・2次創作
・文ロット
・勝手な解釈
・魔理沙大活躍
・ざっくりあらすじ
等が含まれております。
イヤァ!という方は、宮殿へお戻りを。
〜あらすじ〜
遂に、3箇所で幻想少女達の決闘、いや、死闘が始まった。
霧の湖付近の林では、悟天の小さな弟子達5人が見事な連携を決め15号に傷を作るも、あと一歩及ばなかった。しかし危機に駆けつけた咲夜により倒された。いや、仕上げをしたのである。
にとりの研究所付近では、妹紅と妖夢が防御に優れた14号に対して果敢に立ち向かった。妖夢が何度打ちのめされようとチャレンジしたため、14号の右腕を斬った。そして最後に妹紅が研究所で身につけた必殺技で大勝利を収めた。
一方人里でも同じ光が放たれ、悟天が駆けつけるとそこにはあのクウラがいた!それも地球をメチャクチャにした時にいたのである。地球の反対側まで移動して闘ったが、クウラは決着のことなど捨て、悟天を置き去りにして瞬間移動で人里へ戻ったのだった。
守矢神社付近の麓では、幻想少女達の中で1番修行をした早苗がたった1人で巨悪と闘っていた。修行の甲斐があり手堅く攻撃できたが、椛を庇い体力を失ってしまう。そんな中颯爽と文が現れ、加勢してくれると思っていたが、何やら様子がおかしい。それだけでなく、激しい怒りの末、姿が少し変化したではないか!
悟天よ、間に合うか!?
文、いったい、どうしたというんだ。
急いで幻想郷へ飛んでいる悟天が、5000キロの距離を通過した頃、ある変化に気づいた。
天「!この気は、文か?なんてパワーアップだ。天狗だったっけ、それのせいかわかんないけど、幻想郷に近づくにつれて曇ってきたな。雨が降ってないといいけど。」
彼の言う通り、どんどん天気が崩れてきている。しかし彼が感じ取った変化はそれだけではないようだ。
天「これは、クウラか?誰かと闘っている。相手は、誰だ?文に引けを取らないぐらい物凄いパワーだ。みんな気付かないのか?」
本当はみんな闘いにより疲弊し、普段の感覚がないだけである。
天「いったい、誰なんだ?」
淡々と独り言を並べながら、飛んでいった。
•••••
13号はただ立っていた。目の前の光景に整理がつかなかったからである。だが、慌てていたのもここまで。急にくるりと方向を変え、椛を抱える早苗に向かってエネルギー波を発射しようとした。
一瞬だったにも関わらず、気がついた時には既に文は目の前に来ていた!
13「なにっ!」
と言いかけたが、問答無用で腹にパンチされた。
13「うごっ!がぁぁ…」
文の腕は、13号の腹を貫いていた!
文「いいかげんにしろ・・、このクズやろう・・。」
13「あ゛っ、がっ」
文「弱き者を散々痛ぶりやがって・・、動けない相手を・・。」
ここでやっと腕を引き抜いた。風穴が開いている。文の気は収まっていない。
文「お前、人造人間か。」
13「あぁぁ、うっ」
文「まだ壊れないか。無駄にしぶといな。」
13「ち、調子に乗るなよ。」
文「・・いて。」
すると、何処からともなくガラクタが飛んできた。その一部が文の頰に当たったのである。
それだけではない。そのガラクタは全て13号に集まっているではないか。
13「この程度で終わったと思うな。これぐらいは計算済みだ。そして、お前がいい気になっていられるのも今のうちだ!」
見る見るうちに、破片は13号の身体に溶け込んでいった。文は、黙って見ていた。これから13号がパワーアップすることは推測できていたが、このまま壊しては椛の仇は取れない。一か八かである。
13「ハハハ!その判断が命取りになるんだぞ!」
文「・・・。」
そして最後の破片、いや、最後だけはパーツに見える。それが溶け込んだ瞬間!
13「うおぉぉぉぉぉ!」
文「・・・。」
上半身の服は消し飛び、髪が橙色へ、肌が青色へ変色した。そして、身長も3メートル程にまで大きくなり、体格もそれに合わせてでかくなった。それだけではない。先ほど開けた穴が塞がってしまったではないか。ここで、
合体13号の完成である。
13「待たせたな。これが俺の本気だ。」
文「待たせやがって。私の怒りはまだ収まってないんだ・・。」
13「ほう。」
文「壊れても知らないぞ!!」
既に夕日は紅に染まっていた。
•••••
一方、クウラは全く面識のない相手と闘い、倒した後であった。その相手に場所を移されたため、今魔法の森にいる。
ク「はぁ、はぁ、あいつは何だったんだ。人里を襲おうとした途端、急に現れやがって。あいつは、地球人か?しかしそうだとするとあの気迫、そして目はまるでサイヤ人。いや、孫悟空だった。」
かなり息が上がっていた。苦戦を強いられたようである。
?「よう!お前さっきまで人里にいなかったか?」
ク「!お前は誰だ?」
魔「私は霧雨魔理沙!普通の魔法使いだ!」
ク「魔法使い、だと。」
魔「?なんで驚いてるか知らねえが、時間も遅いんだ。霊夢に手柄を取られる前に倒させてもらうぜ!」
ク「ま、待て!俺はただの外来人だ!」
人里の人間が言っていたことをそのまま言った。これを言えば危害は加えられないと思ったのである。助かったところで感謝はしないが。
魔「知ってるぜ。人里を襲おうとしたんだって。気でわかったからな。」
ク「気だと?お前、孫悟空を知らないか?」
魔「うるせえ!知るかそんなやつ!」
ク「待て!」
魔「はぁぁぁぁ!」
彼らの間でも正式には決まってないが、今は「超化」としておこう。
瞬間で超化し、
魔;恋符「マスタースパーク」
魔「マスパ!」
ク「ぐあぁぁぁ!!」
一瞬で決着をつけた。台詞の通り、全然本気でやっていない。クウラの破片が魔法の森へ落ちていった。勿論破片なんか気にする筈がない。しかし、これがさらなる恐怖を生むとは知らない魔理沙であった。
魔「ふん、ちょろいもんだぜ。・・うおっと!」
急に雷が落ちてきた。紙一重で避けてしまうとは流石幻想郷No.2である。
魔「雷?そういや文の気がすごいことになってから天気が不安定だったな。ちょっと参加するか!」
こうして、超化をとかずに箒に乗り守矢神社付近の麓へ飛んでいったのであった。
•••••
?「ドクター、どうやら無事、3つの転送機がこちらに戻ってきました。」
ドクター?「ようやくか。1つはどうした?」
?「河童の河城にとりに取られました。」
ドクター?「ふむ、まあよい。プレゼントしてやろう。」
?「それと…」
ドクター?「どうした。」
?「ドクターゲロの人造人間14号、15号はもう倒されてしまいました。・・今情報が入りました。クウラもやられたとのことです。」
ドクター?「たった数時間でか。やはり孫悟天に倒されたのか?」
?「いえ、何れにしても幻想郷の小娘どもに倒された模様です。」
ドクター?「小娘、か。やるではないか。13号はどうした?」
?「先ほど合体に成功し、今は天狗の射命丸文と戦闘中です。」
ドクター?「あの天狗の小娘が1人で闘っているのか?」
?「はい。どうやらドクターが望んだパワーアップを成し遂げたようです。」
ドクター?「素晴らしいじゃないか!孫悟天のサイヤパワーはこれほど強大なものであったか。ここに来たのがやつでよかったな。そうだ、忘れるところであった。クウラは誰にやられた?」
?「・・トドメは霧雨魔理沙がさしました。」
ドクター?「孫悟天を置き去りにしてそれからはどうした?」
?「それが・・。」
ドクター?「どうした、言わんか。」
?「何者かがクウラを苦しめたようですが、それが誰か確認できませんでした…。」
ドクター?「確認できないだと?私が作ったカメラがか?」
?「どうやらカメラの存在がバレてしまったようで…。細工されました。勿論撤収しましたが。」
ドクター?「我々の存在は博麗霊夢にも気付かれていない筈。後に我々の脅威となるかもしれん。この異変が終われば詮索するぞ。」
?「了解いたしました。」
ドクター?「にしてもこのまま13号が倒されてしまうのは面白くない。一応訊くが、持ってきたか?」
?「勿論ですとも。クウラの破片でございましょう?」
ドクター?「ククク、流石だ。この破片の一部を少しばかりいじるとしよう。ドクターゲロの人造人間に合うように、な。」
•••••
その頃紅魔館では、
レ「もう少しで暗くなるわね。」
咲「ただいま戻りました。」
レ「とうに帰ってきてたでしょう?ご苦労だったわ咲夜。あなたも随分と腕を上げたわね。」
咲「入浴した後、新しい服に着替えてました。いえ、勝てたのは悟天さんの弟子達とそれを守った美鈴のおかげです。私は仕上げをしただけです。」
レ「そう。にしても妖怪の山はすごいことになってるわね。」
咲「はい。大気が揺れてます。人造人間の方も力をつけたようで。」
レ「面白くなってきたじゃないの。夜になってまだ終わってなかったら私も見にいこうかしら。」
咲「その時はどうかお気をつけて。」
レ「ふふ、ありがとう。」
至って穏やかであった。
•••••
激戦区では、なかなか決着をつけられないでいた。
13「はぁ、はぁ、その程度のパワーでは、この俺を壊すことはできないぞ。」
文「はぁ・・、はぁ・・。」
とは言うものの、散々痛めつけられている。何枚もスペルカードを使われた結果だ。
文にもう少し体力があれば決着がついていた。無理もない。これほどのパワーアップを制御しただけでも評価できるのに、ここまで持ちこたえたのだ。年の功であろう。
文「・・やめだ。」
13「なんだと。」
文「もう私の気はすみました。ここで引き下がるとします。」
13「俺から逃げると言うのか?」
文「まさかまさか、まだ気付きませんか?」
13「なに?」
文「もうじき到着します。幻想郷No.2が。」
横を見ると、それが見えてきた。箒に乗った、気の迸る金髪の少女だ。
魔「あっ!あの2人か!」
文「やっと来ましたか。」
魔「やっと着いたぜ。って文、お前もなれたんだな!」
文「これで、少しは魔理沙さんに追いつきましたかね。」
文はニヤリと笑った。
魔「ありがとな文!私が来たからにはもう安心だぜ。あとは私が壊しておいてやるからな!」
文「魔理沙さんならできそうですね。改めて霊夢さんや魔理沙さんの強さがわかります。」
魔「事情は気でわかってるぜ。早く永遠亭に急いだらどうだ?」
文「!・・感謝します!」
超化をとかない状態で初めて笑顔になった。そしてものすごいスピードで永遠亭へ飛んでいった。
魔「さーて、次は私の番だぜ!ま、お前に勝ち目はないけどな!」
13「ほざけ!」
勢いよくぶつかりに行くも、
魔;星符「メテオニックシャワー」
魔「メテオニック、シャワーー!」
13「ぐおぉ!」
簡単に弾かれてしまった。
魔「ま、こんなもんだよな。」
実は13号の腹に命中し、大ダメージを受けただけである。腹は修復されたものの、文のパンチはよく効いたようで、響くのである。
•••••
ドクター?「できたぞ。」
?「流石!早いですね!」
ドクター?「私にかかればこんなものだ。」
?「ドクターって本当は一人称は私ではないんでしょう?なんで変えたんですか?」
ドクター?「いつまでも儂と言っていてはジジくさいからな。喋り方も若い頃に変えたのだ。」
?「そうでございましたか!それで、この改造した破片はどうやって送りますか?」
ドクター?「お前が直接渡してこい。〈奴〉にもいい刺激になるだろうからな。」
?「かしこまりました。では」
破片を持った瞬間、その助手?の身体は砕けるかのようにバラバラになったかと思えば、消えてしまった。
読者の皆様なら知っている、ジャネンバのような移動である。
•••••
レ「・・そろそろ私も行こうかしら。」
咲「でしたら、ディナーは少し遅らせるとします。」
レ「別にいいわよ。今日中には決着が着くわ。」
???「お姉様!私も行きたい!」
そう言ったのは、レミリアの妹のフランドール・スカーレットだ。
レ「フランは残ってなさい。危険よ。」
フ「そんなことないもん!」
レ「残りなさいってば。」
フ「やだやだ!私だって力になれるもん!」
この時、少しレミリアの表情が引きつった。
レ「駄目と言っているでしょ。今となっては咲夜よりも弱いんだから話にならないわ。」
フ「うっ…。」
フランは黙ってしまった。
レ「それじゃあ行ってくるわ。あとあの子達を頼むわ。」
咲「行ってらっしゃいませ。お任せください。」
フ「・・・。」
ゆっくりと館内の階段を降りて行った。あの子達とは勿論、チルノ達である。
•••••
13「があぁ!」
魔「はっ!」
13「ぐっ!」
何度かかっても、変身している魔理沙には通用しないのだ。
13「ちくしょう、ちくしょおぉぉぉ!」
魔「そろそろ壊していいか?お前、見た所人造人間みたいだしな。幻想郷に害をなす装置を壊すのはいいことになってるんだ。」
13「ぐぐぐ…」
その時!!
?「お待ちくださァい。」
魔「な、なんだ!?」
?「初めまして、霧雨魔理沙さァん。」
魔「誰だお前は!」
?「わたくしですかぁ?フフッ、今は内緒でェす。そのうち教えますよォ。」
身体が組み立てられるような、ジャネンバのような現れ方をし、異様な姿をした男が13号の後ろに現れた。
果たしてこの男は何をしてくるのか?
油断しきった魔理沙は大丈夫なのか?
第11話へ続く…。
というわけで、第10話でした!
今回は投稿を早くできました!褒めて☆褒めて☆
超化の名称は考え中でございます。もう暫くお時間を。
13号が合体したあたりで、「Giri Giri ー世界極限ー」を脳内再生すると雰囲気が出るかもしれません。
ここまでの御愛読、有難う御座いました!!