翌日、フロントで鍵を返し学校に行こうとしたが……
「あ、車のキー寮に忘れた……」
その場でorzの姿勢になったが、キンジに気付かれなければいいんだ……いや、待て嫌な予感がする……まぁ、気にしないで行くか。
ソローリと、鍵を開け自室に迎いこちらのドアもソローリと開けて車のキーを見つけポケットにしまった。
(よし、後は気付かれずに出て行けばいいや)
と考え、部屋を出たら声をかけられた。
「なんで、あんたが居るのよ」
「……(||゚Д゚)」
なんでバレた!?と、心の中で叫んだ。
「……貴女に、お教えする必要はお有りですか?アリア嬢」
「そうね……でも、私の邪魔はしないでよ」
「ご安心を、元より貴女様に害を及ぼす行為は致しませんので」
「そう……ここには、あんたの意思で来たの?それとも、命令?」
「そうですね……後者に近いと申し上げるしか無いと」
あぁ!逃げたい逃げたいよぉぉ!でも、逃げたら鉛球が飛んで来るんだろ……はぁ、逃げたい。
「あの子の差し金ね……わかったわ」
「御理解頂けて、こちらも安心しました。あぁ、それと学校内では私しからお声をかけませんが……よろしいでしょうか?」
「ええ、結構よ。
「……私しの名前は、百地甩です」
「そう、どちらでもいいわ」
「そうですか、それでは私しはこの辺で」
そう行って、寮を出て行った。
「あーあ、見つかっちゃったなぁ……姉様は、怒るだろうなぁ……はぁ……」
ん?なんで、ため息つくかって?そりゃ、家出ですよ。あの家は、俺を
「さーてと、お嬢様は家の奴らを呼ぶかな?いや、呼ばないかな……」
さて、今日も頑張りますかな。
あぁ、そうそう、その日の昼休みに鬼の形相をしたキンジが教室の前で待ってたのは言うまでもない。
ーーここは、イギリスの某所である。姉であるアリアから、執事の居場所がわかったという一報が国際電話で届いた。
「そう……ハミルトンが見つかった……ありがとう御座います、お姉様」
車椅子に腰掛けた、少女は微笑みを浮かべ家出をした執事に思いを馳せていた。
「それで、ハミルトンはなんと?」
『何も言ってないわ、ただ、私に関わらないってだけね』
「そうですか……残念です……」
さて、どうやってこの家に帰らせる算段を考えていたら、パソコンの画面に『メールを受信しました』というお知らせが目にはいった。
(いったい何処のどなたなのかしら)
と、膨れつつメールを確認した。
「……ッ!」
『ん?メヌ?どうしの?』
「いえ、お気になさらずお姉様」
メールの差出人は、彼女の弟であった人物。ハミルトン・ホームズだった。
(あらあら、やっと連絡を寄こしましたの……)
はぁ……と、溜息をつき文面を見た。
日本の武偵高に通います。何時、そちらへ戻るかはわかりませんが、なるべく早くそちらへ、帰りますので家の者を寄越さないで下さい。
貴女様の執事 ハミルトンより
へぇ……という感想しか、浮かばない内容だった。そして、何故他人行儀なのかは……まぁ、反省してると受け取りましょう。さて、問題は何時帰ってくるか……曖昧なのですよ、それならいっそ、こちらから出迎えましょうかとう考えが浮かんだ。
「ねぇ、お姉様」
『なにかしら?……まさか、こっちに来るとか言うつもりなの?』
「あら?何故、わかってしまっの?」
『そうね……大方、ハミルトンからメールが届いたんでしょ?』
「うふふ、正解ですわ、お姉様」
『だと思った。ハミルトン、少し青ざめてたから先手でも打ったのでしょ?』
「さぁ?そこまでは、分かりませんわよ……だって、本人の声を聞いてないのてすから」
うふふ、と薄く笑いながら電話をする姿は今、居ない人物への怒りがこもっていたのであった。
ゾクリと、悪寒がした。やばい、姉さんを怒らせたかと思考するのはメールの差出人、百地・H・甩もといハミルトン・ホームズであった。
「……あぁ、確実に怒ってるだろうなぁ……」
そんな呟きは、誰の耳に届かなかった。
どうも、禾口爻です。書く前に、いろいろと考えた結果、百地君はホームズ家の人にしました。まぁ、ぶっちゃけ案として考えていたので、私としては『まぁ、いっか』ってなっております。
あぁ、あとですね、感想も受付ておりますので何かこうしたら?とか、そう言った意見など書いて頂けると嬉しいです。また、今回も誤字脱字がありましたら、御一報を。
では、また来年、ここで会いましょう!ではでは〜