月曜日 3-A教室
「えっと今日から(学園長のせいで)このクラスに
私はこれからクラスメイトになるみんなの前で自己紹介した。大半は固まっているな。そして息を大きく吸って、
「「「えっ?えぇー!」」」
うわぁ。一般の人達は大声をあげた。裏の人達はこう言うとき黙っているものだろうけど。生徒の大半の大声で参っている様ですね。
「ちょっと!待ちなさい!何で!男がここにいるのよ!ここは!女子校よ!」
赤毛のツインテールの人が叫んだ。何かデカイ版のアーニャだな。
「落ち着いてください。自分から入るわけ無いでしょう!少し考えてください。」
「あ~、スプリングフィールドさん?この方は馬鹿なんで理性的には会話できないんです。」
私が一言弁解しようと思い言うと金髪の人が赤毛のツインテールの人について補足した。彼女に向かって、
「私のことはアランでいいですよ。あと赤毛のツインテールの人は私じゃなくて元凶である学園長に言ってください!」
私は教壇からみんなの方を見回した。そして顔を覚えるために貰った名簿のコピーを見つつ思った。ここって本当に日本ですか?日本人以外は除いても髪の色が可笑しい。質問として髪について聞いても何で聞いてくるのかと首をかしげつつ地毛だと答える。赤毛は赤毛でもあんな鮮やかな赤は普通可笑しいでしょう!一部の大人びた雰囲気の人達からは生暖かい視線を感じるし、彼女らも通ってきた道なのかなと思い、
「これからよろしくお願いします!」
の一言で閉めた。不本意ながらこうして私の女子校での生活が始まったのだ。
世界樹下神殿
ここが魔術師や陰陽師達の主とも呼べるもの達がいる場所かぁ。あの奥に現代に生きる神がいるのか。おっと、
「星辰アドラーより派遣された
立派な服を着た魔術師が声をあげた。それに僕は頷き、
「星辰アドラー
僕は前もってハーヴェス総統より預かっていた文を警護の者に渡した。その文は魔術師が直々に確認し、こちらからは見えないが奥のもの達に渡した。それから少しして。声が聞こえた。
『わかった。我は貴様のこの地での行動を認めよう!』
ふぅー。良かった。正式に認められると安心した。が、
『それと、この文以外での報告はあるか?』
えっ?えっと、
「あります。」
『それは何だ?』
「は!精霊魔術師側にいた真祖の吸血鬼であるエヴァンジェリン・A・K・マグダヴェルを我々
『そうか。それはいいことだ。あの屑どもの戦力が減るのなら嬉しいことだな。』
良かったようだ。ここは精霊魔術師達は疎まれているようだ。まぁこの星の殆どはそうなのだが。
『だが。』
「えっ?」
『一つ訂正がある。彼女は真祖の吸血鬼ではない。真祖の吸血鬼の力を模した劣化版だ。故に真祖の吸血鬼(偽)だ。』
「えっと、わかりました。」
いきなり言ってきたと思えば訂正だけで良かった。
『貴様は剣を使うようだが自己流のものか?』
「はい。」
『そうか。ならば貴様には師を用意しよう!入れ!』
彼の声が響き渡り近くの扉から、刀を持った屈強な男が入ってきた。
「我が神よ。お呼びでしょうか?」
『貴様の剣をそこの青年に叩き込んでやれ!』
「わかりました。それが我が神の命とあれば。」
『これから直ぐに稽古をつけてやれ!』
「わかりました。ほれ!行くぞ!」
「ちょっと!」
僕は神殿から引きずられながら出た。それから鍛練所の様なところへ連れていかれた。そして、
「自己紹介がまだだったな。俺は村雨九郎。貴様を鍛えるものだ。我が剣は神を守る
彼は刀を構えながら自己紹介した。ならば僕も、
「僕はリヒト・ブリューゲル。貴方に教えを受けるものだ!」
彼はフッと笑い。
「ならばよし、俺は教えるのが苦手だ。故に我が剣は戦いの中で刻み込んでやろう!行くぞ!」
「はい!」
それから彼・・・師匠と僕は剣を交わし合った。師匠との立ち合いはとても楽しかったと思うほど良いものだった。
村雨九郎
容姿はクロウ・ムラサメ
大昔より神(シュマ)を守護している