そして、学園長にはあの人が……
それではスタートです!!
一誠side
重い瞼をゆっくり開けて眩しい光が目に入ったのを感じ、欠伸をした後に……俺は近くに置いてある目覚ましを取って時刻を確認する。
「[6:00] か……」
『ククク………良い夢を見れたか?……小僧』
「誰が小僧だ……俺には兵藤 一誠っていう名前があんだよ」
『まぁ、そう言うなよ。俺とお前の仲だろう?』
「うっさい」
俺は頭から聞こえてくる声とそんなやり取りをしながら、制服に着替えた後に朝食と弁当の準備に取りかかる。
準備が終わった後、俺は必要な勉強道具と作った弁当をカバンに入れてアパートの部屋の鍵をつけた後に通っている学園に向かった。
「なぁ、聞いても良いか?」
『なんだ、彼女ができたのか?』
「なんでそうなんだよ」
『そりゃ、お前から聞いてくるのは恋の相談か女の裸の仕組みぐらいだろ?』
「アホか、あのスケベ二人と一緒にすんな……リアス・グレモリーについてだよ。お前、あの女が悪魔だってわかってんだろ?」
『リアス・グレモリー………あぁ~グレモリー家の自称次期当主か。それより良くわかったな?』
「あの女が旧校舎を部室にしてて部長してる……オカルト研究部だ?彼処やあの女から悪魔の匂いがプンプンすんだよ」
『ククク……お前の鼻は犬より敏感だからな?』
「誰かさんの性でな?」
『そうか?俺には心当たりが無いけどね』
惚けててもわかんだよ………俺がお前と出会った時から、感覚が人一倍敏感になった事ぐらい。
そう思いながら、通っている駒王学園の生徒玄関に差し掛かった所で………
「待ちなさいよ、このエロコンビィィィィィィィィィィィィ!!!!」
「また懲りずに覗き見しようとしたわねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」
「女の敵!!今日こそ、死刑にしてやるぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!」
「乙女の裸を覗いた罪!万死に値するわよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」
「「イヤァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!???バレたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」」
この学園で、俺の悩みの種の1つのエロコンビ……エロメガネこと元浜とエロボウズの松田の二人が大量の女子生徒達(武器、拷問器具装備)に追いかけられていた……まったく、毎回よくもまぁ懲りずにやれるな?アイツ等。
「あ、イッセー!!」
「イッセー!ヘルペス、ヘルペスミー!!」
『そこは『Help me』じゃねぇのか?』
「ツッコムな、面倒になる」
松田と元浜は俺に視線を向けると、助けを求めて来た…………まぁ、後始末ぐらいやらねぇと収まらねぇしな?俺は両腕をあげながら、走ってくるエロコンビに狙いを定め、一気に駆け出す。
「「へ?」」
「サイズ・オブ・ラリアット!!」
「「グボアッシャア!?」」
足に力を入れて勢いよく、走っているエロコンビの首に強烈なラリアットを食らわせる。諸に食らったエロコンビは背後に迫っていた女子生徒達の所まで吹き飛んだ。
「イ、イッセーテメェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェ!?」
「親友をこんな目に合わせてただで済むと思ってんのか!?」
「あぁ、思ってるな?というか、こうでもしないとお前等は懲りねぇだろうが……それじゃ、後は其処にいる女子達とイチャイチャしてろ。俺は見ていないし、何も知らん」
俺はそう言い残して、校舎に入ってった……後々エロコンビの断末魔が聞こえたのは空耳にしておこう。
銀時side
「ったく、こういうのは慣れねぇんだがな……」
よっ、みんなの主役の銀さんだ。俺はカッターシャツに黒いズボンを穿いて、その上に白衣を纏ってメガネをかけた格好【詳しくはWEBで銀八先生を検索、検索!】で此処、駒王学園に教師として働く事となりました。
へ?いつもはグータラしてんのに、なんで教師やってるんだって?
そりゃ、俺だってな?ジャンプ読みながら平和に過ごしたいよ?
でもね、キャロルから此処で働けって命令貰って仕方無く教師をヤる羽目になったの!!
とそうこうしてる内に学園長室に到着したので、俺はドアを軽くノックした。
ーコンコン
「すみませ~ん、新しくこの学園に就任した坂田 銀時ですけども」
「入りたまえ」
部屋から渋い男の声が聞こえたので、部屋に入ってみると……一番目立つ机には黒いスーツを纏って灰色と若干白に染まった髪にメガネをかけたオッサンが座っていた。どうやらこのオッサンが学園長みてぇだな?
「私が駒王学園の学園長を務めている
「ご、ご丁寧どうも……浮鳴学園長殿……」
「…………」
スルーかよ!少しは反応してくんないと怖いんだけど!?しかも、じっと見つめてくるし!!
「失礼します」
ふと後ろから聞き覚えのある声がして、振り向くとリアス・グレモリーとリアスと同じ制服を着用した黒髪のセミロングでメガネをかけた女……確かソーナ・シトリーだっけか?グレモリー家と同じで悪魔の貴族であるシトリー家の次期当主……だったな?
二人は室内に入室すると、リアスは俺を見るなり顔を歪ませた。
「あ、貴方は!!」
「リアス、八絋学園長の前ですよ……はしたない」
「八紘、これはどういう事!?何でよりにもよってこの男がこの学園に……」
「おいおい、学園長を呼び捨てとか……頭おかしいんじゃねぇのか?お前」
「貴方の意見は聞いていないわ!!」
「彼にはこの学園の教師をしてもらう事になった………それが事実だ」
「そんな勝手が許されると思っているの!?この男は私を散々侮「これは君の兄、サーゼクスが決めた事でもあるのだが?」お、お兄様が!?」
リアスの反応を確認すると、学園長は呆れて目を閉じたままため息をついた。
「その様子だと、聞いていなかったようだね……」
「……何なのよ、その聞いていなかったって」
「はぁ……敢えて魔王様達が、貴女や私へこの件について、グレイフィア様と弦十郎様から言い渡された筈ですけど……まさかご存知なかったのですか?」
「伝言………ッ!」
リアスは目を見開き思い出したと言わんばかりな顔で、冷や汗を流しながら取り乱し始めた。
「う、嘘よ!お兄様が……魔王様方がこんな男を!!」
「こんな男……リアス、貴女は魔王様方がお決めになられた事を否定するのですか?それは魔王様や貴女のお兄様であるサーゼクス・ルシファー様を侮辱した事になるのですよ?」
「そ、それは……」
「では、彼の件は私に任せてもらえるかな?」
「わかりました。では、これで失礼します」
「…………くっ!」
そう言い残してリアスとソーナ・シトリーは部屋から出ていった。俺はふと学園長に視線を向けた。
「学園長……アンタ……悪魔だったのか?」
「その質問は不正解だ。私は普通の人間……弟が魔王の
「そ、そうなんすか………」
弟が悪魔で女王……どんな絵面?
「さて、早速だが……君にはクラスの担任を請け負ってもらう」
「担任って……まぁ、
「原作?何の事かね……」
「あぁ、いや!こっちの話でして……どうぞ気にしないでください!アハハ……!!」
やッべぇ……うっかりメタやっちまう所だった……
「そうか……では、宜しく頼むよ坂田 銀時君」
「はい!お任せください!!」
不安だな……これからが……………
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キャスト
坂田 銀時:杉田智和
兵藤 一誠:梶裕貴
松田:内匠靖明
元浜:中國卓郎
リアス・グレモリー:日笠陽子
ソーナ・シトリー (支取 蒼那):高森奈津美
浮鳴 八紘:山路和弘
女子生徒1:小林ゆう
女子生徒2:白石涼子
女子生徒3:石原夏織
女子生徒4:斎藤千和
謎の声:中尾隆聖