幻想天霊伝説〜都会の悟空が幻想入り〜   作:サウザンド・J

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この小説は東方プロジェクトとドラゴンボールの2次創作です。

・2次創作
・勝手な解釈
・東方儚月抄っぽいけど内容は全然違う
・長い紫の話
等が含まれております。

ハハッワロスと思った貴方!ブラウザバックDA☆


第20話「鬼と人間 それぞれの隠された力」

〜あらすじ〜

大喧嘩から1日が経ち、霊夢は風邪のため文と神社に籠っており、悟天は一時地霊殿に泊まっていた。

 

比較的元気だった悟天は紅魔館へ行き、咲夜にアドバイスを求めた。

 

そんな中、何者かが転送され緊張が走ったものの、何も起きなかったため悟天は地霊殿へ戻った。

 

この選択が紅魔をピンチにする。

 

やって来たのは、ビドー、ゴクア、そしてブージンであった。対応できるのは超咲夜1人といった状況だ。

 

戻った悟天の方へも誰かが来た。悟天は父だと思って出迎えたが、その人物はセルであった。セルを知らない悟天は、父の気を感じて騙されたのだ。

 

幸い、すぐに勇儀とこいしが駆け付けてくれたのでトドメは刺されずにすんだ。しかし、闘えるのは勇儀だけだ。

 

勝てるか咲夜!勇儀!

 

大丈夫か悟天!霊夢!

 

幻想天霊伝説 第20話

 

チ「大ちゃん大丈夫?」

 

大「復活したから大丈夫だよ。」

 

チ「さっきの3人、強かったね。兄貴から教わったあたいのビクトリーキャノンが効かなかったよ。」

 

大「紅魔館、大丈夫かな…。」

 

 

悟天が館から離れても襲撃が遅かった理由だ。

 

•••

 

セ「それで、その程度の実力で私にどう張り合おうと言うのかね。」

 

勇「やっぱり、普通に殴っても勝てる相手じゃないか。」

 

セ「あと3分だけなら待てるが、打つ手がないのならさっさとどきたまえ。」

 

勇「へへ、3分もいらないよ。」

 

セ「なんのハッタリだ?」

 

勇「私の能力にかかれば、お前を吹っ飛ばすくらい一瞬だ。」

 

セ「ククク、遂には鬼すら嘘をつくようになったか。哀れだな。」

 

勇「ふん、はぁぁっ!」

 

ボゥ!!

 

勇儀は〈怪力乱心を持つ程度の能力〉を使い、パワーアップした!

 

 

セ「ふははは!パワーに頼った変身か!サイヤパワーすらない貴様がそれを使ったところで私には勝てんぞ!」

 

勇「・・・。」

 

 

勇儀は真顔になった。

 

 

セ「終わりだ、星熊勇儀ッ!」

 

 

物凄いスピードで右ストレートを当てようとしたが、

 

 

セ「なにっ!」

 

 

避けられた!それだけでなく、

 

 

勇「オラァッ!!」

 

ドゴッ!!

 

セ「ぬあぁぁぁぁ!!」

 

 

セルを殴り飛ばし、地底の天井を突き破った!

 

 

勇「はぁ・・はぁ・・。」

 

シュウ・・

 

勇「能ある鷹は爪を隠すって、言うだろ?もう居ねえけど。」

 

 

そう、勇儀はここ最近で悟天からサイヤパワーを貰っていたのだ。

 

パンチを避けたのは、鬼が長年培った戦闘技術だ。

 

 

勇「戻るか。悟天が心配だからな。」

 

•••

 

ビ;「ブレイブガトリング」

 

咲「無駄よ!」

 

 

時間を止め攻撃を全て避けた!

 

 

ビ「なにっ!」

 

 

斬りかかったが、

 

 

ゴ「おっと!」

 

ガキンッ!!

 

咲「くっ!」

 

 

ナイフよりも大きい剣で止められた!

 

ビドーはこの隙に、

 

 

ビ「はぁっ!」

 

咲「ぐっ!」

 

 

咲夜の横腹を蹴った。

 

 

咲「小癪な!」

 

ブ;「サイキックブレス」

 

エネルギーで作った2本の剣が飛んできた!

 

 

咲「なっ!・・はぁっ!」

 

ギンッ!!

 

両手で持った2本のナイフで弾いた!

 

 

ブ「ほっほっほ。」

 

咲「はぁ・・はぁ…。」

 

ビ;「ブレイブガトリング」

 

咲「うっ!」

 

 

避ける余裕がなくガードした。

 

 

ゴ「さっきまでの威勢は何処へ行ったのだ?」

 

ビ「ククク」

 

咲「(霧はまだですね。お嬢様、早く!)」

 

 

苦戦を強いられている。

 

•••••

 

天「はっ…はっ…。」

 

さ「悟天さんしっかりして!」

 

こ「・・・。」

 

勇「おいおいヤバいじゃねえか。」

 

 

右胸をやられたため、呼吸がままならない。

 

 

こ「ユルサナイ。あいつ殺す。」

 

勇「・・(さとりからは聞いてはいたが、こいしは重症だな。お前が悪いんだぞ悟天。そんなに強いのに真っ直ぐすぎるんだ)。」

 

「心配しなくても、地上の連中が勝てなかったら闘うことになるぞ。」

 

こ「こっちに来るの?」

 

勇「場合によっちゃな。次は私じゃ守りきれないぞ。」

 

こ「大丈夫だよ。」

 

 

ここまでは笑顔だったが、

 

 

「私が殺すから。」

 

 

急に真顔で言った。

 

 

さ「・・無理はしないでね。悟天さんを簡単に倒してしまった敵だから。」

 

こ「大丈夫だよお姉ちゃん。」

 

勇「(正直、地霊殿はこいしにかかってる。次は私じゃ無理だ。)」

 

天「・・・。」

 

さ「あら、寝てしまったようね。」

 

こ「寝顔可愛い♡」

 

勇「部屋から出るか。外も心配だしな。」

 

こ「気は消してね。察知しちゃうから。」

 

勇「よく知ってるな。」

 

こ「お兄ちゃんが教えてくれたの。身を隠したい時は気を消してって。」

 

さ「ほんとにお兄ちゃんっ子ね。」

 

こ「えへへ〜。」

 

 

3人は部屋から出て行った。

 

 

天「・・居るんでしょ?」

 

紫「あらまぁ、よくわかったわね。」

 

天「そんな気がしただけ。なんか用?」

 

紫「今こそ霊夢の過去を話そうと思って。」

 

天「このタイミングで?」

 

紫「今だからでしょ?」

 

天「わ、わかった。」

 

•••••

 

セ「小賢しい。奴もサイヤパワーを宿していたとは…。」

 

 

吹っ飛ばされたセルは、地上にいた。少し考えた後、

 

 

セ「丁度いい。今のうちにセルジュニアを量産して侵略を進めてやる。」

 

グッ、ググ・・

 

セ「ふんっ!!」

 

ボッ

 

ボボボッ

 

ボボボッ

 

ボボボッ

 

ボボッ

 

なんと、自分の分身であるセルジュニアを12体も生み出したのだ!

 

 

セ「さあ、散らばれ!」

 

セJr.「ギギッ!」

 

 

各地に散らばった。

 

 

セ「さて、私はドクターの命令通り河城にとりの研究所を破壊するとするか。」

 

「まあ、孫悟天の抹殺を先にしろと言われていたがいいだろう。私は娯楽が好きだからな。」

 

 

独り言を淡々と並べている。

 

 

セ「それに、研究所には強い気が1つあるな。楽しみだ。」

 

 

全速力で飛んで行った。

 

•••

 

文「・・騒がしくなりましたね。」

 

霊「始まったわね。」

 

 

具合が悪いながらもそれくらいはわかった。

 

 

文「私、行ってきますね。妖怪の山にも何やらとんでもない輩が入り込んだみたいなので。」

 

霊「もう行くの?」

 

文「本当は霊夢さんが動けた方がいいんですけどね。」

 

霊「寒い。」

 

文「それじゃあ行ってきます!」

 

ビュンッ!!

 

また一人になった。

 

 

霊「・・大丈夫よ。私が行かなくても。」

 

•••

 

小「やめな!あんたじゃ咲夜さんの足手まといだ!」

 

 

小悪魔はレイを掴んで離さない。

 

 

レイ「嫌です!離してください!」

 

美「そうです!霧が完成するまで待つしかありません!」

 

レイ「それまで待ってられません!」

 

妖精メイドA「もし霧が完成する前に咲夜さんがやられたら…。」

 

妖精メイドB「それならお嬢様や妹様が闘えるようになるね!」

 

妖精メイドC「だけど屋根を破壊されたら?」

 

妖B「・・・。」

 

妖A「それ以前に咲夜さんが殺されちゃうなんてやだ!」

 

妖C「どうすりゃいいんだよ…。」

 

レイ「くそっ!」

 

 

そんなパニックの中、レミリアがやってきた。

 

 

小「え?お嬢様?」

 

美「霧は?」

 

レミ「パチェが頑張ってるからもう少しよ。」

 

「・・レイ。」

 

レイ「お嬢様…?」

 

レミ「貴方が咲夜を助けに行きなさい。」

 

妖A「ええ!」

 

妖B「人間には無茶ですよ!」

 

妖C「下っ端の定めか…。」

 

 

名前がある時点でレイと妖精メイドは同格ではない。

 

 

レミ「今こそ貴方の能力を試す時よ。・・できるわね?」

 

レイ「…やってみせます。」

 

レミ「今こそ、紅魔に命を捧げなさい!」

 

レイ「はいっ!!」

 

 

レイは玄関を出た。

 

 

美「どうか、死なないで…!」

 

•••

 

紫「霊夢はね、最初はどこの子かもわからない孤児だったのよ。」

 

天「!!」

 

紫「勿論外の世界の話だけど。私は可哀想だったから引き取ったの。その頃はまだ5歳だったわね。」

 

「そして、名前も私が付けたの。」

 

天「紫さんが付けたんだ。」

 

紫「そして同じ頃、先代博麗の巫女がチャインに挑んで戦死したの。」

 

天「チャインって?」

 

紫「この星の幻想郷ではない部分の帝国の名前よ。」

 

天「初めて聞いたよ。」

 

紫「やっぱり霊夢は言わなかったのね。」

 

「そこで私は、霊夢を博麗の巫女に就かせたの。」

 

「最初は面倒みたりしたけど、いつまでもそうしてたら幻想郷は守れない。だから一年経った頃私は姿を消したの。」

 

「でも所詮は一年しか修行を積んでいない人間。妖精にも勝てなかったわ。」

 

「そんな時、異世界からある男が現れたの。その方が、霊夢のお師匠さんよ。霊夢が6歳の時ね。」

 

天「・・・。」

 

紫「それからはお師匠さんがずっと修行をなさってくれたの。霊夢は凄く嫌がったのよね。あの子修行嫌いだから。反対にお師匠さんは修行大好きだったからよく付き合わせたの。」

 

「霊夢は嫌々修行してたけどどんどん強くなったわ。」

 

「私は嬉しかった。修行のおかげで今まで手も足も出なかった妖精や妖怪に難なく勝てるようになったの。霊夢に解決できない異変はなかったわね。」

 

「それに8歳になる頃にまた変革が起きたの。霊夢がお師匠さんのサイヤパワーを吸収して自分のものにしたの。ここで人間のレベルは遥かに超えてしまったの。さらにサボり癖が付いたけど。」

 

天「じゃあ紫さんは知ってたんだ。」

 

紫「そうよ。」

 

「それから半年経ったある日、魔理沙が弟子入りを志願したの。お師匠さんは勿論許可して、2人で修行することになったの。」

 

天「だからあんなに仲良いんだ。」

 

紫「その通り。」

 

「10歳になった時には鉄人になってたのよ。だから、〈ありとあらゆるものを破壊する程度の能力〉を前にしても効かなかった。」

 

「次の年の冬はもっと驚いたわ。霊夢が、変身できるようになったの。お師匠さんによると通常の50倍のパワーアップですって。」

 

「だから次に起きた異変で〈死を操る程度の能力〉を持った幽々子の力も通用しなかったの。第一次月面戦争で片腕となるほどの戦力だった幽々子が負けたのよ。」

 

「それからちょっとして魔理沙も変身できるようになったわね。」

 

「それから6年間いろんな異変があったけど霊夢は軽々と解決していったわ。」

 

「だから6年目で霊夢や魔理沙や他数人を呼んだの。霊夢には私から1つ技を伝授したわ。それが、神降ろしよ。」

 

天「神降ろし?」

 

紫「八百万いると言われる神々の中から一時的に1人降ろして自分に宿すということ。そうして清めないと月に侵攻できないから。」

 

「それを教えた上でもう一度月に挑ませたの。まあ、闘って勝つことが目的じゃなかったのよね。」

 

天「そういやどうやって月に行ったの?」

 

紫「私が境界を操って月の裏側まで送ったの。」

 

「闘った理由は、幻想郷の成長を見せつけるためだったのよ。結果は私の予想の斜め上をいったわ。」

 

「魔理沙はやられたけど、霊夢はあの綿月依姫と互角に渡り合ったの。もしかして月の侵略が上手く行くんじゃないかと思ったわ。」

 

「だけど私の読みは甘かった。技量は天と地ほどの差があったことを忘れていたの。霊夢も依姫も体力はギリギリだったけど依姫は技に余裕があったの。」

 

「そんな時、お師匠さんが月に交渉してくれたの。見逃してくれないかって。どうやって月の都に入ったのかはわからないわ。人間は入れない筈だから尚更わからなかった。」

 

「ここで戦争は終わったの。立っていたのは霊夢だけだったわ。それでも霊夢は悔しかったんだと思うの。」

 

天「そうだね。頑固なところあるし。」

 

紫「その年にね、突然お師匠さんが居なくなったの。」

 

天「え!なんで!?」

 

紫「私にはわからない。とにかく霊夢はショックだったみたいで、珍しく熱を出したの。今と同じ熱よ。」

 

天「・・・。」

 

紫「あの子、強いけど寂しがりなの、わかるでしょ?貴方が出て行った後、泣いてたのよ。」

 

天「!!」

 

紫「霊夢が何を言ったか知らないけど、悟天くんの存在は大きいのよ。だから仲直りを」

 

天「ぐー」

 

紫「え?寝たの?いや、聞いてたわよねうん。」

 

「眠いし、早く帰ろうっと。」

 

 

悟天は傷のこともあり、深い眠りについた。

 

•••

 

咲「はぁ・・・、はぁ・・・。」

 

ビ「おやおや、もう終わりか?」

 

ゴ「ハッハッハ、まだ俺は本気を出してないぞ。」

 

ブ「もう殺しましょうか。」

 

咲「お嬢様、申し訳ありません。」

 

ビ;「ブレイブガトリング」

 

ゴ;「フルパワーエネルギー波」

 

ブ;「サイキックブレス」

 

 

絶体絶命のピンチ!しかし!

 

 

??;「爆魔障壁」

 

ドカーンッ!!

 

ゴ「呆気なかったな。」

 

ビ「フン・・なにっ!」

 

 

膝をついていた咲夜は無事だった!

 

咲夜の前には、バリアーを張ったレイが立っていた。

 

 

レイ「間に合った…。」

 

咲「レイ!」

 

レイ「大丈夫ですか?」

 

咲「その気は?」

 

 

今のレイの戦闘力は、闘う前の咲夜と同じであった。

 

 

レイ「この能力のは後で詳しく話します。」

 

咲「そう、ですね。そ、その、助かりました。」

 

レイ「いえ、こちらこそ一人にさせてすみませんでした。」

 

ブ「なんだこれは!」

 

ビ「本当にさっきの坊主なのか?」

 

ゴ「この際どうでもいい。2人まとめて殺してしまえ。」

 

咲「・・レイはちょび髭をお願い。」

 

レイ「わかりました。任せてください。」

 

 

パ「レミィ、あと5分で霧を出せるわ。」

 

レミ「わかったわ。」

 

 

幻想郷各地に散らばったセルJr.

 

にとりの研究所を目指すセル

 

紅魔館前での激闘

 

果たして、トップ2が動けない状態で幻想郷はこれらを制覇できるのか?

 

 

第21話へ・・・続く!!!




というわけで、第20話でした!

随分と遅くなってしまいました…。

映姫「ちょっと貴方、だらしなすぎるんじゃないですか?」

そのようなことがあろう筈が御座いません。

映「嘘つきは地獄行きですね。」

お助けください!嘘などついておりません!

映「仕方ないですね。」

わっほい。

映「・・・。」

と、特に言うことがない時は閻魔様を呼んでます。


ここまでのご愛読、有難う御座いました!!


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