幻想天霊伝説〜都会の悟空が幻想入り〜   作:サウザンド・J

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この小説は東方プロジェクトとドラゴンボールの2次創作です。

・2次創作
・超サイヤ人2
・勝手な解釈
・自由を極めた文構造
・あらすじで過去の一部の謎解明
・雑なあらすじ

等が含まれております。

気に食わんっ!という方はブラウザバックの準備でございます。


第24話「2nd STAGE」

〜第4章のこれまでのあらすじ〜

悟天と霊夢が大喧嘩する。

霊夢が風邪をひき、文がつきっきりで看病する。

悟天、地霊殿で一泊する。

悟天、紅魔館へ行く。

ザンギャ以外のボージャック一味が転送される。

ボージャックだけ妖怪の山へ行き、残りは紅魔館へ。

異常無しということで悟天は地霊殿へ戻る。

セルが放たれる。

チルノと大妖精がやられる。

悟天、セルに敗れる。

ビドー、ゴクア、ブージンが紅魔館を襲撃。

レミリアがパチュリーに霧を発生させるよう頼む。

咲夜、レイを避難させ、一人で闘う。

勇儀、セルを地上まで殴り飛ばす。

咲夜、苦戦する。

セル、12体のセルJr.を幻想郷その他に放ち、本人はにとりの研究所へ。

文、妖怪の山へ。

レイ、レミリアに許可をもらい咲夜の所へ加勢する。

悟天、紫から霊夢の過去を聞かされる。そして寝る。

幽々子、白玉楼で2体のセルJr.と抗戦するも勝てず終い。

レイ、能力を発動し咲夜を援護。

ドクター、簡易版セルを放出。

妖夢、座禅を中断させられ2体のセルJr.と闘う。

ウドンゲ、永遠亭へ向かってくるセルJr.2体を事前に察知する。

魔理沙、起きる(昼)。

妖怪の山麓に着いたボージャックは椛と交戦。

文、応援に駆けつけ椛を逃がす。

アリス、セルJr.1体を倒す。(残り11体)

早苗、闘いを躊躇する。

魔理沙、セルJr.1体を倒す。(残り10体)

咲夜の時間稼ぎのもと、レイはビドーを倒す。

悟天、眠る。こいしと勇儀は外で待機。

セル、にとりの研究所に到着。

にとりを殺せず研究所を後にする。

セル、妹紅と死闘。

霊夢、悟天から貰った紫マフラーを着用。

人里に居るTの近くにセルJr.が現れ、慧音が抗戦。

ウドンゲ、セルJr.1体を倒すも体力の限界。残り1体は永琳が倒す。(残り8体)

妖怪の山麓にセルJr.1体が到着。文ピンチ。

咲夜、力を振り絞りブージンを倒すもダウン。

さらにセルJr.1体も到着。

妹紅の元へ魔理沙が来る。

魔理沙、妹紅、一度はセルを倒す。

霊夢、仙豆を食べ風邪を治し、人里へ。

謎の魔法少女、冥界付近に現れる。

妖夢、まぐれでセルJr.1体倒すも、もう1体に倒される。(残り7体)

謎の魔法少女、幽々子を助けセルJr.を撃破。(残り6体)

そのままワープ。

文のピンチに萃香が駆け付ける。

ボージャックが本気を出す。

レイ、咲夜を庇いながらセルJr.とゴクアを林へ誘導。

ルーミア、ミスティア、リグル、ゴクアの剣を奪う。

レイ、セルJr.を貫通。(残り5体)

ゴクアが本気を出しレイピンチ。

レミリアが焦げながらも助けに来る。

レイの血を吸う。

簡易版セルにより、レミリアの右腕は胴体と泣き別れとなる。

地霊殿へ3体のセルJr.が来襲する。

こいし、初の超化。

早苗、神奈子と諏訪子に力を託され初の超化。麓へ。

慧音、セルJr.に倒されかけるも霊夢の到着により間一髪で助かる。

慧音の説得で、セルJr.は生徒に。(残り4体)

霊夢、セルの元へ。

セル、パワーアップし復活。

紅い霧完成。

レミリア、独自の進化!

文、萃香、敗北。

早苗、到着。セルJr.は突風で飛ばされる。

こいし、セルJr.3体を相手に好戦。

魔理沙、少しは追い詰めたものの敗れる。

霊夢爆誕!

魔理沙、妹紅を抱え研究所へ避難。

レミリア、簡易版セルを切り裂き、ゴクアを撃破。

レイのピンチに咲夜が最期の力を使う。

レイが簡易版セルにトドメを刺す。

アリス、魔法で萃香を研究所へ転送。

早苗、ボージャック、奮戦。

ボージャック、アリスに気付き攻撃。

謎の魔法少女がアリスを守る。

霊夢、セルに圧倒するも飛ばされたセルJr.のせいでセル諸共地霊殿へ逃げられる。

瞬間移動で追い掛ける。

こいし、事実上セルJr.2体を倒す。

残り1体を勇儀が相手しようとした矢先、瞬間移動で現れたセルに一撃で倒される。

セル、動けなくなったセルJr.3体を消し飛ばす。(残り1体)

霊夢、セルと対峙するつもりがこいしとも交戦。

悟天、パオズ山に?

現在。

 

幻想天霊伝説 第24話

 

とんでもない敵を倒したレミリア、レイ、咲夜。

 

しかし、その代償なのか咲夜の命は今、消えようとしている。

 

 

レミ「生きなさい!生きるのよ!」

 

咲「」

 

レイ「・・・。」

 

 

咲夜は息をしていない。

 

 

レミ「レイ!なんとかしなさい!」

 

レイ「…なんとかするにも、もう咲夜さんは…。」

 

レミ「・・・、咲夜ァ!」

 

 

声が霞んできている。体力が残ってないのはレミリアも同じだ。

 

 

レイ「・・・・・。」

 

 

油断した自分を守って死ぬとすると、複雑な気持ちになった。

 

それをぶち壊すような声が飛んできた!

 

 

???「生きてるっすかー!?」

 

レミ「!?」

 

レイ「誰だ!?」

 

 

魔理沙に似た魔法少女が飛んで来るではないか!

 

 

???「うわ、ギリギリっすね。ちょっと待ってくださいね。」

 

 

何やら呪文を唱えている。唱え終わると、咲夜に手をかざした。

 

 

???「ほいっ。」

 

 

一瞬、咲夜が赤く光ったかと思うと、彼女に血の気が戻った!

 

 

レミ「えっ?」

 

???「これでもう大丈夫っすよ。」

 

レイ「い、一体何をしたんですか?」

 

???「輸血魔法をかけただけっす。血は戻ったんで後の治療は頑張ってほしいっす。」

 

レミ「!」

 

「レイ、速く運びなさい。私は片腕しかないわ。それに、まだやることがあるから。」

 

レイ「分かりました!」

 

???「できれば私も運んでほしいっすね。もう、眠くて、どうにも、ならな…。」

 

バタッ

 

 

急に眠った。

 

 

レミ「・・任せたわよ。」

 

 

さっさと飛んで行ってしまった。

 

 

レイ「仕方ない、一緒に連れて行くか。訊きたい事もあるし。」

 

 

2人を抱え紅魔館へ歩いた。

 

そう、女の子2人を抱えているのだ。

 

 

レイ「・・・何だか誘拐犯みたいだな…ハハッ。」

 

•••

 

魔「ちょっ、こいしのやつ何してんだよ!」

 

に「原因はよくわからないけどまずいね。」

 

魔「くそっ、体力が残っていれば助けに行けるのに…!」

 

に「悟天君が起きてさえくれたらなぁ。」

 

「ちょっと地霊殿に電話しよっと。」

 

 

何もできない自分を恨んだ魔理沙であった。

 

•••

 

さ「霊夢さんが危ない。悟天さん、早く起きて!」

 

 

これまで起きることを祈っていただけのさとりであったが、ある異変に気付いた。

 

 

さ「・・心が閉ざされてる?だとしたら大変!寝たきりになったまま戻らなくなってしまう!」

 

 

何ということだ。

 

•••

 

その頃霊夢は、徐々に押されていた。

 

 

セ「さぞかし辛かろう。」

 

「弱くはないが手加減しなければならない相手、そして全力で闘わないと勝てない相手、同情するぞ。」

 

霊「うるさいわね。あんたもあんまり変わらないでしょ。」

 

セ「いいや違うとも。」

 

 

横からこいしが襲いかかったが、

 

 

セ「ふんっ!」

 

バシッ!!

 

こ「ぐっ!」

 

セ「私はどちらに対しても手加減する必要がない。」

 

「さあどうする?ここを通してくれたら、お前や他の者は私がドクターに頼めば命だけは助けてもらえるぞ。」

 

霊「許しなんていらないわ。はぁっ」

 

 

右手にエネルギーを溜め、

 

 

霊「あげるわ。」

 

ビュンッ!!

 

 

セルに向かって投げた!

 

 

セ「ふん。」

 

パシッ

 

 

造作もなく弾いた。

 

弾かれた気弾は地底の天井を突き破り、はるか空の彼方へ飛んで行った。

 

 

セ「・・何をした?」

 

霊「さあね。」

 

ドゴッ!

 

霊「う゛っ !」

 

 

こいしの一撃が腹に入った!

 

 

霊「(能力ね。全然気付かなかったわ。でも、これで…!)」

 

バッ!!

 

こ「あがっ!」

 

 

こいしの腹に張り手した。

 

そして、

 

 

霊;宝具「陰陽鬼人玉」

 

こ「うわぁぁぁっ!!」

 

バタッ

 

ス・・

 

 

こいしは倒され、超化も解けた。

 

 

霊「勇儀、こいしを頼んだわよ。」

 

勇「普通怪我人に任せるかよ。こう見えて肋骨何本かやられたんだぞ。」

 

霊「早く。」

 

勇「つけといてやる。」

 

 

蹌踉(よろ)めきながら運んだ。

 

 

セ「ほう、優しいではないか。スペルカードだけで倒すとは。」

 

霊「あんたも知ってる方(くち)ね。」

 

セ「当たり前だとも。幻想郷は戦闘ルールをスペルカードにしたから、今まで死者は殆ど出なかったのだろう?」

 

霊「・・・。」

 

セ「わかっているお前はスペルカードに気を応用することでしっかりと私にダメージを与えている。こんなところか。」

 

霊「こいしも居ないことだし、今度こそ終わりよ。」

 

 

陰陽玉を装填しようとしたが、出てこない。

 

 

セ「スタミナ切れだ。仕方あるまい。私の攻撃をあれほど受けて体力が残っている筈がない。」

 

霊「うるさい。」

 

セ「セルJr.、出番だぞ。」

 

セルJr.「ギギッ」

 

セ「2対1だ。さあどうする?」

 

霊「・・・。」

 

 

霊夢はもう持たない。急げ悟天!

 

•••

 

ボ「終わりだっ!!」

 

早「いっけぇぇぇぇっ!!」

 

ドオォォッ!!

 

 

両者の攻撃が激しくぶつかった!

 

 

早「ぎ…ぎ…!」

 

ボ「くっ、ふん、ここまでだな!」

 

 

若干ボージャックが押している。

 

 

早「そ、そんな…。」

 

ボ「諦めろっ!」

 

 

その時!

 

 

神奈子「負けるな早苗!妖怪の山は、幻想郷はお前が護るんだろ!」

 

諏訪子「大丈夫!私たちも一緒だから!」

 

早「な、なんで?」

 

 

力が加わった訳ではないが、無性に力が湧いてくる。

 

 

早「はぁぁっ!!」

 

ドオォォッ!!

 

ボ「んん!まだそんな力が残っていたか。だが同じだ!」

 

「うおぉぉぉ!」

 

 

ボージャックはまだやれそうだ。

 

•••••

 

天「・・母さん?」

 

チチ「どうしただ、えらく疲れたみてえだけんど。」

 

天「・・いや、何でもない。ちょっと長い夢見てた。」

 

「お腹空いたから何か作ってくれない?」

 

チ「そうだなぁ。それじゃあパオズイモリの姿焼きはどうだか?」

 

天「うわぁ!それ大好物!」

 

 

チチは早速作り始めた。

 

待っていると、上の方から声が聞こえる。

 

 

さ「悟天さん!早く起きてください!」

 

天「この声はさとりちゃん?俺まだ寝てるのかな?」

 

さ「何言ってるんですか。そここそ夢の世界ですよ!」

 

天「え?だって、母さんはそこにいるじゃないか。」

 

さ「とにかく、今地霊殿前は大変なんですよ!」

 

天「・・もうちょっと寝ようかな。」

 

さ「霊夢さんがあなたの為に闘っているんです!」

 

天「霊夢?」

 

さ「悟天さんの為に必死なんですよ。早くこっちへ!」

 

天「なんで、俺なんかを。」

 

チ「どうしただか悟天。できたべよ。」

 

天「やったぁ!」

 

さ「ちょっと…。」

 

•••

 

レミ「・・あら?」

 

 

目的の場所へ行くと、ルーミア、ミスティア、リグルがいた。

 

 

ル「あ、紅魔館の主人なのだ。」

 

ミ「た、助けたりしてませんよ!」

 

リ「え、右腕ないじゃん!」

 

レミ「退きなさい。こいつの命運は私が決めるわ。」

 

 

其処には、木にもたれかかったゴクアがいた。

 

闘う力は彼に残っていない。

 

 

ゴ「俺は貴様に負けた。だが、ボージャック様がいる。ボージャック様にかかれば貴様など。」

 

レミ「それって妖怪の山の方にいる奴かしら。守矢の巫女と接戦になってるみたいだけど。」

 

ゴ「ボージャック様が、接戦だと…!」

 

 

ゴクアは、前世でトランクスに倒されているため孫悟飯を知らない。

 

 

レミ「地底には霊夢もいるし、あんたのボスじゃ大したことはできないわ。」

 

ゴ「・・殺せ。」

 

レミ「・・・。」

 

大「こ、殺すとか駄目ですよ!」

 

リ「そうだよ。もうちょっと考えてあげても。」

 

ル「・・・。」

 

 

ルーミアは人のことを言えない。

 

 

レミ「残念だけど、トドメを刺すわ。こいつは咲夜を殺しかけたのだから。」

 

「放っておいていたら、咲夜は殺されていたわ。」

 

大「で、でも…。」

 

リ「・・行こうぜ。」

 

ル「(コクッ)」

 

 

3人は去って行った。

 

 

レミ「せめて、次はもっとマシな人生を歩みなさい。」

 

ゴ「ボージャック様、どうかご武運を…。」

 

ザクッ!!

 

 

首を引っ掻き、楽にさせた。

 

 

レミ「私も甘くなったものね。霊夢のせい、ね。」

 

 

霧も晴れてきたので速やかに帰った。

 

•••

 

早「くっ!んん!」

 

神「諦めるな!」

 

諏「もう少しだよ!」

 

ボ「無駄だ!」

 

 

あと一息押せばボージャックの勝ちだ。

 

しかし!

 

 

ア;魔符「アーティフルサクリファイス」

 

ボ「ぐおぉっ!」

 

 

ボージャックの背後からアリスが奇襲をかけた!

 

 

ア「はぁ、はぁ、やられたままでは、帰らないわ。」

 

ボ「貴様ぁ!」

 

神&諏「今だ!」

 

早「はぁぁぁぁぁぁぁっ!!」

 

ズオォォォォッ!!

 

 

一瞬の隙を突き、神風は一気に押し返した!

 

 

ボ「なにぃ!」

 

 

突風に呑まれ、完全に身動きが取れなくなった!

 

現人神は突風と共にボージャックへ突っ込む。

 

 

早「終わりだぁぁぁぁっ!!」

 

ドォッ!!

 

 

早苗の拳が彼を貫いた!

 

 

ブオォォォォッ!!

 

 

激しい嵐は彼を完全に消した!

 

消えかかっていた紅い霧は風により完全に消えた。

 

 

早「勝っ…た…。」

 

ス・・

 

ア「おっと。」

 

 

落ちていった早苗をアリスがキャッチした。

 

 

ア「超化の薬が切れる前に連れて行きましょうか。」

 

「にしても超化って名前、なんか嫌ね。」

 

 

にとりと作者が傷つく言葉を最後にかまして飛んで行った。

 

•••

 

レミリアが紅魔館へ帰ってきた。

 

 

レイ「お嬢様、おかえりなさいませ!」

 

レミ「ご苦労様。今日は随分と身体が汚れたわ。」

 

レイ「では、お風呂になさいますか?」

 

レミ「そうね。貴方も来れるかしら?」

 

 

お?

 

 

レイ「えっ、はい。」

 

レミ「私は今片腕しかないから不自由なの。」

 

「一緒に入れとは言わないわ。私の身体を洗いなさい。」

 

 

おお?

 

 

レイ「は、はい!!」

 

レミ「(くすっ)」

 

 

そんなわけで、脱衣所に着いたわけだ。

 

 

レミ「服は自分で脱ぐわ。」

 

レイ「ぼ、僕は後ろ向いておきますね。」

 

 

くそっ!

 

 

レミ「いつもは咲夜にやってもらっているのだけれど、やっぱり恥ずかしいわね。」

 

「さぁ、入るわよ。」

 

 

勿論全裸だ。

 

 

レイ「タオルとか巻いちゃダメですか…?」

 

レミ「邪魔になるから駄目よ。」

 

「それとも、小さい女の子の裸を見て興奮したりするの?」

 

 

意地悪だ。

 

 

レイ「そ、そんなわけないじゃないですか!」

 

レミ「ふふ、冗談よ。」

 

 

悟天が苦手な理由だ。

 

まずはシャンプーで小さい頭を洗う。

 

 

レミ「ん♡上手ね。」

 

レイ「ありがとうございます!かゆい所があれば言ってくださいね。」

 

 

湯けむりのおかげでレミリアの身体は殆ど見えない。頭は難なく洗い終えた。

 

ここで緊急事態だ。洋館なだけあって垢こすりがない!

 

 

レイ「あの、垢こすりがないんですが、どうすれば…」

 

レミ「勿論手で洗ってもらうに決まってるじゃないの。」

 

 

50mの壁より高いハードルだ。

 

 

レイ「て、手ですか⁈かなり道徳的に問題ありそうな感じですけど…」

 

レミ「主人の命令は絶対よ。それに、誰かさんが幻想郷では常識に囚われてはいけませんとか言ってたから問題ないわ。」

 

レイ「そそ、そうでしたね!では失礼します!」

 

 

これは幻想郷だから許されることだ。外の世界のレミリアファンが見たら何と言うだろう…など気にしなくていいのだ。

 

それはそうと、やはり胸部などは避けて洗っている。

 

 

レミ「・・ちゃんと洗ってほしいのだけれど?」

 

レイ「やっぱり胸とかはまずいかなぁって…そこは片手でも洗えますし。」

 

レミ「ふふっ、それもそうね。からかいすぎたわ。」

 

レイ「(ふぅ、危ない危ない…)」

 

 

改めて腕の断面を見ると、痛々しい。本人はもう痛くないようだが、泡とともに血も流れている。

 

 

レイ「…手、大丈夫なんですか?」

 

レミ「今は完全に神経を切ってるから何ともないわ。ありがと。」

 

 

その後、湯船に浸かり上がってきた。身体を拭かなければならないので、レイは洗面所で待っていた。

 

 

レイ「手を治す方法は無いんですか…?」

 

レミ「あるわよ。私は再生できるから。体力がないとうまくできないの。」

 

レイ「再生できるんですね!よかった…!」

 

レミ「そこまで喜ばなくても。」

 

レイ「そりゃあ喜びますよ!治るかどうか心配だったんですから!」

 

レミ「ふふ、ありがと。」

 

 

こうして、レミリアの入浴は終わった。

 

•••

 

霊「はぁ・・はぁ・・、考えたわね。」

 

 

なんとセルJr.すら倒せていなかった。

 

そのはず、接近戦はセル、遠隔攻撃をセルJr.と上手いこと分けられていたのだ。

 

 

セ「体力温存はさせんぞ。そろそろ全エネルギーを使え。」

 

霊「なんであんたなんかに。」

 

セ「それならそれでいいんだ。私は孫悟天を殺すことに集中するとしよう。」

 

霊「!!」

 

 

セルは、本気で殺したいとは思っていない。自分を見つける為に必死なだけなのだ。

 

 

霊「はぁぁぁぁっ!」

 

ヴンッ

 

セ「そう来なくてはな。」

 

 

悟天よ、速く戻ってきてくれ!

 

もうお前しか頼れないのだぞ!

 

•••

 

天「やっぱり美味しいな!」

 

さ「・・・。」

 

「いい加減にしたくださいっ!!」

 

天「!」

 

 

今まで聞いたことのないさとりの大声を聞いた。

 

 

さ「霊夢さんは貴方だけの為に命をかけているんですよ!」

 

天「いや、あんなことあったし…。」

 

さ「後で怒られるかもしれないですけど、遠くから霊夢さんの心を読みました。」

 

「霊夢さんは、悟天さんに謝ろうとしているんです。」

 

天「な!」

 

さ「もう苦しむ霊夢さんを見たくありません。」

 

「地上も大変だとにとりさんから聞きました。貴方しか闘えないんです。お願いです!」

 

天「・・・。」

 

 

悟天は怒った。いつまでも強がった愚かな自分を。

 

 

天「母さん。」

 

チ「どうしただか?」

 

 

つっていた目を柔らかくし、

 

 

天「ちょっと、行ってくる。」

 

さ「悟天さん…!」

 

チ「・・行ってこい。好きなようにやるのが一番だべ!」

 

天「ありがとう。」

 

 

家を出て、

 

 

バシュッ!!

 

 

青空高く飛び上がった。

 

空を見ると、父の言葉を思い出す。

 

〜〜

 

悟空「悟天、おめえの名前はどうして悟天か知ってっか?」

 

天「なんでだっけ?」

 

悟「それはな、オラよりも高く、強くなって欲しいって思ったからだ。」

 

「て言っても最後に名前を考えたのはチチだけどな。」

 

天「ははは。」

 

悟「だからよ、おめえには〈空〉よりも高い〈天〉を目指して欲しいんだ。」

 

「オラが居なくても、地球は大丈夫なくらいにな!」

 

〜〜

 

さ「悟天さん、こっちですよ!」

 

天「・・わかった!」

 

 

声のする高い空へ一目散に飛んだ!

 

 

天「霊夢!今行くぞ!」

 

「だぁぁぁぁぁぁぁっ!!」

 

 

右手を上げ、暗くなった空に届こうとした瞬間!

 

 

ヴンッ!!バチッ!バチッ!

 

 

 

気が付くと、ベッドの上にいた。

 

寝室は酷く荒らされている。

 

 

天「これはいったい…。」

 

さ「悟天さんの、気ですよ…。」

 

天「あ、やっぱり。」

 

 

さとりも吹っ飛ばされている。

 

 

天「にしても、今までにないこのパワーは…?」

 

さ「知らない、ですよ。」

 

天「もしかして、これは兄ちゃんが成れた…。」

 

 

そう、超サイヤ人2だ!

 

 

天「さとりちゃんありがとう、俺を戻してくれて。」

 

さ「いえいえ、嫌われ者のせめてもの情けですから。」

 

天「そんなことないよ。」

 

 

笑顔のまま、さとりは眠った。

 

 

天「さて、行くか。」

 

•••

 

霊「!」

 

セ「! これは、孫悟天の気か?信じられん。」

 

 

門前でも気付く程のとてつもない気だ!

 

 

霊「無事でよかった。」

 

セ「隙ありっ!」

 

 

油断した霊夢に襲いかかった。が!

 

 

ドゴッ!!

 

セ「ぎぃっ!」

 

 

それを上回るスピードで悟天が殴り飛ばした!

 

あまりにもの威力で、一瞬立てなかった。

 

 

バチッ!バチッ!

 

天「間に合ってよかった。」

 

霊「・・・。」

 

 

いざとなって何も言えなくなってしまった。

 

 

セルJr.「ギィッ!」

 

セルJr.;「かめはめ波」

 

 

かめはめ波を溜めながら飛んできたが、

 

 

天「はっ!」

 

ドオォッ!

 

セルJr.「ギ」

 

ドカーンッ!

 

セ「くそぉ。」

 

 

右手から出したエネルギー波で容易く倒した。

 

そしてセルはすぐに理解した。今の悟天には敵わないということを。

 

 

ドクター「セル、聞こえるか?」

 

セ「ドクターか。どうやって話しかけている?」

 

ド「お前の核のプロテクターには通信機能も搭載しておいた。傷を入れられたみたいだな。音質が悪い。」

 

セ「すまない。」

 

天「誰と話してるんだ?」

 

セ「貴様には関係ない。」

 

「それで、何の用件だ。」

 

ド「今から自爆しろ。」

 

セ「なんだと?」

 

ド「心配しなくてもよい。爆発しても核はプロテクターに守られる。」

 

「核にインプットされていると思うが、そうして復活すれば更にお前は強くなる。それでいて自爆の威力は星が消えないように抑えている。オリジナルは星を消す威力を持っていたからな。」

 

セ「・・了解した。」

 

 

途端にセルは膨らみだした!

 

 

天「! なんだ?」

 

セ「貴様に勝てないことはよくわかった。だから私は自爆することにした。お前らまとめて吹き飛ばしてやる!」

 

天「なんだと!」

 

セ「ハッハッハ!」

 

霊「・・まさかこんな形ですることになるなんてね。」

 

 

霊夢はぱんぱんに膨れ上がったセルに近付いた。

 

 

天「何をするんだ?」

 

霊「瞬間移動でこいつごと宇宙へ行く。それなら自爆の影響は受けないでしょ。」

 

「さっき見つけやすい気弾を放ったから星に危害は加えなくて済むし。」

 

天「でも、霊夢は?」

 

霊「大丈夫よ。」

 

 

セルの体に手を当てた。

 

 

セ「なに!やめろ!」

 

天「やめるんだ!」

 

霊「また後でね。」

 

ヒュンッ!!

 

 

意識を宇宙へ向け、霊夢を探した。見つけたと思った矢先、セルも霊夢も気が途絶えてしまった…。

 

 

「霊夢ーーー!!」

 

 

その咆哮は地底全体を揺らした。

 

•••

 

に「嘘!霊夢がいない!」

 

魔「気を感じない。まさか…!」

 

妹「・・・。」

 

•••

 

多大な犠牲を払い、闘いは終わったと思われた。しかし!

 

 

ヒュンッ!!

 

ヴンッ!!バチッ!バチッ!

 

天「なっ!」

 

セ「お待たせしたな。」

 

 

読書の皆様ならお察しであろう。セルはパーフェクトとなって戻ってきてしまった。

 

 

セ「終わりだ孫悟天。貴様では私に勝てん。」

 

天「それはどうかな?」

 

 

何やら自信がありそうだ。

 

 

遂に、悟天は帰ってきた。

 

果たして、超サイヤ人2となった悟天はパーフェクトセルに対抗できるのか?

 

いよいよ第4章最終決戦だ!




というわけで、第24話でした!

ここで、戦士達の力関係をおさらいします。

超サイヤ人2悟天?パーフェクトセル

超サイヤ人2悟天>セル

超霊夢(陰陽玉装填)≧セル

超霊夢=セル

セル>超魔理沙

セル>超こいし

超魔理沙>初期セル

初期セル≧超妹紅

超こいし>セルJr.


超レミリア?>簡易版セル

レイ(超レミリア?依存)>簡易版セル

簡易版セル>超レミリア

フルパワーゴクア=超レミリア

フルパワーゴクア=レイ(超レミリア依存)

フルパワーゴクア>レイ(超咲夜依存)

ゴクア≧超咲夜

ゴクア≧レイ(超咲夜依存)

超咲夜≧ブージン

超咲夜≧ビドー

レイ(超咲夜依存)≧ビドー

レイ(超咲夜依存)>セルJr.


超早苗>フルパワーボージャック(怯み)

フルパワーボージャック≧超早苗

フルパワーボージャック>超アリス

ボージャック>超文

セルJr.>萃香


謎の魔法少女>セルJr.

超妖夢≧セルJr.

超ウドンゲ=セルJr.

セル>勇儀(能力発動時)

勇儀(能力発動時)>初期セル

初期セル>勇儀


次回第25話は、「セルの嘆き」です!


ここまでのご愛読、有難う御座いました!!

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