トウホウ・クロウサギ   作:ダラ毛虫

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お待たせしました! ( ̄ー ̄)<ホントニナ


そして、第月話から第地話のあやや視点をすっ飛ばして、場面が湧いた第地話アフターにワープする暴挙
しかも仕事からの現実逃避に書いたので短い
せめて三千字書けよ俺ェ……!


飛ばした部分は、トウホウ・クロカラス『第○話』を気長にお待ちくださいませ m(__)m←いつものダラ毛虫

でも狂兎in第四次も書きたいなぁ……ゴブスレ10巻面白いなぁ……わーいわーい……
シーンは脳内に散在してるんですけど……創作意欲よ来ーい……



トウホウ・クロカラス 下の後編

 黒兎様と知り合って幾星霜。

 私は、何度、この言葉を胸中で叫んだでしょうか。

 

「わーかってないなー! コクトの真骨頂は砲撃!

 つまり! 全力全開での撃ち合いこそが本気の勝負だっての!」

「なぁに言ってんだかなぁ! 大量の怨霊を取り込んだ、えげつないくらいの妖気! それが圧縮された拳と蹴り!

 あれこそ! コクトの本領さ! いやぁ、あの喧嘩は愉しかったね!」

「あぁ!?」

「やるか!?」

「伊吹、星熊。ここで始めたら酒を取り上げるぞ」

「「よっし! 地底に戻ってからケリつけようっ!!」」

 

 どうして、なんで、何の因果で、私はこんな魔境に放り込まれているのでしょうか。

 戦闘開始直後に周囲一帯更地、いえ、盆地になる爆心地に巻き込まれているんですか。

 誰か代わって。代わってください今すぐに即刻。

 もう無理。本当に無理。お腹痛い。

 

「…………射命丸。口に合わなかったか?」

「いっ!?! いえいえいえいえいえ!

 すっごく美味しいです! 最高ですよ!」

 痛む胃に、一気に煽った酒精が()みますが、胃痛よりも優先すべきは身の安全です。

 杯を干せば、それは良かった、と黒兎様は嬉しげに、手ずからお酌してくださいました。

 美味しいのは間違いないですから、腹痛に脂汗が(にじ)みつつも、頬が弛んでしまいます。

 

 

 そんな私を見詰める、鬼の四天王が内のお二方。

 

 睨みあっていた目付きと威圧感はそのままに、視線が刺さって貫通しそう。

 汗が止まらず表情筋は崩壊寸前。

 

 

 

 …………死にたくない……。

 

 

 辛い時は、自分よりも不憫な相手を探すのが長生きのコツ。

 現実逃避上等です。

 

 意識は遠く、地の底へ。

 

 

 嗚呼、この後、地底でお二方主催の、他の鬼も参戦するであろう大乱闘の後始末を押し付けられる覚り妖怪、お疲れ様です。

 地上の上空の安全圏から、気持ちだけ応援します。

 

 願わくば、騒動が落ち着いてから、取材させていただきたいものです。

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"……! つぅかれたぁぁぁ……っ!!」

「御疲れ様でした、射命丸様」

 本当ですよ。本当にお疲れですよ私。

 何故によりにもよって私が黒兎様に星熊勇儀との闘いについて取材していたところに、当事者と伊吹萃香が揃ってやってくるんですか!?

 更に、黒兎様と本気で闘ったのはどちらか論争カッコ乱闘間際カッコトジなんて、心臓が止まりますよ全く!

 お酒は美味しかったですし!? 八雲紫が囲った空間内で行われた黒兎様の闘いの詳細が聞けて特ダネ頂けましたけれども!?

 それにしたって、私が何か悪いことでもしたって言うんですかねぇっ!?!

 報告書と新聞記事をまとめていたら徹夜ですよ! そのまま仕事ですよ! 胃が痛い! チクショウ!

 

「……哨戒班の者から、緊急の報告が無い限り、私が取り纏めて後程御知らせ致しますので、どうか御休み下さい」

 はぁ?

 なんですか?

 お前なんかいなくてもどうにかなるとでも言いたいんですかぁ?

 もっと自分に権限を寄越せってことですかぁぁ?

 

「コクト様の闘い以来、風見幽香が苛立っているのは知っているでしょう。

 またいつ、前のように妖怪の山へ殴り込んで来るか分かりません。

 だからこそ、彼女が動きそうな時間に、すぐ動けるよう私が配置されているんです。

 持ち場を離れる訳がないでしょう」

 

 舐めるんじゃありませんよ、白狼天狗風情が。

 

 ああもう。

 イライラして思考が乱れます。

 眉間の皺と目の下の隈が取れなくなったらどうしてくれるんですか。

 

「…………出過ぎた真似をして申し訳ありません」

「全く然り、ですね。さっさと下がりなさい」

「……はっ」

 鉄面皮の癖して、不満だけは見え見えですよ、未熟者。

 

 

 

 はぁ……どこかに、私の苦労を喜んで引き受けた上で適切に対処してくれる神様仏様のような方、いらっしゃいませんかねぇ……。

 

 この幻想郷には、仏様はともかく、神様なら何柱もいるのですが、なかなかどうして、世は厳しいものです……。

 

 

 

 ……酔わない程度に、黒兎様から頂いたお酒飲もう……。

 うん。美味しい。少し元気出ました。もうちょっと頑張ろう……。

 

 

 

 ………………ところで、なんで椛はさっきよりも不満げというか悔しそう? な顔をしているんでしょう?

 仕事中の飲酒に怒っている様子ではありませんし……相変わらず、意味が分からない奴です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 そんでもってまた別の日。

 

 風見幽香が、遊び以上の『鬼とやったような殺し合い』を求めて殴り込み、八雲紫や守矢神社の神々まで飛び入りした結果、山の一部が吹き飛んだりもしましたが、そんな思い出すだけで「よく生き残れたな私」と心が死にそうな話は置いておきまして。

 

「コークートさーんっの、ごーはーんー♪」

「……早苗も来られたら良かったのにね……」

「代わりにわたしが来た!」

「「「帰って良いですよ祟り神様」」」

「仮にも神様の大先輩に対して酷くない!?」

「普段の行いを考えてみろ、諏訪子」

「コクトまでつれないこと言う~……あうう……」

 

 本日は、比較的穏当な面々かつ、養女と秋の姉妹神がいる時点で黒兎様は優しさ大幅増。

 平和です……。

 つい先日の騒動で大地を操り大暴れしたあざとい蛙が交ざっていますが、鬼やら花やら隙間やら九尾やら吸血鬼やら天人やらに比べれば、圧倒的に平和です!

 

 

 なんで黒兎様の手料理を私までご馳走になるのか、とか、その結果、何故か八雲紫や鬼の四天王に私が更に目をつけられそう、とか、そんな考えは今だけは忘れて、私は! この平和を! 謳歌します!

 せめて今だけでも!

 

「しっかしまあ、コクトの料理かー。

 昔もたまに、っていうか稀に作ってたよねー。

 毎回毎回、うちの子供らで争奪戦になってたけど」

「…………子供?」

「諏訪の国では、美人は基本的に諏訪子が手を出していたからな。

 数えきれないくらいに半神半人が居た」

「うっわ」

「最低」

 初夜権か何かですか。

 噂程度にしか知りませんが、聞きしに勝る暴君ぶりですね。

 秋の妹神はドン引き。

 厄神様は絶対零度。

 なお、秋の姉神の方は、「……でも、その中の誰かが早苗の御先祖様だし……」とか何とか。

 恋は盲目ってやつでしょうか。違う気がしますが。

 

「祟り神の息女と謂えども、当時の厄が垂れ流しの私に近寄るのは辛かっただろうに……。

 本当に、良い子達だったな……。

 諏訪子の夜這いを防いでくれたこともあったというのに、何も返してやれなかった……」

「…………相も変わらずの鈍ちんがぁ」

「「「ああ、母様/コクトさん、昔からなんだ」」」

 あーはいはい。なるほどなるほど。

 

 

 

 また一つ、記事にしたら私の首が物理的に飛ぶ案件が増えましたね知っていました。

 私は、何も、聞いていません、はい。

 

 

 

 

 ちなみに、黒兎様の料理は、暇潰しの手慰みとのことでしたが、十二分に美味しかったです。

 お酒との相性を徹底的に高めている辺り、いつもの黒兎様でした。

 





       あやもみのことか(Oh AYAMOMI?)


       ああ 知っている(Yeah. I know them.)

        話せば長い(It's going to take a while.)

       そう 古い話だ(It happened years ago.)


        知ってるか?(Did you know)

   あやもみの派閥は3つに分けられる(there are three kind of AYAMOMI?)


      公式通り仲が悪い派(Those who AYAYA MAJI AYAYA,)

    人前では仲が悪く見せている派(those who KENKAPPURU PUMAI,)

       実はすれ違い派(and those who YUETSU.)

        この3つだ(Those are the three.)


公式遵守派でも、ガチ険悪からトムジェリ(P r p r p r p r p r p r p r p r p r p r p r p r.)まで

人前では派でも、2人きりだと成人向けか(M g m g m g m g m g m g m g m g m g m g m g.)否か

すれ違い派でも、一方の片想いか両片想(K n k k n k s h s h k n k k n k s h s h k n k k n k s h s h.)いか

  昔は仲が良かった、という派生も(F u h i h i h i h i h i h i h i h i h i h i h i h i.)ある

  そんなことよりイチャイチャさせよ(Y u r y y y y y y y y y y y y y y y y y y y y y y is O.K.)うぜ
     というのも、もちろんアリ


     バリエーションは無限大だ(O i s h i d e s u.)



        あいつはーー(And him ------)








(・ω・)<私は「狂犬手前の忠犬椛と全く気付かない文(I'm Thinker to to to to ------)」の、すれ違い派、椛片想い系です

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