・2次創作
・ヤンデレこいし
・勝手な解釈
・特撮大好き妹紅
等が含まれております。
そこまで性根が腐っていたとは…、と感じた方はブラウザバックでも如何かな?
〜あらすじ〜
冬のある日、悟天と霊夢は大喧嘩をしてしまった。
きっかけは、お互いの認識の違いである。
左の頬に傷を負った悟天は、博麗神社から出ていってしまった。行くあては幾つかあったのだ。彼の人脈の広さには驚かされる。
向かった先は地霊殿。主人からの許可ももらい、暫く住ませてくれることになった。
一方霊夢は、出て行かれたショックで風邪をこじらせてしまった。文が駆けつけてくれたため、大事には至らなかった。
このまま、離れ離れになってしまうのか?
霊「・・・うーん。」
巫女は目を覚ました。身体はまだ重かった。熱は下がっていないようだ。
文「あ、起きましたか。」
霊「え?文?」
文「そうですよ。」
霊「仕事は?」
文「有給もらったんですよ。」
霊「で、でも。」
文「霊夢さんのことですから。お気になさらず。」
霊「・・そう。」
文「その代わり、元気になったら仲直りしてくださいね。」
霊「そ、それは…。」
文「今となっては悟天さんと霊夢さんの2人が揃ってないと博麗神社ではありませんから。」
「人里の皆さんもそう思ってますよ。」
霊「・・・。」
ここまで看病してくれた文に、仲直りはしないとは言えなかった。
•••
天「・・・ん、朝か。」
ぐっすり眠ったようで、目覚めは良かった。
寝る時は少々寒かったのだが、何故だか暖かい。横を見てみるとその理由がわかった。
天「! こいしちゃん!?」
こ「むにゃむにゃ。」
悟天の腕にしがみつきながら此方もぐっすり眠っている。
天「起こしちゃ悪いし仕方ない、か。」
再び横になった。
今気付いたのだが、頬のガーゼが取れている。
天「寝相悪かったかなぁ。」
それだけでなく、何やら頬が湿っている。
いやいやまさか。
こ「お兄ちゃん何もしないんだね。」
天「あ、起きてたんだ。寝てると思ってたからね。」
こ「そうじゃなくて〜、私をめちゃくちゃにしないんだねって。」
天「こんな小さい子にはしないよ。」
こ「そうなの?お姉ちゃんは、男はそんなことばかり考えてるって言ってたけど。」
天「何教えてんのさとりちゃん…。」
こ「お兄ちゃんと会ってもお姉ちゃんは警戒しなかったから、何もしないかな〜って思ってたけど。」
「私はされてもいいよ、お兄ちゃん。」
くっついているので、こいしの鼓動が早くなっていることがよくわかる。
天「も、もうご飯食べようよ!」
こ「あっ。」
腕を振りほどき、さっさと着替えて部屋を出てしまった。
こ「やっぱり、霊夢のことを忘れられないのかな〜。」
「でも大丈夫だよ。そのうち、忘れさせてあげるから。」
悟天が手を出さなかった理由をわかっていない様子だ。
•••
朝食の時間だ。
天「地底の料理は地上に負けないくらい美味しいね!」
さ「そう?ありがとうございます!」
天「さとりちゃんが作ったの?」
さ「そうですよ。頑張った甲斐があったわ。」
天「ほんとに美味しいよ!」
さ「でも、霊夢さんには敵いませんよ。」
天「・・・そうだとしても、たぶん戻らないよ。」
さ「駄目ですよ。喧嘩の後は仲直りしませんと。」
天「いいよ、あんな分からず屋。俺の気持ちも知らないで。」
さ「・・ごめんなさいね、こんな話をしてしまって。」
天「いやいや。」
こ「私もお料理しようかな〜。」
天「ほんとに!楽しみだなぁ。」
こ「私頑張るから!(お兄ちゃんのためにも)」
さ「(こいしの方が心配だわ。)」
悟天への異常な愛情には気付いていた。
さ「あれ?悟天さん頰の傷が癒えてますね。」
天「あっ、そう言えば痛くないな。」
さ「傷跡は残ってますけど。何かしましたか?」
天「俺は何も…。」
こ「うふふ。」
さ「まさか、こいし?」
こ「お兄ちゃんが寝てる間にぺろぺろしたら治ったよ〜。」
天「ええ!」
さ「・・妖怪だからかしら。」
姉でも知らないようだ。妖怪とは不思議なものだ。
天「それじゃあ紅魔館に行ってくる。」
さ「行ってらっしゃい。」
こ「何しに行くの〜?」
天「ちょっと遊びに。」
こ「霊夢は居るの?」
急に笑顔が消える。
天「居ないんじゃない?居たら帰るし。」
こ「ならいいよ!」
パァッと笑顔になる。
このように表情がころころ変わっている。
さ「(悟天さんなら大丈夫よ。うん、きっと大丈夫。)」
何故紅魔館へ行くのかは、心を読んだのでわかっていた。いや、悟天が読ませたのだろう。
•••••
早「はぁぁぁぁ!」
神奈子「もう少しだ早苗!」
諏「もうちょっと!」
早「はぁぁぁぁ……。」
神「また駄目か。」
諏「いいとこまでいってるのに。」
早「はぁ…はぁ…。」
今日も超化の特訓をしていた。彼女はまだ変身できないのだ。
諏「にとりの装置でも超化できなかったよね。何でだろう。」
神「うーん。」
早「私には、才能がないのかもしれないですね…。」
神「そんなことはない!お前は立派な現人神だ!」
諏「そうだよ。元気出して!」
早「・・はい。」
苦笑いを浮かべた。
•••••
美「さっむー!まだ慣れませんね〜。慣れたら居眠りでき」
咲「何か言ったかしら?」
また突然現れた。
美「うわっ!いーーや!何も言ってません!」
咲「そう?もし、慣れたら居眠りできる、とか言ってたのならまた何かしないといけないのだけど。」
そう言い笑顔でナイフを突き付ける。
美「そんなこと言うわけないじゃないですかー!」
天「はは、2人とも相変わらずだなぁ。」
美「悟天さんだ!」
咲「あら悟天さん。今日はどういったご用件で?」
天「ちょっと咲夜に用があってね。今話せる?」
咲「あと少しだけお仕事が終わればできますよ。少々待ってもらうことになりますけど。」
天「いいよいいよ。館に入ってもいい?」
咲「構いませんよ。どうぞ此方へ。」
天「ありがとう。」
悟天と咲夜は館に入った。
それから暫くして、
美「早く交代時間にならないかな〜。」
レイとの交代時間はもう少しだ。
その時!!
ピカッ!!!ビリビリ!!
またしても湖付近の林で光が放たれた。
美「!!」
美鈴は構えた。
•••
咲夜は仕事を終えた。2人は咲夜の部屋に移動した。
天「ここでいいの?」
咲「いいわ。話、してちょうだい。」
天「それじゃあ。咲夜は妖夢と仲悪いのになんで一緒にいれるの?」
咲「確かに仲悪いわよ。だけど、喧嘩するほどってやつかしら。嫌い合ってるけど、認め合ってるのよ。」
天「嫌い合いながら、認め合いながら、か。」
咲「霊夢と喧嘩したのでしょう?」
天「レミリアから聞いたんだね。」
咲「あら、察しがいいこと。」
天「プライバシーの欠片もないなぁ。」
はははと2人は笑う。
咲「霊夢はああ見えて不器用だから、あなたから謝ってあげて。」
天「・・考えておくよ。」
咲「霊夢は、泣いていたらしいわよ。」
天「え?」
ピカッ!!!ビリビリ!!
天「あ!」
咲「!!」
天「ちょっと見てくる!」
咲夜はもういなかった。
天「能力とかずるいよ〜。」
•••
遅れて到着した。美鈴は無事のようだ。
天「何もないの?」
美「それが…、襲ってこないんですよ。」
「あの林辺りに4人の気があったんですけど、1人は妖怪の山の方へ行きました。気の大きさがわかりませんけど。」
どうやら相手はある程度気のコントロールができるようだ。
美「3人は残ってるんですけど、一向に動こうとしないんですよ。」
天「うーん、なんでだろ?」
美「きっとあれですよ。咲夜さんの怖ろしさに勘付いて動けないんですよ。」
咲「何か言いました?」
ナイフを突き付ける。
美「ひー!なんでもありません!」
天「悪い奴じゃないかもしれないよ。俺みたいに。」
咲「それも一理ありますね。」
レミリアはこの時、レイを使ってパチュリーを呼び出したという。
天「咲夜がいれば大丈夫だろうし、俺もう行くよ。」
美「あ、お疲れ様です〜。」
咲「それでは。」
天「ありがとうね。」
咲「礼には及びません。」
地霊殿へ飛んでいった。
咲「私は館に戻ります。何かあったら、ね。」
美「了解です!」
咲夜は戻った。
•••
文「霊夢さん、これ食べてください。」
おかゆを持ってきた。
霊「ありがと。」
文「人参のおかゆですよ。」
霊「! いらない。」
文「あれ〜?人参と知った瞬間どうしたんですか〜?」
人参が嫌いなのではない。文は勿論わかって言っている。
悟天が幻想郷で初めて買ってきたものだ。
霊「お腹空いてないからいい。」
ぐー
腹は正直だ。
文「ほらほら、食べて早く治しませんと。」
「それに、また何かが幻想郷に入り込んだみたいですよ。」
霊「え!」
文「霊夢さんが寝てる間に何か来ましたよ。異変解決しませんと。」
霊「寒いからどっちにしろ出たくないんだけど。」
文「ゑゑゑ!」
•••••
〜昼過ぎ〜
に「うんうん、順調順調!」
にとりはモニターで植物らしきものを見ている。
妹「そこだ!よし!よっしゃぁぁ!」
妹紅はテレビを見ている。にとりによると、30分の特撮映画というものらしい。
に「面白いでしょ?紫さんには感謝だよ。」
妹「それに、これのおかげであの技をあみ出せたしな。」
に「妹紅さんの才能でもあるよ。」
妹「そりゃどーも。」
に「それに、また新しい技を習得したんだって?」
妹「おうよ。しかも運のいいことに、それをご披露することができるかもな。」
に「え?・・あ。」
探知機を見てみると、外来人の反応があった。
に「行くの?」
妹「場合によってはな。」
•••••
天「やっぱり地霊殿の料理は美味いや!」
さ「今回は勇儀さんが作ってくれたんですよ。」
天「え!勇儀って料理できるの?」
勇「失礼だな!私だって料理くらいできるぞ!」
天「へえ、人は見かけによらないもんだね。」
こ「早く料理できるようにならないと…。」
さ「そんなに急がなくていいわよ。」
この時、地霊殿の前に何者かが現れた。悟天はその気を察知した途端、嬉しさに飛び上がりそうになった。
天「この気は!」
さ「知り合いですか?」
天「知り合いなんてもんじゃないよ。これは、父さんの気だ!」
瞬間で食べ終え、ダイニングから飛び出した。
勇「なんか妙じゃねえか?」
さ「はい。今門の前にいる人物は確かに悟天さんの気に似ています。」
「ですが、それにしては嫌な予感がします。」
勇「・・ちょっと行ってくる。」
さ「どうかお気を付けて。」
こ「私も行こっと。」
こいしは今能力を使っている。
•••
天「父さん!」
門まで来たが、父の姿はない。
天「変だなぁ。さっきまで居たのに急に消えちゃった。」
「気のせいだったのかなぁ。戻ろっと。」
戻ろうと地霊殿の方へ向いたまさにその瞬間、背後に父の気を感じた。
今度こそは間違いない。
天「父さ」
??;「デスビーム」
ビッ!!
天「ゔっ!」
振り返った瞬間、右胸を貫かれた。
撃たれた悟天はそのまま倒れ伏した。
天「がっ・・お前は・・何者だ・・。」
??「私か?私の名はー」
セ「セルだ。」
天「・・?セル?」
セ「そうか。孫悟天は知らなかったな。」
「私は、お前が生まれる前に孫悟空達を苦しめたセルの、バージョンアップだ。」
天「まさか・・兄ちゃんが、倒した、人造人間って…。」
セ「その通りだ。しかし、この世界には当の本人はおろかサイヤ人はお前しか居ない。」
「だがそのお前すらこのザマだ。」
天「く、くそお…。」
口からも血を流している。
セ「あまり喋らない方がいいぞ。死が早まるからな。」
天「はぁ・・はぁ・・。」
虫の息だ。
セ「呆気なかったが、侵略のためにもトドメを刺すぞ。」
勇「待ちな!」
勇儀が到着した。
セ「これはこれは、鬼の四天王の一人が何用かな?」
勇「そいつは殺させねえぜ。どうしても殺したかったら、私を倒してからにしろ!」
セ「クク、貴様ごときがこの私を倒そうと?」
「できるものならやってみるがいい。」
勇「こいし、居るんだろ?悟天を連れて行きな。」
こ「わかってたんだ。」
勇「伊達に鬼はやってねえよ。早く行け。」
こ「う、うん。」
天「無理、だ。に、逃げ、るんだ…。」
勇「私を、なめんじゃないよ。」
セ「ククク、少しは楽しませてくれよ。」
•••
時同じくして、レイは紅魔館の門に来た。
レイ「美鈴さん、交代ですよ〜」
美「レイ危ない!」
レイ「え⁈」
ドカーン!!
突如複数のエネルギー弾が飛んできた!
美鈴はレイを庇ったせいで一瞬で傷だらけになった。
レイ「メ、美鈴さんッ!!」
???「やっと居なくなったな。」
???「これで占領できそうだ。」
????「始めましょうか。」
レイ「お前たちは!」
「ビドーにゴクア、ブージン!お前達が何故この世界にいるんだ⁈」
ビ「そうか、お前もこことは違う俺たちと同じ地球から来たんだな?」
レイ「いや、僕はお前たちの住む世界とは別の世界から来た。なぜ美鈴さんを攻撃したんだ!」
ゴ「占領するからに決まってるだろ。まさか、お前1人で俺たちと闘うとは言うまいな。」
ブ「(また別の世界?何故この坊主は俺たちのことを知っている?)」
レイ「もしそう言うつもりならどうする?」
ビ「面白い。あのデブは一瞬だったが貴様はどこまでやれるか確かめ」
咲;紅符「殺人ドール」
ブ「ふんっ!!」
複数のナイフをブージンは指から出した糸で全て止めた。
咲「やるじゃないですか。」
ゴ「抵抗する者がいたか。そう来なくてはな。」
咲「はぁぁっ!」
ヴンッ!!
咲「レイ、あなたは館へ逃げなさい。パチュリー様が霧の準備をなさってます。私が時間を稼ぎますから早く!」
レイ「僕も戦います!咲夜さんを置いて逃げるなんてできません!」
咲「あなた、闘えるの?里の人間とあまり変わらないようだけど。」
レイ「僕は奴らの技を知っています。少しくらいなら力になれるはずです。」
咲「・・あなたを助ける余裕はないと思うけれど、いいわね?」
レイ「はい。僕にかまわず戦ってください。」
咲「わかったわ。それじゃあまず、美鈴を中へ連れて行ってくれるかしら?」
レイ「了解です!」
美鈴を抱え連れて行った。
ブ「結局お前1人というわけか。」
咲「そうですね。」
ビ「・・殺るぞ。」
まさかの展開、悟天が不意打ちに倒れてしまった!
勇儀は太刀打ちできるのだろうか?
咲夜の運命は?
第2の侵略が、始まるっ!!
第20話へ続く…。
というわけで、第19話でした!
遅くなり申し訳ありません。
次回で20話ですなぁ。早いもんですな。
ここまでのご愛読、有難う御座いました!!