・2次創作
・咲夜&妖夢編あり
・勝手な解釈
・安定のさなンクス
等が含まれております。
やっときたか、と待ってくださった方々、すみませんでした。
〜あらすじ〜
重症を負い倒れていた悟天の意識に、幻想の魔神が入り込み提案をしてきた。それはなんと、全身まるごと治療するというものであった。ただではないという条件も飲み、復活した。
しかし、その代償は奇妙なものであった。幻想郷の住民が、悟天に会うまで悟天の存在を忘れるというものだったのだ。
迂闊ににとりの研究所にも行けない中、たった一人、悟天を認知できる者が現れた。愛弟子のこいしである。
どうやら研究所から転送ブレスレットを持ち出したらしく、ある条件の下で悟天に手渡した。
早速惑星に着いたのはいいものの、霊夢は既に虫の息であった。
間に合うか悟天!?
そして、起動した惑星の砲台は何を意味するのか?
[惑星??? 悟天転送地付近]
天「(くそっ!砲台が邪魔で真っ直ぐ進めない…!)」
「でも上から行けば狙われるかもしれないし…。」
そこら中にある砲台が一斉発射している。
上と下、どちらを飛んでも速く進めないのだ。
天「(温存してる暇はない!)はぁっ!!」
ヴンッ!!
超サイヤ人に変身し、意識を集中させた。
天「(やっぱり、前よりパワーアップしてるな。父さんやベジータさんが言ってたことは本当だったのか。)」
死の淵まで追い詰められ、復活することでパワーアップするという話を思い出した。
天「(抜けた!)はぁぁぁっ!!」
ヴンッ!!バチッ!バチッ!
「間に合ってくれぇぇっ!」
キーンッ!!
超サイヤ人2に変身し、全速力で飛んだ。
チ「ん?あれ兄貴じゃない?」
妹「本当だ!建物が砲台になったかと思えば女たらしまで…!」
チ「追いかけよう!」
妹「おう!」
バシュッ!!
チ「あぁ、待ってよ姉貴ー!」
勿論チルノでは悟天にも妹紅にも追いつけない。
このまま合流できればいいのだが…。
•••
[レミ&レイ&アリ&文合流地点]
一方、レイはなんとかアリスのポケットから仙豆を取り出し、食べさせることができたのであった。
レイ「この星に来て1番の強敵だったかもしれない…」
ア「ごめんなさいね…。」
絶望した表情で謝罪された。
レイ「いいんですよ、困った時はお互い様です。」
文「これはスクープですね(ドヤァ)。」
レイ「記事にしようとしないでください!」
文「では咲夜さんだけに報告というのは如何でしょうか?」
レイ「恐ろしい事になるからやめましょう!」
レミ「貴方達はこんな状況でも楽しそうね。」
レイ「僕は楽しんでませんよ⁈」
文「私は楽しんでますよ〜。」
ケラケラ笑っている。
レイ「まったく…遊んでないで先に進みましょうよ。」
文「それもそうですね。それじゃあ誰かと合流しましょう!」
ア「っ、あっちから魔理沙の気を感じるわ。」
レミ「ほんとね。一番近いわ。」
レイ「じゃあ、そこへ向かいましょう!」
みんな、早苗も一緒だということには気づいている。
文「(今さら早苗さんに触れられないですね〜。まあ、いいでしょう。)」
一行はのんびりと魔理沙の元へ向かった。
•••
[咲夜&妖夢転送地]
メタルクウラ達は地表を歩き、迫ってくる。
咲「はっ!」
2本のナイフが立体浮遊術で宙を舞った。
妖「それはまだいりません。」
咲「余計なお世話よ。」
妖「私だって、ただ刀剣の完成を待っていたわけではありませんから。」
楼観剣を抜き、構えた。
妖「後ろにいた方がいいですよ。」
咲「あらそう。」
悪態をつくが後ろに廻った。
妖「この技は、今しか効果がありません。」
「そのまま、歩いてくださいね。」
どんどん近づいてくる敵を前にしても、微動だにしない。
・・やがて、その時が来た…!
妖夢は気を一気に上昇させ、
妖;輝剣「水平閃」
妖「水平閃っ!!」
ピッ!!
咲「うっ!」
剣を振った一瞬、あまりにもの眩しさにその場にいた誰もが視界を奪われた。
背後にいた咲夜が見たものは、大群のメタルクウラの脚と腹が泣き別れになった光景だった。
メタルクウラ達はバタりと倒れ、動かなくなった。
咲「なんて威力なの…!」
妖「ぼやっとしてないで早くチップを斬ってください!」
咲「あなたこそ何してるのよ。」
妖「気を使いきりました。ろくに動けません。」
妖夢の超サイヤ人G2は解けていた。メタルクウラの再生は始まっている。
咲「・・仕方ないわね。」
「はっ!」
ギュンッ!!
両手にナイフを握り、更に2本のナイフを立体浮遊術で攻撃しにかかった。
スパッスパッスパッスパッ!・・ボンッ!!
ザッザッザッザッ!・・ボンッ!!
次々と銀髪のメイドに仕留められていく。
一方で銀髪の武士は息絶え絶えだ。
妖「はぁ・・はぁ・・、体力が、回復、しない…。」
咲「…。」
咲夜は妖夢に仙豆を投げた。
咲「私の分だけど食べなさい。1人だと数が多いから。」
妖「・・かたじけないです。」
カリカリ、ゴクッ
ヴンッ!!バチッ!バチッ!
妖「行きます!!」
2人で再生途中の敵にトドメを刺していった。
しかし、幾らかは間に合わなかった。
咲「残りはせいぜい20体ほど、と言ったところかしら。」
妖「問題ない!」
少しも怯む様子はない。
メ×5;「連続フィンガーブリッジ」
ババババッ!!
無数の小さなエネルギー弾が2人を襲う!
咲「ふん。」
妖「その程度!」
咲夜は能力で完全回避した。
対する妖夢は真っ直ぐ突っ込んだ。
妖「はぁぁぁっ!」
キキキキッ!!
もちろんただで突っ込んだ訳ではない。
迫り来る光の礫を双刃で弾き飛ばしていたのだ!
妖「終わりです!」
ザザッ!!ザザッ!!ザッ!!
咲「解除っ!」
ボンッ!!
妖夢が一瞬で5体を斬り捨てた反面、咲夜は能力で一瞬のうちにチップを斬った。
一太刀の無駄もなく大量の敵を斬り裂くその姿は正しく、銀の超戦士であった。
咲「残りは10体ほどね。」
妖「さっさと終わらせましょう。」
雑兵を終わらせようとしたその時!
オ「お待ちくださァい!」
オ;「超魔口砲」
ボオッ!!
2人の足元に強力なエネルギー波が飛んできた!
妖「誰だ!」
咲「・・そこね!」
ヒュンッ!!キンッ!!
気を感じる場所にナイフを投げたが、弾かれてしまった。
オ「マァマァまずは落ち着いてくださいよォ。」
妖「新手…!」
オ「なァに言ってるんデスか?13号の時には既にいましたよ?」
咲「魔理沙が言ってた不気味なやつね。」
オ「流石完璧で瀟洒なメイド咲夜さァん、デスね。お友達のお話はしっかり覚えてる、グヒャッ」
「それはいいとして、大事なお知らせがあるんデスよォ。」
妖「何よ。」
咲夜は嫌な予感がした。
オ「アナタ方の大事なお友達、霊夢ちゃんは間もなく死にまァす☆」
2人「!!」
オ「わたくしがァ、極限まで追い詰めてきたからデぇス!グヒャーヒャヒャヒャ!」
静かに激怒した咲夜は、1秒足らずでオンリョウキの首筋に迫り、かっ斬ろうとしたが、
ピリリリッ!!
咲「!?」
寸前で躱された!
後ろに現れることを察しナイフを投げたが、片手間で跳ね返され、
ゲシッ!!
咲「がっ!!」
避けた隙を突かれさらに背後から蹴られた。
妖「はぁっ!」
サッ!サッ!サッ!サッ!
妖夢もなかなかの読みで刀剣を振るうが、当たらない。
オ「それ。」
妖「しまっ!」
ドゴォッ!!
妖「ぐはっ!!」
足元を払われ体勢を崩した直後、桁違いの力で頭を踏みつけられた!
オ「霊夢で敵わなかったんデスよ?アナタ方で勝てるわけがないでしょうよォ。」
咲「くっ」
妖「(考えろ、考えるんだ。こいつを倒す方法を。)」
•••
[霊夢地点]
霊「(私、死ぬのかな。こんな奴らに殺られて。)」
意識だけを残された霊夢に、悟天キラーと霊夢キラーが迫り来る。
霊「(ただいまって、言いたかったな…。いつもと変わらない生活に、戻りたいな。)」
「(・・! この気は…。)」
物凄いスピードで何者かが此方へ迫って来る。
霊「(嘘! どうして悟天が!)」
絶望の闇へ堕ちていった霊夢に、希望の光が差し込んだ。
こんな所では、死ねない!!
ヴンッ!!バチッ!バチッ!
天キ&霊キ「!」
霊「ー!」
声にならない叫びを上げ、悟天キラーと霊夢キラーに立ち向かった!
•••
[魔&早合流地点付近]
魔「おっ、誰か歩いてくるぜ。」
早「おーい!」
暫く歩いていると、4人の人影が見えてきた。
ア「魔理沙ー!」
文「魔理沙さんじゃないですか〜。」
魔「みんな無事だったんだな。よかったぜ!」
レミ「なかなか危ない所だったわ。」
レイ「まさか自分達の偽物が襲ってくるなんて思いませんでしたよ。」
早「ハァッ☆」
ノルマ達成。
魔「やっぱりそっちも自分と瓜二つの敵が出てきたのか。」
ア「そのせいでもう仙豆を使う羽目になったわ。」
早「私はまだありますよ!」
レイ「慎重に行かなければなりませんね。」
早「そ、そうですね…!」
唐突に反応があったので少し戸惑った。
ド「見事だ。」
一同「!」
ドクターの声が響いた。
ド「よくぞ自分の分身に打ち勝った。感激だ。」
レミ「いい加減姿を見せなさい!」
ド「いいだろう。」
レミ「え?」
あっさりと承諾した。
レイ「随分と余裕だな…」
ア「やっと観念したのかしら?」
ド「ちょうどお前たちがいる場所は、私の研究所の入り口になっている。」
ヴィィン
音と共に地表が扉のように開き、地下への入口が現れた。
ド「さあ、入りたまえ。」
文「嫌な予感がしますね。」
魔「でも、行くしかないのぜ。」
「それにいざとなればレイがいるから安心なのぜ!」
レイ「…プレッシャーが凄いッ!!」
かくして、魔理沙・レミリア・アリス・文・早苗・レイは地下へ突入することで、ドクターへ近づくこととなった。
果たして、悟天は間に合うのか?
再び立ち上がることができたが、霊夢は勝てるのか?
咲夜と妖夢の運命は?
魔理沙たちを待ち受けるものは何なのか?
第37話へ、続く!!
というわけで、第36話でした!
数ヶ月空いてしまったことを、心からお詫び申し上げます。
次回は、幻想郷サイドを書きます。
ここまでのご愛読、有難う御座いました!!