バカと無双と下剋上   作:走り高跳び

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年内どころか次の日に出せちゃいました。
次回から、Aクラス戦開幕です!


Bクラス戦2

 Bクラスを教室の中に押し込む事に成功した。

「高虎、敵の人数、何人だ?」

「待ってろ・・・三十五人?後の四人は何処へ行ったんだ?」

先程廊下で十一人を倒した。そして今、教室に居るのは35人。後の四人は別行動。とすると・・・

「姫路。」

「?藤堂君、どうしましたか?」

「一度Fクラスに戻ってくれないか?もしかしたらBクラスの奇襲部隊が雄二を狙ってる可能性がある。もし居たらその場で他の奴等と連携して倒してくれ。居なかったら戻ってきていい。」

「はい!それでは失礼します!」

姫路が戻って行く。これで一時的とは言え大火力の人が一人抜けた訳だ。俺達でカバーしないとな。「高虎、左のドアの指揮を頼む。俺は右のドアを塞ぐ!須川、両方の戦死者をできるだけ把握して、人員を振り分けてくれ、頼んだぞ!」

「「了解だ!」」

 ・・・さてと、指示した手前、しっかりと自分のできることをしないとな。

「明久、行くぞ!サモン!」

「あっ、さ、サモン!」

 こちらの教科は物理。まだ点数は消費していない。

『 Fクラス 大谷吉継

  物理   335点 

  Fクラス 吉井明久 

  物理   65点   』

     VS

『 Bクラス 岩下律子 

   物理   155点

  Bクラス 菊入真由美

   物理   168点 』 

 「律子、まずは吉井から叩くわよ!」

「分かったわ!」

二人が一気に明久へ向かう。

「ちょっ、うわっ!」

明久がそれをかわし、受け流す。流石は観察処分者、操作が上手い。

「俺を忘れてくれるなよ。」

明久に集中している二人の真後ろに回り込み、首の後ろを刈る。

召喚獣の弱点は人の弱点と同じ、と前に明久に聞いた。つまり、心臓や首筋に攻撃を当てれば大ダメージとなる。

結果、二人の召喚獣は一撃で倒れてしまった。

 「ふう、無傷で勝てたな。」

「吉継、僕を囮にするとかなら始めに言ってよ!」

「ああ、済まないな。だが、相手がどう動くか分からないから何とも言えなかったんだ。」

あの二人が真っ先に俺の方に来ていたら、恐らく無傷では勝てなかっただろう。

少し高虎の方に目を向けてみよう。

「行くぞ島田!」

「勿論よ!」

『 Fクラス 藤堂高虎 

   数学   341点 

  Fクラス 島田美波

   数学   171点 』

島田は帰国子女故に国語が苦手だが、数学は強い。171点なら十分Bクラスと渡り合える。しばらくは大丈夫そうだな。

「おい、俺達が押されてるのか!?仕方ない、近衛部隊も前線に出ろ!」

根本が自分を守る近衛部隊を前線に押し出して来たか。点数は恐らく他の奴らよりも高い。

「皆、ここが踏ん張りどころだ!戦死を恐れず突っ込め!」

余り意識していなかったが、既にFクラスも八人もの戦死者を出している。更に点数が厳しい奴も少なくない。

「数学の点数が残ってない奴は左側へ行け!逆の場合も同じだ!持ち場を変わって効率良く戦え!」

一気にFクラスが総攻撃に移る。Bクラスも近衛部隊含めた代表以外の全員が召喚、白兵戦となる。

 「ふう、暑いな…窓を開けるか。」

根本が教室の窓を開ける。当初の作戦だとここからムッツリーニが入って根本を奇襲で倒す、という事になってるが、それが無くても勝てそうだな。

スタッ

 「…到着。Fクラス土屋康太が、Bクラス代表根本恭二に保健体育勝負を申し込む。」

「なっ!?お、お前は…」

『 Fクラス 土屋康太

  保健体育  441点  』

      VS

『 Bクラス 根本恭二

  保健体育  203点  』

さすがムッツリーニ。保健体育だけは超一流だな。

「寡黙なる性識者(ムッツリーニ)ー!」

「…覚悟。」

根本の召喚獣を一撃で葬り去る。

「そこまで!Fクラスの勝利です!」

 Bクラスもあっさりと撃破できたな…ここまで調子良く行くものなのだろうか?




書き忘れましたが、Bクラスの残りの四人は雄二を討ち取りに奇襲を仕掛けましたが、姫路さん達に返り討ちにあっています。

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