怨霊の話   作:林屋まつり

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十話

 

「…………こ、これはなかなか、険しい、ですわね」

「はふー、あうー」

 ふらふらと進むペリーヌと変な声を上げるリーネ。

「みなさーん、大丈夫ですかー?」

「気を付けてくださいねー」

 先頭を歩く芳佳と美千子は手を振る。その後ろを頑張ってトゥルーデが続く。

「ま、山道って言っても整備されている場所ばかりじゃないよね」

 道、というにはここは険しい。ところどころ岩が突出し、草が茂り木の根が飛び出している。まっすぐ歩くのは困難だ。

「うぐぐ、サーニャがんばれ」

「エイラも、頑張ろうね」

 エイラとサーニャは手に手を取り合って協力して登っていく。その横をぴょんぴょんと身軽にルッキーニが通過。

「んー、木陰が涼しいなー」

 シャーリーが深呼吸、ミーナは汗をぬぐいながら「思ったよりハードね」と呟く。

「あんまり山道とか慣れてないしな」

「だるい、疲れた。……木陰はいい感じ。昼寝したい」

 ぷつぷつとエーリカは呟きながら歩を進める。

「豊浦さんは、辛くありません、の?」

「いや、大丈夫だよ」

 荷物を持ちながら豊浦の足取りが鈍ることはない。

「体力あるんですね」

「どっちかっていえば慣れかな。

 山家はここで狩りをしなくちゃいけないし、あんまりのんびりもしていられなかったからね」

「そうなんだ。凄いなあ」

「修験者はもっとすごかったよ。……あ、修験者っていうのは山籠もりしてる。……………………まあ、鉱物資源を目当てに山籠もりしてる。……修行者? なんだけど。これよりずっと険しい山道を平地を走るのと似たような感じで駆けまわってたよ」

「信じられませんわ」

 ペリーヌも進む先を見て溜息。歩くだけでも気を使うのに、ここを走るなんて考えたくもない。

「平地の人が見かけたときは空を飛んでいる、なんて思われていたらしいね」

「気持ちわかります」

 リーネは一息ついて応じる。こんな歩くのも大変な悪路を走り回っていたら、遠目には低空飛行していると思うかもしれない。

 ともかく、山道に慣れていないウィッチたちは慎重に歩を進める。途中でサーニャが転びそうになり、芳佳が抱き留めてエイラが突撃して三人並んで転がるというトラブルがあったり、

「疲れたら抱っこしていこうか?」

「遠慮します」

 へたりこみそうなミーナは軽く笑って提案する豊浦を睨んだりしながら険路を進み。

「頂上到着ですっ」

「「おおっ」」

 眼下に見える木々、山林とその向こうにある山村。

「高所からの光景は見慣れているつもりだったが。自分の足で登ったと思うと格別だな」

 トゥルーデも感慨深く呟く。標高五百メートル程度。ウィッチたちの基準で言えば高いといえる場所ではない。

 けど、山道を一歩一歩歩いてここまで来た。そう思えば見慣れた高所からの景色も別物に見える。

「それじゃあ、エイラ君が写真持ってるから撮影しようか」

「お、そうだな。頼むよ」

 エイラから写真を受け取って構える豊浦。けど、

「豊浦さんは、はいらない、ですか?」

 リーネがぽつりと問いかける。

 ここに来る途中。いろいろお話をした。だから、記念撮影も一緒がいい。

「入らないよ。僕は怨霊だから写真に写らないんだ」

「…………えー?」

 真面目な顔で素っ頓狂なことを言い出す豊浦に、思わずリーネは変な声を返した。

 

 小川に到着。開けた場所と明るい空間。そして、水の音を聞いて山道に疲れたウィッチたちは力を振り絞り、

「きゃははっ、つめたーいっ」

「ん、涼しい」

「あー、くたびれた」

 さっそく小川に突貫するルッキーニと、岩に腰を下ろして足を入れるサーニャ。シャーリーは寝転がる。

「豊浦さんは?」

 ペリーヌも近くの岩に腰を下ろして一息。気が付けばいない唯一の男性は、

「豊浦さんなら、釣りに行きました」

 美千子は微笑。「そう」と、ペリーヌ。

「あっ、ルッキーニちゃんっ、あんまり奥に行かないでっ、流れ速いよーっ」

「はー、水が冷たいなー」

 奥に突き進むルッキーニに芳佳は慌てて声をかけ、彼女の隣でエーリカは足に水をつけて寝転がる。冷たい、が。歩き回って疲労し火照った体には心地いい。

「疲れたー」

「お疲れ様。……ほんと、私も疲れたわ。

 鈍ってるのかしら」

 ミーナはエーリカの隣に腰を下ろして溜息。実を言えばここまで疲れるとは思っていなかった。

「ま、慣れてない道だからね。さすがに軍人じゃない人に体力で負けたりはしないよ」

 視線の先にはリーネと仲良く話をしている美千子。彼女は自分たちほど疲れている様子はない。

 エーリカも軍人としての自覚はある。私生活は気ままにのんきに過ごしているが、訓練を怠ったつもりはない。その自分が女学生より体力がないとは思えない。

 つまり、慣れの問題。

「そうでしょうね。…………トゥルーデがショックを受けてなければいいけど」

「あり得るなー」

 普通に考えればエーリカと同じ結論に達するだろうが、トゥルーデはそこに達する前に自己の未熟という結論を出して終わりだろう。自己研鑽は悪いこととは思っていないのでそれはそれで構わないか、と。エーリカは放置を決定。

 そして、軍人といえば、

「まあ、訓練としては悪くないんじゃないの? バランス感覚はつくだろうし」

 険路を歩くのに余計な体力を消耗するのはバランス感覚の問題もあるかもしれない。あてずっぽうで言うエーリカだがミーナは真面目に受け取ったらしい。

「そうね。時間があれば近くの山間部に、登山訓練もいいかもしれないわね」

「……ま、お手柔らかにね」

「それにしても、楽しそうねえ。冷たくないのかしら?」

 回復したらしい、シャーリーも川に突貫する。芳佳も川へ。

「まあ、疲れた後だしね。…………あ」

 芳佳に呼ばれてトゥルーデも川に向かう。川に向かって、足を滑らせて転んだ。

「トゥルーデっ?」

 盛大な水音と水しぶきをまき散らして川に没するトゥルーデ。ミーナとエーリカは顔を見合わせて、慌てて川へ。

「ぐ、……い、いたた。な、なんか、滑ったぞ」

「それは滑りますよ。川底の石には苔もありますし」

 芳佳はトゥルーデの手を取って立ち上がらせる。「大丈夫かーっ?」と、

 ざぶざぶと水をかき分けてくるミーナとエーリカ、……で、

「きゃっ? な、ひゃああっ?」

 ざぱんっ、と音。「って、私まで巻き込むなーっ!」

 足を取られたらしい、転ぶミーナと彼女に掴まれたエーリカ、と。

「え?」

 エーリカは反射的に手を伸ばす。その手の先には立ち上がりかけたトゥルーデ。そして、「芳佳ちゃんっ?」

 美千子と雑談をしていたリーネは慌てて声を上げる。その先、四人仲良く川の中に没した。

 

「まあ、盛大に楽しかったみたいだね」

「うぇっくしょんっ」「くしゅんっ」「うー」

「…………火がここまで有り難いと感じたのは、初めてよ」

「あははははっ、川に入って転んでずぶぬれか、あははははっ」

「お、お前も似たような状況だろうっ!」

 腹を抱えて笑うシャーリーに怒鳴るトゥルーデ。もっとも、彼女の言葉通りシャーリーもずぶぬれだが。

「違うよー、私はルッキーニと遊んだ結果だ。バルクホルンみたいなボケじゃない」

「ボケというなっ!」

 ルッキーニもそれは同様「びちょびちょー」と、笑う。

 ともかく、水中に没した四人。遊んで濡れ鼠になった二人。ペリーヌが呼んできた豊浦の熾した焚火で暖を取る。

「はい、タオル。体を拭いて服が乾くまでくるまってなさい。

 僕はしばらく釣りをしてるから、服を着たら呼んでね」

 さすがにタオルしか身にまとっていない少女たちと一緒にいるつもりはないらしい。豊浦はタオルを人数分放り投げてさっさと釣り場に戻る。

「あ、私も釣り見てみたいです」

「私も見物してる」

 釣りに興味を持ったらしい、サーニャとエイラは豊浦の後を追いかける。

「河原で走ってはだめだよ。転んだら怪我するからね」

「はい」「わかってるよ」

「まったく、川で遊んでこの様って、子供ですの?」

「楽しかったっ」「子供だよっ!」

 豊浦が視界から消えたので気兼ねなく立ち上がり胸を張るシャーリーとルッキーニ。もそもそと服を脱ぎながらミーナは「油断したわ」と溜息。

「私は子供じゃないよ。ミーナに巻き込まれたの」

「……ごめんなさい」

 足を滑らせ、反射的に近くにあるもの、つまりエーリカの腕をつかみ、そのまま転んで巻き込んだ。ミーナは謝るしかできない。

「そして私はハルトマンに巻き込まれたんだな」

「トゥルーデはいいじゃん。もともとずぶ濡れだったんだから」

「私も」

「…………すんません」

 事故に巻き込まれた芳佳にエーリカは謝る。「ごめんなさいね」と、元凶も小さくなる。

「早く拭かないと風邪をひいちゃいますよ」

「こんなところで風邪をひいて、鉄蛇との交戦に影響を出さないでくださいね」

 苦笑するリーネにペリーヌも呆れた表情で告げる。「わかってる」とトゥルーデ。

 ともかく体を拭いて、濡れた服は近くの岩の上に広げる。そしてタオルにくるまり火にあたる。

「…………着替え、持ってくればよかったわ」

 なんで晴天の下タオル一枚で火にあたって暖を取っているのか、その現実を思いミーナは頭を抱える。

「ごめんなさい。気が回らなくて」

 小川に行く事は聞いていた。けど、こうなることは想像できなかった。肩を落とす美千子にミーナは首を横に振る。

「いいのよ。私たちも、気が回らなかったわ」

「準備不足だな」

 トゥルーデも続く。失敗した、と。

「まっ、楽しかったからいいじゃんっ」

「ねーっ」

 遊んだ結果ずぶ濡れになった二人は気にしない。ぱちぱちと焚火にあたる。

 と、

「おーいっ、リーネー、山川ー、ツンツン眼鏡もちょっと手伝えー」

 不意に、奥から声が聞こえた。エイラの声。三人は立ち上がる。

「なんだろうね?」

「わからない。……けど、行ってみよう」

「まったく、今度はなんですの?」

「釣りかなあ?」

 ぱたぱたと三人は呼ばれたほうへ。行ってみると乱雑に放り投げた木の枝。

「豊浦さん、大丈夫ですか?」

「ん、大丈夫だよ」

 木々の中に突撃する豊浦と、心配そうに彼を見ているサーニャ。エイラは溜息。

「薪が足りなさそうだから調達だってさ。あっちのあほどものところに持ってってやってよ」

「はあ、仕方ありませんわね」

 溜息をつくペリーヌ。どうしてわたくしが、とは思うがさすがにタオルしか身にまとっていない彼女たちに頼むわけにもいかない。

 がさがさと音、そして、木を割る音。豊浦の向かった先から小枝が放り投げられる。エイラとサーニャは放り投げられた小枝を適当にまとめて、

「それじゃあ、持っていこうね」「はいっ」

 リーネと美千子は薪を集めて一抱え。並んで歩きだす。

「ごめんね、美千子ちゃん。お手伝いしてもらっちゃって」

「ううん、大丈夫ですっ。……えへへ、それに、ちょっと嬉しいです」

「そう?」

「はいっ、私、ウィッチにずっと憧れていましたっ、だから皆さんに会えて光栄ですっ」

「そうなんだあ」

 憧れの存在、そういわれて照れくさそうにリーネは応じる。

「私、魔法の才能はないので、ウィッチにはなれないですけど、皆さんのサポートが出来るお仕事に就きたいって思ってますっ」

 そして叶うなら、大切な友達である芳佳の従兵になりたい。

 真っ直ぐに憧れの視線を投げる美千子に、リーネは微笑。

 ウィッチは女性だ。男性が苦手なウィッチは女性の整備士を希望することが多い。が、現実としてウィッチではない女性の軍人は非常に少ない。

 ゆえに、常に女性の従兵には常に高い需要がある。当然相応の能力が求められるが、美千子がそれに向かって努力すれば、自分たち《STRIKE WITCHES》の下で従軍できる可能性は十分にある。

 だから、

「きっとなれるよ。その時は、一緒に頑張ろうね」

「はいっ」

 そんな希望を込めて、二人は笑顔を交わした。

 

 服も乾いて着る。トゥルーデの呼びかけにサーニャとエイラが戻ってきた。

「あれ? 豊浦は?」

 シャーリーが首を傾げ「下ごしらえだってさ」と、エイラ。

「魚を捌くの、見ない方がいいって言われたから」

「そう、かもね」

「豊浦から、昼食の準備をして待っててだってさ。

 あ、焚火はそのままにしてだってさ。それと、でかい石どかしておいてって」

「魚焼いてくれるのかな」

 ペリーヌが薪を放り込む。ぱちぱちと爆ぜる音。

「そうじゃない? あー、いいねーっ、晴れ空の下で食べる飯ってのも」

「うんっ、わくわくするねっ」

 茣蓙を広げてお弁当のおにぎりを並べる。適当に水筒をおいて「準備完了?」

「あんまり作らなかったね。もうちょっと作った方がよかったかなあ」

「荷物を増やすのも考え物だし、これでいいんじゃない?」

「出来たよー」

 豊浦は枝と葉で作った簡単な笊に串を刺した魚をもって顔を出す。石をどかしてできた地面に刺していく。

「それじゃあ、これは焼けるまで待つとして、おにぎり食べ始めようか」

「さんせーっ、やったーっ、あたしお腹ぺこぺこーっ」

 ルッキーニが皆の思いを口に出す。山を歩き回って川で遊んで、随分とお腹空いていた。

 さっそくシャーリーはおにぎりを食べる。具はなく塩で味付けしただけのシンプルなものだが。

「うまーっ、やっぱ米に限るなっ」

「……お前はどこの国出身だ?」

「えー、いいじゃんか。美味いものは美味いんだし」

「まあ、それもそうだな」

 トゥルーデも頷く。美味いものは美味い、それは事実だから。

「汗をかいた後は塩分を取った方がいいよ。塩気のある食べ物は美味しく感じるだろうね」

「サンドウィッチは、……駄目かなあ?」

 リーネが困ったように呟く。ペリーヌは首を傾げ、

「…………あ、あんまり想像できませんわね」

「と、そろそろ焼けたかな」

「ええと、……お箸、とか持って来たかしら?」

 ミーナは荷物の方へ視線を向ける。「あ、」と芳佳。

「持ってきてない」

「必要ないよ。そのまま食べられるよ。腸は抜いてあるから」

「え?」

 そのまま? と、ミーナは焼いた魚を見る。頭と尻尾はさすがに食べられそうにないが。

「皮、も?」

「食べられるよ。頭と尻尾と骨以外は」

「好きな人は好きですよねー

 私のお父さん、腸抜きは邪道だとか言うんですよ」

「苦味があるからね。そういうのが好きな人もいるよね」

「豊浦さんもですか?」

 美千子の問いに、豊浦は頷く。

「食べられるものは、なんでも食べないとね。無駄に出来るものは何もないよ」

「あっ、山で暮らすと、そうですね」

「実は苦手なんだけどね。苦いから」

「そうですよねー、私も、こっそり抜いてもらってます」

 美千子と豊浦はそんな言葉を交わして食べ始める。芳佳も串をもって食べ始める。

「た、食べられるんだー」

 リーネは魚の串焼きを見て呟く。他の皆も慣れない食べ方に戸惑っている。豊浦は苦笑。

「無理に食べなくてもいいよ」

 食文化は国それぞれだ。嫌悪も忌避も国ごとに異なる。無理に食べさせるつもりはない。

「うー、…………え、えいっ」

「リーネさんっ?」

 かぷ、と小さく齧りつくリーネになぜか驚愕の声を上げるペリーヌ。

「あ、…………美味しい」

 その呟きにシャーリーとルッキーニも続く。かぷ、とサーニャが一口。

「う、うまいか?」

「うん、……えへへ、こういう食べ方初めてだから、不思議な感じするね」

「そ、そうだな。……うむむ」

「エイラ、苦手なら無理しないで。

 私、食べるよ」

「うー、た、食べるっ」

「なんでそんな覚悟が必要なの?」

 はむはむと焼き魚とおにぎりを交互に食べながらエーリカ。

「うう、なんて、品のない」

「山暮らしに求められてもねえ」

 右手に焼き魚をもっておろおろするペリーヌの呟きに豊浦は苦笑。

「ま、こういう食べ方もあるっていう事だよ。

 食べないなら僕が食べるよ」

「…………ええ、お願いしますわ」

 どうしても抵抗があったペリーヌは豊浦に渡す。豊浦は代わりにおにぎりを渡す。

「ペリーヌさんは、こういう食べ方は苦手?」

 芳佳の問いにペリーヌは困ったように頷く。

「ええ、作っていただいておきながら申し訳ないのですが」

 ペリーヌは軍人である以上に領主であり、貴族だ。そう自認しているし、そうあるように教育を受けている。

 愛する故郷を守る。そのためにはその在り方を是としている。けど、それゆえに受け入れられない事もある。幼少より叩き込まれた礼儀作法からかすかな拒否感がある。

「そう思ってくれればそれでいいよ。僕の事は気にしないでいい。

 捨てたら怒るけどね」

「もちろんですわ」

 頷く、捨てるつもりはない。食材の調達。そこにどれだけの苦労があるか知っている。時間をかけ、多くの労力をかけてやっと得られる大切なものだ。それを知っていて蔑ろにするなど領主として出来るわけがない。

「そうか、ツンツン眼鏡は魚食べられないのか。

 じゃあ、私の分のおにぎりもあげるよ」

「私のも、いいよ」

「私もあげます」

「私も、はい、ペリーヌさん」

「これから下山もある。ちゃんと食べておけ」

「途中で腹減って動けなくなったら困るしねー」

「そうね。いつでも万全の体調を維持するのは大切なことよ」

「よっし、じゃあ、あたしもあげるっ」

「へ? え?」

 ずい、と集まるおにぎり。最後にシャーリーは笑って「残さず食えよ」

「こんなに食べられませんわよっ!」

 


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