東方人狼録   作:海老天饂飩

1 / 3
 初めまして海老天饂飩です!
 にじファンで始めようと思ってた矢先に閉鎖・・・なのでシステムが似ているハーメルンに来ました。
 未だ分からない事もありますががんばっていこうと思います!
 ちなみに私は豆腐メンタルですのであしからず。


古代編
プロローグ


 

 

―――とある山

 

 

side ???

 

 

 

 チクチクと当たる草の感触、風がそよぐ音、そしてそこに鳥のさえずりが・・・っておかしくね!?

 そう思い起き上がり周りを見渡すと、木、木、木、木。

 

 

 「・・・何処なんだよここ・・・」

 

 

 誰もいないのに喋ってしまうほど驚いている。

今はこんな感じだが本当は発狂したいほど焦っている。だが発狂したところでどうにもならないのも目に見えているのでむりやりそれを押さえつけている自分がいる。あぁ、何でこんな時だけ冷静なんだ・・・

 とりあえず、周りを見る限り生えている木やこの斜面からして此処が山だということが分かった。自分がこうなる前は何をしていたか思い出そうとするが、どこかで寝たという事しか思い出せなかった。もし此処が大きい山だったら、下手に動くのもまずいのでここで少し休憩することにした。なぜなら、ここは少し開けた場所なので、もしかしたらこの山に登ってきた人に会う事ができるかもしれないからだ。

 

・・・決して動いてまわるのが怖いというわけではない・・・

 

 とは言ったものの、暇だから身のまわりにあるものを確認することにした。今俺が着ているのは学校の制服、所謂ブレザーそれと腕時計とローファだ。ブレザーのポケットに入っていたのは、携帯電話と財布と腕時計とハンカチとくしゃくしゃになったレシート位か。携帯電話は当然の如く電波は入ってこない、財布の中身も小遣いとカード類とアレだけだな、まぁ『アレ』については説明しなくてもいいだろう。そして、周りを見て回ると何故か俺の学生鞄がおちていた。中身は、音楽プレイヤーと教科書と家と自転車の鍵とその鍵のキーホルダー代わりの十徳ナイフがあった。他に何かないか探したが、何も見つからず探すのを止めた。とりあえず、使えるとしたら鞄を枕に使う位だな・・・。その後も暇を潰す為教科書を眺めるが特に面白い訳でもないので止めてしまった。

 そして、鞄を枕にして木々の木濡れ日を見ながら朝から今に至るまでの事を思い出すことにした。

 

 

 

 

少し前

 

 

 

――――???の家

 

 

 二階の一室では、けたたましく目覚まし時計が鳴り響いていた。

 

 

「だあぁぁ!もう!五月蝿いッ!!」

 

 

 そう言いながら殴りつける様にして時計を止めてそのまま時計に映し出されている数字を見た。するとそこには、学校の朝の予鈴が鳴る二十分前を示す数字が映し出されていた。

 

 

「ヤバイ!遅刻する!!」

 

 

 ばねの様に飛び起きて軍隊のスクランブル顔負けのスピードで準備を始めた。そして、準備ができたので家に鍵をかけて、自転車に跨り、学校に向けて全速力で漕ぎ出した。学校へ向かう途中昨日の改善すべき生活習慣を思い返していた。

 

(やっぱり早く寝るべきだったなぁ・・・だけどあのニコニコする動画サイトは外せないし、腋巫女とか普通の魔法使いとかが奮闘しているSTGもしたいし、家族を殺されてその復讐を誓ったアサシンのゲームもやりたいしなぁ・・・)

 

 と、そんな下らないことを考えながら自転車を漕ぎつつ腕時計を見る。

 

 

「後十分かぁー・・・間に合いそうにないな」

 

 

 そう言って自転車のスピードを落とした。

 

 

(まぁ、怒られるのは構わないけど出席簿で殴られるのはちと堪えるなぁ)

 

 そのような事を思いながら、ふと右を見ると遠くのほうに学校が見えた。自転車を止めて学校を眺めながら呟いた。

 

 

「近道なんだけどここ通っていいのかなぁー?」

 

 

 そこにあったのは少し高めのフェンスに囲まれていた群生している腰の高さ位のピンク色の花々であった。決して超えることができない高さではないのだが、自転車を置いていかなかければならなかった。

 

 

「背に腹は変えられないな・・・仕方ない帰りに取りに来よう」

 

 

 そう言って自転車に鍵を掛け、フェンスに脚を掛けて跳び越えて

花を潰さないように学校に向けて走り出した。そして、数分間走り続けて学校側のフェンスを跳び越えて走り歩道に飛び出たら・・・

 

 

???「グハッ!?」

 

 

・・・誰かにぶつかってしまった。

 

 

「あぁ・・すっすみまsって、あれ?(ショウ)じゃん・・・」

 

 

翔「肩がぁ~ってなんだよ(ミツル)かよ、ってかなんだよその【何故お前が此処にいるんだ】みたいな顔は。それならお前だって一緒だろ?」

 

 

「まぁそうだな、とりあえず学校に行こうぜ」

 

 

そう言い二人で学校に走り出した。

 

 

翔「そういやお前はなんであんな所から出てきたんだよ。まっ、まさかっ! あの茂みから俺を襲って俺にアッー!なこt「馬鹿が・・・」アッー!」

 

 

 その後、横で悶えている翔を無視しながらここに来るまでの道のりついて話した。すると翔の顔がさっきのふざけていた顔から信じれないといった顔に変わっていた。

 

 

翔「お前、あそこに生えている花の名前知らないのか!?」

 

 

「それがどうかしたのか?」

 

 

翔「お前どうしたもこうしたもないだろうが!あそこに生えているのは『夾竹桃』なんだぞ!!」

 

 

「キョウチクトウ?なんだよそれ?」

 

 

翔の顔はさっきの驚いていた顔から何かを諦めたような顔に変わった。

 

 

翔「ハァ・・・なんで知らないんだよ・・・まぁ所謂毒花ってやつだな」

 

 

「ハッ?毒!?って俺大丈夫なのか!?」

 

 

翔「俺は見た目と花自体には青酸カリより強い毒があるってぐらいしか知らないから分からんが花自体には触ってなかったんだろ?」

 

 

翔の質問に思い当たる節は少々あるが・・・

 

 

・・・無情にも時間は待ってくれず、学校の方から予鈴の音が鳴り響いた。

 

 

翔「あっ、ヤバイ!?とりあえず学校に着いてから保健室で診てもらえばいいんじゃね?」

 

 

「・・・そうだな。」

 

 

 そう言いながら、俺たちは学校に間に合うわけもなく、案の定担任から出席簿を食らうのであった。さらに二時間目の体育で問題がなかったから自分で大丈夫だろうと判断して保健室には行かなかった。・・・そして、三時間目が終わり立ち上がろうとするが眩暈がしたので机に手をつきバランスを取ろうとしたがそれも空しく床に倒れてしまった。

 

 

翔「光? オイ光!?どうしたッ!?せっ、先生!光が!」

 

 

担任「ん?どうした?・・・!?如月!?オイッ!如月大丈夫か!?保健室に連れて行くぞ!後、救急車を呼べ!!」

 

 

 そしてそのあたりから胸が苦しくなって、体が痺れきて周りの音も聞こえなくなってきて・・・・って!?はぁ!?

 

 

 

 

回想終了、そして今

 

 

 

―――とある山

 

「これ夢じゃね!?」

 

 

 イヤイヤイヤ、それはないな・・・夢にしては余りにもリアル過ぎだこれ。じゃあ何だ?俺は死んだのか・・・なんかありえそうだからその事は余り考えないようにしよう。それにしても誰も来ないなぁ、ここ開けてるから人が来ると思ってたんだけどなー。仕方ない下山するしかないかーまぁ荷物は、重くないから全部持っていこう。

 

 

 

side out 光

 

 

 

光が去ったあと何かが呟いた

 

???「ケケケケケケケケケケケケケ、ウマソウダウマソウダダガヨルニッテカラデイイヤケケケケケケ」

 

 

 

 

 




主人公の原作知識は一通り知っているということで・・・

脱字、誤字、文法の間違いなどの指摘お願いします!
要望でもokです。前書きでも言いましたが私は豆腐m(ry

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。