トライアングル・フリート   作:アンギュラ

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お疲れ様です。

二章に移る前にちょっと入れます。

お風呂回です。

因みにお風呂は、大量の湯気と謎の光で満たされており、一切なにも見えません。


台詞のみでお楽しみください。


それではどうぞ


1.5章 戦士の休息
楽園


  + + +

 

ピチャ……

 

 

 

雫の滴る音が鳴り響いたこの場所は……

 

 

 

 

「風呂でぃ!!!」

 

 

 

 

 

がらがらと扉が開き、年頃の女性達が一糸纏わぬ姿でご入場されたこの場所は、白い湯気が辺りを被うスキズブラズニルの大浴場だ。

 

 

 

 

 

「うわっ!湯気すご……」

 

「何も見えないね……」

 

 

「気を付けなさいよ。あんたドジなんだから」

 

 

「何よ!私そんなバカじゃないもん!」

 

 

 

「こらマロン!ちゃんと体洗ってから入りなさいよ!」

 

 

洋美に叱られて渋々体を洗い出す麻侖は、どうやら一番風呂に拘っているようだった。

 

 

 

 

そこへ

 

 

 

 

「うわー広~い!」

 

 

 

 

はれかぜの面々が次々入ってくる。

 

 

 

その中に一人だけ、西洋人特有の白い肌の女性が混じっていた。

 

 

 

 

 

 

「皆さんいかがですか?スキズブラズニル名物の大浴場です。凄いでしょ?」

 

 

 

「はい!ありがとうございますナギ少尉」

 

 

 

 

 

 

「お礼なんて……皆さんと交流できて私も嬉しいです!この大浴場は、日本の温泉浴場をヒントに作られているんですよ。まぁお湯は浄化した海水ですが……」

 

 

 

「そんなこと無いです。喜んで利用させて頂きます」

 

 

 

 

 

ナギと明乃は笑顔で洗い場に向かう。

 

一方の脱衣場では……

 

 

 

 

「か、艦長…お背中お流ししましょうか?艦長!お背中お流ししましょうか?よし!行ける!」

 

 

「何が行けるの?」

 

 

「ヒィィィ!」

 

 

 

 

突如声を掛けられ、真白は飛び上がって驚いた。

 

 

 

 

「知名さん!?い、いつからそこにっ!」

 

 

 

「ずっといたよ。最初から」

 

 

 

「ち、違うんだ!これは…その、もっと親睦を深めて士気を上げる為で…だな〃」

 

 

 

 

 

真白は真っ赤になって否定するが、もえかはニヤニヤとした笑みを浮かべる。

 

 

 

 

 

「そ、そんな目で見るな!見るなぁ~〃〃〃」

 

 

 

 

 

 

真白は最早羞恥心でもえかの顔を見る事すら出来ない。

 

 

 

だが、ふと周りが静かな事に気付きめを開けると……

 

 

 

 

 

「知名さん?あれ、いない…ま、まさか!」

 

 

 

 

 

真白はもえかの真意に気付き大浴場へと駆け出した。

 

 

 

 

一方のもえかは……

 

 

 

(ふふっ……宗谷さんは可愛いなぁ。でも詰めが甘いよ)

 

 

 

 

一足先に大浴場に到着し明乃探す。

 

 

 

 

「ミケちゃん何処かな。湯気でよく見えない……あっいた!ミケちゃ――」

 

ガシッ!

 

 

 

いきなり後ろから凄まじい力で肩を掴まれる。

 

 

 

 

「知名さん……まさかあなたは!」

 

 

 

「む、宗谷さん!?は、早かったね……」

 

 

 

 

 

鬼の形相の真白にお風呂なのにも関わらずもえかは背筋が凍った。

 

 

 

 

 

「なに抜け駆けしようとしてるんだ!」

 

 

「あは、アハハ!抜け駆け!?宗谷さんは解ってないなぁ。こう言うのはね……」

 

 

 

 

「ね?」

 

 

 

「早い者勝ちなの!」

 

 

 

 

「!」

 

 

 

 

もえかが駆け出したのを見て、慌てて真白も後を追う。

 

先程明乃がいた辺りを目指して湯気をかき分け二人は走る。

 

 

 

 

「艦長!お背中お流ししましょうか!」

 

「ミケちゃん!背中流してあげるよ!」

 

 

 

しかしそこには……

 

 

 

 

カポーン!

 

 

 

 

誰もいない …

 

 

「お~い!二人とも何してるの?早く体洗っておいでよ。とっても気持ちいいよ!」

 

 

 

 

 

明乃は芽衣や志摩と共に既に浴槽に移っていた。

 

 

 

 

「艦長、相変わらず体洗うの早いよね~」

 

 

 

「うぁ!見事!」

 

 

 

「艦で節水は基本だったからついね」

 

 

 

 

 

 

二人は暫し呆然とし、そして諦めたように真白が口を開いた。

 

 

 

 

「知名さん……」

 

 

 

「なに?」

 

 

 

「お背中お流しします……」

 

 

 

「はい……」

 

 

 

 

二人の野望が撃沈した瞬間だった。

 

 

 

 

 

 

巨大な浴槽では、だいたいそれぞれの部所で固まって話をしている。

 

 

 

 

 

「さくらってさまた、胸大きくなった?」

 

 

「う~んそうかな。あっちょっと、ソラちゃんやめて……つついちゃヤダァ~♪

 

 

 

 

 

など様々である。

 

 

 

 

そこへ扉が開き、数人が浴場へと入ってくる。

 

 

 

 

「あら、早いわね」

 

 

 

「福内さん、平賀さん!それに藤田さんに杉本さんも!」

 

 

 

 

「やぁ久しぶりだねはれかぜ艦長。ホントは工場を見て回りたかったんだけど……」

 

 

「私が彼女達を誘ったの。早くしないと【野獣】が来るからね……」

 

 

 

「野獣?」

 

 

 

「こっちの話よ。ささっ、三人とも早く体を洗いましょ」

 

 

 

 

洗い場に向う四人を見送りつつ、明乃はふと沸いた疑問を口にする。

 

 

 

 

「ナギ少尉。こんなに女性人が浴場に来てシフトは大丈夫何ですか?」

 

 

「横須賀からは待った無しでしたから。シュルツ艦長が私達に配慮して男性陣をシフトに入れてくださったんですよ。大平洋に超兵器の出現情報もありませんし、暫くは大丈夫だと思います」

 

 

「そうだったんですね」

 

 

「はい、だから今回は私達や日本の皆さんだけじゃなくて、蒼き鋼にの皆さんもお呼びしたんです」

 

 

 

 

 

 

 

彼女が言い終えたと同時に、浴場の扉が再び開いた。

 

 

 

 

「いやぁ~私大きいお風呂とか初めてだよ!」

 

 

「私もです。海洋が封鎖されてから水が貴重でしたからね。台湾でもこんな大きいお風呂ありませんでしたし」

 

 

いおりと静、それに……

 

 

 

 

「ちょっと!何で私までこんな所に来ないといけないのよ!だいたい戦闘後のボディークリーニングで、塵一つ菌一匹すら除去出来るメンタルモデルに入浴なんて必要無いわ!」

 

 

「まぁいいじゃない。人間はこう言う場で普段現場では話せ無いような内容を話したりするらしいし、コミュニケーションも戦略を練る上では必要になってくるでしょ。それにウヘヘ……イオナ姉様がグフフ……来るかもしれないしね…ジュル!」

 

 

「あんた、それが目的だったんでしょうが!なによ、折角お邪魔虫がいない間に、艦長と話が出来ると思ったのに……」

 

 

 

「うぅぅ。コートを……コートを着させてつかぁさい~」

 

 

「駄目だよハルハル。こう言う場所にタオル以外持ち込んじゃいけないの!」

 

 

「ハハハハ!見よ!この私の完璧なボディーを!」

 

 

「クマでしょあんた……」

 

 

「それにしても、なぜ私まで君達に付き合わねばならないんだ?もう少し研究に没頭したかったのだが……」

 

 

「美波お姉ちゃんもお医者さんだから、たまにはお風呂に入って綺麗にしないと駄目でしょ!」

 

 

「ぐ…衛生面から見て至極妥当な意見だな。反論できん……」

 

 

蒔絵とメンタルモデルの面々、それと美波が浴場に入ってきた。

 

 

 

すると今までかしましかった浴場が静まり返る。

 

 

「す、凄い……!」

 

「何なのあのボディークオリティは……」

 

「ぜ、全方位驚愕よね……」

 

「クマが動いてるよ!」

 

 

初めてまともに目にするメンタルモデルの人間離れした美しい肌や整った顔立ちは、はれかぜの面々を驚愕させたが、そんなことなど意に介さない彼女達は、洗い場で体を洗い始める。

 

 

 

 

 

蒔絵は、何故かコートを脱ぐとヘナヘナになってしまうハルナの体を一生懸命洗ってあげていた。

 

 

 

ヒュウガやタカオも、お互い口喧嘩をしながら体を洗っている。

 

 

 

 

美波はというと……

 

 

 

 

「おい蒔絵、ハルナもいいが自分もきちんと体を洗わなきゃ駄目だぞ」

 

 

「う~ん。でもシャンプーが目に入るから頭を洗うのは苦手なの……」

 

 

 

「私が洗って流してやるから、ハルナの泡を流したら私の前に来い。心配するな、これでも入院中の患者の入浴などの仕事も経験しているから、目に泡を入れずに素早く綺麗にしてやれるぞ」

 

 

 

 

「本当に?じゃあ美波お姉ちゃんにお願いする!ハルハルの泡を流すまでちょっと待っててね!」

 

 

 

「ああ、その間に私も体をひと通り洗っているよ」

 

 

 

 

 

蒔絵はハルナの泡を流し湯船に浸けると、美波に頭を洗ってもらう。

 

 

 

 

「どうだ?」

 

 

「あっ、凄い!いつもみたいに目が痛くない!」

 

 

「そうか。それじゃ流してしまうから少しだけ目を閉じていろ」

 

 

「は~い!」

 

 

 

 

 

美波は蒔絵の髪を流し、タカオやヒュウガと共に、明乃の下へやって来た。

 

 

 

「美波さん、随分蒔絵ちゃんと仲良くなったんだね」

 

 

「まぁ……な」

 

 

「???」

 

 

「あぁ、いやなんでもない。しかし本気に広いな。これだけの人数を収容できるとは……そう言えばスキズブラズニルには他に大規模な食事処や酒場まであるらしい。軍とは規律を尊ぶ。少なくともこの世界の軍はそうなのだが、あなた方の世界の軍は皆この様なものなのか?」

 

 

「ハハッ!少し言いにくいのですが、基本は禁酒なんです。ですが私たちは特殊でして、祖国を追われたが為に居場所が無かったんです。更にウィルキア国家の看板を背負っている以上、迂闊に他国に上陸も出来ません。隊員の精神も極限の状態が長く続けば士気にも影響しますし、ですから月に2回程度、酒場を解放して息抜きをするために、増設したんです」

 

 

「成る程な。医者としては酒は勧められんのだが、ストレスの緩和と言う意味では機知に富んでいる」

 

 

「鏑木医務長やはれかぜの皆さんも今度機会があれば是非」

 

 

「残念だが私は未成年でな、まだ呑めん。だが適度という限定でなら他のクルーに声をかけても差し支えはないだろう」

 

 

そう言うと周りを見渡した。誰もが緊張をほどいてリラックスしている。

 

 

 

 

その様子をみて美波は安堵した。

 

 

 

 

 

 

   + + +

 

浴槽の各所では、各々が雑談に花を咲かせている

 

 

   +

 

 

「あんたが401の機関を取り仕切ってんのか?」

 

 

「うん、まだまだ未知のとこも有るけど、やり甲斐はあるかな~」

 

 

「大ぇしたもんだぜ!なぁクロちゃん!」

 

 

「そうね。私達はあの、核融合炉だっけ?その操作ですら苦労しているのに……良く一人で未知のエンジンを制御出来るわね」

 

 

「アハハっ!褒められると照れちゃうなぁ~。でも最初は苦労したよ。言語も仕組みも未知のものだったからさぁ~。イオナに協力してもらって、システム言語の翻訳と各所の説明を元に独自にプログラムを組んで、出来るだけ可動効率を上げる努力をしたの。言葉では簡単だけど、実際は半年以上かかちゃったよ。でも、未知の機関を整備できるなんてロマンだったし、全然苦じゃなかったよ」

 

 

「そうだったのね……」

 

 

「解る!機関と常に対話して、仲良く付き合っていく。それが釜焚きの醍醐味ってもんなんでぃ!」

 

 

 

「マロンたら。すっかり熱くなってるわね。のぼせないでよ?」

 

 

 

 

  +

 

「静さんの髪ってとても綺麗で憧れてしまいますわ」

 

 

「万里小路さんこそ、水上艦の方でそこまで艶やかな髪の人を初めて見ました。同じソナー手同士今後ともよろしくお願いしますね」

 

 

「こちらこそ宜しくお願いしますわ。今度どの様なシャンプーを使ってらっしゃるのか教えてくださいね」

 

 

 

「ええ、是非とも」

 

 

   +

 

「ねぇヒカリ」

 

「どうした?」

 

「新型の兵器はどうだった?」

 

「レーザーっしょ?今まで砲撃ばっかだったかんね。弾速も速いし、格好いいし、何か目覚めちゃいそうだよ。じゅんちゃんはどうだった?」

 

 

「対空戦なんて初めてだからドキドキだったよ。艦の照準システムに助けられたけど、もうちょい訓練しないとダメかな……みっちんは主砲どうだった?」

 

 

「装填速度がブルマー艦の比じゃないし、AGSだから外れはしないけど、あの巨体じゃ効果が薄いし、何より向こうの方が射程が長いから長距離戦闘は不向きかもね。それにしてもりっちゃんはあの超高速戦艦に良く魚雷当てたよね……」

 

 

 

 

「ウィルキアの超音速魚雷だったからな~。普通の魚雷だったら多分何本撃っても当たらなかったかも……そう言う意味だとかよちゃんのミサイルの方が射程的にも速さ的にも有効だったよ」

 

 

 

 

「う~ん。そうかなぁ。実際使ってみるとそうでもないよ。防御重力場だっけ?あれが有ると中々攻撃が通らないし、やっぱ防壁のない喫水下を魚雷で攻めた方がいいんじゃないかな。それに対空・対艦、敵に潜水艦がいれば対潜ミサイルも撃たなくちゃいけないから、状況によって危険度の高い奴を判断して撃たなくちゃいけないし、結構難しいかも……」

 

 

 

   +

 

 

「藤田さん久しぶりだね!」

 

 

「そうね。伊良子さんは相変わらず洋食は苦手?」

 

 

「う~む課題はあるよ。やっぱり外国の人と私達の嗅覚が少し違うからなのかな。藤田さんは昔からそう言うの敏感に調整するよね」

 

 

「そんなこと無いわよ。折角外国にいく機会や異国の人と触れ合う機会が有るんだから。これを切っ掛けにモノにしちゃいましょう。杵崎姉妹は何か進展あったの?」

 

 

「私は、スイーツかな。どうしても砂糖が貴重品だから。少ない砂糖でしっかり甘く感じるスイーツを作りたいの。ほら、海上だとストレスも溜まるし、士気と食事は密接に関係してるかなぁって。だから少しでも食事を楽しんで貰えたらいいと思ったの。あっちゃんは?」

 

 

「私は、病院食かな~。今回の戦闘で結構負傷者が出たらしいし、艦上では薬も限られた量しか無いから、出来るだけ早く回復して貰える食事を提供したいの。でも病院食や流動食ってどうしても薄味になっちゃうじゃない?冷めたら余計に抵抗あると思うし。だから美波さんと相談しながら何か出来ないか考えてるとこなの」

 

 

 

 

 

「解ったわ。まぁ折角の機会だし、それぞれ精進や探究を進めてまた情報交換しましょう。【ブルマーの活力は食から】ってとこを見せていく為にもね!」

 

 

「うん、お互い頑張ろうね!」

 

 

   +

 

「キャー!マッチイィィ!お風呂でも男前!もぅ…蕩けそう!」

 

 

「男前って…誉め言葉なのか?」

 

 

「グフフ…はかどる!ネームがはかどって仕方がない光景ッスよ!!!」

 

 

「はぁ相変わらずだね…あんた達は…。それよりヒュウガさん。本当にナノマテリアルで何でも再現できるの?」

 

 

「う~ん。そうとも限らないわね。飽くまで各メンタルモデルが制御可能な範囲であるなら大概のものは再現できるけど、それでもそれぞれの演算キャパシティーや経験値に左右されるわね」

 

 

「演算キャパについては何となく解るとして経験値って?」

 

 

「そうねぇ……例えばモモちゃんが習っていない勉強や経験していない事をするって無理でしょ?それと同じ事。既存にある内容以外の情報は、自分自身で観測してからでないと形に出来ないの。更に形状に出来ても余りにも複雑な構造の物はそれなりに演算を使うし、隙も出来やすい。本来は、蒔絵の考案した振動弾頭を再現出来れば戦況を有利に進められたのにね」

 

 

「難しいの?」

 

 

「とってもね。アレ一発に演算能力使うなら、他にまわした方が効率的だし……」

 

 

「そっかぁ……そう言えば杉本さんはどうして討伐隊に志願したの?」

 

 

「私は、スキズブラズニルのドックに興味があってね。ほら、6年前の事件でも、いざって時に修理中の艦が出動出来ない事態があったでしょ?話によると、スキズブラズニルはあっという間に艦を修理したり、造船も可能だって言うじゃないか。だからその設備や工作機械、または作業工程なんかを見学すれば、有事の際の参考になるかと思って志願したのさ」

 

 

「へぇ~先まで読んでいて凄いね!」

 

 

「まぁ、半分は技術屋としての興味なんだけどね」

 

 

「解るわ~ん♪あの武骨な感じの工作機械から生み出される繊細な製品。なんかクセになるわよね~ゾクゾクゥゥ!」

 

 

「ヒュウガさんて、意外にはっちゃけてるよね……」

 

 

   +

 

 

「ねぇしゅうちゃん。ウィルキア解放軍の男の人って、結構かっこいいよね。なんか筋肉とかも絞まっててさぁ」

 

 

「ああ、普段から鍛えてそうだよね。まゆちゃん誰かお気に入りの人でもいるの?」

 

 

「えぇ~そうだなぁ~フリッツさんとかどう?制服で隠れてるけどきっと中は凄いよ。あと金髪で落ち着いた雰囲気とかもかっこいいし。サトちゃんはどう?」

 

 

「千早艦長ぞな!年下なのに世界をまたにかける感じとか、クールな感じとか、なんか見ててかっこいいぞな!」

 

 

「!!?ちょ、ちょっと!どさくさに紛れてなに言ってのよ!」

 

 

「ん?タカオさんも千早艦長好きぞな?」

 

 

「ちちち違うわよ!私は…その……艦長から戦略を学ぶ意味で同行しただけで……べべ別に恋愛がどうこうとかは〃〃それに401が……」

 

 

「そっか……じゃあ、私が盗っちゃうぞな!」

 

 

「だからダメ!ちょっとヒュウガ・ハルナこいつをなんとか――」

 

 

 

「ピュ~♪(口笛)」

 

 

 

(くそ!こいつは401loveのド変態…恋敵を消せてラッキーとか思ってるわね……じゃあハルナは――)

 

「うぅ…そろそろ上がらせてつかぁさい……」

 

 

 

「ダメだよハルハル!あと100数えてからにしましょうね!」

 

 

 

(こっちもダメか……期待してないけどキリシマは――)

 

「動くぬいぐるみ!今度こそ解剖させて貰うぞ!……ジュルリ」

 

 

「や、やめろ!か、解剖だけは勘弁してくれ!くそっ!迂闊だった。綿がお湯を吸って動きがぁぁ!」

 

 

(くっ…使えない大戦艦どもめ……)

 

 

「はは、冗談ぞな!」

 

 

 

「へ?」

 

 

「なかなか話す切っ掛けがなかったから、ちょっとからかってみただけぞな!でも…フムフム。タカオさんの気持ちはよ~く解ったぞな!友達として応援するぞな!」

 

 

「だだだから違うって…でもありがと〃〃」

 

 

「ウンウン!これからも宜しくぞな!」

 

 

 

 

 

 

 

  + + +

 

 

 

 

さまざまな喧騒の中、留奈が言葉を発した。

 

 

 

「処で……」

 

 

「ん?なぁに?ルナちゃん」

 

 

「異世界の人ってさぁ、ほんと凄いよね¨胸¨が……」

 

 

 

 

「………」

 

 

空気が一気に張り詰めた事に、異世界の面々は急な空気の変化に頭の上に(?)が浮かぶ。

 

 

 

 

「確かに別格だね……」

 

 

 

 

「わわわ、私もう…もぅ我慢できない!」

 

 

 

「ちょっと、めぐちゃん問題になるからテイスティングだけは止めてね……」

 

 

 

「でもぅ~!」

 

 

 

「はぁ…今度邪念を祓わないとね……」

 

 

 

「それにしても凄いですね。異世界の女性と私達の平均を割り出すと此くらいに成ります」

 

 

「ひ、ひぃ~‼ココちゃん。お願いだから数値化はやめて!逃げ出したくなっちゃうよ~」

 

 

「え?でも知床さんは、身長は伸びてませんが、ここ6年で急激に胸が……」

 

 

「ひぃ!言わないで言わないでぇ!それに何でここにいる全員のバストサイズを把握してランキングしてるの!?」

 

 

「ふふっ……情報は【常に正確に新しく】がモットーですから!」

 

 

 

「あの、納沙さん。そのデータ。おいくらですか?」

 

 

 

「めぐちゃんは自重して……邪念退散!」

 

 

「因みに上位は誰なのさ」

 

 

 

「う~ん……やっぱりメンタルモデルの方達でしょうか」

 

 

「え?じゃあハルナさんやイオナさんも?」

 

 

「イオナさんは下位ですがハルナさんは上位ですよ」

 

 

 

 

「ハルナさんが!?意外……」

 

 

 

皆がハルナに注目する。

 

 

 

「99…100!蒔絵……そろそろ上がってコートを着させてつかぁさい~」

 

 

 

「うん!いいよ。私も逆上せちゃうから一緒に上がろ」

 

 

 

ザバッ!

 

 

 

今まで浴槽の縁にもたれ掛かっていたハルナの全容が露見した。

 

 

 

 

 

「!!?」

 

 

 

 

「そんな…ばかなっ!」

 

 

 

 

「ハルナさんて確かイオナさんと身長殆ど変わらないわよね……なのにあんな――」

 

 

 

 

 

 

はれかぜ一同は驚愕した。

 

 

 

 

鈴においては最早号泣し、それを見た麗央が幸子に訪ねる。

 

 

 

 

 

「で、でもさ、比べる相手を間違ってるのかも。人類基準だとどうなのよ」

 

 

 

「そうですねぇ。人類の上位は…いおりちゃんと平賀さんの同率ランクインですね」

 

 

 

 

「え?私?あ、あはは……喜んで良いのかなぁコレ……」

 

「まさか一回り以上違う子と同率なんて……」

 

 

「ほ、他には?」

 

 

 

 

「宗谷室長と真冬艦長の同率ランクインです。平賀さん達より上位ですね。」

 

 

 

 

皆の視線が妹の真白に向けられた。真白はその視線に気付くとサッと両腕で胸元を隠した。

 

 

 

 

 

 

「ち、違うんだ!コレはその…私は父さん似で――」

 

 

「支離滅裂ですよ副長……」

 

 

 

 

「あっ因みに伊勢さんは中の上位の位置です」

 

 

 

 

「ちょっとショックかも……」

 

 

 

「あっ、やっぱちょっとは自信あったんだ……てかはれかぜ組は撃沈だね」

 

 

 

 

「そうでも有りませんよ。バストだけが女性の魅力じゃありませんから。美脚ランキングや美髪ランキングも有ります!」

 

 

 

「そんなランキングまで……因みに上位は?」

 

 

 

 

 

「美脚ランキングだと、タカオさんや福内さん、それにナギ少尉が上位です。はれかぜからは美波さんがランクインです」

 

 

「ふん!私のスペックからしたら当然よ!」

 

 

「なんか、ちょっと嬉しいわね」

 

 

「え?私も選んで貰っちゃっていいんですか?」

 

 

「別段外見には興味はない……」

 

 

 

 

様々な反応が帰ってくる。

 

 

 

 

 

「では美髪ランキングですが、まりこうじさんと静さん、それにイオナさんがランクインです」

 

 

 

「確かに銀色の髪ってなんか綺麗だよね。私も髪の色を抜いて銀髪にしよっかな~」

 

 

「ひかりじゃ雰囲気が合わないんじゃない?ほら銀髪ってなんか儚い~とか可憐~って感じだし。いずれにしても砲雷科には無縁かもよ?体育会系だしさ」

 

 

「うぅ、確かに……てかやっぱメンタルモデルには叶わないんじゃん!人類で抜きん出た人はいないの?」

 

 

「います。一人だけ……」

 

 

 

 

幸子の表情が急に真剣になった。

 

 

 

 

「納沙さん、どうしたの?急に」

 

 

「居るんですよ。総合評価でメンタルモデルを上回る人物が……その方は一部回答を得られなかった男性を除いた、全ての超兵器討伐隊の男性約7割5分の方の支持を得ているんです……」

 

 

「す、凄い……てかいつの間に調べたの?合流してから今までそんな暇無かったよね?」

 

 

 

 

 

幸子は美千留のツッコミを華麗にスルーし話を続行する。

 

 

 

 

「その人物とは――」

 

 

ガラガラ!

 

 

 

 

 

突然浴場の扉が開き、一人の女性が入って来た途端、その姿を見た一同が凍り付いた。

 

 

 

そこには一人の金髪の美女が立っていたのだ。

 

 

 

 

 

 

「あら、皆さん先に入っていたのですね?私も久しぶりにゆっくりお湯に浸かろうと思いまして――」

 

 

「………」

 

 

 

 

あまりの戦慄に口を開くことが出来ない一同を後目に、謎の美女は洗い場に向かっていく。

 

 

 

 

 

沈黙に耐えきれなかった留奈は叫び出す。

 

 

 

 

「ちょ、¨超巨大¨金髪爆――ムグ!?モゴ!…接近!何するの空ちゃ…苦し――」

 

 

「(バカ!なに迂闊なことしてんのよ!もしあの超兵…いや、謎の美女がこっちに来たら…)」

 

 

 

 

空が留奈の口を塞ぎ大惨事を阻止する。

 

 

その間に謎の美女は、体を洗っていく、

 

 

 

「ん…ふぅ…はぁ…んっ……」

 

 

 

 

時折漏れ聞こえてくる美女の吐息と、お湯で濡れた事で一層美しく輝く金色の髪に一同は絶句したまま固まってしまう。

 

 

 

 

 

 

身体を洗い終えた美女が此方へと向かってくる。

 

タオルで前を隠しているが、胸部にあるモノを完全に隠蔽することは物理的に不可能であった。

 

 

一同は、あれほど広い浴槽の片隅の一ヵ所に集まり戦慄している。

 

 

 

チャプン!

 

 

 

美女は湯船に入り、此方に視線を向けると語りかけてきた。

 

 

 

 

 

「フゥ……中々皆さんと話す機会がありませんでしたね。今日は折角ですから、一杯話せると嬉しいです………あれ?」

 

 

 

「………」

 

 

 

「あ、あの~私……何か皆さんに失礼なことしてしまいましたか?」

 

 

 

 

 

 

一同は、美女に聞こえないようヒソヒソと会話をする。

 

 

 

 

 

「(ちょっと、誰か答えてあげなさいよ!見た目に反してかなりいい人だよあの人……)」

 

 

 

 

「(誰かって…そんな勇者いる?)」

 

 

 

 

「(納沙さんもしかして彼女が?)」

 

 

 

 

「(はい……間違い有りません。信じられないでしょうが彼女の名前は――)」

 

 

 

「は、はい!は~い!」

 

 

 

「すみません目が悪くて良く見えないのですが……どうしましたか?」

 

 

 

 

留奈が手を挙げた。

 

 

 

(うわぁ~逝ったよ……)

 

 

 

 

一同が心の中で合掌する。

 

 

「あ、あなたは誰ですか?」

 

 

 

「…え?」

 

 

 

美女がキョトンとした表情を浮かべる。

 

 

 

 

麗央と空が留奈の口を慌てて塞いだ。

 

 

 

 

「(なにドストレートに聞いてんのよ!何が起きても知らないから!)」

 

 

 

 

 

しかし、美女は特に困惑する様子もなく笑顔で答える。

 

 

 

 

 

「そうですね、あまり話す機会も無かったですし、改めて自己紹介します。その前に、少しそちらに行きますね。少し目が悪くて……湯気も凄いですし」

 

 

 

 

 

謎の美女は、その女神とも超兵器とも言える容姿で接近を開始する。

 

 

 

一同はスーっと回避運動をとるが、洋美だけが逃げ遅れてしまう。

 

 

 

 

「(ちょっと!皆ズルイ!てか航海長逃げるの速過ぎ――!)」

 

 

謎の美女は洋美の横に移動すると、自己紹介を始めた。よりにもよって目が悪いらしい美女は、その女神の様に美しい顔と超兵器級の胸部をより近づける。

 

 

 

 

洋美は間近で見る光景に風呂場にも関わらず震えが止まらなかった。

 

 

 

 

 

「改めまして、私はエルネスティーネ・ブラウンと申します。ドイツからウィルキアの保護を受けて超兵器に関する研究をしています。今後とも宜しくお願いしますね」

 

 

「………」

 

 

 

一瞬の静寂、そして……

 

 

「「「エエエェェェェェェ!?」」」

 

 

 

 

 

一同が驚愕の叫び上げた。博士はその声に驚いてビクッと体を震わせる。

 

 

 

 

「嘘…でしょ……?」

 

 

「絶望だ!詐欺だ!だってこんな…爆――」

 

 

「別人にも程があるよ。てか着痩せするタイプ……」

 

 

「外見と中身…天は二物を与えないとか嘘っぱちじゃん!あぁ…格差を感じる!」

 

 

「コレじゃ男処か、女までイチコロだよ~」

 

 

「ひぃ~もうダメ!もう逃げたい!逃げ出したいよう!」

 

 

「フン!フン!嗚呼…ネームが進むッス!」

 

 

 

 

 

一斉に上がる悲鳴に博士は困惑するが、その様子を見ていた明乃は優しく微笑んだ。

 

 

 

 

「どうされたんですか?艦長」

 

 

「ん?皆楽しそうで良いなぁって。横須賀からこっち、ずっと緊張しっぱなしだったから」

 

 

 

 

真白は明乃の言葉に少し吹き出した。

 

 

 

 

「ぷっ、ふふっ!」

 

「???どうしたの、シロちゃん?」

 

 

「ああ、いや。艦長らしいなぁと」

 

 

 

 

二人はワーワーギャーギャーと盛り上がる浴槽を見渡し笑顔で顔を見合せた。

 

 

 

 

 

 

   + + +

 

一同が入浴を終えて数時間後

 

 

 

浴場の脱衣所では……

 

 

「全く……着いて早々巡回とはついてねぇ……だがまぁコレでチャラだ!福内の話だと、この時間は討伐隊の女連中が入浴してるって話だからな!三世界まとめて俺が根性注入してやるぜ!」

 

 

「あなたがいつか訴えられない事を切に祈るばかりだわ……」

 

 

「なんだよ真霜姉連れねぇなぁ~。ビシッと行けよビシッと!どうせ世界関係なく酸いも甘いも知らねぇ新米連中なんだからよ。俺たちのこのキマったボディでシメてやらねぇと示しがつかねぇぜ?」

 

 

「古今東西、風呂場で―しかも私達の身体でシメるなんて聞いたこと無いわ。馬鹿なこと言ってないでさっさと行くわよ」

 

 

「まぁそうだな。ククク……覚悟しろよアイツ等!」

 

 

 

 

真霜は溜め息をついて浴場へ向かう。真冬もニヒルな笑いを浮かべながら浴場へと向かった。

 

 

ガラガラ!

 

 

 

「オラオラァァ!テメェら!この真冬様がへなちょこな貴様等に根性…を注入しに…って、おいおい、誰もいねぇぞ!?あれ?確かこの時間はアイツ等の……」

 

 

「おそらく福内ね。あなたの行動を読んで入浴時間を早めたんでしょう。もしくはあなたに教えた入浴時刻を敢えて遅くしたか」

 

 

 

 

「福内ぃぃぃ!あんの女狐…いや女狸がぁぁぁぁぁぁ!」

 

 

 

 

「ま、賢明な判断だったわね。こんな事であなたを営倉にブチ込みたくはないから……。ほら、いつまでも狂乱してないで早く体を洗いなさい」

 

 

「く、くそぅ……福内の奴、いつか後悔させてやる……」

 

 

「泣くほどなの!?一体どれだけ女の人が好きなのよ……」

 

 

 

「真霜姉には言われたくねぇよ。ああ、今は男も女もどっちも…あっ、男はショタか?全く真霜姉も本当はいけるクチ――」

 

 

 

「殺すわよ」

 

 

 

「はい……すみません」

 

 

 

 

真霜の殺気に当てられガタガタと震えながら真冬は洗い場に向かい無言で体を洗う。

 

 

 

それから二人は浴槽に向かっていくが、真冬の嗅覚が何かを検知した。

 

 

「ん!?フンフン……女だ!女の匂いがする!」

 

 

「あなたは一度鏑木さんに頭を開いてもらって、脳をオーバーホールした方がいいんじゃないの?」

 

 

 

 

毒舌の真霜の言葉など意に介せず、真冬は匂いのする方向に向かう。

 

 

その視線の先には……

 

 

「いたっ!!間違いない!」

 

 

「え?あれって浴場に設置されてる石像かなにかじゃないの?」

 

 

 

 

 

湯気で視界はハッキリしないが、そこには銀髪の女性の姿があった。

 

 

しかし、銀髪の女性はまるで石像の様にピクリとも動かない。

 

 

 

 

「あれはもしかして、蒼き鋼のイオナさん?全く気づかなかったわ……良く気付いたわね真冬……真冬?」

 

 

隣にいる真冬の様子がおかしい……

 

 

 

ワナワナと不自然に体をくねらせ、目は血走っている。

 

 

 

 

「真霜姉、俺もう我慢出来ねぇ……」

 

 

「ちょっと止めときなさい。後悔するわよ」

 

 

 

 

そんな真霜の忠告は最早真冬の耳に入る事はなく……

 

 

 

 

「コッ、ココ、根性…注入だぁぁぁぁぁぁ!」

 

 

 

イオナ目掛けて猛ダッシュする妹の様子を目の当たりにした真霜は呆れて言葉も出ない。

 

 

一直線に突進する野獣と化した真冬の背中で一瞬イオナの姿が隠れた。

 

 

 

そして……

 

 

 

 

 

ザッパァァァン!…ゴツ!

 

 

 

 

 

イオナに急襲をかけた真冬の体はイオナを捕縛することなく浴槽に着水、そのまま浴槽の底に顔面を打ち付けビクビクと痙攣して動かなくなった。

 

 

 

 

「アレから明確な脅威を感じた。この回避行動は妥当であると進言する。あなたも私に対する重大な脅威足り得る存在?」

 

 

 

「!!?」

 

 

 

 

真霜は後ろを振り返る。先程まで湯気の向こうにいた筈のイオナが彼女の背後に回っていた。

 

 

無表情ではあるが、少しでも動けば殺られかねない威圧感をビリビリと感じる。

 

 

 

だが真霜は冷静だった。

 

 

 

 

「いいえ違うわ。アレはともかく、私はただ入浴しに来ただけ」

 

 

「そう……」

 

 

 

 

イオナはそう言うと再び浴槽へ戻って体を湯船に浸け、真霜もそれにならって湯船に体を沈めた。

 

 

 

横ではブクブクと気泡をだしながら底に沈んでいる真冬がいる。

 

 

 

 

 

 

「一応大丈夫なの?」

 

 

「バイタルパターンは正常。でも本来人体がコレほどダメージを受けてキズ一つ無いのは極めて異常」

 

 

 

 

はぁ…と真霜は呆れたように溜め息ををつく。

 

 

 

 

「でも流石にこの状態はマズイわね…。イオナさん、大変恐縮なのだけれど、アレを湯船の外に出すのを手伝って貰えないかしら?暫くは起きないだろうし、あなたの脅威にはならないわ」

 

 

「了解……」

 

 

二人は真冬の体を湯船の外に出すと、再びお湯に浸かる。

 

 

 

「あなたとはあまり話す機会が無かったわね。折角だから少し二人で話しましょうか?」

 

 

少し考えるとコクリと首を縦に振るイオナに、真霜は笑顔で頷いた。

 

 

 

気絶する真冬をよそに真霜とイオナは他愛ない会話に花を咲かせる。

 

 

 

 

        風呂

 

それは飾らず本音を話せる貴重な憩いの場でありそして

 

       魔境である

 

 

 




お付き合い頂きありがとうございます。

こう言う日常的な感じのを書く方が遥かに難しいと思い知らされました。

表現が引っ掛かったら申し訳ございません。


繰り返すようですが、この大浴場は湯気と謎の光で満たされており、彼女たちの姿は一切露見しておりません。

それではまたいつか



とらふり!


真白
「ふぅ……凄いものを見た。でも艦長位が自分には丁度良い…グフフ。どぉれ、少し飲みながら戦いが終わってから艦長を何処にデートに誘うか妄想するとしよう」


ヴェルナー
「デートだって!?こうしちゃ居られない!自分も帰って計画を……」

筑波
「儂も何処へ連れ出すか計画を……」

博士
「何処へ連れ込むか計画を……」

ナギ
「何処へ拘束するか計画を…… 」





「愛されてますね……どこの艦長も」

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