天パー侍と絶刀の少女   作:悪維持

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えぇ……《天パー侍と絶刀の少女》にお気に入り登録をしてくださった皆様……4ヶ月間更新不在にしてしまい、誠に申し訳ありませんでした!!

此度はリアルの仕事とスランプの原因で話がまとまらなくなりまして……ですが、再び投稿再開を思い立った所存でございます!!

どうか今後とも《天パー侍と絶刀の少女》の応援、宜しくお願いいたします!!


それでは最新話本編、スタートです!!


第拾伍話 新任教師

 

一誠side

 

 

俺は教室に入って自分の机に座り鞄を置くと、中から筆記用具や教科書類を机に仕舞う。

 

すると顔がボコボコに丸く腫れ上がり、制服もズタボロで這いつくばりながら教室にやって来た松田と元浜のエロコンビ。二人は俺をギラリと睨むが、俺はいつも通り無視して持ってきたライトノベルに目を通す。

 

 

そうしてたら………

 

 

 

「失礼する」

 

 

『『えっ?が、がが、学園長先生ェェェェェェェェ!!??』』

 

 

 

この学園の最高権力者である浮鳴学園長が入室してきた事にクラス全員(俺除く)が驚きを隠せないでいた。学園長自らこの平凡で普通の二年クラスにやって来るなんてな?

 

 

 

『どういう風の吹き回しだ?』

 

 

「知るかよ……そんなの」

 

 

「おはよう、二年B組の諸君……今日、私が君達の所へやって来た理由は一つだ。以前、君達の担任である橋田 頼継先生が問題行動を起こし警察へ逮捕されたのは知っているはずだ………そこで君達の新しい担任を赴任させる事を私自ら報告しに来たと言う訳だ」

 

 

「新しい担任すか!?」

 

 

「うっわっ!マジかよ……」

 

 

「男かな?女かな?」

 

 

「そりゃ女が良いだろ……巨乳、パツキン、ボッ!キュッ!ボン!!ってな美人教師な設定で!!」

 

 

「ふっ!甘いわね?きっとイケメンよイケメン!!ハンサムで頭脳明晰な殿方か、マッチョでスポーツ男子のどっちかに決まってるでしょうが!!」

 

 

「なに言ってんだ!絶対女性の美人教師だ!!」

 

 

「いいえ、ハンサムな美男教師よ!!」

 

 

 

学園長の爆弾発言に戸惑うクラス……ついには男や女かを異論する争いが勃発。俺は学園長に顔を向けると、呆れながら冷や汗をかいている仕草をしていた為………俺は握りこぶしで机を勢いよく叩きつけてギャーギャー喚くクラスメイト達を黙らせた。

 

 

 

ードンッ!!!!

 

 

『『!!??』』

 

 

「……ウルセェ、シズカニシロ」

 

 

『『は、はい……』』

 

 

 

殺気を少しばかり混ぜた言葉をぶつけると、さっきまで喚いてた連中は冷や汗を滝のように流しながら沈黙した。

 

 

 

 

 

 

 

…………ちょっとやり過ぎたな。

 

 

 

 

 

 

 

「静まったようなので、話を戻そう……先ずは新しい担任の紹介だが、外に待たせてある………入りたまえ」

 

 

「うぃ~っす」

 

 

 

廊下から気の抜けた男の声が聞こえると、教室の扉が開き……銀髪の天然パーマでメガネをかけ、カッターシャツと黒いズボンを着用し白衣を纏った男が入ってきた。男連中は舌打ちをしていたり、血の涙を流しながら下唇を噛みしめて悔しそうにしてる奴がいたり……女子達は目を輝かせていたり、半ば幻滅した奴もいた。

 

 

 

「今日から二年B組の担任になった坂田 銀時だ。先生とか慣れないから気軽に銀さんか、銀ちゃん……好きに呼んでも問題無いから。因みにキャプテン志望で好きなモノは糖分と男の夢とロマンが詰まったジャンプだ……何か質問はある?あぁ、プライベートとかはキャンセルね。ジャンプ関連の質問とかはできる限り受け答えすっから」

 

 

 

あ、この先生一癖ある奴だ。

 

 

 

俺がそう思っていたら、不意にごく一部の女子達がプルプルと震えていた。その光景に俺や男子連中、他の女子や学園長に新任の先生が注目する。

 

 

 

『キ……』

 

 

『キ?』

 

 

「キャアアアアアアア!!カッコいいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!」

 

 

「銀色の髪も良いけど、イケメンも備わってますます良い!!」

 

 

「お願い銀時先生!私を抱いて!!」

 

 

『え?えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!??ウソダロォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!!!????』

 

 

 

突然一部の女子達が耳が破れそうなくらいの奇声を放ちながら騒ぎだした。予想以上に女子から人気勝ち取ってるだと!?

 

 

 

「う、嘘だ!あんなニートっぽい雰囲気を放つような天パーが一部の女子達に大人気だとぉ!?」

 

 

「認めん!認めんぞ!!俺は断じて認めんぞ!!!」

 

 

「ってゆーか、アンタ達あんな気抜けた先生の何処が良いのよ!?」

 

 

「そうよ、あの見た目はどう見てもマダオよ!?『まるでダメな大人』略してMA・DA・Oよマダオ!!!」

 

 

「おぉい!誰だ今天パーつった奴と、マダオつった奴はぁ!!教師権限で生徒指導室行きにすんぞゴラァ!!??」

 

 

「ふむ……こんなにも早く生徒達と親しくなるとは…………これも青春なのだな……」

 

 

「イヤ、なに納得してんですか学園長!?」

 

 

『クク……ハハハハハ!!こりゃ面白い奴が出てきたな!!まぁ、小僧の担任みたいだから精々一年間楽しくしろよ!!ハハハハハハハハハハ!!!』

 

 

(うっせぇ!テメェは黙ってろ!!つーかその笑いウゼェ!!!)

 

 

 

 

 

そう……これが俺、兵藤 一誠と新任教師である銀さんとの邂逅と…………狂った物語の序章の始まりでもあった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エルフナインside

 

 

 

 

ーカチャカチャ――ピコン……ジー、ジー

 

 

ーテテン!

 

 

「ふーっ、やっとできた………」

 

 

 

ボクは汗を拭いながら、培養液の入ったカプセルの中にある紅いクリスタルに目を向ける。翼さんとの戦いの後で銀時さんが回収したペンダントの破片の修復を終え、そこから聖遺物『天羽々斬』のデータを調べていた。翼さんの洗脳はこのクリスタルに組み込まれたマインドコントロールの一種だったらしいけど、プログラムの切除は完了したからこのクリスタルは問題は無く……至って正常だ。

 

切除したプログラムはファラとガリィにアザゼルさんの仕切る堕天使組織神の子を見張るもの(グレゴリ)本部へ届ける様頼んでいる…………アザゼルさんは発明とか仕事の次に好きだからな…………

 

 

 

「う……うっーん!さて、続き続きっと」

 

 

 

ボクは背伸びをし、データボードを操作しながら《天羽々斬》のペンダントの解析と改造を開始した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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キャスト

 

 

坂田 銀時:杉田智和

 

 

 

兵藤 一誠:梶裕貴

 

 

 

謎の声:中尾隆聖

 

 

エルフナイン・マールス・ディーンハイム:久野美咲

 

 

 

 

 

浮鳴 八紘:山路和弘

 

 

 

 

 

 

 


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