アーサー王物語群のさりげない重要人物に性別転換してなっていた件について   作:八雲 来夢

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大変遅刻しました。
コインチョコ集めに奔走したりしてたらにゃんにゃんにゃんの日になっていて、投稿するのはそれすら過ぎていました。


幕間ーバレンタイン騒動ー

給仕(メイド)執事(バトラー)女難(不憫)とチョコレート

 

 

___とあるカルデアのとある特異点にて

 

 

 

 

 

そこは燃えていた

 

 

 

ビルやアパート、一軒家に電信柱、その他諸々。

 

 

 

少なくとも現代日本が元であるその特異点は、相も変わらず大炎上の末壊滅している。

 

 

 

 

世紀末を連想させるようなその地に、一人の人間と愉快犯で戦わない劇作家を中心とした彼等は降り立った。

 

 

 

 

その先には弓兵と槍兵の二人組

 

人間は二人を視認して声をかけた

 

 

「何か弁明は?」

 

 

若干苛立ちを含んだその言葉に、弓兵が宥める様に返す。槍兵は困ったように眉を下げ首を傾げた。

 

 

「まぁ待てマスター。確かにその気持ちは良く分かる、分かるのだが私達の話も聞きなさい」

 

 

不満げだが弓兵の話に耳を傾ける彼を見て、弓兵は言葉を続け、槍兵も口を開いた

 

 

「私はその特質上、バレンタインデーの様な現代に通ずるイベントにも精通している。故に、君がトラブルに巻き込まれる可能性を私達で出来る限り排除したのだ、と考えるべきではないかな?」

 

「ええ。催事がある度にマスターは厄介事に巻き込まれていますので、せめてもと思いまして……。此処であれば、多少崩れようが消え失せようが問題無いでしょう?いえ、流石にそれは無いでしょうけども」

 

 

引き気味に劇作家は言う

 

 

「消え失せ………さすがはカルデアにその名も轟く二大過保護サーヴァント。とはいえ動機は理解しましたが、詳細をお伺いしなくては」

 

 

「過保護ではありません、当然の事です。もしもマスターに何かあったらどうするんですか?何かあってからでは遅いのですよ?後悔先に立たずと言いますし」

 

「過保護ではないと思うのだが………今議論する話ではないか」

 

 

槍兵は至極真面目に返し、弓兵はそう呟いた後、マスターである青年に視線を動かした。

 

 

「マスター。君にチョコを贈ろうとしているのはただの人間ではない。そう___サーヴァント。過去の英雄たちなんだぞ?常人と比べる迄もなくあらゆる点がぶっちぎりの連中だ」

 

「 いいですかマスター?能力、精神、スキル、暴走力、それに伴う思考回路、全てにおいて無駄に冴えわたっています。そんな彼女達が、チョコレートを作って贈るだけで済む訳がないんですよ」

 

 

 

(割と常識人の言葉が正鵠を射ていて刺さる……!)

 

彼等の真剣な眼差しと言葉に、青年の表情は若干険しくなった

 

 

「断言しよう。君は酷い目に遭うと。ほぼ間違いなく、14逝きになると!

特大の地雷原へとのこのこ呑気に出掛けていく主を止めるのはサーヴァントとして_____

 

 

 

___いや、人の心を持つ友人として当然の事。私には分かるんだ。

 

 

 

 

 

 

 

だって女難の相持ってるしネ!」

 

「類は友を呼ぶと云うことで「揚げ足を取らないでくれ」…失礼、口が滑りました。唐突にボケられるとついついツッコミを入れてしまう性分なんです。昔も今も。

……兎にも角にもマスター。貴方は自室か何処かに避難していて頂けると大変助かります」

 

 

 

「やっぱり過保護ですな、このアーチャー(オカン)ランサー(苦労人)

 

 

彼等は遠い物を見る目になっていて、青年に至っては表情も眼も死んだようだった。

だが彼等に撤退の二文字は無く、弓兵は再び口を開いた。

 

 

「むぅ、やはり私達だけでは信用しきれないか…。だが、こんな事もあろうかと、ゲストを呼んでおいた」

 

「ふむ、ゲストですか。…女性関連で痛い目に遭った感じのゲスト………つまり」

 

 

 

 

「チョコは危険ですマスター!!」

 

 

 

 

「ああうん、信用するよ……」

 

「ですよねー」

 

 

 

 

 

 

 

______________________

ここまでメインシナリオ

(カット)

 

 

 

 

 

 

 

 

お返しネタバレ注意!

 

 

ここからバレンタイン激重四天王のお返しの後

(会話文)

______________________

また別のカルデアのマスターの自室にて

 

 

 

 

 

 

「ガレスちゃんただいまー!」

 

「お帰りなさいマスター。チョコレートは…無事渡せたようですね」

 

「うん!忙しかっただろうにわざわざコインチョコ集め手伝ってくれてありがとう。御蔭で皆に渡せたよ」

 

「材料が材料ですし、男性サーヴァントは頼りづらいですからね。喜んで頂けて何よりです。返礼品はクラス別に分けておきました。

今回渡しに行ったのはカルナさんにアルジュナさん、ヘクトールさんにゲオルギウスさんでしたよね?

…………何故かその返礼品の品々から名状し難き凄い魔力が感じられるのですが、一体何を頂いたんです?」

 

「……うん。あぁ、うん。えっとね、このアクセサリーがカルナから、この矢がアルジュナから、チョーカーがゲオルギウスで木馬がヘクトールだよ」

 

「…………インド兄弟さんとゲオルギウスさんとは一先ず置いておきまして、ヘクトールさんは何故トロイの木馬を…」

 

「あぁ、それはね…………」

 

 

 

 

 

「…これって実は絆礼装だったりしませんか?」

 

「残念ながらバレンタインのお返し」

 

「ですよね。で、ゲオルギウスさんのこのチョーカーは私も一部加担したので言わずもがな分かります。大変ありがたい品、つまるところ聖遺物に匹敵しますので紛失なさらぬようお気を付け下さい」

 

「……うん。で、インド兄弟だけど」

 

「魔力で分かりますよこんなの、重いです。物理ではない方の色々な意味で重いです。同じインドのラーマさんと全然違うじゃないですか。どうしてこうなった」

 

「皆まで云うな」

 

 

「……結論を言います」

 

「……はい」

 

 

 

「聖遺物兼触媒が増えるよ!やったねマスター」

「おいやめろ」

 

 

 

 

 

 

 

「ところでガレスちゃんはチョコくれないの?」

 

「え?あげたじゃないですか、冬木でエミヤさんと一緒に」

「オカンチョコだったか…」

 

 

 




ベイヤードのたてがみはガレスちゃんも加担した設定。

今を逃すと次にいつ投稿できるか分からないので非常に苦しいながら投稿します。
ネタが浮かんでもそれをしたためる時間が無い。

日曜に9話投稿できればいいな

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