バカと一途の純愛者   作:魔剣姫の従僕

9 / 10
台本形式という指摘があったので、注意しつつ地の文を増やしてみたつもりです。
R18要素はもう少しだけ待ってください
では、本編をどうぞ



episode8 ~ボウガイトセイサイ~

side明久

 

一回戦を終えて教室に戻ってみると

 

「マジできったねぇ机だな!これで食い物扱っていいのかよ!」

 

耳にいきなり罵声が飛び込んできた。

よくみてみるとクロスで隠したみかん箱を晒している。

 

『確かに酷いな……』

『食べ物を扱ってるのに……』

 

周りからの呟きも聞こえてくる。これは、早く何とかしないと。

 

雄二の方を見てみると秀吉に指示をだしている。

あ、こっちに気づいたみたいだ。

 

「お、帰ってきたか明久」

「ちょうど今帰ってきたところ。なにがあったの?」

「うちの三年生が、営業妨害をしかけてきやがった」

 

うわー、よりによって三年生か、しかもすごく雑魚っぽいよ

そういって雄二は、クレーマーに近づいていった。

どうやら、モヒカンと坊主の二人組らしい

 

「責任者でてこいよゴフゥ!」

「私が代表の坂本ですが何かご不満でもございましたか?」

 

うん、丁寧な対応だよ。その前に殴り飛ばさなきゃ

 

「…………今連れが殴り飛ばされたんだが……」

「それが私の『パンチから始まる交渉術』ですが?」

 

どこの肉体言語だろう?交渉術ではないと思うけど

 

「…………それは交渉術じゃない、変わって」

「お、おう」

 

何だろういやなよかんしかしない

志弦は、坊主頭の方へ向かっていくとその背後に素早く回り足下を刈り、強烈なボディブローを決め意識を奪った。あれは……手加減してくれなきゃ普通に死んでたよね。(ちなみにだいたい15秒位の出来事)

その後、モヒカンの方に向き

 

「…………それで、望みはなに?……」

「志弦、それは交渉じゃなくて脅迫だよ!」

 

モヒカンが生まれたての子鹿みたいに足を震わせてるよ

あんなえげつないコンボを目の前で見せられたらそうなるよね。

 

「イ、イヤー ナニモアリマセンコノママカエラセテモライマス」

「…………毎度ありがとうございました、またのご来店をお待ちしてます」ニコッ

 

モヒカンが坊主を担いで逃げていった

ご愁傷様……て、言うか自業自得かな?

このあと、秀吉がテーブルを持ってきてくれて評判は、そこまでおちることはなかったけれど、

僕と雄二て、テーブル泥ぼ……調達をして先生方との追いかけっこをしたのは、まあ、気にしないようにしよう。

 

とりあえず二回戦が始まるみたいだから志弦と二人で特設ステージに向かうことにした。

 

「あ、志弦」

「なに、あーちゃん?」

「次の対戦相手って……わかる?」

「知らないけど……」

「けど?」

「私とあーちゃんなら絶対負けないから関係ない」

「…………そうだね」

 

ほんとに、頼りになるよ志弦は


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。