幻想天霊伝説〜都会の悟空が幻想入り〜   作:サウザンド・J

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この小説は、東方プロジェクトとドラゴンボールの2次創作です。

・2次創作
・咲夜&妖夢編あり
・勝手な解釈
・安定のさなンクス
等が含まれております。

やっときたか、と待ってくださった方々、すみませんでした。


第36話「声にならぬ咆哮」

〜あらすじ〜

重症を負い倒れていた悟天の意識に、幻想の魔神が入り込み提案をしてきた。それはなんと、全身まるごと治療するというものであった。ただではないという条件も飲み、復活した。

 

しかし、その代償は奇妙なものであった。幻想郷の住民が、悟天に会うまで悟天の存在を忘れるというものだったのだ。

 

迂闊ににとりの研究所にも行けない中、たった一人、悟天を認知できる者が現れた。愛弟子のこいしである。

 

どうやら研究所から転送ブレスレットを持ち出したらしく、ある条件の下で悟天に手渡した。

 

早速惑星に着いたのはいいものの、霊夢は既に虫の息であった。

 

間に合うか悟天!?

 

そして、起動した惑星の砲台は何を意味するのか?

 

幻想天霊伝説 第36話

 

[惑星??? 悟天転送地付近]

 

天「(くそっ!砲台が邪魔で真っ直ぐ進めない…!)」

 

「でも上から行けば狙われるかもしれないし…。」

 

 

そこら中にある砲台が一斉発射している。

 

上と下、どちらを飛んでも速く進めないのだ。

 

 

天「(温存してる暇はない!)はぁっ!!」

 

ヴンッ!!

 

 

超サイヤ人に変身し、意識を集中させた。

 

 

天「(やっぱり、前よりパワーアップしてるな。父さんやベジータさんが言ってたことは本当だったのか。)」

 

 

死の淵まで追い詰められ、復活することでパワーアップするという話を思い出した。

 

 

天「(抜けた!)はぁぁぁっ!!」

 

ヴンッ!!バチッ!バチッ!

 

「間に合ってくれぇぇっ!」

 

キーンッ!!

 

 

超サイヤ人2に変身し、全速力で飛んだ。

 

 

チ「ん?あれ兄貴じゃない?」

 

妹「本当だ!建物が砲台になったかと思えば女たらしまで…!」

 

チ「追いかけよう!」

 

妹「おう!」

 

バシュッ!!

 

チ「あぁ、待ってよ姉貴ー!」

 

 

勿論チルノでは悟天にも妹紅にも追いつけない。

 

このまま合流できればいいのだが…。

 

 

 

 

•••

 

 

 

 

[レミ&レイ&アリ&文合流地点]

 

一方、レイはなんとかアリスのポケットから仙豆を取り出し、食べさせることができたのであった。

 

 

レイ「この星に来て1番の強敵だったかもしれない…」

 

ア「ごめんなさいね…。」

 

 

絶望した表情で謝罪された。

 

 

レイ「いいんですよ、困った時はお互い様です。」

 

文「これはスクープですね(ドヤァ)。」

 

レイ「記事にしようとしないでください!」

 

文「では咲夜さんだけに報告というのは如何でしょうか?」

 

レイ「恐ろしい事になるからやめましょう!」

 

レミ「貴方達はこんな状況でも楽しそうね。」

 

レイ「僕は楽しんでませんよ⁈」

 

文「私は楽しんでますよ〜。」

 

 

ケラケラ笑っている。

 

 

レイ「まったく…遊んでないで先に進みましょうよ。」

 

文「それもそうですね。それじゃあ誰かと合流しましょう!」

 

ア「っ、あっちから魔理沙の気を感じるわ。」

 

レミ「ほんとね。一番近いわ。」

 

レイ「じゃあ、そこへ向かいましょう!」

 

 

みんな、早苗も一緒だということには気づいている。

 

 

文「(今さら早苗さんに触れられないですね〜。まあ、いいでしょう。)」

 

 

一行はのんびりと魔理沙の元へ向かった。

 

 

 

 

•••

 

 

 

 

[咲夜&妖夢転送地]

 

メタルクウラ達は地表を歩き、迫ってくる。

 

 

咲「はっ!」

 

 

2本のナイフが立体浮遊術で宙を舞った。

 

 

妖「それはまだいりません。」

 

咲「余計なお世話よ。」

 

妖「私だって、ただ刀剣の完成を待っていたわけではありませんから。」

 

 

楼観剣を抜き、構えた。

 

 

妖「後ろにいた方がいいですよ。」

 

咲「あらそう。」

 

 

悪態をつくが後ろに廻った。

 

 

妖「この技は、今しか効果がありません。」

 

「そのまま、歩いてくださいね。」

 

 

どんどん近づいてくる敵を前にしても、微動だにしない。

 

・・やがて、その時が来た…!

 

妖夢は気を一気に上昇させ、

 

 

妖;輝剣「水平閃」

 

妖「水平閃っ!!」

 

ピッ!!

 

咲「うっ!」

 

 

剣を振った一瞬、あまりにもの眩しさにその場にいた誰もが視界を奪われた。

 

背後にいた咲夜が見たものは、大群のメタルクウラの脚と腹が泣き別れになった光景だった。

 

メタルクウラ達はバタりと倒れ、動かなくなった。

 

 

咲「なんて威力なの…!」

 

妖「ぼやっとしてないで早くチップを斬ってください!」

 

咲「あなたこそ何してるのよ。」

 

妖「気を使いきりました。ろくに動けません。」

 

 

妖夢の超サイヤ人G2は解けていた。メタルクウラの再生は始まっている。

 

 

咲「・・仕方ないわね。」

 

「はっ!」

 

ギュンッ!!

 

 

両手にナイフを握り、更に2本のナイフを立体浮遊術で攻撃しにかかった。

 

スパッスパッスパッスパッ!・・ボンッ!!

 

ザッザッザッザッ!・・ボンッ!!

 

 

次々と銀髪のメイドに仕留められていく。

 

一方で銀髪の武士は息絶え絶えだ。

 

 

妖「はぁ・・はぁ・・、体力が、回復、しない…。」

 

咲「…。」

 

 

咲夜は妖夢に仙豆を投げた。

 

 

咲「私の分だけど食べなさい。1人だと数が多いから。」

 

妖「・・かたじけないです。」

 

カリカリ、ゴクッ

 

ヴンッ!!バチッ!バチッ!

 

妖「行きます!!」

 

 

2人で再生途中の敵にトドメを刺していった。

 

しかし、幾らかは間に合わなかった。

 

 

咲「残りはせいぜい20体ほど、と言ったところかしら。」

 

妖「問題ない!」

 

 

少しも怯む様子はない。

 

 

メ×5;「連続フィンガーブリッジ」

 

ババババッ!!

 

 

無数の小さなエネルギー弾が2人を襲う!

 

 

咲「ふん。」

 

妖「その程度!」

 

 

咲夜は能力で完全回避した。

 

対する妖夢は真っ直ぐ突っ込んだ。

 

 

妖「はぁぁぁっ!」

 

キキキキッ!!

 

 

もちろんただで突っ込んだ訳ではない。

 

迫り来る光の礫を双刃で弾き飛ばしていたのだ!

 

 

妖「終わりです!」

 

ザザッ!!ザザッ!!ザッ!!

 

咲「解除っ!」

 

ボンッ!!

 

 

妖夢が一瞬で5体を斬り捨てた反面、咲夜は能力で一瞬のうちにチップを斬った。

 

一太刀の無駄もなく大量の敵を斬り裂くその姿は正しく、銀の超戦士であった。

 

 

咲「残りは10体ほどね。」

 

妖「さっさと終わらせましょう。」

 

 

雑兵を終わらせようとしたその時!

 

 

オ「お待ちくださァい!」

 

オ;「超魔口砲」

 

ボオッ!!

 

 

2人の足元に強力なエネルギー波が飛んできた!

 

 

妖「誰だ!」

 

咲「・・そこね!」

 

ヒュンッ!!キンッ!!

 

 

気を感じる場所にナイフを投げたが、弾かれてしまった。

 

 

オ「マァマァまずは落ち着いてくださいよォ。」

 

妖「新手…!」

 

オ「なァに言ってるんデスか?13号の時には既にいましたよ?」

 

咲「魔理沙が言ってた不気味なやつね。」

 

オ「流石完璧で瀟洒なメイド咲夜さァん、デスね。お友達のお話はしっかり覚えてる、グヒャッ」

 

「それはいいとして、大事なお知らせがあるんデスよォ。」

 

妖「何よ。」

 

 

咲夜は嫌な予感がした。

 

 

オ「アナタ方の大事なお友達、霊夢ちゃんは間もなく死にまァす☆」

 

2人「!!」

 

オ「わたくしがァ、極限まで追い詰めてきたからデぇス!グヒャーヒャヒャヒャ!」

 

 

静かに激怒した咲夜は、1秒足らずでオンリョウキの首筋に迫り、かっ斬ろうとしたが、

 

 

ピリリリッ!!

 

咲「!?」

 

 

寸前で躱された!

 

後ろに現れることを察しナイフを投げたが、片手間で跳ね返され、

 

 

ゲシッ!!

 

咲「がっ!!」

 

 

避けた隙を突かれさらに背後から蹴られた。

 

 

妖「はぁっ!」

 

サッ!サッ!サッ!サッ!

 

 

妖夢もなかなかの読みで刀剣を振るうが、当たらない。

 

 

オ「それ。」

 

妖「しまっ!」

 

ドゴォッ!!

 

妖「ぐはっ!!」

 

 

足元を払われ体勢を崩した直後、桁違いの力で頭を踏みつけられた!

 

 

オ「霊夢で敵わなかったんデスよ?アナタ方で勝てるわけがないでしょうよォ。」

 

咲「くっ」

 

妖「(考えろ、考えるんだ。こいつを倒す方法を。)」

 

 

 

 

•••

 

 

 

 

[霊夢地点]

 

霊「(私、死ぬのかな。こんな奴らに殺られて。)」

 

 

意識だけを残された霊夢に、悟天キラーと霊夢キラーが迫り来る。

 

 

霊「(ただいまって、言いたかったな…。いつもと変わらない生活に、戻りたいな。)」

 

「(・・! この気は…。)」

 

 

物凄いスピードで何者かが此方へ迫って来る。

 

 

霊「(嘘! どうして悟天が!)」

 

 

絶望の闇へ堕ちていった霊夢に、希望の光が差し込んだ。

 

こんな所では、死ねない!!

 

 

ヴンッ!!バチッ!バチッ!

 

天キ&霊キ「!」

 

霊「ー!」

 

 

声にならない叫びを上げ、悟天キラーと霊夢キラーに立ち向かった!

 

 

 

 

•••

 

 

 

 

[魔&早合流地点付近]

 

魔「おっ、誰か歩いてくるぜ。」

 

早「おーい!」

 

 

暫く歩いていると、4人の人影が見えてきた。

 

 

ア「魔理沙ー!」

 

文「魔理沙さんじゃないですか〜。」

 

魔「みんな無事だったんだな。よかったぜ!」

 

レミ「なかなか危ない所だったわ。」

 

レイ「まさか自分達の偽物が襲ってくるなんて思いませんでしたよ。」

 

早「ハァッ☆」

 

 

ノルマ達成。

 

 

魔「やっぱりそっちも自分と瓜二つの敵が出てきたのか。」

 

ア「そのせいでもう仙豆を使う羽目になったわ。」

 

早「私はまだありますよ!」

 

レイ「慎重に行かなければなりませんね。」

 

早「そ、そうですね…!」

 

 

唐突に反応があったので少し戸惑った。

 

 

ド「見事だ。」

 

一同「!」

 

 

ドクターの声が響いた。

 

 

ド「よくぞ自分の分身に打ち勝った。感激だ。」

 

レミ「いい加減姿を見せなさい!」

 

ド「いいだろう。」

 

レミ「え?」

 

 

あっさりと承諾した。

 

 

レイ「随分と余裕だな…」

 

ア「やっと観念したのかしら?」

 

ド「ちょうどお前たちがいる場所は、私の研究所の入り口になっている。」

 

ヴィィン

 

 

音と共に地表が扉のように開き、地下への入口が現れた。

 

 

ド「さあ、入りたまえ。」

 

文「嫌な予感がしますね。」

 

魔「でも、行くしかないのぜ。」

 

「それにいざとなればレイがいるから安心なのぜ!」

 

レイ「…プレッシャーが凄いッ!!」

 

 

かくして、魔理沙・レミリア・アリス・文・早苗・レイは地下へ突入することで、ドクターへ近づくこととなった。

 

 

果たして、悟天は間に合うのか?

 

再び立ち上がることができたが、霊夢は勝てるのか?

 

咲夜と妖夢の運命は?

 

魔理沙たちを待ち受けるものは何なのか?

 

第37話へ、続く!!




というわけで、第36話でした!

数ヶ月空いてしまったことを、心からお詫び申し上げます。

次回は、幻想郷サイドを書きます。


ここまでのご愛読、有難う御座いました!!

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