バカと一途の純愛者   作:魔剣姫の従僕

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episode5 ~カノジョノシゴト~

side 明久

いつの間にか僕の知らない荷物が置かれた部屋で、晩御飯を食べながら志弦に質問をした。

 

明久「で、今回はどんなシゴトできたの?」

志弦「基本は、学園長の細かい依頼を受ける

   ことの繰り返しかな?あとは事後処理

   が主なシゴトだよ。」

 

おもったより大きなシゴトじゃなさそうだね

 

志弦「そういえば、お金はちゃんと届いてる?」

明久「うん、大丈夫だよ」

志弦「よかった、口座を見てもあんまり減ってな

   いから心配してたんだよ?」

明久「そんな一気に減らせるわけないだろ!!」

 

月に250万近く送られて生活は楽だけど

使い道的に困ってるよ。

 

志弦「ごちそうさまでした」

明久「はい、おそまつさま」

志弦「ねえ、あーちゃん」ボソボソ

 

志弦が耳元でささやくように

 

志弦「一緒に、シよ」ボソ

明久「えーとこのゲームでいいかな」

 

幼なじみの言いたいことは何となく

わかっているし、この動作も静音さんに

仕込まれた天然物だと知っていても

ドキドキするのは、それだけ

志弦が魅力的なんだなって

 

明久「志弦……胸が当たってるよ!!」

志弦「私は気にしないよ?」

 

ハア、この天然幼なじみが世界中で危険人物

扱いになっているのは未だに信じられないなぁ

 

まぁ今日は色々あったしゲームを少しやって寝ようか

 

side 志弦

 

現在時刻 07:25

今日使うアレの手入れは済んだし

昼食用の携帯食や教科書の準備もした

 

あーちゃんに起きてもらわなきゃ

 

side 明久

明久「それがどうしてキスになるんだよ!!」

志弦「母様も父様と一緒に居るときは

   こう起こしてたし、

   『寝ている人はキスで起こすのよ』

   って母様も言ってた」

明久「頼むから、揺すってくれ

   それで起きるから」

やっぱり静音さんの仕業か、あと修二さんも止めてくれよ。

志弦「うん、わかった」

これから大丈夫かな……

って

明久「07:48!?遅刻確定じゃないか」

僕はいいけど志弦が最初から遅刻はまずい

志弦「え、08:00からじゃないの」

明久「鉄人は07:55に出席をとるんだよ」

志弦「なら大丈夫、1分で学校に着くから

   あーちゃんきて」

明久「う、うん」

連れられた先には、志弦の愛用している改造バイク

…………まさか

志弦「はい、ヘルメット」

明久「まさか、これでいくの?!」

志弦「許可は取ってあるから心配しないで」

 

はぁ、まさかバイクで登校なんて

鉄人のあんな顔は初めて見たよ

他の人も開いた口が塞がらないみたいだったし

遅刻じゃなかったから、気にしないように

しておこう。

バイクを駐輪場にとめてきた志弦と教室に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 


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