幻想天霊伝説〜都会の悟空が幻想入り〜   作:サウザンド・J

19 / 55
この小説は東方プロジェクトとドラゴンボールの2次創作です。

・2次創作
・比較的にみんな真面目
・勝手な解釈
・3章ラスト?
等が含まれております。

闇雲に読むのは危険です!もっと気を付けてからでハァッ☆


第16話「再び燃え上がった炎」

妹「・・あれ?私は、何処にいるんだ?」

 

 

夜寝て起きてみると、まだ夜であった。夜空を見上げている筈だが、自分の身体が見当たらない。

 

 

妹「もしかして私、ようやく死ねたのか?」

 

 

しかしこの風景に見覚えがあった。

 

いつだろう?

 

 

妹「この月、そしてこの丘。まさか!」

 

 

タイミングを見計らったかのように、1人の少女が丘へ歩いてきた。

 

その少女は紛れもなく自分自身であった。

 

 

妹「あっ!やめろっ!その丘を掘り起こしたら駄目だ!」

 

 

声が聞こえてないのか全く手を止めようとしない。

 

そして、例の薬を掘り出してしまった!

 

 

妹「やめろっ!やめてくれ!それを飲んじゃいけないんだ!!」

 

 

少女は不思議そうに眺めた後、蓋を回した。

 

 

「やめてくれぇっ!!!」

 

 

意識は少女に接近しているが、触れることができない。同様に声も届かない。

 

 

妹「くそっ!」

 

 

少女を何度も殴っているつもりだが、その腕すら見えない。

 

少女は薬を飲み干してしまった…。

 

 

妹「・・・。」

 

 

少女は去っていった。彼女は泣いていた。

 

 

妹「・・なんで、ムキになってんだろうな、私。過去はもう変えられないって、わかってる筈なのに…。」

 

そう。妹紅はこうして不老不死になり、〈老いることも死ぬこともない程度の能力〉を手に入れたのだ。

 

幻想天霊伝説 第16話

 

妹「あれ、意識が。」

 

 

景色がどんどん移り変わった。まるで早送りのようだ。

 

 

妹「この時何してたっけな。」

 

 

流れる情景を見ても思い出せない。特に何もしていなかったのだろう。

 

すると、急に流れが止まった。

 

 

妹「ん、そういえばそうだったな。」

 

 

それは、自分が妖怪退治をしている様子だった。能力故に無敵だったのだ。それだけでなく、元々呪われたような存在だったので呪術も彼女には効かなかったのだ。

 

 

妹「はは、懐かしいな。まだあの時は妖怪退治してれば報われて死ねるとか思ってたっけな。」

 

 

彼女の言う通り、それを信じて300年程妖怪退治を続けてきたのだがこの通り死ななかった。なのでまた約300年間、退屈な時を過ごしたのだった。

 

退屈だった歴史も早く流れ更に300年が過ぎた辺りで、

 

 

妹「!!」

 

 

自分をこんな身体にした原因の人物、蓬莱山輝夜との再会だった。輝夜は本来月人であり、同じように薬を飲んでいたので不老不死だった。

 

 

妹「あの顔見ると虫唾が走るな。」

 

 

2人は殺し合っていた。

とは言え双方共に死ねないので、殺しては生き返り、死んでは蘇っての繰り返しであることは本人らもわかっていた筈だったが、お互いに許せない何かがあったのだ。

 

 

妹「・・っけ!」

 

 

気を損ねてしまった。

 

そこからまた、景色が流れていった。

 

 

妹「そういや何かした記憶はねえな。ここ最近になるまで。」

 

 

と言った途端、親友の上白沢慧音との出会いが映った。

 

 

妹「あっ。」

 

 

表情が明るくなった。それは、次の光景を見ても変わらなかった。

 

 

妹「こ、これは。」

 

 

博麗霊夢との出会いだ。自分を苦しめたのは輝夜に続いて2人目だったのだ。

 

立っていたのは妹紅であったが。

 

 

妹「そっか。ギリギリ勝ったんだっけ。白黒魔法使いもなかなかだったなぁ。あの時は。」

 

 

頭に『第二次月面戦争』を思い浮かべた。

 

 

妹「あの時、はっきりした。もう私じゃ白黒魔法使いはさておきあの博麗の巫女には勝てねえって。」

 

「月の軍の隊長と互角に渡り合えるなんてな。」

 

 

嬉しいような悲しいような…。

 

次のシーンで思わず頬を赤らめた。

 

 

妹「あ…。女たらし。」

 

 

孫悟天との出会いだ。

 

〜6ヶ月前〜

 

天「いや〜参ったなぁ。」

 

妹「おい!あんた大丈夫か?」

 

天「大丈夫なことは大丈夫なんだけど、道に迷っちゃって。」

 

妹「それなら私が案内してやる。」

 

天「おっ!サンキュー。」

 

「俺は悟天。君は?」

 

妹「藤原妹紅だ。話は変わるが、さっき竹林が吹き飛ばされてるのを見たんだが、知らないか?それで心配になってさ。」

 

天「あ、それは俺だよ。これで道が見えるかなって。」

 

妹「なんだと…?」

 

天「えっ、なんで怒ってるの?」

 

妹「当たり前だろ。竹林荒らしやがって。」

 

「さては妖怪だな?」

 

天「妖怪じゃないって!もうちょっと俺の話を」

 

妹「妖怪退治は久しぶりだが、ここで倒させてもらうぞ!」

 

天「はは、やっぱ幻想郷って好戦的だな。」

 

妹「笑ってんじゃねえ!」

 

天「うわっ!」

 

 

殴りかかってきた。驚いたのはそれだけではない。その動きにはしっかりした骨格が出来上がっていたのだ。

 

 

天「へえ、やるじゃん。」

 

妹「喋ってる場合か!」

 

天「ぐあっ」

 

 

腹に一発入った。が、

 

 

天「なんちゃって。」

 

妹「なにっ!」

 

 

妹紅の腕を掴み、気合いを込め投げ飛ばした。

 

 

妹「うわあぁぁ!」

 

天「これなら怪我もしないだろ。」

 

 

しかし、妹紅は空中で止まった。さらに、

 

 

妹「はぁぁぁぁ!!」

 

天「えええ!」

 

 

サイヤパワーを吸収したのだ。

 

 

妹「なんだこれ?パワーが、溢れて。」

 

天「またか!」

 

妹「よっしゃやんぜ!」

 

 

一気に気を高めた。

 

 

妹「はぁぁぁぁぁぁ!!」

 

天「な、なんて子だ。文よりも強いぞ。」

 

妹「くらえっ!」

 

 

突撃してきた。油断したせいで、彼女の拳は彼の頬にめり込んだ。

 

 

天「ゔわっ!」

 

妹「はっ!」

 

 

左脚で腹を蹴った。

 

 

天「ぐあっ!」

 

 

さらに左フックをかまそうとしたが、

 

 

妹「ほらっ!」

 

天「おっと」

 

 

右手で止められた。

 

 

天「ふっ、やるじゃん。」

 

妹「そりゃどうも。」

 

 

お互い距離をとった。

 

 

天「それじゃ、俺もちょっと本気を出そうかな。」

 

妹「本気?」

 

天「はぁぁっ!」

 

ヴンッ!!

 

 

超サイヤ人へ変身した。

 

 

妹「!! その姿は!」

 

天「あ、魔理沙と似てるけど違うぞ。」

 

妹「いや、博麗の巫女にも似てるんだ。」

 

天「やっぱ霊夢もなれるんだね。」

 

妹「だけど、私は負けないぜ。はぁぁぁぁぁぁ!!」

 

 

勝つために気をさらに上げた。

 

 

天「! やめろっ!人間じゃないやつがサイヤパワーを宿した後に使いすぎると壊れる!」

 

妹「言ってなかったっけか。私は不老不死なんだよ。」

 

天「なんだって!でも、」

 

妹「今はなんとしてでもお前を倒す!」

 

天「・・・。」

 

妹「行くぞっ!覚悟しろっ!」

 

 

悟天はわかっていた。いくら妹紅でも自分を倒すことはできないということ。既に体力の消耗が始まっているということ。

 

 

妹「あれ?力が入んねえ。」

 

天「やめといた方がいいよ。」

 

妹「うるせえ!」

 

天「・・・。」

 

妹「ぜったい、おまえを・・たお・・す…。」

 

 

気が小さくなり、落下した。

 

 

天「あっ、危ない。」

 

ス・・

 

 

超サイヤ人を解き、妹紅をキャッチした。

 

人がいないか周りを見渡した。

 

 

天「そっか、飛べばよかったんだ。」

 

 

今なら人里が何処にあるかが見える。

 

 

天「・・送っていくか。」

 

 

妹紅をお姫様抱っこした。

 

実はこの時、早い段階で目を覚ましていた。

 

〜〜

 

妹「・・ちぇっ。」

 

 

赤面しそっぽを向いた。

 

これを観なくても覚えている。彼の腕は、温かかったのだ。

 

そう、彼女は永い人生で初めて恋をしたのだ。

 

 

妹「この、女たらしめ。」

 

 

微笑みながら言った。今、全てにおいて人生が楽しいのだ。

 

 

妹「そういえば女たらしは博麗神社で住んでるんだっけ。」

 

 

2人で行動しているところをよく見かける。ただ、あまり仲が良さそうには見えない。

 

 

妹「ムカつくぜ…」

 

 

自分は一緒にいれないのに、一緒にいる霊夢の態度に腹を立てていた。

 

 

妹「女たらしだけど、あんないいやつも大事にしないなんて…」

 

 

気が一気に上昇した!

 

ヴゥゥンッ!!

 

 

妹「ムカつくぜっ!!!」

 

 

瞳の色が明るくなり、橙のオーラを放った。

 

 

妹「超えてやる。博麗の巫女を超えてー」

 

「あいつを奪ってやる!!」

 

 

決意した。強くなるための目標が決まったのだ。

 

この雰囲気をぶち壊すかの如く、あの声が聞こえた。

 

 

?「はーい、目標達成!お疲れ様〜。」

 

妹「こ、この声は。」

 

 

知っている声のようだ。

 

•••••

 

レミ「それじゃあまず、なんでここで働きたいと思ったの?」

 

レイ「レミリアお嬢様の為に何かできたらなと思ったからです!」

 

レミ「ふ〜ん。ご趣味は?」

 

レイ「絵を描いてます。」

 

レミ「へえ。仕事の希望はあるかしら?」

 

レイ「門番の仕事を希望したいです。」

 

レミ「そう。ここはあまり人間はいないけど、仲良くできるかしら?」

 

レイ「はい!勿論です!」

 

レミ「ふふ。じゃあ、最後に質問よ。」

 

 

レミリアは急に血相を変えた。吸血鬼の目だ。

 

 

レイ「(ゴクリ)」

 

レミ「あなたは、紅魔館のために死ねと言われたら、死ねる?」

 

レイ「…それがお嬢様の為になるなら喜んで。」

 

レミ「・・結果は出たわ。」

 

レイ「(ドキドキ)」

 

•••••

 

妖「やはり、あなたでしたか。」

 

に「あ、バレてた?」

 

妖「あなたの好きなシチュエーションですからね。」

 

に「確かに妖夢にはバトルシミュレーターで100人斬りとかやらせたもんね。また腕上げたんじゃない?」

 

妖「それは恐縮なんですけど、なんで妹紅さんと咲夜がいるんですか?2人とも寝てるようですけど。」

 

に「妖夢と同じことをしたのさ。ジャンルは違うけどね。」

 

「妖夢は〈迷いの根絶〉がテーマで、咲夜は〈怒り〉、妹紅は〈決意〉だよ。」

 

「あと2人とも疲れて寝てるの。」

 

妖「よく考えてますね。」

 

に「霊夢さんから聴いたけど、あの姿へ変身させるには感情の爆発らしいから、どうやったら効果的か考えたんだよね。」

 

妖「私が最後みたいですけど、順番はどうなっているんですか?」

 

に「まずは妹紅、その次咲夜、最後が妖夢だよ。」

 

妖「読者が困惑しますよ。」

 

に「はいそういうメッタイこと言わない。」

 

妹「・・・ん〜。身体が石のようだ。」

 

咲「ここは、現実ですか?」

 

に「覚えてないの?もう戻ってきてるよ。」

 

妹「そうだったな。」

 

咲「お嬢様は、死んでないんですね?」

 

に「勿論さ〜。」

 

咲「・・・。」

 

妖「ぷぷっ、それにしても咲夜さんとあろう者でも泣くんですねぇ。」

 

 

軽く笑っている。

 

 

咲「う、うるさい。」

 

妖「あれ?らしくないですね。」

 

に「そりゃそうさ。」

 

妹「いったい何したんだよ。」

 

に「後ほどね。」

 

妖「この度はお世話になりました。ありがとうございます。」

 

に「礼には及ばないよ。」

 

妖「それでは私はこれで失礼します。」

 

に「ばいばーい。もう夕方だから早く、いや、速く帰った方がいいよ。」

 

妖「うわあっ!幽々子様ーー!」

 

 

彼女は18時までに御飯を作らないとお仕置きされるのだ。

 

 

に「間に合うといいね。」

 

妹「そんじゃ私も帰るぞ。」

 

に「じゃあね〜。」

 

咲「・・・。」

 

に「?帰らないの?」

 

咲「お嬢様を殺す演出はどうかと思いますよ。」

 

 

口は笑っているが目が笑っていない。

 

 

に「ちょ、ちょっと待ってよ。こうでもしないと変わらなかったんだよ。」

 

咲「それで?」

 

に「実際大成功だったじゃん!もう少し考え直した方が」

 

咲;メイド秘技「殺人ドール」

 

に「ぎゃあぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

•••••

 

その頃悟天は神社に戻っていた。が、それも束の間、フランとの修行序でとしてレミリアに食事の招待券を貰っていたのだ。

 

 

天「それじゃあ紅魔館に行ってくる。」

 

霊「行ってらっしゃい。」

 

天「霊夢は行かなくていいの?」

 

霊「私は招待されてないわ。魔理沙も同じみたいだし、あんたじゃなきゃいけないんじゃない?」

 

天「確かにそうかも。留守番よろしくね。」

 

霊「はいはい。」

 

 

夕焼けの中、紅魔館へ向けて飛んで行った。

 

•••••

 

美「あ!咲夜さん!お帰りなさい!」

 

 

美鈴は元気だが、咲夜は元気そうではなかった。

 

 

美「面接は終わったそうですよ。」

 

咲「そう。」

 

 

ゆっくり館へ入って行った。

 

•••

 

レミ「ほう、あなたの紅茶、なかなか美味しいじゃないの。」

 

レイ「ありがとうございます!」

 

レミ「流石に咲夜には勝てないけど。あ、帰ってきたみたい。」

 

 

ドアの前にいるようだ。

 

 

レミ「もう終わったから入っていいわよ。」

 

咲「失礼します。」

 

レミ「お疲れ様。どうだった?」

 

レイ「(ほんとに殺されるかと思った)」

 

咲「お嬢様、ですよね?」

 

レミ「そうよ。どうかしたの?」

 

咲「・・その…。」

 

「抱いて、くれませんか?」

 

レミ「あら、珍しいこと言うじゃない。咲夜がそう言うの何年ぶりかしら。」

 

咲「・・・。」

 

レミ「ほら、おいで。」

 

 

咲夜の方が身体は大きいが、その時のレミリアは咲夜よりも大きくみえる。

 

 

ギュッ

 

咲「お嬢様、お嬢、様…。」

 

 

声が震えている。

 

 

レミ「よしよし、よく頑張ったわね。」

 

「うわぁぁぁぁぁぁん!!」

 

 

堪えられず泣いてしまった。

 

 

レミ「おやまあ、なんで泣いてるの?」

 

咲「だって、だって…!」

 

 

訳を聴いたレミリアは後日、にとりを襲撃したそうな。

 

•••••

 

美「あっ!悟天さん!」

 

天「やあ美鈴。」

 

美「お待ちしてましたよ。どうぞ!」

 

天「うん。」

 

 

辺りは暗くなってきていた。

 

ホールに入るとフランが待ち構えていた。

 

 

フ「悟天お兄様いらっしゃい!」

 

天「フランちゃん!あれからすっかり大丈夫かな?」

 

フ「うん!もう元気!早く修行しようよ〜。」

 

天「これだけ暗かったら大丈夫かな。」

 

 

フランと一緒に外へ出た。そこには庭の手入れをしているレイがいた。

 

 

天「あれ?君は?」

 

レイ「新入りのレイって言います!どうぞ、よろしくお願いします!」

 

天「おっ!随分と元気だね。君は人間だっけ?」

 

レイ「はい、人間です。悟天さんはサイヤ人との混血なんですよね?」

 

天「!! どうしてそれを?」

 

レイ「あなた達の世界を本で覗いたことがあるんですよ。この幻想郷に来る前の話ですがね。」

 

天「ま、待って!本?来る前ってどこまで?」

 

レイ「あなたのお父さんが神龍と共に何処かへ行ってしまったところまで知っています。勿論、悟天さんが生まれる前の事も。」

 

天「・・本物だ。」

 

 

レミリアでもない限り、父が飛び立ったことなど知るはずがない。

 

それに、新人にこんなことを彼女が言うだろうか。

 

 

天「世界って、広いね。」

 

レイ「そうですね。ですが、そこが面白いんです!」

 

天「そうだね。お父さんは何処に行ったんだろうなぁ。」

 

フ「お兄様〜、早くしようよ。」

 

天「あ、ごめんごめん。」

 

 

軽い運動程度の修行をした。

 

少しした後、レミリアの声が聞こえた。

 

 

レミ「みんなホールに集合しなさい!歓迎会を始めるわよ!」

 

天「そっか。今日は歓迎会だったんだ。咲夜が疲れてるみたいだったけどよく作れたなぁ。」

 

フ「みすちーも来てくれたんだよ。」

 

 

悟天の弟子たちとフランは既に仲間だ。

 

 

天「へえ、ミスティアも来てくれたんだ。楽しみだな〜。」

 

 

ホールにはみんな集合しており、レミリアが案内した。

 

 

レミ「それじゃあみんな玉座の間に来て。」

 

天「え?何するの?」

 

レミ「秘密よ。」

 

 

皆玉座の間へ入った。玉座にはレミリアが座っている。

 

 

レミ「レイ、こっちに来なさい。」

 

レイ「はい。」

 

 

5段程度の階段を上がり、玉座の前で跪いた。

 

 

レミ「これからあなたは、紅魔の一員よ。忠誠を誓いなさい。」

 

レイ「はい、これからは紅魔館の為にこの身を捧げます。」

 

天「(こんなしきたりあったんだ)」

 

レミ「わかるわ。あなた、素晴らしい能力をもってるわね。」

 

レイ「・・・。」

 

レミ「私から名を授けるわ。あなたの名はー」

 

「レイ・ブラッド、よ。」

 

レイ「…闇の力使えそうですね。」

 

レミ「?」

 

 

こうして、レイは紅魔館の一員となり、苦楽を共にすることになった。

 

さあここからは楽しい食事の時間だ。お馴染みの紅魔メンバー以外に数名の妖精メイドの姿も見受けられる。

 

 

天「やっぱりミスティアの料理は美味しいね!」

 

ミ「いや〜、そんなことないですよ〜。」

 

咲「いえ、なかなか美味しいですよ。」

 

ミ「咲夜さんありがとうございます!」

 

 

実に嬉しそうだ。

 

 

美「いや〜久しぶりですね〜。こんな豪華な食事は。」

 

咲「その代わり明日からみっちり働いてもらうわよ。レイくんと一緒に。」

 

美「え!あの子門番やるんですか?」

 

咲「そう希望してたらしいわ。」

 

美「そうですかそうですか!なら早速レイくんに昼寝の極意を」

 

グサッ!

 

 

頭にナイフが刺さった美鈴は倒れた。

 

 

天「はは、相変わらずだな。」

 

咲「いつまで経ってもこうなんですから。」

 

天「あれ?咲夜疲れてる?」

 

咲「あら、よくわかりましたね。」

 

天「そりゃあね。あまり無理しちゃダメだよ。」

 

咲「ありがとうございます。」

 

 

レミ「ちょっといいかしら。」

 

天「ん?いいけど。」

 

レミ「あなた、見た目によらず食べ方が綺麗ね。」

 

天「ははっ、まあね。」

 

 

都会育ちだから当然だ。

 

 

レミ「あと、さっきのレイとのやりとりを見させてもらったわ。」

 

天「あっ…。」

 

レミ「レイはあなたの過去やあなたが生まれる前のことを知っているそうね。」

 

天「(まずい)」

 

レミ「どんな脅しに使おうかしら。」

 

天「まぁ、ほどほどにね。」

 

レミ「ふふ。」

 

 

弱みを握られてしまった、のだろうか。

 

 

天「レイくんと似てるね。」

 

レミ「そうかしら?」

 

天「ま、いいけど。」

 

レミ「何にせよ、また紅魔館が賑やかになるわ。」

 

天「俺もその方がいいと思う。あと、なんで俺だけ招待したの?」

 

レミ「あなたを招待すれば、レイにもあなたにもいい刺激になるとわかっていたからよ。」

 

天「その辺はお見通しってことか。」

 

 

彼女には頭が上がらない理由である。

 

 

パチュリー「う、胃がもたれた…。」

 

小悪魔「え!大丈夫ですか!?」

 

 

この魔法使いはパチュリー・ノーレッジ。隣にいるのは助手の小悪魔。

 

 

パ「食べ過ぎ、かしらね。」

 

小「今日はそんなに沢山作られてないですよ。」

 

パ「グラタンがダメだったかしら。」

 

小「え…、それ私も食べましたよ。」

 

パ「え…」

 

 

この後、他数名もトイレへ駆け込んだという。

 

こうして、無事?歓迎会は終了した。

 

悟天やミスティアは帰っていった。

 

 

レミ「レイ、あなたの部屋は二階の咲夜の隣の部屋ね。」

 

レイ「わかりました!」

 

 

レイは二階へ上がっていった。すれ違いで咲夜が降りてきた。

 

 

咲「お嬢様。」

 

レミ「? どうしたの?」

 

咲「差し出がましいのですが、一緒に、寝てはくれませんか?」

 

レミ「そう言うと思って枕は2つ用意したわ。」

 

咲「流石はお嬢様です。」

 

 

とても嬉しそうだ。

 

かくして、紅魔館のちょっと特別な1日は終わった。

 

•••••

 

に「いいデータが沢山取れて嬉しいばかりだよ。うへへ。」

 

「あ、まだ3章は終わらないよ。次はあの人かな。」

 

 

第17話まで続くよ!




というわけで、第16話でした!

まだ3章は終わりません。あと1話か2話程続きます。

また長ぁくなってしまいましたが如何でしょうか?

レイのフルネームがああなったのは偶然です。


ここまでのご愛読、有難う御座いました!!

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。