それと、イメージOpとEdを考えてみました。
Op:Exterminate (シンフォギア三期Op)
Ed:アナグラ (銀魂19代目Ed)
それでは本編スタートです!
逢魔ヶ時………通称黄昏時とも呼ばれ、午後の6時を意味した言葉。だが、この逢魔ヶ時にはもう一つの意味がある。
それは妖怪や魔の者が出向く時間………と呼ばれ、平安時代での京の言い伝えでこの時刻には外へ出ては成らぬという習わしがあった。その理由の一つが跋扈する魑魅魍魎や魔の者にその時刻で出くわすと予期せぬ不幸に襲われると、そう歴史に刻まれたのだとか…………
そして今、現在が逢魔ヶ時……とある自然公園にて……
「グギャアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!」
静寂な公園に、突如響きわたる悲鳴……そこにはスーツを着た傷だらけの男とボディースーツを纏った青髪の少女が居た。男は地面に這いつくばりながら必死にその場から逃げようとする。まだ死にたくない!自分にはやらねばならない野望がある!とそう考えながら、這いつくばる。
「い、嫌だ!お、おれは……おれはハーレム王に……ハーレム王にい"い"い"い"!!!!」
ーザシュ!
男が必死に手を伸ばしながら悲痛な言葉を叫ぶも、それを無視するかの様に少女は躊躇い無く刀剣を取り出して男の腹部へ一気に突き刺した。
刀を突き刺された男は、口から血を吐いて青い炎に包まれながら消滅した。
「…………」
少女は男が居た場所に突き刺した刀を引き抜き、その場を後にしようとした瞬間……後ろから紅い波動が襲いかかる。だが、少女は後ろに跳躍して避けるも後方から雷撃が追い討ちをかける。だが、直撃する瞬間に刀を取り出してそれを弾くと同時に構えると木陰からリアス達グレモリー眷属が現れ、少女を取り囲んだ。
その後、リアスが我先と口を開く。
「ようやく見つけたわよ……直接挨拶するのは初めてかしら【人外狩り】さん?私は栄光ある悪魔72柱の貴族、グレモリー家次期当主にして……この駒王町の管理者、リアス・グレモリーよ」
「…………」
「早速だけど……今から私が言う質問に答えてもらうわよ?まずは貴女は何者?何故私の領地で無許可にはぐれ悪魔や堕天使の討伐を繰り返すのかしら?」
「…………」
(イラッ!)「なら、質問を変えましょうか………貴女は誰の指示で動いてるの?まさか、堕天使や天使の二大勢力のどちらかの上層部が関係しているのかしら?」
「…………」
質問を黙する少女の態度に、リアスは眉をひくつかせ苛立ち始める。下等な人間が人外を滅ぼす事など不可能……神器ならまだしも謎の力で戦う相手だ。もしかすれば
「そう……あくまで私の質問を無視するなら、こちらにも考えがあるわ……カイト、貴方の力を見せてあげなさい」
「わかりました……
《Boost!!!》
久沢はそう叫ぶと左手に紅い光を纏わせた後、光が収まると久沢の左手は紅く、甲には緑色の宝玉が埋め込まれた巨大な腕へと変化した。
これこそが二天龍の一角、赤龍帝ドライグが封印されている神滅具
これこそリアスが切り札にしている自分の
まさに勝利が約束された様なモノだ……リアスはそう確信し笑みを浮かべるが、朱乃と木場、小猫の三人だけはつねに警戒を怠らない様にしていた。何せ相手は多くのはぐれ悪魔や堕天使、契約悪魔を滅ぼしてきた集団の一人だ……いくら現赤龍帝の久沢でも自分達とは変わらない転生悪魔……もし敗北した場合は、逃走経路を確保しつついつでも逃げれる準備と臨戦態勢をとっていた。
「さぁてと、赤龍帝の力……とくと味あわせてやるよ!!」
『Boost!Boost!Boost!』
「……ッ!」
久沢はニヤリと笑うと赤龍帝の力……【能力倍加】を三回使って、身体能力を向上させた後に少女に向かって駆け出しパンチを放とうとする。
少女も勢いよく前方に飛び出し、刀を大剣に変形させ、向かってきた久沢に大剣を横凪ぎに振るう。
「バカめ!そんなナマクラ剣で現赤龍帝であるこの俺が倒せるかよ!!」
勝つ気満々の久沢は左手の籠手を突き出してくる。籠手と大剣……いつ激突しても可笑しくない状況だが………
「はぁ~い、そこまで」
そこで思わぬ人物が現れたのは言うまでもない。
その人物は右足で少女の大剣を踏みつけ、左手の木刀で久沢の籠手を受け止めたのだ……それも一秒にも経たない速度で二人が対峙しようとした場所にわって入ったのだ。
「……ッ!?」
「て、てめぇは!?」
その場に居た少女や久沢、そしてリアス達は驚愕した。その男がまた自分達の前に現れた事を…………その男こそが…………
「よぉ……一昨日振りか?それと……初めて見たぜ?お前が驚く顔をよぉ」
憎たらしく笑う白夜叉…………坂田 銀時その人である。
あまりの出来事に困惑する久沢だが、我に返ると後ろに跳び銀時を視線を向けた。
「な、何でてめぇが……「そぉぉぉぉリャアァァァァァッ!」なっ!?…………ゴバァッ!?」
「カ、カイ……キャアァァァッ!?」
何故ここに居るのかを聞こうとする久沢だが、いつの間にか赤髪の少女が前方に現れたと同時に掌から巨大な紅い結晶を取り出して両手に持つと、野球のバッティングみたく大降りなスウィングを久沢の腹部に食らわせる。もろに食らった久沢は勢いよく吹き飛ばされ後ろにいたリアス共々近くの木々に激突した。
そして、赤髪の少女は結晶を地面に突き刺して久沢とリアスが飛んでいった場所を遠くから見つめた後、楽しそうに銀時に語りかけた。
「ギン!ギン!!見たか?アタシのスウィングでアイツら向こうまでぶっ飛んだゾ♪」
「おぉ~!すげぇなミカ、お前将来は立派な野球選手になれんじゃね?」
「なぁギン。ヤキュウってモノはそんなに面白いノカ?」
「まぁな、先ずは野球のルールをだな……『ドガッ!』っと、そうこうしてるウチに……」
楽しそうに話しかける少女ーミカに、銀時は頭を撫でながら誉める。すると、少女は銀時の右足が踏みつけている大剣を力づくで持ち上げて退かすと同時に銀時目掛けて振り落とす…………
ーガキンッ!
が、それは黄土色髪の執事服を纏った女性の持つ緑色の大剣によって受け止められた。
「銀時様、お怪我はありませんか?」
「ファラ!」
「すまねぇなファラ、助かったぜ……ガリィとレイアはどうした?」
「ご安心を二人は後程、こちらへ合流しますわ」
「そうかい」
執事服の女性ーファラは銀時の無事を確認すると残りのメンバーの事を冷静に答えながら少女の大剣を受け止める。
ーピキピキ……
「ッ!?」
ーバキンッ!!
ファラが持つ剣の刀身に赤い術式が浮かび上がると、受け止めていた少女の大剣にヒビが入り……そしてバラバラに砕け散った。少女は銀時達との距離を離れ、逃亡の際に使用した黒い結晶を地面に投げ捨てる……が、一向に魔法陣が形成されない事に驚愕する。
「そんな地味な方法では、逃走は不可能だ」
「何せ……エルフナイン特製の結界が張られてるんだから、そぉんな簡単に逃げられないわよぉ?」
声がした方向へ振り向くと、そこにはカジノのディーラー服を着用した女性ーレイアとゴスロリ服を着た少女ーガリィの二名が木陰から姿を現した。
二人が現れた事を確認した銀時は木刀を担いで少女の元まで歩み寄り、木刀を構えると同時に不敵な笑みをこぼした。
「さてと、これでこっちのメンバーは全員揃ったな?そんじゃ…………この前の決着と行こうじゃねぇか?」
これが異世界で初めて銀時が戦う瞬間であり………この世界の命運をかけた決戦の幕開けでもあった。
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キャスト
坂田 銀時:杉田智和
謎の少女:水樹奈々
リアス・グレモリー:日笠陽子
久沢 戒斗:小野大輔
ファラ・スユーフ:田澤茉純
レイア・ダラーヒム:石上静香
ガリィ・トゥーマーン:村瀬迪与
ミカ・ジャウカーン:井澤詩織
スーツの男:赤羽根健治