不死者と英霊達のネギま録   作:羽撃鬼

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連続投稿。ヘリオスルートプレイしながら書いてます。


第31話 天霆と天駆翔

とある場所

 

 

「ああ!これで!かつての天駆翔(ハイペリオン)とは違い!英雄の素晴らしさが、彼に刻まれるだろう!前の天駆翔(ハイペリオン)は英雄との接点がなかった。それにあの少女達との繋がりが邪魔していたのだ!今回の彼には残りの寿命もあるし、あの少女達(トリニティ)は存在しない!」

 

 

「だからこそォ!滅奏に唆されたりしないしィ、ましては星辰界奏者(スフィア・ブリンガー)に至ることもない!サァ!魅せろよォ!蝋翼(イカロス)ゥ!その手に、光を、掴んで見せろォ!」

 

 

「この機会、利用させてもらうぞ!大和の民よ!いずれこの世界が貴様らの手で滅ぶのならば、我らがその元凶その物を消してやろう!」

 

 

「魔法世界の寿命?知らねぇし、どうでもいい!俺はただ!英雄の戦いを望むのみ!待ってろよ!我が麗しの英雄(ジークフリート)ォォォーーーっ!」

 

 

「私は諦めぬよ。だからこそ、ここまで彼を導いてきたのだ!私は理想が叶うその時まで絶対に諦めぬ!」

 

 

「「勝利をこの手に掴むまで!!!」」

 

 

 

麻帆良に戻り、

 

 

「ちょっと、これ違くない?」

 

 

戦闘中、慶一は一言溢した。

 

 

「ヒャッハー!って、手を止めなんなや!慶一!」

 

 

薫はちびノブ相手に無双していく。

 

 

「まぁ、こいつだからしたかないだろぉ。」

 

 

小太郎も気だるげに短刀でちびノブ達を解体している。

 

 

「小太郎に薫も酷くない!」

 

 

と言いつつも慶一は同じくちびノブ達を倒していく。

それを見た達也とポチが、

 

 

「お前ら呑気すぎだろぉ!」

 

「余裕持ちすぎ、てか小太郎お前そんなに強かったのか?!」

 

 

それを聞き三人は、

 

 

「「「お前ら弱った?」」」

 

「「なっ!これでも修行したわ!」」

 

 

と聞き、二人もそれについて答えた。

 

 

「って、のわぁぁぁーーーっ!」

 

「って、達也ぁぁぁーーーっ!」

 

 

達也がちびノブ達の波に呑まれた。そして大声をあげた、

 

 

「うわぁぁぁーーーっ!」

 

 

ポチも呑まれた。

二人が退場した後、

 

 

『『『ノブ、ノブ』』』

 

 

さらに現れるちびノブ達。だがそこで、

 

 

ビッビーーーーー

 

 

と終了を知らせる音が響いた。だが、

 

 

『ノッブ~!』

 

『ノッ、ブ~!』

 

 

さらに増えるちびノブ達、

 

 

『あ~、聞こえるカ?ちょっとお知らせしたいことがあるんだけどいいかナ?実はその「待てぇ!私が言う!すまない!選手観客のみんな私の製造したちびノブ達が何者かが制御システムのハッキングを行い暴走した。現在、システムの普及は成功した。しかし!ちびノブ達はこちらの制御を受け付けない!許さんぞ!関東魔法協会!」って何を言っているネ!失礼するネ。』

 

 

少し間周囲に沈黙が走った。

何故ならかの超鈴音の仲間らしき者は一般人が多数いるなかで魔法のことをばらしつつこの騒動の原因は魔法使いのせいだと、押し付けたのだから。

 

 

『ノッブ!』

 

『ノノノ、ブブブ!』

 

 

暴走したちびノブ達は観客席をも襲い始めた。

 

 

「逃げろぉぉぉ!」

 

「うわぁぁぁ!」

 

「っ!ーーー!」

 

 

暴走したちびノブ達は遂に一人の子供に手を掛けようとしていた。そこに、

 

 

「待たせたな!」

 

 

両手の刀に黄金の光を纏わせた男、クリストファー・ヴァルゼライドと、

 

 

「待て!」

 

 

ヴァルゼライドと同じ黄金の光を体に纏った青年、リヒト・ブリューゲルが現れたのだ。

彼らはお互いを一度見、さらに力を上げるため詠唱し始めた。

 

 

「「創生せよ、天に描いた星辰をーー我らは煌めく流れ星!」」

 

 

始めにヴァルゼライドの詠唱が響き渡る。

 

 

「巨神が担う覇者の王冠。太古の秩序が暴虐ならば、その圧政を我らは認めず是正しよう」

 

「勝利の光で天地を照らせ。清浄たる王位と共に、新たな希望が訪れる」

 

「百の腕持つ番人よ、汝の鎖を解き放とう。鍛冶司る独眼(ひとつめよ)、我が手に炎を宿すがいい」

 

「大地を、宇宙を、混沌を――偉大な雷火で焼き尽くさん」

 

 

只でさえ彼の気迫が伝わってくる。彼の詠唱に暴走したちびノブでさえ動きを止めている。

 

 

「聖戦は此処に在り。さあ人々よ、この足跡(そくせき)へと続くのだ。約束された繁栄を、新世界にて(もたら)そう」

 

 

先程よりも強力な光が彼の両刀を包んでいく!

 

 

「愚かなり、無知蒙昧たる玉座の主よ。絶海の牢獄と、無限に続く迷宮で、我が心より希望と明日を略奪できると何故なにゆえ貴様は信じたのだ」

 

「この両眼(りょうがん)を見るがい。視線に宿る猛き不滅の(ほむら)を知れ。荘厳な太陽(ほのお)を目指し、高みへ羽ばたく翼は既に天空の遥か彼方を駆けている」

 

 

彼は先程まで力を使い続けていた。普通なら限界だろう。だが、

 

 

『その程度か?』

「(まだだぁ!)」

 

 

「融け墜ちていく飛翔さえ、恐れることは何もない」

 

「罪業を滅却すべく闇を斬り裂き、飛べ蝋翔(イカロス)――怒り、砕き、焼き尽くせ」

 

「勝利の光に焦がされながら、遍く不浄へ裁きを下さん」

 

「我が墜落の暁に創世の火は訪れる」

 

「ゆえに邪悪なるもの、一切よ。ただ安らかに息絶えろ」

 

 

「「超新星(Metalnova)」」

 

 

二人の声が揃い、ここに本来なら混じることのない、英雄とその後継による共演がここに成ったのだ!

 

 

天霆の轟く地平に、闇はなく(Gamma・ray Kerunos)

 

煌翼たれ、蒼穹を舞う天駆翔・紅焔之型(Mk・braze Hyperion)

 

 

ここに再誕したと言えよう。さぁ!歓喜せよ!英雄の凱旋と、新たな英雄の誕生を!

 

 

「「さぁ!行くぞ!勝つのは、()だァ!」」




「勝利をこの手に掴むため!」

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