私の名前はヨシカゲ・キラ 目指すものは心の平穏   作:ドリーム

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嫉妬系男子はスタンド使い その①

いつものように授業を受ける。学生として当たり前の義務であり、自身の将来の為の時間である。

こうして授業に没頭できるのもこのヨシカゲ・キラが今日も平穏な生活をしているという事。実にいいことだ。内ポケットに手を入れ中にいる『彼女』を優しく撫でる。今日も一緒に『ミッドジェルマン』のサンドイッチを買いに行こうね…

 

「じゃあこれで授業を終わりにする。起立!」

 

『ありがとうございました』

 

さて、いくとしようか…ククク…

 

△▼△▼△▼△▼△

 

出来立てホカホカのサンドイッチを買い、教室の席に戻り、頬張る。さくさくな歯ごたえとサンドイッチの中身の具が口の中で混ざり合って一回飲み込むと、喉の奥に言ってしまい、味を感じれなくなった喪失感と、再び噛み付いて口でその味を堪能したいという欲求に駆られる。要するに一度食べたらやみつきになる。

 

「とても暖かいさくさくなパンだね…君と選んだせいかよりおいしく感じるよ…(ボソボソ)」

 

そんな『彼女』との至福の時を体験していると、隣では…

 

パクパク…

 

リンネ・ベルリネッタが一人で弁当を口にしていた。(量が意外と多いな…)

しばらくそのどんどんおかずが減っていく様を見ていると、彼女が、私の視線に気がつき、さっきまで自分の食事風景を見られていたのが急に恥ずかしくなったのか顔を真っ赤にして俯いてしまった。しまった…さすがに失礼だったか…

 

「すまない、おいしそうな弁当だったんでね…つい目移りしてしまった…」

「い、いえ。別に気にしていません…」

 

いかんいかん…彼女の虐めは終わったが、このヨシカゲ・キラの本能が囁いている。彼女は不幸の有頂天状態だ。関わったらまずい…とね。

まあだからといって見つめていたのは失態だったな。気をつけよう…ん?

 

「あ、あのキラ君…」

 

「なんだい、ベルリネッタさん…」

 

「よかったら…ど、どうですか!」

「弁当のおかず…?」

 

何を勘違いしたのか彼女は私に弁当のおかず分けてきた。しかしここで断っても変に嫌な印象を受ける。なぜかクラスの男子が私の方をちらちら見ている。そういえば小耳に挟んだが彼女は男子に人気な女子だった…気がする。得に興味も無いから記憶の隅に捨てておいたが…

 

「あ、あの…余計でしたか?」

「…いや、そんなことは無い。ありがたくいただくよ」

「!!どうぞ…」

 

フム…どれもかなりおいしいじゃないか…何かこう…敗北感まで感じるよ…(主夫感)

 

「ありがとう…どれもとても美味しかったよ…」

「あ、はい!ど、どういたしまして…」

 

あ、すまない『君』を放っておいてしまった…

 

優しく『彼女』を撫でる。

 

「…やはり関わるんじゃなかった…(小声)」

 

△▼△▼△▼△▼△

 

~リンネ視点~

 

べ、弁当を分けた…と、友達見たいな事を…私が!!つい、この間までそんなの夢のまた夢だと思ってたのに…しかもあのキラ君に…

な、なんでだろう…急に顔が熱くなってきた…すごい心臓がバクバクいってる…

それに自然と顔がにやけてきた…何か怖い…

 

『ありがとう…どれもとても美味しかったよ…』

 

さっき言われた言葉が頭の中で反響している。とても優しそうな顔だった…またすごい恥ずかしくなってきてしまった。じゅ、授業内容が頭に入って来ない…

 

△▼△▼△▼△▼△

 

~???視点~

 

「クソ…」

 

ヨシカゲ・キラ…ッ!!

リンネちゃんと仲良くしやがって…俺の方がリンネちゃんといつも一緒だったのに…わざわざ金持ちの親父に頼んでずっとおんなじクラスにいて、やっと虐めが終わったと思ったら、今度は…お前がッ!!キラッ!!お前が邪魔しやがってッ!!

ぶちのめしてやるッ!!俺には魔法でも科学でも無い…『選ばれた能力』があるッ!!

ぶっ殺してやるぞ…ヨシカゲ…キラァァァァァァッ!!

 

 

 

 

ーーーーーー理不尽な嫉妬が…キラを狙っていた

 

 

 

 

スタンド使いとスタンド使いは引かれ会うーーーーーー

 

 

 

 

 

 

△▼△▼△▼△▼△

 

~キラ視点~

 

帰り道…いつもは一人で帰っているんだが…

 

 

「…つけられている…」

 

視線を感じる…殺気とも言える視線だ…この感覚…まだ吉良吉影だった頃の時に似ている…

 

「なにか…何かやばいッ!!」

 

後ろに一歩下がるッ!!その瞬間ッ!!壁からさっきまで私がいたところに拳が生えてきたッ!!

 

「ば、馬鹿なッ!!こ、これは…『スタンド』ッ!?」

 

拳は私に当たらず、地面のコンクリートに当たり、小さいへこみを作る。

 

 

 

 

 

 

 

 

「…当たらなかったか…見えてないはずなのに。感のいいやつ…」

「はっ!?」

 

後ろを振り返ると、同じクラスの男子が一人立っていた。

さっきの言動、そしてこの殺気ッ!!本体はこいつかッ!!

 

「だが、確実に俺の『マキシム』を当ててやる…ヨシカゲ・………キラァァァッ!!」

 

「ま、まさかこの町にスタンド使いがいるなんて…」

 

 

だが、このヨシカゲ・キラ…スタンド使いとわかった以上、有無も言わさず始末すると心に決めていたッ!!

 

 

 

△▼△▼△▼△▼△

 

スタンド-マキシム

 

本体-クレイバ・インレルト(同じクラスの男子)

 

破壊力-C

スピード-B

射程距離-C 5m

持続力-A

精密動作性-B

成長性-E

 

△▼△▼△▼△▼△

 

 

                         ←To Be Continued…

 




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