バカと一途の純愛者   作:魔剣姫の従僕

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episode7 ~マツリノハジマリ~

side 明久

 

というわけで迎えた清涼祭初日

 

すっかり喫茶店の内装になった僕らの教室をみながら雑談をしていた。

志弦は、学園長に呼ばれて少し席を外している。

 

康太「…………飲茶の味見を持ってきた」

姫路「わぁ……、すごくおいしそうです」

まずは、姫路さんと美波、秀吉から試食をしてもらった。

姫路「とっても、おいしいです!」

島田「食感もいいし!」

秀吉「甘さ控えめなところもいいのう」

かなりの好評価みたいだ。

明久「それじゃ、僕も貰うね」

一つに手をのばしたときに

明久(…………ハッ!)

何故かとてつもなく嫌な雰囲気を感じ取った。

雄二「戻ってきたぞー。なんだ、美味しそうじゃないか一つもらうぞ」

いやな予感がした胡麻団子を口にいれ……

雄二「……んゴパっ」

秀吉「あ、それはさっき姫路がつくったものじゃな」

あーあ、やっばりそうか

とりあえず、蘇生をしてこちらに引き戻したところで

志弦「ただいま」

志弦も戻ってきた

明久「それじゃあ僕と志弦は召喚大会の一回戦に出てくるね」

島田「……アンタ達も大会に参加するの?」

志弦「そう」

島田「……絶対に負けられないわね、瑞希」

姫路「……そうですね」

ん?。二人は何を言ってるんだろう?

志弦「時間だよ、あーちゃん」

明久「あ、それじゃあ行ってくるね」

雄二「ああ、負けるなよ」

こうして、僕と志弦は特設ステージへと向かった

 

 

「それでは、召喚してください」

   サ モ ン

「「「試獣召喚っ!」」」

   サモン

  「召 喚、モードシフト」

 

僕と相手二人の声から、ワンテンポ遅れて志弦の声が届く

 

さて、点数は……

 

『Bクラス 岩下律子 & Bクラス 菊入真由美

  数学  179点         163点  』

 

『Eクラス 吉井明久 & Eクラス 月夜志弦

  数学   63点          85点  』

 

明久「まあ、こんなものかな」

志弦「正直、ぜんぜん解らなかった」

「……では、開始とします」

 

 

「律子!」

「真由美!」

「「行くわよ!」」

 

向こうが突撃してきたけど、こちらはもう作業は終わっている。

志弦「攻撃にしては単純すぎるよ」

明久「まぁ、向こうはあんまりなれてないからね」

相手の召喚獣達は志弦の張り巡らしたワイヤーに自ら引っかかりあえなく捕まった。

二体は脱出しようともがいていたけど、そうする度に締まっていくワイヤーに動けなくなっていた。

明久「えーっと、このまま降参するしかないけどどうする?」

志弦「降参しないならこのままの状態でとどめを刺すけど」

「「……こ、降参します……」」

 

こうして、僕らは一回戦を無事に突破する事ができた

……僕はなにもしていない気がするけど。

 


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