トウホウ・クロウサギ   作:ダラ毛虫

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これは彼女の生涯(永遠)

書きたいことが創作意欲に追い付かないなら、圧縮して圧縮してどんとしんくふぃーるしてしまえ←クズ






トウホウ・ナガシビナ

 自身の産声を、覚えている者は、少ない。

 それは人に限らず、神や妖怪でも。

 自らの誕生(ハジマリ)を記憶している者は、とても、少ない。

 

 私も、そうだ。

 

 最初に見た光景が。

 自我に目覚めた瞬間が。

 水中だったか。

 川を揺蕩っていたか。

 岸部に上がって空を見上げていたのか。

 覚えて等、いない。

 

 

 それでも。

 

 私の。

 

 その始まりを。

 

 覚えている。

 

 

 

 

 ──貴女の名前は、鍵山雛だ。

 

 

 

 

 自我より早く厄神としての(シロ)を知っていた。

 流し雛として受け取った(クロ)は既に在った。

 

 

 ああ、だけど。

 

 

 私は貴女に出会い、貴女と言葉を交わし、貴女の手を取り。

 

 

 そうして漸く、漆黒(イロ)を理解できたのだ。

 

 

 

 

 

 

 

「わわっ!? その子だれ!? コクトさん!?」

「……少しは静かにできないのかしら……」

「なに。賑やかなのは割と好きだ」

「だってさ! お姉ちゃん!」

「…………はぁ……コクトさんが甘やかすから……」

 

 第一印象は、賑やかな妹と、落ち着いた姉。

 

「そーれーよーりー! その子! どうしたの!?」

「拾った」

「直球!!」

「もう少し……何かないんですか?」

「育てる」

「もう一声!」

「仲良くしてくれると、嬉しい」

「任せて!」

「…………ええ、そうね……仲良くできたら、素敵だものね……」

 

 幸いかどうかはともかく、今に至るまで、その印象は変わらない。

 

「成り立てだが、新米の厄神だ。

 先達として、色々と教えてほしい」

「おお! ついに私たちにも後輩が!」

「……見たところ、物静かな子みたいだし、安心かしら……? 

 うちの妹に感化されない限り……」

 

 穣子はいつだって賑やかで、静葉はいつも落ち着いている。

 

「よろしくね! ……えっと、名前なんだっけ?」

「まだ聞いていないわよ……」

「…………かぎやま……ひな……」

「雛ちゃん! よろしく!」

「元は流し雛だ。良くしてやってくれ」

「よろしくね、雛……私は秋静葉……こっちのうるさい子の姉よ」

「秋穣子! このボソボソ喋ってるのの妹よ!」

 

 いつも、いつだって、変わらずに。

 

「よ……よろしく……おねがいします……」

 

 素敵で大事な、私の姉達。

 

 

 

 

「御息女、ですか……?」

 いつもおどおどしつつ、母様に気に入られている烏天狗。

 

「ふぅん……よろしくね?」

 胡散臭い妖怪の賢者。

 

 

 

 沢山の妖怪と出会った。

「コクトの娘……へえ、なるほどねぇ……」

 神にも会った。

「これからよろしくお願いします!」

 人間の知り合いすらできた。

 

 

 

「……もうすっかり、私よりも背が高くなったなぁ……」

 そして、私の、小さく優しい、母様。

 

「ねぇ、母様……」

「んあ?」

 ビールから離した口の周りの泡を、啄むように舐めとる。

「わたし、本当に、幸せ」

 いつも眠たげな目尻を下げ、滅多に動かない頬を弛め、微笑む貴女。

「ああ、それは、何よりだな」

 

 願わくば、永遠に、誰の目にも触れさせず、貴女を抱き締め続けてしまいたい。

 

 

 

 

 

 

 

 そうしてきっと、いつの日か。

 

 貴女に看取られて、わたしは死ぬの。




大変遅くなりましたー!

すみません! 待っていて下さった方々ありがとうございます!




多分、感想欄で「重い娘しか書けないの?」って聞かれると思うので、先に御答え申し上げ致しますと

試しにキャピキャピ(死語)したオリヒロインのプロットを仮組みしてみようとしたら、一人の時は死んだ目、又は、一人きりですら明るく居続けようとする、の二択になる程度には、重い娘しか書けません

三人目を考えたら、地獄という地獄を地獄したみたいな『善性無害な狂気』が生えましたワーイワーイ


「フロイト先生! これはいったi「性欲です」






湧いたのでまたしてもfateネタ



黒兎オルタ:アルターエゴ

水着、それは解放の証
水着、それは自由の象徴
水着、それは、兎に角、兎も角、楽しめばそれで良いのだ!



妖怪の賢者は頑張った
厄神様としては既に保てないのならば、雛人形の付喪神に縮小して永らえさせる
雛人形の厄神様と付喪神の境界線を、全身全霊を尽くし操り改変し固定化した
そして彼女は、娘が幸せならそれでオールオッケーだった




我が娘の為に在る事を赦す(アンラマンユ)
ランク:EX 種別:対娘宝具 属性:アーツ

私の娘が笑える限りに於いて、この世界に、万物、森羅万象、全生命、全存在に
存続を赦す


「邪魔立てするなら踏み敷き轢くぞ?」


自己バフ盛り盛り5ターン
更にメガ盛り1ターン
敵味方全体の強化を強奪
敵味方全体に3ターン呪い付与
自身に3ターンHP回復を付与




全星5中ステータス最低ランクの浮かれポンチ
宝具自己バフ殴りが存在価値
敵全体強化解除にもご利用下さい(ただし味方も禿げる
スキルも自分の為オンリー
全黒兎中、生存能力は最も高い
事前に「味方全体強化」を使ったら、全部奪い取る

『無限増殖水着兎』とかいうネタ画像うp希望




強化解除や宝具封印が刺さったら?


死ぬ





再臨すると、頭に乗っかっている雛人形が豪華になる

あと水着も変わる

オリオン等を持っていたら特殊会話あり

次の番外編(予定未定)の希望は?

  • 厄を引き出す程度の紫娘
  • 厄を咲かせる程度の幽香娘
  • 厄を吹かせる程度の文娘
  • きゅっとしてボジュワァのフラン娘
  • 続・悪神EX

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