天パー侍と絶刀の少女   作:悪維持

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今回は銀さんと翼の邂逅編を投稿します。

前半はシリアス、後半はギャグとなっておりますので是非ご鑑賞ください。それでは本編スタートです!!


第拾弐話 少女との邂逅

???side

 

 

 

 

「《01》の反応が消失しただと!?」

 

 

 

俺はレーダーで何度も確認するが、やはり反応が無い……まさか人外共の中に聖遺物と渡り合える奴が居たのか!?

 

 

 

 

 

 

否、ありえない………まさか…………

 

 

 

 

 

 

「第三者の可能性もありえる……か…………ふっ、まぁ良い。俺の遂行なる計画に狂いが生じ様とも修正すれば良いだけの話だ」

 

 

 

 

 

 

そして、俺は横の保有カプセルに入った六人の少女達に目を向けた。まだコイツらが要るかぎり俺の計画は終わらない。せっかく()()()()とこの力をもらったんだ、誰にも俺の邪魔はさせん!

 

 

 

 

 

「だが……先ずは《01》の捜索だな、仮にも《03》と《04》の以外の四体とアイツも貴重な試作品(サンプル)だ。人外共の手に渡る前に取り返さないとな?」

 

 

 

 

 

俺はキーボードを一心不乱に操作しながら、そう呟いた。

 

 

 

 

 

翼side

 

 

 

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気がつけば………そこは何処か朽ち果てた廃墟だった。

 

 

 

 

 

そして、そこにはボディースーツを着た私が泣きながら同じボディースーツを着た赤髪の女の子へと必死に声をかけていた。

 

 

 

『◯◯◯……!』

 

 

『何処だ……翼…………真っ暗で………お前の顔も……見えやしない…………』

 

 

『◯な◯……!』

 

 

『悪いな……もう一緒に…………歌えないみたいだ…………』

 

 

『どうして……どうしてそんな事言うの?か◯◯は意地悪だ………』

 

 

『だったら翼は……泣き虫で弱虫だ……』

 

 

『それでも構わない!だから……ずっと一緒に歌って欲しい……』

 

 

『知ってるか翼?思いっきり歌うとな……すっげぇ腹減るみたいだ…………ぞ…………』

 

 

『え?』

 

 

 

赤髪の少女はその言葉を最後に涙を流して、私に抱かれながら塵になって消滅した。

 

 

 

 

 

『かなでぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇッ!!!!』

 

 

 

 

 

私の悲痛な叫びが……廃墟中に響き渡った。

 

 

 

 

 

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「ん…………んん……」

 

 

 

 

私はゆっくりと瞼を開け、周りを見渡す。そこは白一色に染め上げられた部屋で、私はベッドに寝転がっていた。いつ……いや、何年……何十年寝ていたのかも知れない…………

 

ゆっくりと起き上がって自分の身なりを見てみると、何処か囚人服を思わせる黒のラインとベルトが入った白い服を着用していた。

 

何が何だかわからないけど……とにかくここが何処かを知らないと…………そう思っていたら不意に…………

 

 

 

『ったく、あんにゃろう……定春みてぇに俺の頭ガジガジかじりやがって……アイツ犬じゃねぇだろ?つーか、アイツの姉貴であるレイアにも問題あるか………そういやあのガキの部屋ってここだよな?』

 

 

 

男の人の声が聞こえて来たので、ゆっくりと壁に耳を当ててみるとふと何かが頬と両手に伝わった。

 

硬くて暖かく、その上にサラサラとした感触が伝わって……それで何かドクン、ドクンと聞こえた。私はゆっくり顔をあげると、銀髪で死んだ魚の目をした男の人が目の前に写った。

 

 

 

「はい?」

 

 

「…………」

 

 

 

一瞬だけ沈黙が続き………そして………………

 

 

 

(ボッ!)「イ……」

 

 

「あり?な、何か嫌な予感が…………」

 

 

「イヤァアアアアアアアアアッ!!!///」

 

 

「グボアッシャアッ!!??」

 

 

 

………私は羞恥心が沸き上がって顔を赤らめ、気づかない内に叫びながら勢いよくその人のお腹へ拳を入れて突き飛ばしてしまった。

 

 

 

 

これが……忘れもしない………銀時(恋人)との初めての出会いだった。

 

 

 

 

 

銀時side

 

 

あの一件が終わって2日後……俺は昼飯を食い終わって部屋へ戻ろうとしたら、ふと一つの部屋が目に入った。そこは例の人外狩りの一人であり、俺と戦ったガキが隔離されている部屋だ。まぁ、少しくらい様子を見ようと部屋を開けると………ガキは顔を真っ赤にして俺に腹パンを食らわせた。

 

 

 

「ぐぁぁぁ……久々のこの感覚…………マジで痛ぇ……!」

 

 

 

まぁ……神楽やお妙ほどじゃねぇけど…………痛ぇモノは痛ぇんだよな…………

 

 

 

「ご、ごめんなさい!あ、あの……大丈夫ですか?」

 

 

「これが大丈夫に見えますか?……下手したら傷害罪で捕まるぞコノヤロー」

 

 

「す、すみません…………急に目の前に現れたから咄嗟に……」

 

 

「咄嗟って……銀さん、紳士だよ?女の子を襲うほど飢えてないよ?」

 

 

 

ガキは慌てながら俺の心配をしてる……それにしても、あの時とはまるで違うな……やっぱあのペンダント壊して正解だわ…………

 

余談だが、破壊したペンダントの破片は帰った後にエルフナインへ渡してある。コイツが洗脳されていた原因と、破片から何故聖遺物の反応があったのかをつきとめるだとかで研究室に籠っているらしい。

 

 

 

「あの……手を貸しましょうか?」

 

 

「あぁ?大丈夫、大丈夫。銀さん、こうみえても頑丈だか……らっ!?」

 

 

「きゃっ!?」

 

 

「ちょっと!一体何の……騒…………ぎ?」

 

 

 

俺は腹を撫でながらゆっくりと立ち上がった後に、何故か足がもつれガキを巻き込んで倒れる。そこへタイミングが悪く性根が腐った野郎……ガリィがやって来ていた。

 

 

今の俺達の状態は……ガキがうつ伏せに倒れててその上を俺が壁ドンみたく四つん這いで屈んでた。

 

 

ガキはまた顔を深紅にしてプルプル震えてて、ガリィは唖然としながら冷や汗をかき……

 

 

 

そして…………

 

 

 

「た、大変よおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!エルフナイン!!ファラ!!ミカ!!レイア!!ミュンツェ!!銀時が!銀時のクソ天パーが!!捕まえた女を犯そうとしてるわよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!??」

 

 

 

ガリィはパニクりながら、城全体に響く声で叫び始めた。いや何勘違いしてんだコノ性根腐女子はぁっ!?

 

 

 

「ちょっと待てぇぇぇっ!!何俺をレイプ魔みたいにしてんだ!!!それにこれはワザとじゃ………「イヤァァァァァァッ!!!!/////」……ブゲラバッ!!??」

 

 

 

俺は必死に否定しようとするも、ガキは再び無防備な俺の腹にアッパーを食らわせる。もろに食らった俺は天井まで打ち上げられた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして一時間くらい気を失って………起きてみたらガリィ達から非難の目を向けられた……

 

 

 

 

 

 

 

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キャスト

 

 

坂田 銀時:杉田智和

 

 

 

謎の少女:水樹奈々

 

 

 

ガリィ・トゥーマーン:村瀬迪与

 

 

 

謎の男:福山潤

 

 

 

天羽 奏:高山みなみ

 

 


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