちていった。
早「おそらく、身体が重すぎるせいでしょう。」
魔「頭悪いのか?」
レミ「でしょうね。でも、気を探すことはできるみたいね。」
文「それなら皆さん散らかりましょう!」
広いホールの中を、高度も分けて散らばった。
魔「それじゃあ頼んだぜ!」
レミ「では私から、はぁぁっ!」
ジリジリッ!!
オ「グルルッ!」
気を解放したレミリアへ向かって駆け出した。
早「させません!」
早;「ゴッドブレイカー」
ボォッ!!
オ「グオッ!」
オオコロウリの身体に穴が空いた!
早「今です!」
魔;恋心「ダブルスパーク」
魔「ダブルスパーークっ!」
ドオォォッ!!
オ「グガァァッ!」
オオコロウリは倒された。
魔「やったぜ!」
ア「やったわね。」
隠れていたアリスもホッと一息をついた。
しかし。
レミ「? 何あれ。」
文「床に付着した化け物の体液が、集まっている?」
見入っている内に体液は細胞分裂を繰り返し、1分程度で元に戻ってしまった!
オ「グオオッ!!」
早「厄介ですね。空中で完全に消さなければならないということですか。」
レミ「相手はあまり強くないわ。ゆっくりと確実に倒す方法を見つけましょう。」
魔「ちっ!しぶといやつだぜ。」
ア「(いえ、戦闘力が上がったわ。あの再生を繰り返されたらいずれ負けてしまう。)」
「(あの技を使うしかないわね。)」
詠唱を唱え、右手に光を集めた。
〜〜
私の名前はアリス・マーガトロイド。魔女よ。
私は、究極魔法の研究をしていた。立て続けに起こる異変に、霊夢だけで対応しきれるかしら。そう思って立ち上がったの。
そのためには力が必要だった。生物や機械、さらには霊体すら関係なく確実に消し去る絶対的な力。
これは魔導書で見つけたんだけど、習得するためにはあまりにも大きい副作用を伴うものだった。知人と会うと、当人にとって一番なりたくない姿になる、というものよ。
だから私は誰にも何も告げず、この魔法を完成させた。独りぼっちでも構わない。これを使う時が来てしまったら、私はどうなっても甘んじて受け入れる。その筈だった。
そして、遂に完成したわ。
それから誰とも会わずに数日経ったある日、誰も居ないことを確認して家を出た。でも次の瞬間、私は空中に居て、目の前には箒に乗った魔理沙が居た。
魔理沙と激突して一緒に落ちていったんだけど、お互い怪我はあまりしなかった。だけど私はそこで意識を失ったの。
後から魔理沙が言ってたけど、そこから私はとんでもない変態になったそうよ。
いろんなことがあったけど、幸運にも意識はこの通り戻って、みんなと一緒に闘うことができている。
この力は、幻想郷のみんな、そして愛弟子の魔理沙のために使う。
言い忘れたわね。この技の名は、究極魔法「スターダストブレイカー」。
〜〜
レミ「しつこいわね!」
レミ;冥符「真・紅色の冥界」
ドドドドッ!!
オ「グゥ…、グオォッ!」
レミ「こっちへ来たわ。今よ!」
早;「バーニングストーム」
早「そこです!」
ドォッ!!
ダメージを与えたが、
オ「グルル…」
文「さっきより強くなってませんか?」
魔「まるでサイヤ人なのぜ。」
オ「ッ!!」
オ;「拡散エネルギー波」
ドッ!!
突然、身体のあちこちからエネルギー波を放出した!
レミ「なっ!」
魔「しまった!」
文「うわっと!・・うわっ!」
早「っ!」
ドカーンッ!!
シュゥゥ・・
4人ともオオコロウリとの闘いに慣れてしまったせいで、至近距離で闘っていた。
それが災いし、魔理沙は避けられず大ダメージを受け、レミリアはショックで変身が解けるとともに気絶し、文は2度しか回避出来ずに大ダメージを受けた。早苗は、当たりはしたが殆どダメージを受けなかった。
早「皆さん!」
オ「グルル」
大口を開け気絶したレミリアを喰おうとした。
早「こっちです!貴方の相手は私です!」
ビュオォォッ!!
オ「ッ!グォォォッ!」
バシュッ!!バッ!!
レミリアを無視し、後方へ飛ぶ早苗を追いかけた。
早「アリスさん、今が好機です!」
ア「わかったわ。ありがとう。」
早苗は、アリスが攻撃の準備をしていたということをわかっていた。
早「遅い!私はここです!」
オ「グォォォッ!」
ア「・・できた!」
ア;究極魔法「スターダストブレイカー」
右手の光は、7色に輝いた!
ア「(あの化け物は強い気に反応してる。早苗の凄まじい気に誘われている今なら、私が気を解放しても気づかれない。)」
ヴンッ!!バチッ!バチッ!
超サイヤ人G2に再度変身し、細い道からゆっくりと出た。
ア「これで、終わり!」
もう一度右手を見てから前を向いた。
ア「え」
ガツッ!!!
早「アリスさん!!」
魔「?」
文「!」
アリスは、オオコロウリに右腕以外を一瞬にして喰われた。
なんと、早苗を追いかけていたオオコロウリが急に方向転換し、今までにないスピードで咆哮もなしにアリスへ喰らい付いたのだ!
早苗は喰われる前に叫んだのだが、声が届いたのは喰われた後だった。
オ「ガウ」
ガチッ、グチッ
さも美味しそうに噛んでいる。
魔「お前ぇぇぇぇっ!!」
魔;彗星「真・ブレイジングスター」
魔理沙は一瞬、何が起きたかわからなかった。状況を把握できた途端箒に乗り、突撃した!
早「待ってください!そのままでは」
魔「うるせぇぇぇぇっ!!」
食事中のオオコロウリは見向きもしない。
レイ;「ビッグ・バン・アタック」
レイ「これならどうだーッ!!」
ドォッ!!バキッ!!
様々な攻撃を使い続け、漸く蓋を破ることができた。
レイ「…⁉︎」
出てみると、最初に見た化け物が目の前で伏せをしている。
魔「どけぇぇぇぇっ!!」
レイ「うわっ!」
レイをも巻き込む勢いで突撃したが、
バシッ!!
魔「がはっ!」
異形の尻尾で払われた。
早「レイ君、話は後です。攻撃してください!」
レイ「は、はい!」
レイ;「魔閃光」
レイ「くらえ!」
ズオッ!!ドカーンッ!!
オ「グオォッ!」
自動的に早苗と同等まで戦闘力を上げたレイの攻撃は、よく効き軽く吹っ飛んだ。
レイ「よし!」
ふと目を右に向けると、手のひらが光っている右腕が落ちていた。
早「その腕を魔理沙さんに渡してください!」
レイ「わかりました!」
倒れている魔理沙に駆け寄った。
レイ「魔理沙さん、大丈夫ですか?」
魔「大丈夫じゃなくても、あいつは私が倒す!」
バシュッ!!
険しい表情だった。光る腕を持ち、オオコロウリへ飛んでいった。
魔「うおぉぉぉっ!!」
オ「グォォォッ!!」
一直線にオオコロウリの口内へ入っていった。
レイ「ま、魔理沙さんっ‼︎」
文「そんな!」
早「・・・。」
カッ!!
オ「グァァァッ!!」
オオコロウリの身体が光り始めたかと思うと、全身からさらに強い光が漏れた。
そして、光と共に跡形もなく消え去った!
レイ「やった‼︎」
この光景を見て気づいた。この技は、ジャネンバを一撃で葬ったあの技と同じである。
オオコロウリが消え去った場所から俯(うつむ)いた魔理沙が現れた。
ヒュゥゥ・・
ス・・
早「魔理沙さん。」
文「魔理沙さん…。」
変身を解き、魔理沙へ近寄った。
魔「・・・。」
レイ「…どうしたんですか?」
今まで穴に居たレイはイマイチ状況をのみ込めない。
文「レイさん、その、周りを見渡せばわかるかと…。」
レイ「え…?」
見渡すと、早苗の他には倒れているレミリアだけを確認できた。
レイ「お…お嬢様っ!!」
気を失っているレミリアへ駆け寄った。
早「大丈夫です。死んではいません。」
レイ「僕が不甲斐ないばかりに…」
魔「よかったじゃねえか。」
文「魔理沙さん。」
魔「大事な奴が生きてて、よかったじゃねえか!」
腕を握りしめ、泣きながら怒鳴った。
レイは、レミリアの腕は無事であることを確認した。
レイ「…その腕はアリスさんの…?」
早「・・はい。アリスさんのおかげで勝てました。」
魔「う・・うぐ…。」
本作ではあまり触れていないが、魔理沙とアリスは切っても切れない縁があった。
そんな仲間を突如として失ったのだ。
ギ「実験成功だ。」
魔「! お前ぇ!」
ギークは満足げにそう言った。
文「許せません…!」
レイ「何の為にこんな事をするんだ!」
ギ「全ては実験のためだ。レイ・ブラッド、ここで答え合わせだ。ある指示とは何か?もうわかったな?」
レイ「…アリスさんを殺すことか。」
ギ「ご名答。あんな厄介な技を最高傑作に使われては困るからな。」
早「最高傑作?」
ギ「ここまで来たお前たちには、その最高傑作と闘ってもらう。」
「勿論、私とも対面できるというわけだ。」
魔「お前は絶対殺すからな!」
レイ「その最高傑作もろとも叩き潰してやる!」
文「アリスさんとは共に爆風から逃げた仲です。仇は討ちます!」
早「貴方の野望もここまでで」
レミ「たっぷり仕返ししてあげるわ。」
早「ハァッ☆」
いつのまにかレミリアが目を覚ましていた。
レイ「さあ、行きましょう!」
一同「おう!(はい!)」
ギークが出した地下への階段を、5人は駆け下りた。
第41話へ続く…。
というわけで、第40話でした!
シナリオ決定版はお読みくださりましたでしょうか?書き方を大幅に変更しましたので、古い方は読んだという方々は是非ともお読みくださいませ(定期)。
ここまでのご愛読、有難う御座いました!!