幻想天霊伝説〜都会の悟空が幻想入り〜   作:サウザンド・J

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この小説は東方プロジェクトとドラゴンボールの2次創作です。

・2次創作
・機械類に鋭い咲夜と妖夢
・勝手な解釈
・スパメテネタ
・レミータ
・ゼノバースは関係ない
等が含まれております。

構うものかぁ!という方は是非お読みください!


第22話「未来から来た魔法使い」

〜あらすじ〜

セルJr.が各地に散らばり、幻想郷は大混乱。何も心配することなく過ごしている者など誰一人いなくなってしまった。

 

妖夢は体力だけをどんどん蝕まれ、

 

ウドンゲは1体倒すももう1体を前に戦闘不能、

 

桁違いな相手と交戦する慧音、

 

歯が立たない敵に味方が増え絶体絶命の文、

 

何やらまだまだ余裕が残っているセルに立ち向かう妹紅、

 

霧が未完成なのに咲夜が倒れ2対1に追い込まれたレイ、

 

明らかに手数が足りていなかった。

 

悟天よ、霊夢よ、早く来てくれ!

 

幻想天霊伝説 第22話

 

妹「おらぁっ!」

 

セ「ふん。」

 

パシッ

 

いとも簡単に払われてしまう。

 

そう、先ほどから一度も攻撃が通っていないのだ。

 

 

妹「くそっ!なんでだ!?お前と私じゃあまり戦闘力は変わらない筈なのに…!」

 

セ「経験の差だ。私には数多くのサイヤ人の細胞が組み込まれている。オリジナルよりも多くの種類をな。」

 

妹「なに?」

 

セ「私は人造人間だ。お前たちとは細胞からまるで違う。そこをどきたまえ。私は孫悟天を殺さなければならない。」

 

妹「通すかよ。お前みたいな奴には絶対させねえよ。」

 

セ「ならば気絶させるしかあるまい。」

 

妹「殺さねえのかよ。」

 

セ「意味がないからな。」

 

妹「なんだよ知ってんのかよ。」

 

セ「さあ、お遊びはもう終わりだ。」

 

妹「・・まだだ。」

 

セ「?」

 

妹「まだだぁっ!!」

 

妹;「フェニックスダイナマイト」

 

ボウッ!!

 

セ「自爆か、くだらん。」

 

 

しかし、一向に突撃してこない。それどころか、自爆の炎を制御している。

 

 

セ「貴様まさか。」

 

妹「その通り。この力ならお前を倒せる!」

 

セ「少しパワーが上がった程度で、この私を倒せると思うかね?」

 

妹「燃えろ、虫けら。」

 

セ「分かってはいるぞ。強い衝撃を与えたら爆発するのだろう?」

 

妹「へえ、分かってるじょねえか。じゃあ、どうやって闘う?」

 

セ「ふん、すぐにわかることだ。」

 

妹「それじゃあ・・、覚悟しやがれっ!」

 

魔;魔符「ミルキーウェイ」

 

セ「うっ!」

 

 

突然の弾幕をガードした。

 

 

魔「よう!待たせたな!」

 

妹「待ってねえよ!ここからだったのに!」

 

セ「霧雨魔理沙、か。セルJr.はどうした?」

 

魔「よくわかんなかったけど、変な青い奴ならさっき喧嘩売ってきたからパッと終わらしたぜ☆」

 

 

既に魔理沙は超化している。

 

 

セ「ぐ、ドクターから聞いていたが流石だ。もう1体はどうした?」

 

魔「もう1体?知らないぜ。」

 

セ「(何故だ。何故既にもう1体も倒されているのだ。誰がやった?)まあいい、この私を倒せるかな?」

 

妹「お前本気で言ってんのか?魔理沙の力を知らないからだと思うが、この状況でお前に勝ち目はないぞ。」

 

セ「ククク、それはどうかな?」

 

妹「というわけだ。気が変わったんでな!」

 

 

全身の火を紅蓮の炎に変えた!

 

セルはぐっと構えるが、

 

 

魔;魔符「スターダストレヴァリエ」

 

セ「ぎぃっ!」

 

 

なんと、横から弾幕が飛んできたのだ。

 

気がついた時には、妹紅ががっしりしがみついている。

 

 

妹「あばよっ!」

 

セ「し、しまっ」

 

ドッカーン!!!

 

妹紅は粉々になり、セルは辛うじて足や頭は無事だが、胴体は殆ど吹き飛んだ。

 

 

セ「残念だな。私は再生できる。少しだけ時間を使えば元通りに」

 

魔;魔砲「ファイナルスパーク」

 

魔「ファイナルスパーク!!」

 

セ「なっ!ぎえぇ!」

 

 

セルは、完全に吹き飛んだ。

 

 

魔「装填が早いのが私の自慢だぜ!」

 

妹;「リザレクション」

 

妹「やったか?」

 

魔「まあな。緑色に光るなんかが飛んでいった気がするけど気のせいだな。」

 

 

残念なことに、2人でフラグを連立させてしまった…。

 

この後どうなるかは読者の皆様なら予測が容易であろう。

 

•••

 

霊「・・、あった。」

 

 

袋を取り出した。中身は勿論、

 

 

霊「あまり多くないから使いたくなかったけど…。」

 

カリカリ、ゴクッ

 

仙豆だ。

 

 

霊「さて、行こっか。」

 

 

額に指を当て、瞬間移動した。

 

やっと、霊夢が動き出したのだ!!

 

•••

 

妖「・・どうすれば…。」

 

セルJr.1「ギギッ」

 

セルJr.2「ギッギッギ」

 

妖「こうなったら、一か八か。はあっ!!」

 

ドンッ!!

 

剣を勢いよく地面に突き刺し、一瞬だけ地面を揺らした。

 

 

セルJr.1「ギッ!」

 

セルJr.2「ギギッ!」

 

 

その隙を突き、片方のセルJr.へ飛び掛った!

 

妖「たぁっ!」

 

妖;人鬼「未来永劫斬」

 

ザッザッザッザッザクッ!!

 

妖「!!」

 

 

明らかに最後だけ手応えが違った。途端、セルJr.の気が完全に消えた。

 

 

妖「そうか!頭の核が弱点だったんですか!頭に何かあるとは思ってましたがそれだったとは。」

 

 

分かってたのなら最初からそうしてほしい。

 

 

妖「じゃあもう一体も核を斬ってしまえば」

 

セルJr.1;「かめはめ波」

 

セルJr.1「ギィ!」

 

妖「うがっ!」

 

ドゴォ!!

 

白玉楼の塀に叩きつけられた!

 

 

妖「未熟、ですね。油断を…。」

 

セルJr.1「ギッギッギ!」

 

ギュンッ!!

 

セルJr.1「ギィ?」

 

幽「ぐぅ!やっぱり効かない。」

 

 

幽々子は〈死を操る程度の能力〉を使いセルJr.を死なそうとするも、力の差がありすぎた…。

 

 

セルJr.1「ギッギッギ」

 

 

ニヤリと笑い、幽々子へ襲い掛った!

 

 

妖「幽々子様ーー!!」

 

•••

 

ゴリッ!!

 

文「があぁぁっ!」

 

 

文は、岩壁にめり込んだ状態で嬲られている。超化はとうに解けている。

 

 

ボ「おやおや、もう動けんか。」

 

セルJr.「ギギギ」

 

文「・・ゲホッ」

 

??「おいあんたら。」

 

ボ「?」

 

萃「私は伊吹萃香。山を荒らす奴は私が許さないよ。」

 

セルJr.「ギッギッギ」

 

文「なんで、避難を…。」

 

萃「頑張ってるあんたを置いて行けるわけないだろ?」

 

「はぁっ!」

 

 

最初から本気を出した。サイヤパワーは持っているものの、力の差は見切っているからだ。

 

そして、勝てないことも。

 

 

ボ「何かと思えば雑魚か。おい、相手をしてやれ。俺はこいつが喋らなくなるまでいたぶってやる。」

 

セルJr.「ギッ!」

 

文「はぁぁっ!」

 

ヴンッ!!

 

ボ「うおっ」

 

文「まだ、くたばりませんよ。」

 

ボ「そうか、では俺も、はぁっ!」

 

ゴオォッ!!

 

ボージャックも変身した!

 

文「!!」

 

ボ「いいぞ、その絶望に満ちた顔。では、始めようか。」

 

セルJr.「ギッギッギ」

 

萃「さて、どうしようかね。」

 

 

萃香の頭の中に、解決策はない。

 

•••

 

一方、紅魔館がピンチであることは言うまでもない。

 

 

レイ「霧が完成するまであと2分…時間を稼ぐしかない。」

 

 

咲夜を抱え、付近の林へ飛び出した!

 

 

レイ「ついてこい!」

 

セルJr.「ギギッ!」

 

ゴ「逃がすか!」

 

 

舞空術は霊夢から教わった美鈴から教えてもらった。

 

能力を発動しているレイのスピードはセルJr.以上だ。容易に距離を置くことができる。

 

 

レイ「ここなら大丈夫だろう。」

 

 

一旦咲夜を木のそばに寝かせた。

 

少し経つと、セルJr.が見えた。ゴクアは何故か遅れている。それだけでなく剣もなくなっている。

 

 

セルJr.「ギギッ!」

 

レイ「今だ!」

 

レイ;「魔貫光殺砲」

 

レイ「一本道なら避けられないだろ!まとめて消えろーーーっ!!」

 

セルJr.「ギッ!」

 

ゴ「ぬぅ!」

 

 

見事セルJr.の核を貫いた!レイは勿論、セル及びセルJr.の弱点を知っているから当然だ。

 

しかし、ゴクアは両手で止めた。

 

 

レイ「ぐ……ぐぐぐ……‼︎」

 

ゴ「ぐぅ!・・はぁぁっっ!!」

 

ゴオォッ!!

 

変身して身体が膨張し、レイの攻撃をかき消した!

 

そして、周りの木々も消し飛んだ!

 

 

ゴ「どうだ。剣がなくてもこの差はどう埋める?」

 

レイ「くそっ!今の僕では歯がたたない…」

 

ゴ「はぁっ!」

 

ドゴォ!!

 

レイ「ぐっ!」

 

 

レイを遥かに上回るスピードで殴打した!たちまちレイは吹っ飛び木を2本折って漸く止まった。

 

 

レイ「力が違いすぎる…どうすれば…。」

 

 

能力で戦闘レベルが上がったとは言え、体力は減る。それがあればもっと違った結果になったのだが。

 

 

ゴ「そこではよく見えんだろう。」

 

 

レイに近寄り、首根っこを掴み、咲夜の近くへ放った。

 

 

ゴ「よく見ておけ。お前が守ろうとした女が砕ける姿をなぁ!」

 

 

目から血を流した少女に対し、拳を大きく振りかぶった!

 

 

レイ「や、やめろーーっ!!」

 

 

この声を聞いた後に殺そうとしたことが仇となった。

 

 

レミ;紅符「スカーレットシュート」

 

ゴ「うぐっ!」

 

 

隙だらけであったため、後方へ少し吹っ飛んだ。

 

間一髪で咲夜は助かったが、レミリアの身体の所々が焦げている。霧が完成するまであとどれくらいであろうか。彼女にとっては残念なことに、空は快晴だ。

 

 

レイ「お、お嬢様!」

 

レミ「はぁ・・はぁ・・、レイだけでも、無事でよかったわ。」

 

 

超化しているが、あまり長期戦には期待できない。

 

彼女を見れば一目瞭然だ。

 

 

レイ「僕も手伝います。一気にカタをつけてしまいましょう。」

 

レミ「ふふ、戦闘力が私と同じになったわね。本当に不思議だわ。」

 

 

レイの戦闘力は、彼自身の能力により超レミリアと同じになった。謎が深まる一方だ。

 

と、考えてもいられない。こうしている間にもレミリアの肌は焦げていく。

 

 

レミ「ちょっといいかしら?」

 

レイ「はい。何でしょうか。」

 

カプッ

 

レイ「え?」

 

 

急に腕を噛まれ、血を吸われた。

 

 

レミ「ご馳走さま♡」

 

レイ「な、何をするんですか!」

 

レミ「ちょっとした、下準備よ。」

 

ゴ「何をごちゃごちゃと。こちらから行かせてもらうぞ。だぁっ!」

 

レミ「ふん、」

 

レミ;神槍「スピア・ザ・グングニル」

 

レミ「覚悟なさい!」

 

 

右手に自慢の槍を掴んだ。こう見えて、最後の力だ。これで倒さなければ本当に終わる。

 

しかし!

 

 

ゴ「!!」

 

レミ「?」

 

 

殺気を感じ取り、ゴクアは止まった。

 

その次は一瞬であった。

 

 

??;「フルパワーデスビーム」

 

ビッ!!

 

レミ「あがっ!」

 

レイ「何っ⁈」

 

 

レミリアは謎の一撃により、右腕を貫かれ、その腕は地面に落ちた。

 

 

レミ「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!」

 

レイ「お嬢様‼︎」

 

??「ククク、自分で言うのもなんだがいい狙いだ。」

 

 

そいつは、ゴクアの横に舞い降りた。

 

 

ゴ「何者だ。」

 

??「安心しろ。私はお前の味方だ。それ以上でもそれ以下でもない。」

 

 

その姿、レイが元いた世界では知らぬ者などいない、恐怖そのものである。

 

 

レイ「お前は…セル!」

 

簡易版セル「ほう、私を知っているとはな。光栄だ。」

 

「レミリアのためにも言っておこう。私は、ドクターによって作られたオリジナルのセルのコピーだ。簡易版、とドクターは言っていたが、オリジナルのセル完全体と同程度の戦闘力を持っている。」

 

「その圧倒的パワーで、数々の幻想郷を一人で滅ぼしてきた。もうドクターにも簡易版とは言わせんぞ。」

 

レイ「数々の…?まさかお前‼︎」

 

簡セ「お察しの通りだ。何処に何があり誰がいるかも熟知している。」

 

「そして、何人ものレミリア・スカーレットや十六夜咲夜を殺してきた。お前の知っている大事なお仲間も何回殺したか私も覚えていない。ハッハッハッハ!」

 

レイ「き、貴様ァーーー‼︎」

 

レミ「!!」

 

 

レミリアは、久々に腕がないという感覚が蘇り、痛みもがきながらもセルの話を聞いている。

 

霧完成まで、あと…。

 

•••

 

勇「!来たぞ!」

 

こ「・・・。」

 

 

地底にはなんと、3体ものセルJr.が向かって来た。

 

悟天を本気で殺したいらしい。

 

 

勇「おいおい、あのちっせえのもなかなか手強そうだな。これはまいったなあ。」

 

こ「ユルサナイ。」

 

「絶対殺してやるーーっ!!」

 

ヴンッ!!

 

激しい怒りにより、こいしは超化した!

 

帽子は飛んでいき、瞳が明るくなり、髪は他の人物よりも逆立っている。

 

 

勇「こいし、お前。」

 

こ「!!」

 

ドッ!!

 

急にセルJr.達へ飛びかかった!

 

 

勇「お、おい!」

 

セルJr.1「ギィッ!」

 

 

腹に拳を入れられ吹っ飛び、地底の壁に叩きつけられた!

 

 

セルJr.2「ギッ!」

 

セルJr.3「ギギッ!」

 

こ「貴方達、一人も生かして返さないわ。ここで死んで。」

 

 

暴走に近いが、大丈夫なのだろうか?

 

•••

 

神「早苗。」

 

早「・・はい。」

 

神「今、文と萃香が命をかけて闘っている。お前はそれでいいのか?」

 

早「行っても無駄です。見守ることしかでき」

 

神「馬鹿者!!!」

 

早「!!」

 

神「あの2人が何のために闘っているかわかるか?この妖怪の山、そしてそこに住む愛する者たちを守るためだ!」

 

「お前はただ見ているだけか!」

 

早「闘いたいですよ!!!」

 

神「!」

 

早「私だって、力さえあれば今すぐにでも向かいます。でもその力がなければどうしようもないじゃないですか!」

 

 

早苗は泣いてしまった。

 

 

諏「力、か。それなら、やるしかないね、神奈子。」

 

神「・・そうだな。早苗にここまで覚悟があるなら、やろう。」

 

早「?」

 

 

そう言うと、神奈子と諏訪子は早苗の背に手を当てた。

 

するとなんという事だ!2人は光だし、その光はどんどん早苗の体内へ流れ込んでいくではないか!

 

 

早「神奈子様!諏訪子様!いったい何を!?」

 

諏「守矢の切り札さ。私たちは早苗に溶け込む。つまり、私たちの力の全部を早苗に託すってことだよ。」

 

「これで力は手に入る。」

 

早「!そんなことしたら!」

 

神「しのごの言うな。黙って従いな。」

 

「ただ、約束してくれ。」

 

早「何をですか?」

 

 

「必ず勝て。それだけだ。」

 

 

早「神奈子様ーー!諏訪子様ーー!」

 

 

完全に光となり、その全てが早苗に溶け込んだ。

 

そして…、

 

 

早「うわぁぁぁぁ!!」

 

ヴンッ!!

 

遂に、超化を成し遂げた!

 

 

早「・・行ってきます!」

 

 

涙を拭き、全速力で仲間の元へ飛んだ!

 

•••••

 

T「やっぱりダメだ。傷すら付いてない…。」

 

 

ずっと隠れて見ているこの男は、分析だけして加担はしなかった。力がなさすぎる。

 

 

慧「く、くそぉ…。」

 

セルJr.「ギッギッギ」

 

 

慧音は膝をついている。スペルカードは使い果たし、体力も限界。身動きすらままならない。

 

 

生徒A「先生ーー!!」

 

生徒B「あたしらも闘うよー!」

 

T「!!」

 

 

口元が震えながらも、2人の勇敢な生徒が立ち向かった!

 

 

セルJr.「ギィ」

 

 

ニヤリと笑う。両手に気を溜め、生徒を殺そうとした。

 

 

T「やめろお前ら!逃げろっ!」

 

 

この腰抜けも遂に動き出した。

 

その時!!

 

ヒュンッ!!ドグリッ!!

 

この場にいる誰もが、一瞬何が起きたかわからなかった。気が付いた時には、破壊された家屋へセルJr.が吹っ飛ばされていた。

 

そして、慧音の目の前には、紫色のマフラーを巻いた一人の気高き少女が立っていた。

 

 

霊「慧音、生きてる?」

 

慧「まあ、なんとかな。」

 

「すまない、足止めもできなかった。」

 

霊「いいのよ。このレベルの異変は今までで一度もなかったわ。」

 

 

霊夢の体調不良も含めて、である。

 

 

慧「それにしても、今何をした?」

 

霊「わからなかった?瞬間移動でここへ来て蹴り飛ばしただけよ。」

 

T「流石の化けもんだな。」

 

生徒A「先生大丈夫!?」

 

生徒B「うわーんよかったよー!」

 

 

2人の生徒は泣いて慧音に抱きついた。

 

 

霊「さてと。」

 

セルJr.「ギ…ギ…」

 

霊「一蹴りでこれかしら?大したことないわね。」

 

「でもね、私忙しいの。」

 

ヴンッ!!

 

霊「ほっといたら何するかわかったもんじゃないわ。ここで消えなさい。」

 

セルJr.「ギィ…」

 

 

冷徹な面構えをした少女に対して震えている。

 

 

慧「待ってくれ!」

 

霊「なに?」

 

慧「このまま殺すのもお前らしくないだろ?あとは私に任せてくれないか?」

 

霊「殺されても知らないわよ。」

 

 

と言いながらも、見守っている。

 

慧音は立ち上がり、ゆっくりとセルJr.へ歩み寄った。2人の生徒の肩を借りながら。

 

 

慧「なあ。」

 

セルJr.「?」

 

慧「見たところ、お前は悪い奴ではない。少なくとも私の見解ではな。どうだ?」

 

「私の生徒にならないか?」

 

セルJr.「・・・。」

 

 

慧音は手を差し伸べた。セルJr.は不思議そうな表情を浮かべている。

 

そっと手を伸ばし、彼女の温かい手を握った時、表情は変わっていないが涙を流していた。

 

ス・・

 

霊夢は超化をといた。

 

 

慧「さあ、行こうか。他のみんなが待ってる。」

 

生徒A「はい!」

 

先生B「うん!」

 

セルJr.「・・ギ。」

 

霊「こんなこともあるのね。」

 

「(産み出された分身のような奴でこうなるなら、もしかしたら。いや、そう上手くは…。)」

 

慧「他は行かなくていいのか?」

 

霊「そうだったわ。そうね。親玉のところへ行くわ。」

 

慧「気を付けてな。」

 

 

しかし、霊夢は指を額に当てない。

 

 

慧「?どうした?」

 

霊「瞬間移動はしなくていいわ。それにこれするとお腹空くの。」

 

慧「おう、そうか。」

 

霊「あとは頼んだわよ。」

 

慧「ああ。」

 

ドッ!!

 

勢いよく飛んで行った。

 

•••

 

鈴「・・・ここ、は?」

 

永「気がついたかしら?」

 

鈴「あれ?私、生きてるんですか?」

 

永「ええ。」

 

鈴「じゃあ、あと1体は!?」

 

永「私が倒したわ。ウドンゲのおかげよ。」

 

鈴「私、1体倒してぶっ倒れただけなんですけど…。」

 

永「いいえ、あなたは敵の弱点を見つけてくれたわ。だから私はそこを射抜いただけ。」

 

鈴「射抜くって…。お師匠様はやっぱり強いですね。」

 

永「ふふ、褒めても何もあげないわよ。」

 

てゐ「鈴仙は死んでもよかったけどね。」

 

 

この少女は因幡てゐ。永遠亭に住む妖怪兎だ。

 

 

永「あとでお仕置きね。」

 

て「イヤァ!」

 

 

かくして、永遠亭には平和が戻ったのであった。

 

•••

 

妹「にしても疲れたな。帰るか。」

 

魔「私はどっかへ加勢しに行くぜ。」

 

妹「そうか。じゃあまたあと」

 

ビッ!!

 

魔「なっ!」

 

妹「・・がはっ…。」

 

 

心臓を貫かれ、妹紅は倒れた。

 

 

魔「誰だ!」

 

セ「久しぶりだな、霧雨魔理沙。」

 

魔「う、嘘だろ?だって、完全に消した筈じゃ。」

 

セ「私の核には、プロテクターが張ってある。核に傷など入るわけがないのだよ。」

 

「プロテクターに傷を入れたことは褒めてやるぞ。」

 

魔「ふざけんな!もう一回消し飛ばしてやる!」

 

セ「残念だったな。今の復活で、オリジナルのセルの完全体と同程度の戦闘力まで上昇した。サイヤ人の細胞のおかげでな。」

 

「貴様に勝ち目はない。」

 

魔「うるせえ!わかんねえことごちゃごちゃ言いやがって!またここに来たことを後悔させてやる!」

 

 

果たして、魔理沙に勝ち目はあるのか?

 

•••

 

レミリアは右腕の断面をおさえながら、空をちらりと見てこう呟いた。

 

 

レミ「私は、外の世界から忌み嫌われ迫害を受けた。それから追われて幻想郷に辿り着いた。」

 

「そして今度は幻想郷か?・・ふざけるなぁ…。」

 

ヴンッ!!

 

レイ「このままだと全滅だ…霧は…」

 

 

空を見上げると、霧が完成していた!

 

 

「ふざけるなぁっ!!!」

 

カッ!!

 

紅く激しいオーラを放ち、髪も紅く染まった!

 

 

ゴ「な、なにぃ!」

 

簡セ「うおっ!なんだ!」

 

レミ「覚悟しろ、お前ら。」

 

レイ「凄いパワーだ…!これならもしかしたら…」

 

 

右腕はとうに止血し、火傷も消えていた。

 

•••

 

萃「はは、超化ってやつも、訊いておけば、よかった、な…。」

 

バタッ

 

セルJr.「ギッギッギ」

 

 

萃香は倒されてしまった…。

 

 

文「・・・。」

 

 

そして、文も。

 

 

ボ「ふん、もっと叫び声を聞かせろ。」

 

 

蹴り上げたが、何も言わない。

 

 

ボ「ただ殺すのも飽きた。人質として、いや、欲を満たすための奴隷にするのもいいな。ハハハ!」

 

 

ーその時!ー

 

 

ボ「なっ!」

 

セルJr.「ギィッ!」

 

 

急な突風に吹き飛ばされた!

 

 

ボ「誰だ!」

 

 

其処には、風を司る神、いや、現人神がいた。

 

•••

 

???;恋符「マスタースパーク」

 

セルJr.1「ギッ!」

 

 

突然何処からか放たれたマスタースパークをセルJr.1は咄嗟に避けた。

 

 

幽「!よくわかんないけど助かったわ。」

 

妖「?魔理沙?いや、何か違う。」

 

???「時間がないんすよ。ちゃっちゃと終わりにしましょか。」

 

セルJr.1「ギギッ!」

 

???;「マスターキャノン」

 

 

八卦炉から、とてつもない威力のエネルギー弾を発射した!

 

 

セルJr.1「ギ」

 

ドッカーン!!

 

一瞬にして粉砕された。

 

 

???「それじゃ、まだやることあるんでまた後で。」

 

 

魔理沙に似た服装をした金髪の少女は、魔法陣を出してテレポートした。

 

 

妖「魔理沙じゃない。けど、気はそっくりだった。」

 

「それに、あれは私たちのような超化じゃない。」

 

「あれは多分、超サイヤ人だ。」

 

 

謎の金髪少女の登場により、白玉楼は救われた。

 

 

魔理沙は大丈夫なのか?

 

こいしの暴走は吉と出るか凶と出るか?

 

レミリアの身にいったい何が起こったのか?

 

早苗が手に入れた「力」はどれほどなのか?

 

謎の金髪少女は誰なのか?

 

 

第23話へ、続く!!




というわけで、第22話でした!

何とか1ヶ月は過ぎずに済みました!

注意書きの通り、ゼノバースは全く関係ありませんのでご注意を。

気が付いたら8700文字を突破してたので自分でも驚きました。

さて次回は、「セル激怒!こいしの仲間割れ」です!


ここまでのご愛読、有難う御座いました!!

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