~試験召喚訓練~
side雄二
今の時間は、体育なのはずだったが
ババア
学園長と鉄人の許可をもらい、志弦の
召喚訓練になっている。
しかし、あのババアがそんなことを認める
なんて、あいつはいったい何者なんだ。
side明久
鉄人「では、志弦の訓練相手として……島田」
島田「あ、はい」
鉄人「志弦もいいか?」
志弦は、首を横に振る。
そして、姫路さんを指差し
志弦「二人で……かかってきて」
そして僕以外の人の動きが止まる。
『姫路さん相手って……』
『かなり無謀だよな……』
『誰か止めろよ……』
ヒソヒソ声が聞こえる。
まぁ、普通の反応だよな……
秀吉「明久よ、止めたほうが良いのではないか?」
康太「コクコク」
明久「べつに、大丈夫だよ」
点数では、まけても運動能力では負けないからな。
それに、
明久(志弦は、僕の前では勝つのが
当然だと思っているからな)
雄二たちが、不思議な顔をしている。
ろ
side姫路
志弦さんが、私を選んだのはびっくりしたけど
ここで私が勝てば、明久くんも……
姫路「よろしくお願いします」
島田「私もね」
志弦「コクン」 サモン
姫路&島田「 召喚 」
side志弦
絶対勝つ。
勝たなきゃ
ワタシハマケナイ、
ワタシハマケラレナイ、
ワタシハあーちゃんノモノ
カッテニキズツクノハ、ユルサレナイ
ワタシハムキズデ、
アイテモムキズデタオス。
自己暗示終了。
志弦「 試 験 召 喚 獣 」
サモン
志弦「 召 喚 」
side明久
志弦の召喚獣が……あれ?
何で出てこないんだろう。
志弦「 モード シフト 」
志弦の一声のあと、ようやく出てきた。
その召喚獣は、フリフリのエプロンドレスに
ロングスカート、ヘッドドレスを装着した。
メイドだった。
『…………』
全員が絶句しているが、素早く立て直した鉄人が
開始の宣言をした。
その瞬間、スカートの裾を翻して、
太もものホルスターから、ナイフを取り出し、
二人の召喚獣の首に突き付ける。
気を持ち直した二人が、志弦の召喚獣を振り払い、
戦闘態勢に入ろうとする。
しかし、二人の召喚獣は動きを止めた。
島田「動けない、なんで!?」
姫路「ワイヤーみたいてすが、切れないです」
その隙をつき、志弦の勝利となった。
ーーー
志弦「あーちゃん」
明久「志弦?どうしたの」
志弦「一緒に帰ろ」
明久「いいけど、志弦はの家はどこ?」
志弦「こっち」
連れてこられた家は、物凄く……見覚えがある
というより僕の部屋だった。
志弦「不束者ですがよろしくお願いします」
明久「なんで、こんな事に……」
これから僕は寝られるのかな。
明日からが不安になった。