天パー最強をお楽しみください！
それでは本編をどうぞ！！
「おらぁっ！！」
銀時は一気に少女との距離を詰めた後、木刀を両手に持って勢いよく上段から降り下ろした。少女は再び二刀で受け止めようとするも、本気状態の銀時が放つ一撃の重みに耐えきれずに左膝をつく。
その隙を見逃さず、銀時は木刀を右手に持ちかえて少女が持つ片方の刀剣を弾いた後に脇腹に重い蹴りを食らわせる。
もろに受けた少女は勢いよく吹き飛んだ後、態勢を立て直すも銀時はそれを許さず、一気に少女との距離を詰めて木刀による連続斬りを少女に浴びせる。
少女は必死に銀時が放つ斬撃を刀で捌き、捌ききれない攻撃は避けると言う防御を繰り返す。だが、次第に刀剣にヒビが入り……そして
「てぉりゃああっ！！」
ーバキンッ！
銀時の振るう横一閃で刀剣は真っ二つに折れる。少女は折れた刀剣を捨て、銀時の前でしゃがむと逆立ちとなった状態で開脚した後に回転しながら銀時に鋭くなった足の刃で斬りつける。
《逆羅刹》
「同じ手が……二度通じるかよ！！」
銀時は一時後退した後、ギリギリまで身を屈ませながら勢いよく少女に向かって駆け出した後に、重い横凪ぎを無防備な少女の腹部に食らわせて吹き飛ばす。
重い一撃を浴びた少女は、凄まじい速さで飛ばされながら木々を貫通しその場で地に伏した。
銀時は木刀を担ぎながら、ゆっくりと少女が飛ばされた場所へと歩み寄る。
すると、伏していた少女はフラフラと立ち上がり、新たな刀剣を取り出して構える。
「もう、止めとけ………これ以上やっても……てめぇに何の得がある？あるのは戦い続け、身を滅ぼす虚しさだけだ……」
銀時は冷たく言い放つも、少女は銀時の言葉を構わずに刀剣を上空に打ち上げると同時に飛び上がる。すると刀剣は巨大な剣へと変形し、それに合わせて少女は銀時に目掛けて巨大剣を蹴り出す。
《天ノ逆鱗》
巨大剣が銀時が居る地上に目掛けて落下し、粉塵と共に突き刺さる。そして少女は追い討ちとばかりに空中へと大量の剣を具現化させると、一気に銀時の居る地上目掛けて大量の剣を落下させる。
《千ノ落涙》
剣の雨が地上に降り注いだ後、少女は地上へと着地して粉塵が舞う辺りを見渡して銀時の姿を捜索する。
「…………」
これだけの攻撃を受けて無事な者はいないと悟ったのか、少女はその場を立ち去ろうとする…………が、刹那に何か殺気を感じ刀剣を取り出して後方を斬り裂くも……空を斬っただけだった。
少女は気のせいだと思いながら、前を振り向くとそこには白い着物に所々切りつけた後が残り……顔や腕、黒い服から少量の血を流し……夜叉の顔で少女を見つめた銀時が木刀を上段の構えにしながら佇んでいた。
「残念だったな……侍はこの程度じゃやらねぇんだよ。デケェ剣が襲ってこようと、剣の矢を浴びようとも……テメーの魂が折れねー限り、何度でも立ち上がる…………それが！侍って奴だあああああああああああああああああああああああああああああああ！！！！！」
少女は直ぐ様、刀剣を横へと構えて防御をしようとするも銀時はそれを許さずに怒号と共に少女へ……そして少女の胸につけてあるペンダントもろとも重い上段斬りを食らわせた。
ーピキ……ピキピキピキ、パリンッ！
銀時の一撃で徐々にヒビができ、ガラス細工の様に粉々に砕け散った。そしてペンダントが壊れた事により、少女の服は消滅し一糸纏わぬ生まれた姿になった後、少女は糸が切れた様にバタリと地面に横たわった。
銀時は木刀を投げ捨てて、自分の纏っている白い着物を脱いだ後に少女を包ませて……そのまま抱き抱える。
「ったく……とんでもねぇ依頼を引き受けたモンだな……」
銀時は苦笑し、愚痴をこぼしながらも投げ捨てた木刀を腰に挿してペンダントの破片を拾い……エルフナインからもらった転移結晶を地面に投げ、自分の周りに転移陣を形成させる。銀時は少女を抱き抱えたまま、ファラ達の安否を願いながらもその場から姿を消した。
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キャスト
坂田 銀時：杉田智和
謎の少女：水樹奈々