おふざけはこの辺にしてどうぞ
サーゼクスside
シドウに遅れること数分。
僕たちもセラフォルーのいるポイントにたどり着いたのだが、
「サーゼクス!シドウが!シドウが!」
セラフォルーがちゃん付けしないくらい余裕が、
「セラフォルー、シドウは?」
「コカビエルを私から離すために一人で……」
シドウ、また無茶を!
「サーゼクス、速く!シドウが殺されちゃう!」
「わかってるよ、医療班数名は彼女を後のヒトはこのままシドウを追いかけます!いいですね、隊長」
「ああ、わかっている!行くぞ!」
シドウ……無事でいてくれ!
隊長たちを抜き去る形で先行して数分ほど、ようやくシドウがいると思われるポイントに着いた。そこには地面に倒れているシドウが!それを確認した瞬間僕は考えるよりも速く滅びの球体を飛ばしていた。
サーゼクスside out
シドウside
「遅いぜ……たく」
ようやく来てくれた兄さんに言うことでもないと思うが、こうとしか言えんよもう……。
「くそ!増援か……」
「堕天使幹部、コカビエルとお見受けする」
「貴様は?」
「貴殿に滅びを贈るものだ……」
……兄さんあんなこと言うキャラだったか?まぁそれは置いといて、スゲェ殺気だ。味方てか弟の俺でも恐怖を覚えるぞ。
「チィ!ここでやられるわけには」
そんな事言って逃げようとする奴に、兄さんは容赦なく滅びの球体を飛ばしていく。奴も上手く避けていくが、あの感じだとすぐに決まりそうだな。俺が倒れながらそう思った矢先、突如雷雲が発生した。これはまさか!
兄さんも危険と判断したのか、俺を抱えて退避する。その直後、俺たちがいたところに雷光が降り注いだ!
危なかった。と思っていると、
「無事か!コカビエル!」
「バラキエルか。いつもなら邪魔するなと言うところだがな」
バラキエルって堕天使幹部じゃねぇかよ!
「その目、奴にやられたか」
「いや、抱えられている方だ」
ほんの一瞬バラキエルと目が合うが、
「そんな事は後だ。撤退するぞ」
「そうか、今回は素直に従うとしよう」
といったそばからバラキエルが魔方陣を描き、コカビエルはそのバラキエルに掴まった。そして最後にコカビエルが、
「次こそは殺す!待っていろリッパー!」
おいおい誇りはどうしたんだよ?奴の目には憎しみを感じるぞ?そんな言葉と共に奴等は転移の光に包まれていった………。やば……、もう意識が………。
「シド…よくが……た」
兄さんが何を言っているか分からんがとりあえずもう大丈夫かな………?
シドウside out
サーゼクスside
シドウは気を失ってしまったか。それにしても、シドウ、キミはどうして無茶ばかりするのだろうか。
僕は心の中でそう思いながら、到着した医療班にシドウを任せ僕たちも撤収することとなったのだった。
サーゼクスside out
今回は割りと楽に書けました
誤字脱字、アドバイス、感想などよろしくお願いします