バカと無双と下剋上   作:走り高跳び

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随分と遅くなってしまいました…
次回もいつになるか分かりません。ですが、完結までは確実に書ききるつもりでいます。


強化合宿3

 時間は流れ、強化合宿の日を迎えた。

集合時間に間に合ったしまだ時間もある。と言うかまだ俺以外は来ていないな。こういう行事は普段遅刻寸前の奴が早く来てたりするものだが…

「ん?あ、吉継!」

「…考えた矢先に来たか。」

確かに明久はいつも遅刻or遅刻寸前だな。

「やっぱり吉継は早いねー」

「普段起きるのが早いからな。」

今日の集合時刻は学校の始業時間より少し遅い。普段が早い俺からすると学校についても暇な時間が増えるだけだ。他の奴らもさっさと来れば良いのだが。

「吉継、相変わらず早いな。」

「高虎か。」

高虎は普段から比較的、いや、結構早い方だ。それはともかく、普段から親しい奴が居てくれるのは嬉しい。いや、別に明久と親しくないわけでは無い。ただ、二人でしゃべるのが余り得意では無いのだ。

「他の奴らは居たか?」

「少し後ろに雄二が居たな。あとは…須川がそろそろ来るか。」

現在は午前八時。集合時間までまだまだ余裕があるし、徐々にくるか…

 その後、雄二と須川がほぼ同時に到着、ムッツリーニと秀吉、島田がさらに後、時間ギリギリに姫路が到着した。玉は明智先生と校舎から来た。

「はい、全員いますね。それではバスに乗って出発です。」

皆がぞろぞろとバスに乗り込む。一番最後に俺と高虎、雄二が入った。

 中は…とても広いな。飛行機のファーストクラス並の席の広さだ。幾らかかったのだろうか。

「丁度良い。バスに居る間は寝ておこう。」

高虎は席に座るなり目を閉じた。俺はどうしようか…本を読むにも乗り物酔いが怖いし、寝るにしてもそこまで眠くない。

隣の席で明久や雄二はトランプを始めているが、そんな気分でもない。

「…音楽でも聞いておくか。」

 去年買ったヘッドフォンを付け、アプリを起動して音楽を流す。アニメのキャラクターソングだが、中々に良い曲もある。これで一時間程度は稼げるか。

その後は、寝るなりトランプに参加するなりその時に考えるとしよう。

「シートベルトは締めましたね?出発しますよ。」

エンジンが掛かり、車が動き出した。そこまで振動は無いな。これなら本も読めるか?

カバンから本を取りだし、読んでみる。

これは…高虎に貸してもらった本か。歴史小説が本当に好きだな…

~移動中(書く内容が思いつきませんでした)~

 「よ、酔ってしまった…」

本を読んでいる途中でいつの間にか酔ってしまったようで、胃が…

「へえ、お前が酔うなんて珍しいな、ほれ。」

後ろから笑いながら雄二が水を差し出してくれた。

「ああ、済まぬ…」

500mlのミネラルウォーターを一気に飲み干す。

「宿舎に着いたらとりあえず戻せ。少しは楽になる。」

「ありがとう…」

 その後、他のクラスも到着し、全員が揃った所で合宿の開会宣言みたいなものが行われた。

次に部屋割りの表を渡された。俺と同じ部屋の奴は…

「雄二に高虎、明久が一緒か。」

他の部屋も見てみるが、とても教師が作ったとは思えないほど友達同士で固めてあった。俺達の事を良く見てくれているのだろうが、少し怖いな。

 部屋に入ってみると、かなり広い。一部屋辺り八人でも良かったのでは?と思ったほどだ。

「そう言えば高虎、雄二と明久はどこだ?」

「鉄人の所に行って、話し合いだ。しばらくしたら来るはずだぞ。」

ああ、脅迫状の事か。これからの打ち合わせか?今日は晩飯と風呂と就寝のみ。特に大きな行事は無いはずだが…

 バン!

「全員そこから動くな!」

部屋の扉が開かれ、大量の女子が入ってくる。先頭に居るのはCクラスの小山。後ろに霧島と木下が居る。

姫路と島田は…居ないようだな。 

「いきなり何の用だ。」

高虎が女子達を睨む。

「とぼけたって無駄よ!アンタ達が女子風呂にカメラを仕掛けたのは分かってるんだから!」

「「…はい?」」

 

 


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