不死者と英霊達のネギま録   作:羽撃鬼

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思いつき投稿


第5話 再来の蛮賊と輝槍

その日は朝から騒がしかった。俺は神殿の奥から謁見する場所まで出てきた。

 

 

「貴様らどうした?騒がしいぞ!」

 

「おおう!神よ!先日の蛮賊の仲間が捕虜の返還とこの地を明け渡すように言って攻めてきました。今レオニダス様が押さえてますが向こうは無差別に精霊魔術を撃ってきてるのでちょっと回りに被害がいっています。」

 

「そうか。牛若丸!」

 

「は!」

 

 

牛若丸を呼ぶと直ぐ様参上した。

 

 

「主殿!首ですか?首を取ってくればよろしいですか?」

 

「いや、向こうの隊長のみ拉致してこい!残りはアルトリア!一掃してくれ!」

 

「いいんですか?私の攻撃は広範囲に影響が出ますが?」

 

「この樹は元は神祖の槍だ。植物操作の力はある。これで相殺するように樹木を生やそう!勿論威力は抑えてくれよ!」

 

「わかりました!では!行ってきます。」

 

「私も行ってきます!」

 

 

二人が出ていった後、陰陽師達に

 

 

「貴様らの中で結界系の呪紋の使い手はいかほどいる?」

 

「は!10人でございます!」

 

「では、その10人で我が用意する樹木の外側を覆う様に結界を張れ!」

 

「あなた様の物だけで充分ではないですか?」

 

「樹からの破片は抑えられないからな!」

 

「そうですか。では、そのように。失礼します。」

 

 

それでは向こう側はどうなってんのかな?

 

 

「はは!ぬるい、ぬるいですぞ。貴様らこの程度の攻勢でここを攻めようと考えましたな!」

 

「何だこいつら?攻め始めてもう長くなるので何故疲れてない!我等はもう限界なのに!」

 

「隊長!魔力が尽きそうです!」

 

「ええい!気合いで何とかしろ!」

 

「貴様ら敵なのにいいことを言いますね!その通り全ては気合いでなんとかなる。疲れた?動けない?ならば気合いを入れろ!さすればなんとかなる!ハハハハ!」

 

「そこまでは出来るか!何だこいつは!」

 

「隊長!後ろに少女が!」

 

「何?何だ!貴様!」

 

「主殿の命だ!貴殿も共に来てもらおう!」

 

 

一瞬で隊長と呼ばれた男は連れ去られた。

 

 

「おい!隊長がいない。我々はこれからどうすれば?」

 

「何を言っている?こやつらを滅ぼせばいいだろうが!」

 

「しかし!やはり攻撃したのは悪かったのでは?」

 

「我等は正義の魔法使いだぞ!あの魔力に満ちた大樹を独占している奴等を倒すべきだ!」

 

「ですが!このようなこと立派な魔法使いにふさわしくありません!」

 

「貴様我らを侮辱するか!」

 

「何故複数になるんです!それに旧世界は我らの世界ではないのですよ!」

 

「くどい!そもそも・・・」

 

「待て!そこの者達投降しろ!さすれば命まではとらぬ!」

 

 

彼らの前には白馬に乗り鎧に身を固め獅子の仮面を被った獅子王スタイルのアルトリアがいた。先ほどの言い争っていた、戦いに消極的だった者やそれに賛同する者達は杖を捨て投降してきた。だが傲慢な性格の者達は杖をこちらに向け、

 

 

「貴様ら!それでも正義の魔法使いか!悪に屈して何がある!それに我々の世界に劣る未開人どもに頭を下げる必要がどこにある?」

 

「貴様らそこまで堕ちた存在だったのか!ならば消えよ!レオニダス!捕虜供と兵を連れ下がれ!」

 

「了解です!」

 

 

アルトリアは槍を構えた。

 

 

「ハッ!そんな槍ひとつで我らの相手をするつもりか?ハッハッハ馬鹿め!」

 

『アルトリアか?周囲に結界を張った。樹木による防壁が完成後放て!』

 

『わかりました!』

 

「何だ!何が起きている!」

 

 

彼らの回りに樹木による壁が出来彼らを包囲した。

 

 

「最果てより光を放て……其は空を裂き、地を繋ぐ! 嵐の錨! 」

 

「何だ!何が起こっている!魔法ではない。あり得ない!魔法以外でこんなこと出来るわけがない!」

 

最果てにて輝ける槍(ロンゴミニアド)!」

 

 

空へ飛び上がり上空から蛮賊共に槍を向け突撃する様は神からの裁きのように見え、投降した者達は自らが何をしてしまったのかと震え恐怖した。

 

 

「何だ!うあ、あぁぁぁ~!」

 

 

情けない悲鳴と共に彼らの生は幕を閉じた。

 

 

それから、捕虜となった者達は先日の者達と違い。おとなしく我らの問いに答えた。隊長と呼ばれたものは騒がしがったため牢に繋いでおいたが。

彼らの目的は大樹であった。俺がこの大樹の持ち主だと知るとこの土地を譲ってほしい問いに頭を下げてきた。説明ついでに大樹を槍に戻したとき唖然としていた。それもそのはずあのような巨木が手で持てるほど槍になるなど彼らの魔法では出来ないからである。この槍が神祖ロムルスから譲られたものであり、譲られた本人つまり俺しか使えないことを知り大樹に関しては諦めるしかないことをわかってもらった。

そこで代替案として土地の一部を貸し出すことにした。詳しい約定は後程決めるがおおざっぱにいくつか決めた。それが、

 

一つ、この地の所有者に対しての攻撃を加えたものはそちらの代表の意思に関係なく処罰する権限はこちらが持つ。

 

一つ、この地の魔術師及び陰陽師達は立場的にそちらの者達よりも上である。

 

一つ、我らの領域内にそちらの代表者以外が入ることを禁ず。

 

一つ、貸し出した土地に何かをたてる場合は我々の審議を招いてからにする。

 

一つ、我々のことを指名手配などしたらこの地球より貴様らの息のかかったものを老若男女問わず追い出す。

 

 

まずこれらのことをセルフ・ギアス・ロールを魔改造したものに記し記名してもらった。

これは彼らが彼らの国の名前を出したことで地上ではこれに遵守しなければいけなくなるものだ。土地の借用などの金額は魔術師や陰陽師に任せ、貸し出す土地の場所を決めるか。この地は本土側は凸のような形をしている。どちらかと会えば△の形の方が正しいが海の方は楕円状だが。大樹は楕円状の土地の中心に今はそびえ立っている。こういうとき持ち運び出来てよかったと思える。でだ、本土側を貸そうと思っている。配下のものや仲間達にも意見を求めたがそれでいいとお墨付きをもらった。

故に本土側を貸し出すことを向こう側に伝えた。彼らが本国に帰るとき、

 

 

「君たちが精霊魔術を人前で使ったりすれば神秘の秘匿を守る聖堂教会に討伐対象になるだろう。気を付けたまえ!」

 

 

と、忠告しておいた。どれぐらいの者が守るかわからないが命が惜しければやらないだろう。それが、本当に使わなければ助けられないから使ったのであれば一度だけならかばってやろうと思ったがまぁ、どうなるのかは彼ら次第だ。




諜報キャラどうしよう。

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