私の名前はヨシカゲ・キラ 目指すものは心の平穏   作:ドリーム

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四部そろそろアニメ終わっちゃいますね………グスン



ヨシカゲ・キラは争いが嫌い その①

 

朝、赤ん坊のように熟睡した体で起き上がる。

ヨシカゲ・キラとしての生活にだいぶなれてきたぞ。今、私の記憶は大半が『吉良吉影』のものだ。どうも科学的にも進歩したこの世界での暮らしになかなか馴染めなかった。

 

「しかし気分のいい朝だ。『彼女』が健在だったらどんなによかったか…」

 

以前、誤って『彼女』を爆発させてしまい後悔している。

…やはりトラブルに関わるとろくなことが無い。これからはもっと注意深く行動せねば…

 

「さて、しっかり朝食を取って学院にいくとしよう…」

 

週末当たりに新しい『彼女』を見つけて来るか…ククク…

 

 

△▼△▼△▼△▼△

 

 

我がスタンド『キラークイーン』には触れた物質を爆弾に変える能力がある。

自慢じゃあ無いがね…私自身、戦って負ける気はさらさら無い。しかも私は一度敗北を味わっている。人間って言うのは失敗から学ぶ知性があるから強くなれる。孤児院時代の時、同じ孤児院にいたやたらと記憶力のいい少年が言っていてね…

私もそう思っている。経験上尚更ね…しかしこのヨシカゲ・キラ。『争い』はどうしても嫌いだ。一つの戦いに勝つことはとても簡単だ。しかし、次の戦いのためにストレスなんて味わいたくない。それは今も昔も同じだ。

だから…

 

「ちょっと君~…今結構財布の中潤ってたよね~」

「俺達今困っててさ~…貸してくんねか~?」

 

こういう輩ももちろん嫌いだ。しかもこういう無駄に友情とかそういうのに溺れてる奴は一度手痛い目に合わせると『報復』という感じで付け狙って来る…

 

「…すいません。このお金は学校で教材を買うのに必要なんです。もうすぐ試験ですから…だから別の人に当たってくれませんかね?」

「んな事はどうでもいいんだよッ!!俺達が金が欲しいって言ってんだからてめえは金をわたしゃあいいんだよこのクソガキがッ!!」

 

全くこれだから知能の無いクソッタレ共は…

精神衛生上、苛立ちは押さえなきゃいけないってのに…

 

スッと財布を差し出す。

 

「お、物分かりいいじゃねえか僕~」

「そうそう、最初からそうしていればいいんだよ」

 

そうかい、それはよかったな…

 

カチッ

 

「あ、あれ?お、俺の指どうなって…」

 

「『キラークイーン』」

 

「ボブエ(ドガァーーーーンッ!!)」

「お、俺のダチコウが…(ドガァーーーーンッ!!)」

 

「ありがとう。苛立ちがおさまったよ…」

 

証拠は決して残さない…

それが『キラークイーン』の強みだ…

 

 

△▼△▼△▼△▼△

 

 

~リンネ視点~

 

あれ以来虐めは行われなかった。しかし、噂は流れ始め、誰も私の近くにはよって来なくなった。2時休みの時間、まるで私から遠ざかるように誰もいなくなる。

ーーーーーー…一人を除いて…

 

ヨシカゲ・キラ君。私を助けてくれた人。彼はなにもかも無関心と言うばかりに一人で『ミッドジェルマン』のサンドイッチを頬張っていた。

珍しい黒い髪に黒い瞳に、どこか近寄りがたい…けれど昔あったことあるような懐かしい感覚。私は失礼を承知で…彼にどこかで親近感を湧かせていた…

 

 

△▼△▼△▼△▼△

 

~キラ視点~

 

第一管理世界『ミッドチルダ』…『杜王町』に比べればまだまだだが…ここもなかなか住みやすい…空は朝なのにまるで星空のようにいくつもの星が見える。日差しがよくピクニックに来てる気分だ。今度『彼女』と一緒に公園でランチでもしよう。『彼女』と一緒に選んだサンドイッチを片手に…フフフ…週末はゆっくりすごそう…ククク…

 

 

△▼△▼△▼△▼△

 

こういう場合…どうしたらよいものか…

 

下駄箱の中にハートのシールが付いた手紙

 

…吉良吉影の時にも似たような事はあったが……正直帰りたいな。面倒だ。

気付かない振りをして帰るとするか…

そうだ。一個下の段に入れよう。そうすれば手違いという事になる。

我ながらいい案だ。

 

 

 

 

 

さて、帰るか。

そうだ。もういっそのこと今日、『彼女』を手に入れるとしよう…

 

 

△▼△▼△▼△▼△

 

「フフフフフ、ああ君は実に可愛いいよ。今日からずっと一緒に居ようね。『手切れる時』まで…ククク」

 

清々しい気分だ。自分の欲求を満たしたときの開放感を不快に感じる人間はいるかな?いや、いない。爪が伸びるこの時期、衝動が押さえられなくなる。我慢するっていうのは、体にも精神的にも良くない事だ。前向きになることも大事だよ。

前向きにね…

 

「おっと、もう7時50分じゃ無いか…彼女探しに夢中になりすぎていたよ…それじゃあ『エリリさん』私の家に帰ろうね…緊張しなくても大丈夫だよ。週末はピクニックにでも行こうと思うのだが…」

 

『エリリさん』をほお擦りしながら帰路に着くしかし…

 

「『ヨシカゲ・キラ』さん…ですよね…」

「何ッ!!」

 

すぐさま『彼女』を懐にしまい振り返る。

このヨシカゲ・キラの名前を知っているだと…

 

「誰だね…君は…」

「申し遅れました。私の名は

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カイザーアーツ正統 ハイディ・E・S・イングヴァルト…『覇王』を名乗らせていただいています」

 

 

 

 

覇王…だと?

何故私の名前を知っているのか…

クソッタレ…やはり最近運が悪い…

 

 

△▼△▼△▼△▼△

 

『キラークイーン』

 

本体-ヨシカゲ・キラ(吉良吉影)

 

破壊力-A

スピード-B

射程距離-D

持続力-B

精密動作性-B

成長性-A

 

△▼△▼△▼△▼△ 

 

 

                          ←To Be Continued

 




何故覇王っ子は皆のキラさんに声をかけたのかッ次回をお楽しみにッ!!

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